岐阜県飛騨市神岡町吉田に常蓮寺(じょうれんじ)があります。
龍洞山常蓮寺は浄土真宗本願寺派の古刹で、大国寺とともに飛騨で最も古い歴史を持っています。元亨3年(1323)に覚如上人の直弟の願智房覚淳が飛騨国教化のために派遣され、竹林山華蔵寺という天台宗の寺院跡に草庵を構えたのが始まりといわれています。
承久3年(1231)江馬小四郎輝経が入国の際、太子堂と称したと記されています。3世・善勇の時に浄土真宗に改め、正和年間(1312-1317)に聞名寺と改名しています。江馬氏が三木氏に滅ぼされた際に兵火により伽藍が焼失しましたが、天正18年(1588)に再建しています。
寛政3年(1791)に9世・了玄の時、本願寺12世・准如より常蓮寺を賜り現寺号を変えています。
釈迦三尊像は県指定重要文化財、常蓮寺山門は飛騨市指定文化財で、身隠し杉は県天然記念物、お葉つき銀杏は飛騨市天然記念物に指定されています。
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