ご近所の工作友達の方から仕事場で使っていたスポットクーラーが不要になったということで頂きました。
スポットクーラーと言えば排熱処理。
収支は同じなので冷やした分だけ熱い風が出てくるのですが、損失分が足されるのでかなりの熱気が排出されます。
以前、知り合いから借りて一時期使った事があるのですが、屋内で使う時には無視できないくらいの熱風になるので排熱がダクトを作って屋外に逃がすようにしました。
(その時のブログはコチラ)
このブログのアクセス解析を見ると「スポットクーラー 排熱」でたどり着く人が一定量いて、使う人(使おうとしてる人)はみな同じ様に感じてるみたい。
中古を買われたということで少なくても二世代分の汚れが溜まっているので、まずは掃除から。
分解してたら排熱ファンの中からSUS用のTIGの溶加棒が出てきました。
前の前の持ち主は溶接屋さんだったみたい。
パーツクリーナーを吹き付けながらブラシでゴシゴシ擦っても長年溜まった汚れは手ごわくて、ラチがあかないから禁断の丸洗い。
電気系に水がかからないようにして散水ホースでじゃぶじゃぶ水を掛けながら台所用洗剤でゴシゴシブラシ洗いしてやりました。
綺麗になるとスッキリして気分が良いです。
掃除が終わったので一応、試運転。
っと、思ったら動きません。
掃除の時にやらかしてしまったかと一瞬思ってしまいました。
掃除の時にパネルの裏に回路図があったのを思い出したので眺めてみた。
「電源を逆相にすると機械は動きません」ってかいてあった。
いつもちゃんと繋いでもモーターが逆回転するので多分関電が電柱で繋ぎ間違いしてるみたいです。
小さな来店者。
こいつの排熱は天面から出るようになっています。
スリットになっているうち実際の排気口はその2/3ほど。あとはダミー。
スリット部分を全部塞ぐようにして排気ダクトを立ち上げることにしました。
材料は余っていた集成材。切りっぱなしでは何なんで、トリマーで周囲を面取り。
前に使っていたダクトは捨ててしまったようなので、手持ちに少し細めのダクトしかなかったのてツインパイプにする事にしました。
口はホームセンターで買ってきたダクト部材。直径はΦ100ミリ。
パイプがきつめに入るように試し切り。
切った残材が気になる娘。
サークルカッターで開口。
転がしてやるとすごく喜びます、
本体側のダクト。
取り付けは単純に大径ワッシャーをかませて木ネジ止め。
凝る元気はありませんでした。
前に作ったドアの隙間に挟む簡易建具。前のスポットクーラーは下の方に排気があったけど、今度のは天面なので、ダクトに無理ないところ開口。
こちらも本体側と同様に集成材に穴を開けてダクト部材を取り付け。
ただ使わないときとかはこちら側で取り外せるようにと金具を取り付け。
下はアルミ板を曲げて受けにして、上のボタンのロックです。
こんな感じ。
出来てみたらどうって事ない造りで面白みもないですが、それでもたどり着くのはなかなかだったりします。
冷風側のダクトも手持ちの程度の良いものから切り出して交換。
パネルも凹みを矯正しコンパウンドで磨いてみました。
時間ができたら迷彩柄のフィルムでも貼ってみたいです。
最後に排熱について
スポットクーラーについて検索すると排熱について議論されているのを見かけます。
その一つが今回の様な室内の空気で冷却させて排熱を屋外なすると言うやり方についてです。
室内の空気を排出するためどこからか外気を取り込まないと収支が合わなくなります。
隙間から空気が侵入してくれると思うのですが、最近のマンションみたいに気密性が高い部屋だと上手く吸気されず、排気ファンは空を切ってるだけで
仕事をせず、その結果放熱されずに冷房能力が落ちたり、機械に負担が掛かってしまうかもしれません。
外気導入・屋外排気だとそんな心配はありませんが暑い外気で冷却するので効率は悪くなります。
質問サイトを見てるとマンションなんかで子供部屋に手軽にクーラーを付けたいけどどうかとネット民に質問している人もいます。
自分の場合は気密性の悪いガレージなのと外気よりも隙間風の方がきっと温度は低いだろうという事で前者を取りましたが、そんな場合はこういった事実がある事を
知っておく必要があるかと思います。
寅次郎
ではまた