福島といい、本部といい、ここ2回ほど「据座」と「休止」の落ち着きがない。
以前、1度崩れた時は、不安からただ逃げたくて落ち着きをなくしていた。
今は、不安な時は「アト」と言ってほしい気持ちが落ち着きをなくす原因。
福島では、「据座」で他のワンコが動いて仕切り直して、なんとか点数をいただけた。
本当だったら0点だっただろう。
夏の間、脚側停座に自分から入れる練習をし続けた。
気持ちを作るために今までの自分の癖や行動を見直した。
見直してもやってしまう自分に落ち込むことも多かった。
そんなこんなで、今や不安になるとやたらアトに着きたがり。。。
そんな感じだから、競技全体も落ち着きがないんだけど。
とりあえずついとけば安心みたいな。
手元でやる作業が良くなってくると、離れる作業が乱れてくる。
蒼太のような反応の良い犬は、振れ幅も大きいのかなぁ。
あれだけ地蔵のように待てた蒼太が、「マテ」と離れる瞬間に前足をばたつかせる。
休止では、後ろ足を動かして腰を浮かせる。
あのリンクの中の風景が蒼太にはどんな風に見えているんだろう。
私にはまだ見えないけど。
いろんな糸が交差してるだけで、綺麗な織り目ができてないことだけはわかる。
曲がった縦糸とこんがらかってる横糸を整理していく作業が続くんだろうな。
休止って1頭でやってるのと、オビディエンスのように多頭でやるのと
犬にとって何かが違うんだろうな。
さらに言えば、本番のリングの中と練習のリングの中も全く違う景色なんだろう。
だから、「馴致」すれば良いとも違う気がする。
もっと個々の深い安心感みたいなものなのかもしれない。
蒼太は本部で、「休止」のときに他の人の声符で停座に戻ってしまいました。
それは「据座」の時から予測できる態度でした。
あの落ち着きのなさは、全て私との関係性にあると思います。
今取り組んでいる課題をまだまだ乗り越えさせていないための表現なんだと思うのです。
他の犬がどうであれ、私と蒼太の作業が完結できるってことが、目標。
何が起ころうと「休止」できる、それがこの科目の伝えたいところなんだよね。
それだけはわかる。
まだまだだなぁと痛感した2大会でした。