to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

教えることの難しさ

2006年01月26日 | work

仕事場で、上司のDr.に新人Dr.に対する教育について相談を受けた。

新人Drは、患者さんに対しての説明が上手く出来ないようで、

患者さんの心をつかむことが出来ない様子。

上司は、もっと努力して欲しいし、自信が無いなら、勉強して欲しい。

解らないなら、聞いて欲しい、もっと仕事に対して貪欲になってほしい。

でも、色々言っても空回りするだけで、新人Drは無反応・・・。

で、どうしたら良いかってことなんだけど・・・。

無欲・無反応な人をやる気にさせるって難しいけど、

果たして人って、無欲でいられるのだろうか?

まず、何を言っても反応が無く、会話のキャッチボールが

成り立たない場合、

教える立場にある方は、話過ぎる傾向にあるのではないでしょうか。

解ってもらおうと努力するあまり、一方的に話してしまうのです。

そのことによって、教えられる立場の人は、

自分の中で考えをまとめたり、理解することにせーいっぱいになってしまう。

特に、自信が無いときは、恥をかきたくないし、変な質問をして

相手をがっかりさせり、憤慨させたりしたくないから、

黙って話が終わるのを待つ。

そんな状態を教える側は、無反応とやる気が無いのか?と、疑ってしまう。

教えられる立場の人は、要領がよければ、適当に相槌を打てるのですが、

この新人Drの場合、要領が悪く、生真面目なので適当に相槌が打てないのです。

このパターンは、教える側が、いちいち

「私は、こう考えるのだけど、あなたはこの話を聞いてどう思いましたか?」

たぶん、相手は、「・・・」

「じゃあ、どんな風に感じた?」

「・・・」

「私の言ってることは、少しは解りますか?」

「・・・解るような気がします。」

「どういう所が解ったのかなぁ?」

と、言う具合に、教えられる側に少しでもいいから、

言葉にして自分の感じたこと思ったことを

表現させるように会話を進めることが大事なのではないでしょうか?

で、教えられる側が、表現できたら絶対に否定しない。

「○○○って思ったんだね。」って、認めてあげることが

次の理解を呼ぶことにつながっていくような気がします。

「じゃぁ、そう思ってどうしたら良いとおもったのかな?」

と、相手の理解を図りながら、会話を進めて行き

「そう思ったのなら、こんな方法もあるよ。」

って、提案してあげるようにしてみたらどうでしょうか?

そんな、話をしていたら、上司のDrも

「教えよう、理解させようと思うあまり、実は自分を理解して欲しいって

思って話をしていたかも知れない・・・」って、気づいていました。

「会話はキャッチボールだから、って教えてたけど、キャッチしていなかったのは

自分のほうかもね・・・」って、言ってました。

本当に、教えるって難しい・・・。

 

 

 

Comments (2)
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