パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

もしも夫が倒れたら

2010年01月07日 | 夫ネタ
1月7日(木)晴れ
今年に入って初めての、ボランティアの定例会があった。
ここの会長さんは、年の頃なら50代半ばくらいか。
「きびきび」とか「ぴしゃり」とかの枕詞をつけたいような凛々しい女性である。
年齢層の高い(50代が中心、上は80の方もいらっしゃる・・・)ボランティアサークル。
男性は一人だけ。
そんなサークルをまとめていくには、やはり少々厳しめの方でないと
ゆるゆるの、仲良しこよしの、おしゃべりサークルになっていくのは必至。
「リーダーとはこうあるべし!」の見本のようなお方で、ワタクシはとても好き。
そんな彼女のご主人が、昨年の晩秋の頃だったか、脳内出血で倒れられた。
意識不明、高次脳機能障害、失語症、識字不能・・・
時折ちらりと耳する彼女情報は、想像を絶するような過酷な試練のように思えた。
昨日、久しぶりに、会長さんが現れた時、思わずメンバーから声にならない声のようなものが聞こえたような気がした。
空気が動いた気がした。
定例会の後、軽く新年会を兼ねての昼食会。
彼女が「皆さんが頑張って活動を続けて下さってて本当に嬉しい。」
その後、ご主人の話をされる。
「倒れてすぐにT病院に運んでもらえたこと、まだ61歳だということなどが幸いして、
一命はとりとめました。
目が開き、植物状態から脱し、片方の指がかすかに動くようになりました。
そうなると、退院してリハビリの病院を探さねばならない。
盆正月もなく一年中リハビリをしている病院があると聞き、
問い合わせましたら、空きがあるとのこと。
何もわからない夫に向かって『ここがいいよねっ!ここに決めるからねっ!』と確認し、そこへ転院。
ホントにそこはお正月もなく、毎日毎日リハビリでした。
今、夫は杖をついて歩けるようになりました。
言葉が出ないので、イエスは首を縦に振り、ノーは横に振る。
歌を歌うと、一緒に歌います。」
そこまで言った後、彼女、「とっても可愛いです。文句も言わないしね!」と
いたずらっ子っぽく笑った。
また今月T病院に戻って、抜いてある頭の骨を埋め込む手術をされるそうだ。
それにしても、医学の進歩とはすばらしい・・・
頭の骨を切って、取り出して、一旦閉めて、また開けて戻すだなんて・・・
これからも、大変だと思うけど、彼女は明るく頑張るんだろうなと、勝手に安心する。
帰宅して、夫に
「あなたっ!会社の人に、『もし俺が倒れたらT病院に運んでくれ』って頼んでてね!
R病院なんかには絶対運ばれないようにねっ!
あ、オシム監督が入院してたとこのほうが近いね。
そこにしよう!」
妻は、こんなに健康体(メタボ以外)な夫が、こんなに病気持ちで軟弱な妻より
先に倒れると思い込んでいる。
そして、その時、会長さんのように、たくましく、明るく、聖母のように介護できるだろうか。
・・・自信がない・・・
神様、ワタクシはまだその試練には耐えられそうにありませんので
なにとぞなにとぞ、本年も夫が健やかでありますように。


コメント (4)
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