旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

松尾寺

2023年05月15日 | 旅 歴史

 奈良県大和郡山市山田町に松尾寺(まつおでら)があります。
 補陀洛山(ふだらくさん)松尾寺は真言宗醍醐派の別格本山です。大和小泉駅の北東3.5kmの矢田兵陵南端の松尾山(315m)の中腹に建てられています。天武天皇の皇子、舎人親王が養老2年(718)、42歳の厄除けと「日本書紀」編纂の完成を祈願して建立したと伝えられています。
 日本最古の厄除け寺といわれ、本尊は千手千眼観世音菩薩で、厄除けのほか開運、商売繁盛を祈祷する参拝客で賑わっています。本尊は毎年11月3日だけ開扉される秘仏となっています。中世以降は興福寺一乗院の支配下に属するとともに、法隆寺の別院とも称されました。
 境内には国の重要文化財の本堂をはじめ、本坊、三重塔、行者堂、阿弥陀堂、七福神堂、鐘楼、松尾山神社、北惣門、南惣門、宝蔵殿、十三重塔などが建ち並んでいます。七福神堂に安置されている木造大黒天立像(鎌倉時代)は日本3大黒の一つとして知られています。

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