温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

猿ヶ京温泉 いこいの湯

2010年12月23日 | 群馬県
 
猿ヶ京温泉街の外れに位置する町営の共同浴場です。温泉街中心の郵便局付近から旧三国街道の細い道に入って約600m西進すると、民家や民宿が混在する在地の中に看板が立っているので、そこを左に曲がればすぐ。旧街道よりちょっと奥まって建っており、温泉街からは離れているので、観光客の利用は少ないのではないでしょうか。

 
玄関にある券売機で料金を支払い中へ入ると、番台には誰もいなかったので、自分でカウンターに置かれた箱に入浴券を投入しました。いつも無人なのか、あるいは時間帯によっては係員がいるのか、そのあたりの事情はよくわかりません。無人施設ながら、番台兼休憩室には飲み物の自動販売機が設置されていました。


全体的にウッディーな造りで、脱衣所もほぼ木材だけで作られていました。よく手入れされています。

 
浴室も公営の小規模共同浴場にしてはかなり綺麗で、天井も高く、この手の施設にありがちな閉塞感は感じられませんでした。梁に用いられている木材も太くて立派。用意されている桶や腰掛は檜造り。結構お金がかかっていそうな雰囲気です。洗い場にはシャワー付き混合栓が7基設けられています。浴槽は縁が木で槽内が緑っぽい石板タイル貼り。角のやや高めに取り付けられた湯口からお湯が落とされています。


浴槽の縁が高いためオーバーフローはせず、浴槽とつながったパイプが、浴室の隅で浴槽の湯面より僅かに低い位置まで立ち上がり、パスカルの原理によって、そこで排湯されています。

無色澄明、芒硝や石膏の知覚(味・匂い)が弱めに感じられます。どちらかというと芒硝の知覚の方が強めかもしれません。塩素っぽい匂いが感じられたのは気のせいでしょうか(浴室を清掃したときに使用された洗剤の残り香でしょうか)。
硫酸塩泉的な引っかかりやピリピリ感はあまり強くなく、かといってスベスベしているわけでもなく、薄い単純泉のような主張の弱い浴感でした。お湯に溶けている成分が薄いということなのか、あるいは単に私が鈍感なだけなのか…(多分後者だな)。なお湯温は猿ヶ京らしく、やや熱めです。浴感が弱いと書きましたが、それは濃いか薄いかという次元でのお話でして、お湯の鮮度は抜群です。やっぱり掛け流しのお湯はいいですね。

訪問時(土曜15時頃)は誰もいませんでしたが、夕刻になって帰ろうとすると次々に常連さんが訪れてきました。地元の方から愛されているんですね。



村有1号
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH7.5 蒸発残留物1.28g/kg

群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉346  地図

10:00~22:00 第2水曜定休
300円
100円リターン式貴重品用ロッカーあり、他の備品(ドライヤーなど)は無し

私の好み:★★
コメント
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