オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

ガレージ整理 雨漏りの応急処置とフライス盤プチ移動 初めての鉄クズ屋さん

2013-10-02 04:16:57 | ガレージ整理
台風18号の強い雨風で雨漏りして床がびっしょり濡れたと日記を書いたのがコチラ




雨漏りの原因は天災でも何でも無く,単にALCの外壁の防水塗装を施していなかった私のせい(いや,親父せいかな)で,
対してニュースで京都の川が氾濫して被害に合われた方を見ると,あれはまさに天災によるものなので本当に気の毒に
思えます.



“ALC”軽量気泡コンクリートは軽石に似た素材で水をよく吸い込みます.
吸い込んだ水はやがて重力で下がってきて基礎にまで落ちてきます.
基礎はコンクリートでできており,ALCほど水を吸い込まないため,行き場が無くなった雨水は基礎を境に屋外側か室内側に
流れようとします.

室内側の基礎の部分には見た目を良くするために“仕上げモルタル”が施されており,これが基礎よりも高い位置まであるため
雨水は外に出てくれていました.




写真右側のドアの部分ですが,車いすでもトイレ入れるようにと壁を壊して新たに入り口を設けた際に大工さんが
ドア枠を設置するために仕上げモルタルを一部切り落としたものですが,ここ数ヶ月,雨が降る度にこの付近に雨水が
染み出してきていました.




当初はどこから雨水が染み出すかさっぱり原因が推測出来なかったのですが,色々調べていくうちに,この仕上げモルタルが
無くなっている所からジワジワと雨水がしみ出てきていました.仕上げモルタルを綺麗に除去してALCと基礎まで露出させると,
基礎の上が地下水の水路のようになっていて,雨水が脈々と流れていました.
応急処置として雨水が外に排出されるように,外に向ってドリルで穴をあけたのですが,その日が台風18号の日でした.



ガレージ床の雨漏りも同様の原因であることは容易に推測されたのですが,ガレージには内壁(うちかべ)が貼っているため,
漏れ箇所の特定と応急処置のため,せっかく貼ったOSBボードですが,剥がすさずにはいられなくなりました.


で,壁を剥がして分かったことが,この部分は内壁で見えないため仕上げモルタルが施されておらず,なぜか“砂”が
入れられていました.







雨漏りの根本対策は外壁塗装ですが,業者の選定や工事のために家の周りの片付けがあるので,まずは応急処置を
施すことにしました.


処置としては,水はけ用に屋外側に向かって下り勾配で穴を数箇所に開け,その後仕上げモルタルを打とうと思います.

現状では基礎の上に壁の下地が乗っているのでこれを取り除かないといけません.





壁の下地をどこまで切り落とすか悩みましたが,処置後この部分は将来的にも雨漏りの確認のが出来るようにと壁を貼らず,
シースルーにしておこうかと考え基礎から30センチほど立ち上がった所まで切除することにしました.

できるだけ切断面が綺麗になるようにと,電動丸ノコで切り目をいれて,刃が届かないところだけ手引きのノコギリで
ALCを傷付けないように切断していきました.




隅っこは丸ノコも手引きのノコギリも入らないのでドリルで連続穴を開けて,ノミで落としました.




なんとか壁一面の下地を切除できました.




この仕上げモルタルが省略されているのを亡き親父が見らた怒ったに違いないと思います.
というかこういった見えない所の仕上げが悪いのが許せない人だったので,親しかった大工さんであっても
喧嘩して工事をキャンセルしたのだと思います.





鉄骨の柱に隠れた部分はモルタルもいい加減にしか詰められていない気がします.
このまま仕上げモルタルをしてしまうと行き場が無くなった雨水がこの鉄骨の柱に流れ込んで溜まってしまうため
一旦モルタルを砕いて空洞にしてから改めてしっかりとモルタルを詰め直します.




基礎に埋め込まれたボルトは鉄でできているため錆びたウンコ野郎(下品ですみません)なので,サンダーで切り取って
やりました.





ちょうど雨水が溜まりそうな基礎の部分から外に向けて下り勾配で穴をあけます.






フライス盤の裏の壁からも漏れてきていたのでこの下地も外さないといけないのですが壁とフライス盤とに隙間が
あまりないのでフライス盤を少し移動させる必要があります.

元々少し位置を変えたかったのもあったので,良い機会と思って動かすことにしました.

旋盤のように底にパイプを入れて転がすことが出来ないので,爪付きジャッキの下に鉄棒を敷いて,転がりやすい状態に
しておいてから反対側から押してやることにしました.




ボトルジャッキを寝かせてキコキコ移動させます.
ボトルジャッキも強力な助っ人なのですが,この作業中,胴の部分にある“オイルフィリング”というゴム栓みたいなヤツが
ダメになり,ご臨終になられました.






マキノのフライス盤は長期間精度を維持するために摺動面への潤滑油の供給量は結構多く,そのため機械を伝って
落ちる油で床がベタベタになります.

床が汚れるのを少しで減らそうと百均でステンレストレーを買ってきました.




ついでのついでに,これをフライス盤の足の下に敷いてあげました.




ピッタリサイズは気持ちがいいです.


壁との距離が少し広がったので,こちらも壁の下地を取り除いてやりました.




壁を剥がしていくうちに変にアドレナリンが分泌されたようで壁を剥がすことが何故か心地よくなってしまい,
どんどん剥がしていってしまいました.




壁を剥がすということは,どこかで仕舞(しまい)が必要になります.
適当に剥がし終えると変に継ぎ目に出来たり,段が出来るなどヘンテコな壁になってしまいます.
どのみち素人工事なのでヘンテコになるのは分かりきっているのですが,後々,その段が気に入らなかったりすると
厄介なので終わりをどこにするか悩みます.

とりあえず,フライス盤の奥まで剥がしたのですが・・・
ここで悪い癖が出てしまいました.


フライス盤や旋盤の電気工事が未完成だったので,ちゃんとしたいと思っていたのですがそのためには分電盤から
電線を取り出す必要があります.
電気工事屋をしている幼なじみに聞くと,配電盤が埋まっている壁の一部を剥がしたりして工事をすると教えてくれました.


なので配電盤の壁も剥がしてやりました.
もうアドレナリン全開でした.





だんだん発散していっている気がしますが,もう元には戻れません・・・

ふ~~~です.


追伸
鉄クズをスクラップ屋さんに持って行ってきました.
初めて行く鉄クズ屋さん.

軽トラックの積載重量は350キロまで.
結構積み込んだのでサスペンションが底突きしています.




スクラップ屋さんってそれまであまり良いイメージが無かったのですが,初めてで勝手が分からないので聞くと
親切に教えてくれました.

最初に重量計の乗って重さを量ります.
カメラの影響で20Kgとなっていますが,実際は車両重量と荷物の重さの合算値が表示されます.




荷下ろし場所まで誘導されますが,ここでもにこやかで親切です.




テレビで見たことのある電磁石です.




上の方に電磁石のオペレーターいて,荷台の上に電磁石をおろしてきます.





『スイッチ・オン!!』で鉄クズがス~~って浮き上がって,加速しながらペタペタペタって磁石に吸い付けられていきます.




その吸い寄せられる様がマンガを見ているようで,おかしくて笑ってしまいました.





さよなら鉄クズさん.





何事も経験ですが,なかなか良いものを見れた気がしました.

重さは言えないですが,鉄クズ1キロが18円で,とら母と二人で行く回転寿司の3回分ほどでした.


ではまた