温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

三朝温泉 飲泉所・足湯めぐり

2011年02月20日 | 鳥取県
三朝温泉には飲泉所や足湯も温泉街の中に点在しているので、そのうち私が実際に巡ったものをいくつか取り上げてみます。

・株湯前の飲泉所&足湯

株湯前にある飲泉所。株湯のお風呂ではタンクで一旦貯められた混合泉を使われていましたが、こちらでは株湯1号泉が直接使われているようです。お風呂のお湯よりぬるめで金気がありますが、比較的のみやすいかと思います。
分析表が掲示されていましたので、その一部を以下に書き写します。
 株湯1号泉 単純弱放射能泉 38.2℃ pH7.0 62.6L/min 溶存物質0.638g/kg 成分総計0.667g/kg


その目の前には立派な足湯も設けられています。
槽の底には玉砂利が敷かれ、そこからプクプク泡と共にお湯が供給されていました。


足湯前には三朝温泉の開湯縁起が方言で記された碑と2体の相対峙する像が立っています。その2体は大久保左馬之祐と白狼。源頼朝の家来で大久保左馬之祐という男が、三徳山の中で一度弓で射止めた白狼を山へ逃してやったら、妙見菩薩が男の夢の中に現れ、株の下に湯が湧いている、と教えてくれた、それがいまの三朝温泉なんだそうです。


・薬師の湯
 
温泉街の中心にある飲泉所&足湯。無色透明でほぼ無味無臭。塩化ナトリウムの溶存量が多いようですが、塩気はあまり感じられず、むしろ芒硝のような知覚が感じられました。お湯が触れるところでは金気の付着が目立ちますが、金気っぽい味や匂いもあまり感じられません(私が鈍感なだけでしょう)
 三朝町有1・4・6号泉混合タンク 含弱放射能-ナトリウム-塩化物泉 66.0℃ 成分総計1.419g/kg


・神の湯
 
さすが歴史ある温泉地。三朝神社の境内にある手水も温泉です。
無色透明無味無臭の癖がないお湯です。株湯源泉の混合ですが、株湯で得られた金気が感じられなかったのが不思議です。
 株湯1号2号混合泉 単純弱放射能温泉 45.6℃ 成分総計0.7863g/kg


・河原風呂
 
三朝温泉名物、三朝橋の下の河原に設けられた露天風呂&足湯。
一応衝立はあるものの、バスや車や人がよく渡る三朝橋の上から思いっきり丸見えなので、さすがの私も怖気づいてしまい、入浴を躊躇ってしまいましたが、訪問時には全身泡だらけにして湯浴みを楽しむおじさんが二人もいました。慣れているでしょうかね。このお風呂は早朝に行ったほうがいいのかしら。

 
衝立の手前には足湯もあります。こちらの方が利用しやすいですね。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三朝温泉 木屋旅館

2011年02月20日 | 鳥取県

温泉街の中心、足湯「薬師の湯」の目の前にある旅館です。日帰り入浴可能と聞いたので、伺ってみました。古い木造建築で、とっても風情のある佇まいです。

 
館内は囲炉裏があったり古い家具が並べられていたりと、ちょっとした資料館のようにいろんなものが展示されていました。本もたくさんあるので腰を掛けてゆっくり読書するのもいいですね。暖簾や座布団など女将さんが手がけた藍染グッズもあちらこちらに。


鉄道ファンなら思わず釘付けになってしまいそうなグッズも発見。

 
今回通されたのは「河瀬の湯」と呼ばれる浴室。


脱衣所はシンプルながら綺麗にお手入れされています。

 
名前の通り川岸に面した場所にありますが、塀に阻まれて外の景色は見えません。内湯のみです。壁面にはなまめかしい裸婦のタイル画が描かれていました。大正・昭和初期に流行ったモダンをイメージさせてくれます。
洗い場のカランはシャワー付き混合栓が2基用意されています。


浴槽はタイル貼りで、一部深くなっています。湯口からはチョロチョロとかなり熱い源泉が投入されています。湯口周りは析出が付着して小さなサンゴみたいなトゲトゲが突き出ていました。静かですがお湯はしっかり掛け流されています。窓際に設けられた混合栓を捻っても源泉と思しき熱いお湯が出てきました。湯口にはコップと枡が置かれており飲泉可(飲泉許可も受けています)。

お湯は無色澄明でほぼ無味無臭、綺麗に澄みきっており、同じ三朝でも株湯やたまわりの湯、更には目の前の薬師の湯とも異なる質感です。浮遊物や沈殿もありません。ツルツルスベスベとっても気持ち良い浴感で、肌をさすっても引っかかりが全く感じられないとっても滑らかな感触でした。

後で調べたら、足元湧出の浴槽や穴ぐら湯など、貸切で利用するお風呂が他にもあるようですね。それを気付かずに出てしまいました。あぁ残念。立ち寄り入浴で入れるのかどうかわかりませんが、今度はそちらに入ってみたいものです(内湯1つだけで1000円はコストパフォーマンスがよろしくないですもんね)


1号 河瀬湯
放射能泉 71.5℃ 成分総計1285.0g/kg
(分析表には旧泉質名が表記されていましたが、成分から判断すると、おそらく含(弱?)放射能-ナトリウム-塩化物泉になるかと思います)

倉吉駅から日の丸バス・三朝方面行で三朝温泉下車(約25分)、バス停の目の前
鳥取県東伯郡三朝町三朝895  地図
0858-43-0521
ホームページ

11:00~15:00
1000円
ドライヤー・シャンプー類あり、貴重品は帳場預かり

私の好み:★★
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする