※現在「隠れかっぱの湯」は完全に撤去されたため、入浴不可能です。源泉はかろうじて湧出しつづけているようですが…
行政による使用禁止の措置がとられてしまった奥薬研の名湯「隠れかっぱの湯」。
浴場として管理人不在の状況が衛生上よろしくないのか、あるいは公衆の面前に混浴の露天風呂を晒すことがけしからんということなのか、「隠れかっぱ」と同時に閉鎖された混浴露天の「かっぱの湯」は自治体が設けたものなのに、それを法律で以って使用禁止にするのは自家撞着していないか、公衆浴場法や温泉法に違反するというがそもそもここは公衆浴場に該当するのか、ここがダメなら同じ県内でもここやここやここは放置したままで構わないのか(3番目に挙げた某ダム湖上流側の例なんて、公衆浴場法や温泉法どころか、自称管理人が勝手に川原に砦を築いちゃったりして、あきらかに河川法違反じゃねぇか)・・・
などなど、無粋と矛盾に満ちたヘンテコな措置のおかげで、この名湯は撤去の危機に瀕して予断を許さない状況なのですが、泣く子と地頭と役所には勝てぬ、北海道の某所のように行政の手によって影も形も消えてしまった前例がありますから、無くなる前にもう一度入って名残を惜しんでおきたいと思い立ち、抗議の意も同時に示して自己満足も満たすべく、紅葉の盛りの頃に行ってきました。
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隠れかっぱの湯は県道4号沿いにあります。薬研温泉から奥薬研へ向かう途中に洞門を潜りますが、これを抜け出て左へカーブする辺り、ちょうどカーブミラーが設置されている傍で川側のガードレールが切れている箇所があります。
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その切れている場所から川の方へ下ると、すぐにお目当ての露天風呂が目に入ります。角度によっては県道から丸見え。これが使用禁止の理由のひとつなのかしら。入り口には一本のトラロープが渡されており、「入浴禁止」の札が下がっています。
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使用禁止になってから1年近く経ちますが、相変わらず有志の方が手入れして下さっているようで、全然荒れておらず、管理人不在の野天風呂にしてはとても綺麗です。当地には以前宿泊施設が建っていましたが、廃業して建物は撤去されたものの浴槽だけが残って今に至っています。浴槽はふたつ。手前側は四角いタイルの浴槽で、おそらく建物があった頃は内湯だったものと思われます。もうひとつは石で縁取られたコンクリ造の大きな浴槽で、こちらは以前から露天風呂だったのでしょう。内側はうっすら苔が生えているため、かなり滑りますのでご注意を。
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手前側のタイルの浴槽は源泉に近いため、湯温がかなり熱め(上画像左側の温度)。一方、そこからお湯が落ちてくる奥の大きな浴槽は絶妙な湯加減(上画像右側の温度)。無色澄明無味無臭、若干石膏っぽさが感じられるかも。クセの無いやさしいお湯です。
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薬研渓谷の紅葉がちょうど見頃だったので、紅や黄色に染まった木々を眺めながら、渓流のせせらぎを耳にしつつ、じっくりのんびり湯浴みしました。いやぁ、本当に最高です。こんな素晴らしい露天風呂はなかなかありません。場所柄、夏はアブの猛襲に悩まされますが、春や秋ならその心配も薄れるので、心置きなく楽しめそうです。きれいにメンテナンスしてくださっている方に感謝です。
今年(2010年)晩秋の時点で撤去の兆候が見られないので、おそらく雪のシーズンを跨いで来春までは安泰でしょう。でも頑陋なお役所が一度決めた使用禁止の方針を撤回するとは考えにくいので、ここでの湯浴みを楽しむのなら、路面凍結の心配が無くなる春の到来を待った上で、お早めに。
泉質不明
青森県むつ市大畑町薬研赤滝山国有林1058林班に1小班
(一応地図での場所特定は自粛しておきます)
入浴禁止(実際には24時間入浴可)
無料
有志の方によって維持されていますので、マナー厳守
私の好み:★★★
行政による使用禁止の措置がとられてしまった奥薬研の名湯「隠れかっぱの湯」。
浴場として管理人不在の状況が衛生上よろしくないのか、あるいは公衆の面前に混浴の露天風呂を晒すことがけしからんということなのか、「隠れかっぱ」と同時に閉鎖された混浴露天の「かっぱの湯」は自治体が設けたものなのに、それを法律で以って使用禁止にするのは自家撞着していないか、公衆浴場法や温泉法に違反するというがそもそもここは公衆浴場に該当するのか、ここがダメなら同じ県内でもここやここやここは放置したままで構わないのか(3番目に挙げた某ダム湖上流側の例なんて、公衆浴場法や温泉法どころか、自称管理人が勝手に川原に砦を築いちゃったりして、あきらかに河川法違反じゃねぇか)・・・
などなど、無粋と矛盾に満ちたヘンテコな措置のおかげで、この名湯は撤去の危機に瀕して予断を許さない状況なのですが、泣く子と地頭と役所には勝てぬ、北海道の某所のように行政の手によって影も形も消えてしまった前例がありますから、無くなる前にもう一度入って名残を惜しんでおきたいと思い立ち、抗議の意も同時に示して自己満足も満たすべく、紅葉の盛りの頃に行ってきました。
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隠れかっぱの湯は県道4号沿いにあります。薬研温泉から奥薬研へ向かう途中に洞門を潜りますが、これを抜け出て左へカーブする辺り、ちょうどカーブミラーが設置されている傍で川側のガードレールが切れている箇所があります。
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その切れている場所から川の方へ下ると、すぐにお目当ての露天風呂が目に入ります。角度によっては県道から丸見え。これが使用禁止の理由のひとつなのかしら。入り口には一本のトラロープが渡されており、「入浴禁止」の札が下がっています。
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使用禁止になってから1年近く経ちますが、相変わらず有志の方が手入れして下さっているようで、全然荒れておらず、管理人不在の野天風呂にしてはとても綺麗です。当地には以前宿泊施設が建っていましたが、廃業して建物は撤去されたものの浴槽だけが残って今に至っています。浴槽はふたつ。手前側は四角いタイルの浴槽で、おそらく建物があった頃は内湯だったものと思われます。もうひとつは石で縁取られたコンクリ造の大きな浴槽で、こちらは以前から露天風呂だったのでしょう。内側はうっすら苔が生えているため、かなり滑りますのでご注意を。
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手前側のタイルの浴槽は源泉に近いため、湯温がかなり熱め(上画像左側の温度)。一方、そこからお湯が落ちてくる奥の大きな浴槽は絶妙な湯加減(上画像右側の温度)。無色澄明無味無臭、若干石膏っぽさが感じられるかも。クセの無いやさしいお湯です。
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薬研渓谷の紅葉がちょうど見頃だったので、紅や黄色に染まった木々を眺めながら、渓流のせせらぎを耳にしつつ、じっくりのんびり湯浴みしました。いやぁ、本当に最高です。こんな素晴らしい露天風呂はなかなかありません。場所柄、夏はアブの猛襲に悩まされますが、春や秋ならその心配も薄れるので、心置きなく楽しめそうです。きれいにメンテナンスしてくださっている方に感謝です。
今年(2010年)晩秋の時点で撤去の兆候が見られないので、おそらく雪のシーズンを跨いで来春までは安泰でしょう。でも頑陋なお役所が一度決めた使用禁止の方針を撤回するとは考えにくいので、ここでの湯浴みを楽しむのなら、路面凍結の心配が無くなる春の到来を待った上で、お早めに。
泉質不明
青森県むつ市大畑町薬研赤滝山国有林1058林班に1小班
(一応地図での場所特定は自粛しておきます)
入浴禁止(実際には24時間入浴可)
無料
有志の方によって維持されていますので、マナー厳守
私の好み:★★★