温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

霧島市某所の野湯 山の湯 

2011年12月17日 | 鹿児島県
ファンの間では有名な鹿児島県の国道223号線沿いに湧く某所の野湯へ行ってきました。


目的地への目印は、廃業された売却中の旅館と、そこへのアプローチとなる橋。国道沿いにはまだ旅館の看板が立っているので、苦労することなく発見できちゃうわけですが…。


橋の上から上流を眺めると…


おお、国道直下の左岸(画像では右側)に、明らかに野湯らしきものが見えるぞ。でもどうやってあの川岸まで下りてゆけばよいのだろう?


道沿いをよく観察していると、草がちょっと刈られているところがあり、そこにはビールケースがステップ代わりに置かれていました。ここから下りればいいんだな。


踏み跡を辿りながら枯草の藪を漕いで川へ下りると、さきほど見た野湯が目の前に。


どうですか、このロケーション。渓流沿いの素晴らしい露天風呂です。

 
明らかにモルタルの浴槽ですから、もともとは入浴目的の施設がここにあったのでしょうか。
パイプからお湯が絶え間なく注がれ、浴槽を経由してから川へドンドン捨てられてゆきます。お湯はこの地域でよく見かける黄土色に混濁した重炭酸土類泉です。この手のお湯の野湯は、北海道の然別峡、青森の田代元湯、岐阜県の塩沢など、必ずと言ってよいほど腐敗臭を放つ汚らしい苔が発生し、ヘドロみたいな沈澱も溜まるのですが、ここもその好例で、訪問時は湯面に黒い汚い苔、そして橙色の沈澱が大量に舞い上がっていました。それ以上の問題として私の前に立ちはだかったのは湯加減でして、熱湯まではいかないものの、50℃近くはある熱いお湯で、手を入れるにもままならず、全身入浴なんてもってのほかだったのです。ロープ付のバケツがあれば川の水で薄められますが、そんな便利なものは持っていません。このため、残念ですが手湯だけにとどめておきました。


浴槽の上を見上げると、ちょうど国道の路面下には浅い人工的な洞があいており…


そこには、浴槽の跡らしき構造物が残っていました。ネットで調べると、数年前まではここにもお湯が張られていたみたいですね。

 

ちなみに橋から下流を眺めると、廃業した旅館の露天風呂が丸見え。いまだにお湯が張られているのですが、売却中の私有地ですので、侵入したら警察沙汰になってしまうため、ここも入浴は断念しました。

今回は断念しっぱなしでした。
野湯に関しては、実際に入浴して撮影されている方がいらっしゃるのですが、そうした方は湯温調整をどのように行ったのでしょう?
コメント (2)
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