今日もオビディエンスネタです。
私たちペアは10歳でオビディエンス日本代表になりました。
その間、JKCのCD2という訓練競技をしたり、
アジリティーに挑戦したりしていました。
アジリティーを辞めたのが8歳の時でした。
どんなに練習を重ねても、まともに走れなかった。
蒼太はアジリティーをやりたくて迎えた子だったので、
8歳になってこれ以上ハードな練習をすることが
蒼太の身体を壊してしまうことを考えるとやめるべきだと決断した時は
とても辛かった。
アジリティーがうまくいかなくて8歳になり引退して、
そこで、競技人生を終えるのが普通だけど、私と蒼太は「オビディエンス」に挑戦した。
うまくいかない犬に見切りをつけて、新しい犬を迎える人もいる。
自分のアイデンティティを保つために必要なのかもしれないけど、
私は、そんなうまくいかない犬に教えてもらうことの方が
価値があると思う。
うまくいかない犬と書いたが、それは自分の力不足であることは明らか。
自分の力不足を棚に上げて、犬のせいにする気にはなれないのだ。
力不足だった部分は、結局新しい犬を迎えたところで、
同じ壁に立ち向かわなければならない時が必ずくる。
その時、また新しい犬を?
私と蒼太は、世界大会の舞台で、大した成績は出せなかった。
でも、その時持てる力を最大限、それ以上に出し切ったから後悔はない。
世界の舞台は、とてつもなくレベルが高く、犬に対してもフェアだった。
私は蒼太に対してフェアな態度で、蒼太もそれに答えてくれた。
そんな自分を誇りに思うし、そんな蒼太を愛おしく素晴らしい犬だと思えた。
10歳まで、諦めずにやり遂げたからこその充実感を得ることができたのだと思っている。