持来とは、犬が物品を咥えて持ってくることです。
私はこの持来のトレーニングが好きです。
なんで好きかと言うと、今は亡き蒼太くんとの思い出がたくさん詰まっているからです。
最初に持来を教えたのは欧介。
と言っても教えたと言うより遊びで咥えさせると上手に咥えただけ。
チューイングもしなかったので、教え方もこれで良いんだと思ってました。
蒼太も同じようにやってみると簡単に咥えてくれて、CD競技でも10点取れるぐらいでした。
それが、オビディエンス競技に転向してすぐに…チューイングの問題が出てきました。
これが治せず、木片の臭気選別に至っては持ってくるまでに木片がバキバキに噛み砕かれてしまうほどになってしまいました。
とても恥ずかしいですが世界大会でもカミカミやってました。
帰国後、いろいろ悩みながら試行錯誤してみました。
翌年2018年にデンマークのセミナーに参加したことで、ポジティブにトレーニングするためには細かいステップが必要なことをさらに実感。
これを機にダンベルの噛み直しをやめさせるトレーニングがグンと進みました。
2018年10月に撮った写真ではしっかりと咥えられるようになってました。
今、端午にはそのスキルを使用してトレーニングをしています。
「物を咥えること」を教えるわけですが、犬は本能的に咀嚼したくなる、そこを冷静に咥えて渡すということを教えていく。
ここには本能と理性の葛藤と人とのやり取りがうまれてくる。
本能を使いながら理性を育てる。
だから面白い。