信州の温泉が連続して紹介しておりますが、文章量の多い記事が続いたので、ここで息抜き代わりに、ちょっとした小ネタを挟ませていただきます。千曲川の左岸に沿って坂城・長野方面と上田を結ぶ県道の近くには、温泉マニアの方には有名な鉱泉のスタンドがありますので、立ち寄ってみることにしました。
県道の路傍には鉱泉の場所を示す標識が立っていますので、そこを曲がって畦道のような短い路地に入ります。路地は途中まで舗装されていますが、それ以降は未舗装なので、私の訪問時には雪がしっかり積もっていました。でもタイヤ跡が残っているということは、比較的近い時間にここを訪れた人がいるってことですね。
路地が山に突き当たる箇所に、ブルーシートが被せられたコンクリの躯体を発見。これが今回の目的地である「半過観音・大慈(いつくしみ)の湯」です。目の前には立派な標識が掲示されていました。
残念ながらここでの入浴は不可。大きなコンクリの躯体からホースが伸びており、そこから鉱泉を汲んで持ち帰るためだけの施設です。早い話、温泉スタンドみたいなものですね。ということは、コンクリ躯体は貯水(湯)槽なのでしょう。
バルブを開けると、ホースの先っちょに接続された塩ビ管から無色透明の液体がドバドバと吐出されました。「湯」とネーミングされていますので、湯気が上がることをちょっと期待しながらその液体を触ってみたのですが、ちっともお湯ではなく、水道水と同じような冷たさにびっくり。温度計で測ってみたら11.5℃でした。あたりは雪景色ですから、万一ビニールプールを持参していたとしても、寒空の中でこの冷たい鉱泉に入るわけにはいきません。夏季の温度はわかりませんが、山の北側の日陰で且つ雪に覆われている状態ですから、もし湧出時にもう少し高い温度であったとしても、冷え切ったコンクリ貯水槽に溜められているうち、どんどん熱を奪われていくのでしょうね(あるいは、そもそも湧出温度が低いのかもしれません)。でも、この鉱泉を触ると滑らかな感覚があり、マイルドながら焦げたような硫黄の味とタマゴ臭が感じられましたので、単なる湧き水ではない、硫黄を含む立派な鉱泉であることがわかります。でもこの鉱泉を持ち帰る人は、一体どのようにして活用するんだろう? そもそも、ここには観音様なんて祀られていないのに、どうしてこの鉱泉が観音の慈しみなのだろう? いろんな疑問が次から次へと湧いてくる不思議な鉱泉でした。
泉質名など不明
場所の特定は控えさせていただきます
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県道の路傍には鉱泉の場所を示す標識が立っていますので、そこを曲がって畦道のような短い路地に入ります。路地は途中まで舗装されていますが、それ以降は未舗装なので、私の訪問時には雪がしっかり積もっていました。でもタイヤ跡が残っているということは、比較的近い時間にここを訪れた人がいるってことですね。
路地が山に突き当たる箇所に、ブルーシートが被せられたコンクリの躯体を発見。これが今回の目的地である「半過観音・大慈(いつくしみ)の湯」です。目の前には立派な標識が掲示されていました。
残念ながらここでの入浴は不可。大きなコンクリの躯体からホースが伸びており、そこから鉱泉を汲んで持ち帰るためだけの施設です。早い話、温泉スタンドみたいなものですね。ということは、コンクリ躯体は貯水(湯)槽なのでしょう。
バルブを開けると、ホースの先っちょに接続された塩ビ管から無色透明の液体がドバドバと吐出されました。「湯」とネーミングされていますので、湯気が上がることをちょっと期待しながらその液体を触ってみたのですが、ちっともお湯ではなく、水道水と同じような冷たさにびっくり。温度計で測ってみたら11.5℃でした。あたりは雪景色ですから、万一ビニールプールを持参していたとしても、寒空の中でこの冷たい鉱泉に入るわけにはいきません。夏季の温度はわかりませんが、山の北側の日陰で且つ雪に覆われている状態ですから、もし湧出時にもう少し高い温度であったとしても、冷え切ったコンクリ貯水槽に溜められているうち、どんどん熱を奪われていくのでしょうね(あるいは、そもそも湧出温度が低いのかもしれません)。でも、この鉱泉を触ると滑らかな感覚があり、マイルドながら焦げたような硫黄の味とタマゴ臭が感じられましたので、単なる湧き水ではない、硫黄を含む立派な鉱泉であることがわかります。でもこの鉱泉を持ち帰る人は、一体どのようにして活用するんだろう? そもそも、ここには観音様なんて祀られていないのに、どうしてこの鉱泉が観音の慈しみなのだろう? いろんな疑問が次から次へと湧いてくる不思議な鉱泉でした。
泉質名など不明
場所の特定は控えさせていただきます
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