パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

あの歌を憶えている

2025年02月03日 | 本・マンガ・テレビ・映画
2月3日(月)曇り

オンライン試写会にて鑑賞。

ネタバレするので、お気をつけください。

過去の記憶に悩まされる女シルヴィアと、若年性認知症患者の男ソールの恋。
認知症と聞いただけで切なくなる。
が、これは病気にまつわる話ではなく、「記憶」にまつわる話。
見る側の気持ちで感想が色々だろうと思う。
ワタクシはやはり「認知症」について思ってしまう。
なんと残酷な病かと。
この映画の中で、妻に先立たれたソールの面倒は弟とその娘が看ている。
弟の仕事にも影響が出ているし、弟は心底心配し、姪っ子も甲斐甲斐しい。
しかし、と言うか、だからと言うか、シルヴィアと恋仲になった時点で彼らは反対する。
その気持ちは痛いほどわかる。
そりゃそうだろと思う。

シルヴィアは幼い頃、父親から性的虐待を受けていた。
母親に訴えても、家庭を守る事に重きを置いた母親は無かったものとする。
そんな母親との確執を抱え、成長していく中でアルコールに依存してしまった事は想像に難くない。
前夫の存在は出てこないが、13歳になる娘アナが生まれてからは断酒して、13年後に晴れて断酒会を卒業する。
大事に大事に育てたアナが、シルヴィアとソールの恋のキーマンになる。
途中、ソールの恋の邪魔をする弟を悪く表現されていく点にはため息しかなく、だってあんなに献身的に面倒みてたんだよ、心配するのは当たり前じゃない!と。
でも、病気だろうがなんだろうが、恋する気持ち、自分がやりたい事をするという事が生きるという事なのよね。
何事においても保守的なワタクシは熱情というものが薄い傾向にあるが、家に閉じ込められているソールを、アナが迎えに行って連れ出してママに会わせるラストシーンを見ながらそう思う事であった。
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