パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

男の子女の子

2016年01月10日 | おもいで
1月10日(日)晴れ

同窓会の話。
小学校時のイメージ。丸々と太っていて穏やかで頭良くておとなしい男の子H君。
彼が言う。「nさんで思いだすのは小2の時のことで、僕が学校にゴマダラカミキリムシを持って行ったら
クワガタ持ってた君が「交換して!」って言うんだ。
僕はクワガタが欲しかったからすごくうれしかったんだけど、でも心の中で「いいのかなあカミキリムシで」って思ったのをすごく憶えてる。」
・・・全く憶えてません。つか、ワタクシ、学校にクワガタなんか持って行くような女子だったのか・・・
そんな虫愛でる姫nに、H君話を続けます。
「中学3年の頃、君とH坂さん仲良しで一緒に帰ってただろ?
H坂さんの家は反対方向なのに、どうして僕のうちの前を通って帰ってたんだい?」
記憶をたどります・・・が、その前に、H君のおうちを知りません。どこ?
だいたい中3の女子ですからね、深い考えなんてありませんよ。
H坂すずちゃんとは塾が同じで、お家が遠いすずちゃんは学校から直接我が家に来ておやつ食べてバスのって塾行ってたんだった!
で、一緒に校門でたら通学路なんて無視無視!で「今日はどこ通って帰る?きゃぴきゃぴ!」ってなもんです。
そんなことを思い出してたら、自分の望む言葉が一個も出て来ないHくんがしびれを切らして打ち明けます。
「僕、H坂さんのことが好きだったんだよね~」
・・・全くしらんかった・・・でも、悪いけど君を喜ばせるようなことは何も言えないよ。そもそも君の家の場所すら知らなかったんだから。
すずちゃんが学年一カッコいい転校生アラキ君が好きだったってことを教えてあげないだけ大人になったものだわワタクシ。

壁の花と化して、だらだら呑み続けている4人の女子達の前には次々と別の男子が挨拶にみえます。
あ、君は一年の時同じクラスになった南君(仮名)だね。
しばらく思い出話に花を咲かせた後、南君が言います。
「nさんってYさんと仲良しだったよね!」
出たーーーっ!一年の時にワタクシと仲良しだったY田まみちゃんはクラスの男子全員が好きだった人気女子。
ちっ!めんどくせーなーこのパターン!と思いながら、先回りします。
「南君、まみちゃんのこと好きだったよねえ~」
南君「授業中にちらっとYさんのほう見て目が合うと、彼女がニコッと笑うんだよ。この子、オレのこと好きなんじゃないか?って思ったりして」
n「大丈夫!君だけじゃないから!まみちゃんはみんなに優しかったから。」

ったく!どいつもこいつも「○○ちゃんが好きだったんだ!」って。
そうこうしてたら我が悪友Y姉ちゃんが「君のことが好きだったんだ!」という男子にデュエットに誘われ「ロンリーチャップリン」なんぞを歌いに行きました。
写真係りnは、肩に腕まわす男子の顔を半分切って、Y姉ちゃんを激写します。

そもそも、そんな昔の淡い恋心を、こんなところで告白して、どうする?何か期待してるのか?
その点、女子が「あたし○○君のことが好きだったのよ」と言ってる場面には遭遇しない。
たまたまワタクシのまわりの女子がそういうタイプっていうだけ?
仲良し女子の、当時好きだった男の子の名前、みんな知ってるけど、誰もそれを口にしない。
その男子が来てないということもある。
そうだ、来ていたら「好きだったんだよねぇ君のこと」くらいY姉あたりは言うかもしれぬ。
でも、あたしは言わないなあ。
学生時代にありがちな「高嶺の花」狙いだったことを十分承知しているからか。
その点、男子って身の程知らずっつーか自己評価が高いっつーか当たってこてんぱんに粉々に砕けろっつーか。

をっ!N田君だわ。
あまりの変わってなさに大笑いしながら隣のY姉に「ほら!N田君だよ!」
Y姉がワタクシの耳元で「女子のS中、男子のN田。嫌われ者のツートップだったじゃん!」と吐き捨てるように言います。
大人げないわね、あなたったら。
大人になった私は、男子から相手にされていないN田君とおしゃべりしてあげます(結局上から?)
しばらくしゃべってて・・・N田君が言います。
「それにしても君の呑みっぷりはいいねえ~」

Y田君が言う。
「俺は会社を二回もクビになってさぁ~もう、普通に結婚したり子ども持ったりする生活は出来ないと思ってた。
でも、今、なんとか家庭を持って生活してるんだよな~」
するとそれを聞いた南君も「ををっ!オレも。働いてた病院が突然なくなっちゃってさぁ路頭に迷ったよ。
でもやっと最近、なんとか普通の暮らしが出来るようになったんだ、」
と言い、やたらみんなと写真をとりまくって「子どもにみせるんだ!」と言っていた。
Tさんは、会ったとたんに「あたしも2年前まで東京にいたの。でも夫から逃げて今離婚調停中。
子どもが今、あたし達が通ってた中学校に通ってるのよ。懐かしいよぉ~校舎とか。
でも、ちょっと子どもが馴染めなくて今不登校なんだ。」
こんな感じで、過去や現在の悩みを打ち明けられる。
これぞ同級生ならではなのかなあとちょっとしみじみする。
カッコつけないでいられるのはなぜかしらねえ。
しょせんカッコつけても「ランドセル」背負ってた頃のことを知られているんじゃカッコのつけようないじゃんっていうことか。
そうそう、Y田君から言われました。「nさんって、なんかきちんとしてて、きちんとランドセル背負って、きちんとしてたよね。」
褒められてるのかしら。
Y姉に聞かれなくて良かったわ。もし聞こえてたら大喜びで「そうそう!この人、前髪をカッチン止めでピシっと留めてて・・・」
きちんとしてたらしい小学生のワタクシに言ってあげたい。
大丈夫!あなた、大人になったらだいぶルーズになれるから。
ユルく楽しい51歳を過ごしているから、安心して大人になりなさいって。

今日の一枚は、鹿児島中央駅前に建つ『若き薩摩の群像』
今話題の「五代友厚氏」もいるのだ。
コメント
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