脚側行進は「飼い主の左側をついて歩くこと」と
私は漠然と思って教えてきた。
でも、実際に競技に出てみると
犬の位置が前過ぎても、後ろ過ぎても、離れていてもダメなことに気づく。
↑これでは前に出過ぎてる状態。
私としては最初の写真や↑の写真くらいの位置で安定して歩いて欲しい。
気持ちが乗って来ると私の褒めを期待してより前に出てくる。
最初は「褒めて〜」って感じだけど、だんだんと「オヤツ出せ〜!」
「褒めろ〜!!」ってなってくる感じ。
前向きな意識は評価したいけど、前に出てくるのは良くない意識。
犬が前に出てくるときには、チョークチェーンを使って
良い位置に犬を強制してコントロールする方法は知っていた。
でも、私はこの意識がどうしても悪いものだとは思えなかった。
強制することで前に出ないことは学ぶかもしれないが、
前向きな意識まで影を潜めてしまうのは嫌だった。
蒼太の意識を、前に出る方向ではなくて
上を向く方向へ変換できれば良いと思った。
そのことに気づいたのはここ数年のことで、
それまでは蒼太の持つ前向きなパワーを
どうして良いのかわからないまま月日が過ぎてしまった。
蒼太は前に出て褒めを期待するが、競技中は褒めることができない。
褒められないとどうしたら良いかわからなくなって意識が離れる。
↑この写真は、私に集中していた意識が離れたときです。
左側に付いて歩くことは漠然とできてるんですが、蒼太の意識が不安定です。
この写真を見て気持ち良いと感じる人は少ないと思います。
そのくらい意識というものは大切なものだということです。
とある国の手足を大きく振ってキッチリ揃った軍の行進を見て
気味悪く思う人の方が多いのではないでしょうか。
脚側行進を軍隊行進のように歩かせてるだけと思う人もいるけど、
犬が人に対して集中し、期待し、安心していなければ
見ていて気持ちいいものにはならないのです。
私の横で安定したポジティブな意識で歩いて欲しい。
そんな思いで今でも試行錯誤をしています。
諦めなければきっと意識は変わる。
(写真はnu-saさんが先日の競技会で撮ってくれたものを使用しました。ありがとうございます。)
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