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2010年夏の至仏山登山で下山後の汗を流すべく利用しました。東電の手により2009年4月にオープンした新しい施設で、尾瀬のビジターセンター的役割や自然教室の開催が主たる目的ですが、温泉入浴施設も併設されているので、トレッキングや登山の後で汗を流すのにはもってこい。でもなぜかこのお風呂の存在は積極的にPRされていないため、知名度が低く、尾瀬の玄関口という立地の割にはそれほど混雑していません。
鳩待峠から乗り合いタクシーで麓の戸倉集落へ。鳩待峠~戸倉の交通はシャトルバスか乗り合いタクシーですが、双方とも共通チケット900円を購入すれば利用できます。バスは定刻通りに運行しますが本数に限りがあり、一方タクシーはシーズン中ならばいつも待機していますが、定員に満たないとなかなか発車してくれず、いずれも一長一短です。
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山の中には不似合いな大きな建物。玄関入って右手がお風呂です。オープンして1年程度しか経っていないため、館内はどこもかしこも綺麗で清潔。脱衣所も明るく使い勝手良好。ただしザック類を置く場所が無いので、下足場所付近の指定位置に置いておくことになります。
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お風呂は内湯と露天がひとつずつ。両方とも3~4人サイズ。洗い場にはシャワー付混合栓が4基。
見た目は無色透明。内湯は若干貝汁っぽく濁っているようにも見えました。はっきりとしたタマゴ味とタマゴ臭を有し、特に露天風呂はタマゴ感が強かったように感じられました。消毒処理されているはずですが、殆ど気になりません。加水・循環は無し(季節により加温)。
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湯中では薄く白い小さな湯の華が浮遊していました。高アルカリ性で且つメタケイ酸が影響しているためか、ヌルヌルスベスベとした浴感もはっきり顕れており、肌をさするととても気持ち良いお湯です。タマゴ感と同様、ヌルスベ感も露天の方が強かったような気がします。そのかわり露天はちょっとぬるめ。
内湯は湯口からごく普通にお湯が注がれ、静かにオーバーフローしていますが、露天の方は湯口から常時投入されているようには見えず、出たり止まったりを繰り返しているような感じで、どういう仕組みでその開閉が調整されているのかよくわかりません。
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露天風呂は頭上の高い位置に屋根が設けられているので、半露天といったほうが正確かもしれません。またアコーディオン状の扉で閉じられるようにもなっており、これはおそらく冬季に雪の侵入を防ぐために用いられるのでしょう。露天風呂エリアには人工芝が敷かれており、その上で涼めます。
東電という公共性の高いお役所みたいな企業が運営する温泉施設なので、てっきり循環仕様のつまらないお風呂かと思っていたら、消毒こそされているものの、タマゴ感が明瞭なお湯で、放流式の湯使いであることは意外でした。この界隈は循環式のお風呂が多いので、お湯の鮮度を重要視する方には貴重な存在かと思います。また綺麗で使い勝手が良いので、上述の通り、トレッキングや登山の後に汗を流すのにも最適です。
アルカリ性単純硫黄温泉 43.8℃ pH9.82 成分総計0.29g/kg
JR上越線・沼田駅から関越交通バスで1時間25分、戸倉(鳩待峠行バス連絡所)下車、徒歩約2分
関越交通・片品エリアの時刻表
群馬県利根郡片品村戸倉736-1 地図
0278-58-7263
ホームページ
入浴可能時間12:00~17:00(季節によって異なる? 委細は直接施設へ尋ねられたし)
定休:毎週水曜(祝日の場合は翌日)、年末・年始
500円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★