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鶴田町の五能線・陸奥鶴田駅近くにある「山田温泉」は、以前にも拙ブログで取り上げたことがありますが(以前の記事はこちら)、公衆浴場のほか旅館業も営んでいますから、今回は宿泊利用で利用させていただきました。
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宿泊棟はこちら。なかなか立派な構えの玄関じゃないですか。
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一応フロントらしきものはあるのですが、頻繁に人が出入りするような旅館ではなく、どちらかといえば公衆浴場の営業がメインであるため、このフロントは人がいない時間の方が多いかもしれません。でもタイルカーペットが敷かれたロビーはそこそこ広く、清掃もきちんと行われて整然としています。なぜか壁には演歌歌手のポスターがたくさん貼られていましたが、演歌に疎い私はそこに貼られている歌手を誰一人として知りませんでした。きっとオーナーさんが後援している歌手の方々なのでしょう。
私はあらかじめ到着時刻を連絡していたので、その時間に合わせてスタッフの方がフロントで待っていてくださいました。宿帳に記入した後に、お部屋へ通されます。こちらの宿泊施設には新館と旧館の2棟があるのですが、今回私は敢えて旧館のお部屋をお願いしました。
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共用の冷蔵庫が置かれた廊下を歩いてお部屋へ。
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ドアノブにかける札がユニーク。こういう札がドアにかかっているということは、宿泊のみならず、お部屋の時間貸しも行っているのかな?
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さてこの日私が通された旧館の客室は、こちらの6畳の和室です。到着時、すでにお部屋には布団が敷かれていました。
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旅館に欠かせないお茶セット一式のほか、押入れの中には入浴グッズや浴衣も用意されていました。私は煙草が苦手なので、お部屋がタバコ臭くないか心配だったのですが、今回泊まったこのお部屋は、灰皿こそ置かれていたものの、特に臭いを気にすることなく一晩を過ごすことができました。
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室内にはエアコンやテレビ、そして姿見まで置かれており、備品類はなかなか充実しています。
障子を開けると、窓の外には畑越しに鶴田駅周辺の住宅地が広がっていました。
なお今回は素泊まりで利用しました。すぐ近くの国道339号バイパス沿いにはコンビニが数軒営業していますし、鶴田駅付近にもお店はあります。車でちょっと足を伸ばせば、五所川原の市街もすぐですから、食事や買い物で困ることはありません。
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客室内にある納戸のような白いドアを開けると、その向こう側には洗面台やトイレ、そして今回の目当てであるお風呂が姿を現しました。このように旧館の各客室にはお風呂が備え付けられていますので、自分の好きな時に好きなだけ入浴できるんですね。敢えて旧館のお部屋を予約した理由は、この部屋備え付けのお風呂に入りたかったからなのでした。なお新館の客室には、お風呂の備え付けこそないものの、館内にある宿泊客専用の浴場を利用することができます(今回私は新館のお風呂は利用しておりません)。
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浴室はこんな造りです。さすがヒバの産地、青森県のお宿だけあって、浴槽のみならず、床や壁まで全部ヒバ造りなんですね。浴室内には1人サイズ(詰めれば2人入れるかも)の浴槽がひとつあるほか、シャワーもひとつ取り付けられています。腰掛けと桶のセットが2組あるということは、この客室のキャパは2名なのかな。
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シャワーからは源泉のお湯が出てきますが、単水栓ですから温度調節などはできません。吐出か止水のいずれか二択です。
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壁に取り付けられた水栓には温泉成分がこびりついており、その吐出口から激熱の温泉がチョロチョロと注がれていました。湯温調整のため投入量を絞っているのでしょう。お湯はこの水栓の他、底面の穴からも若干量の熱いお湯が供給されているのですが、そのことに気づかずお尻を底面につけてしまったため、熱い刺激がお尻にクリティカルヒットし、あまりの熱さにビックリして「うわっ」と声をあげてしまいました。
湯使いは完全掛け流しで、常時浴槽の縁からオーバーフローしており、私が湯船に入ると、ザバーッと音を轟かせながら豪快に溢れ出てゆきました。浴槽に張られたお湯の色は紅茶のような色を帯びており、幾分濁りを呈してるように見えます。浴室内にはアブラ臭とモール臭をブレンドさせたような芳醇な香りが充満しており、湯面からもその芳香がはっきりと放たれていました。お湯を口に含むと、塩味と薄い出汁味、そしてほんのりビターなテイストが得られます。ツルツルスベスベ浴感がとても気持ち良く、熱い湯加減ですが、その滑らかな浴感が病みつきになり、宿泊中は客室の冷房をガンガン運転させながら、熱い風呂と涼しい部屋を何度も往復してしまいました。
次回取り上げる「公衆浴場」のお湯と同じ源泉であるはずですが、やっぱり誰にも触れていないフレッシュなお湯はフィーリングが格段に良く、知覚的特徴も強く感じられますね。やっぱりこうした個室風呂は最高です。
次回記事では翌朝利用した公衆浴場を取り上げます。
次回(後編)に続く