出雲湯村温泉には野湯同然の露天風呂があるというので、見つけてみることにしました。
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「湯乃上館」の駐車場から川の上流側を見ると、河原に下りる足場板を発見。下りてみましょう。
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振り返るとこんな感じ。
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河原へ下りたところにはコンクリの浴槽跡と思しき構造物やベンチ、料金入れに使われていたと推察される赤い小さなポストが風雨に晒されて残っていました。かつてここには本格的な湯屋があったのかもしれませんね。
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上画像のところからちょっと歩けばすぐに露天風呂到着。この画像だと、どれが川でどれが風呂なんだかわかりませんが、実際に現地に行っても見ただけでは区別できませんでした。それほど川と一体化しているお風呂なのであります。野趣溢れているじゃありませんか。この画像では手前側の波立っていない池みたいなものがお風呂です(現地でよく観察するとお湯の方が底が白っぽく見えます)。試しに手を入れてみると絶妙な湯加減なので、俄然興奮してきました。
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露天風呂とはいえ、脱衣所も目隠しも何にもない。ただお湯が張られた池があるだけ。川岸の道から丸見えなので(交通量は少ないですが)、恥ずかしがり屋さんにはかなりハードルが高いかもしれませんが、何度も野湯に入り続けてきた私にとっては朝飯前、さっさと全裸になって入ってみました。
ふぅぅぅ、いい湯だぁぁ。最高だぁ。
湯船は単なる川原の窪みかと思っていましたが、実はしっかりコンクリで川原の石を固めて造ってありました。しかし川面とは隔たりも水位も数センチしか離れていないので、川の中に入っているような錯覚をおぼえます。ちょっとでも増水したらすぐに川に呑み込まれちゃうでしょう。実際に、湯船より山側の高い位置にあった小さな水溜まりでは何匹かの小魚が泳いでいました。きっと増水時にその水たまりへやってきて、水が引いたらそのまま取り残されちゃったんでしょう。
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お湯は無色透明無味無臭、全くクセのないさっぱりしたお湯です。上述のように湯加減は最高。
人工物の囲いがない川原という環境ゆえ、湯船の底に若干の苔が発生しており、お湯を動かすとその苔が舞ってしまうのは仕方がありません。でも泥臭さは全く感じられないので、臭い面での心配は御無用。
注目すべきは湯船の底。あちこちから次々に泡が上がり、底の細かい砂利が絶え間なく動いています。つまり足元湧出なんですね。砂利が動くところへ手を触れると、お湯の湧出する勢いがしっかりと感じられ、また上がってくる泡が全身に絡んでくすぐったくなるほど、その量や頻度は多く、ただお湯に浸かっているだけでもしっかりと足元湧出を実感することができました。
東北や北海道と違って、どんな山奥でも人の手が届いている西日本は野趣溢れる温泉が少ないのですが、この出雲湯村温泉の露天風呂は、ワイルドで開放感いっぱいの環境で川と一体化でき、かつ足元湧出の新鮮なお湯が堪能できる素晴らしいお風呂でした。
アルカリ性単純温泉 (実質的な野湯のため、分析表なし)
島根県雲南市木次町湯村 地図
24時間入浴可能
無料
マナーを守りましょう
備品はおろか脱衣所も衝立も何もありません
私の好み:★★★
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「湯乃上館」の駐車場から川の上流側を見ると、河原に下りる足場板を発見。下りてみましょう。
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振り返るとこんな感じ。
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河原へ下りたところにはコンクリの浴槽跡と思しき構造物やベンチ、料金入れに使われていたと推察される赤い小さなポストが風雨に晒されて残っていました。かつてここには本格的な湯屋があったのかもしれませんね。
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上画像のところからちょっと歩けばすぐに露天風呂到着。この画像だと、どれが川でどれが風呂なんだかわかりませんが、実際に現地に行っても見ただけでは区別できませんでした。それほど川と一体化しているお風呂なのであります。野趣溢れているじゃありませんか。この画像では手前側の波立っていない池みたいなものがお風呂です(現地でよく観察するとお湯の方が底が白っぽく見えます)。試しに手を入れてみると絶妙な湯加減なので、俄然興奮してきました。
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露天風呂とはいえ、脱衣所も目隠しも何にもない。ただお湯が張られた池があるだけ。川岸の道から丸見えなので(交通量は少ないですが)、恥ずかしがり屋さんにはかなりハードルが高いかもしれませんが、何度も野湯に入り続けてきた私にとっては朝飯前、さっさと全裸になって入ってみました。
ふぅぅぅ、いい湯だぁぁ。最高だぁ。
湯船は単なる川原の窪みかと思っていましたが、実はしっかりコンクリで川原の石を固めて造ってありました。しかし川面とは隔たりも水位も数センチしか離れていないので、川の中に入っているような錯覚をおぼえます。ちょっとでも増水したらすぐに川に呑み込まれちゃうでしょう。実際に、湯船より山側の高い位置にあった小さな水溜まりでは何匹かの小魚が泳いでいました。きっと増水時にその水たまりへやってきて、水が引いたらそのまま取り残されちゃったんでしょう。
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お湯は無色透明無味無臭、全くクセのないさっぱりしたお湯です。上述のように湯加減は最高。
人工物の囲いがない川原という環境ゆえ、湯船の底に若干の苔が発生しており、お湯を動かすとその苔が舞ってしまうのは仕方がありません。でも泥臭さは全く感じられないので、臭い面での心配は御無用。
注目すべきは湯船の底。あちこちから次々に泡が上がり、底の細かい砂利が絶え間なく動いています。つまり足元湧出なんですね。砂利が動くところへ手を触れると、お湯の湧出する勢いがしっかりと感じられ、また上がってくる泡が全身に絡んでくすぐったくなるほど、その量や頻度は多く、ただお湯に浸かっているだけでもしっかりと足元湧出を実感することができました。
東北や北海道と違って、どんな山奥でも人の手が届いている西日本は野趣溢れる温泉が少ないのですが、この出雲湯村温泉の露天風呂は、ワイルドで開放感いっぱいの環境で川と一体化でき、かつ足元湧出の新鮮なお湯が堪能できる素晴らしいお風呂でした。
アルカリ性単純温泉 (実質的な野湯のため、分析表なし)
島根県雲南市木次町湯村 地図
24時間入浴可能
無料
マナーを守りましょう
備品はおろか脱衣所も衝立も何もありません
私の好み:★★★