パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

映画『大河への道』

2022年05月13日 | 本・マンガ・テレビ・映画
5月13日(金)雨


千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴⼀)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに⼤河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、⽇本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!
という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく⽇本初の全国地図誕生秘話。
そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった――。
                                             フライヤーより

鹿児島に帰ってきて初めて試写会が当たった!
夫と見に行く。
と、その前に腹ごしらえ。

店名に「餃子」が付いているからこれがウリなのだろうが、ワタクシ的には肉肉しすぎてイマイチ。
夫はこれと同じセットで麺を坦々麺にして、美味しそうに食べていた。
ワタクシは一番杏仁豆腐が美味かった。
久しぶりに杏仁豆腐を手作りしたくなった。
って、こんな話はどうでもよろし。
映画の話ですよ、映画の。
いや、全くの基礎知識無しで申し込んだ試写会(これはいつものスタンス。何事も下手なテッポも数撃ちゃ当たる的な)
餃子頬張りながらフライヤーを読む。
主演:中井貴一さん。ふむふむ。
原作が落語家の立川志の輔さん。へ〜〜〜
脚本が森下佳子さん。ををっ!「おんな城主 直虎」の方!というよりワタクシの中では「ほぼ日テレビガイド」の連ドラチェックのコーナーの人。
主題歌:玉置浩二氏。
これはこれはイケるんじゃないの?と、気分が上がってきて、娘に今からこれ観るんだよとラインすると・・・
「つまらなそう」とバッサリ。
彼女の嫌う「商業映画」の匂いがプンプンするからだろうか。

お腹も満ちて、さあ映画鑑賞と行きましょう。
試写会場は、私達のようなリタイヤ組の中年夫婦が大半を占めておる。
仲良き事は美しきかな、ですよね〜

知ってましたっっ???一般常識なのっ???
ワタクシは知らなかった。
学校では教えてもらわなかった。
ワタクシ、真面目な学生だったのでまあまあ勉強した(今となっては証人が減ってきているから何とでも言える)
特に文系科目は(ちょっと言い訳をしだした)
そこでは「日本地図を完成させたのは伊能忠敬」と学んだ。
それなのに、それなのに、それなのに・・・
伊能忠敬さんは完成の3年前に亡くなっていた!!!
と、これがフィクションじゃないのよ、実話だって言うじゃないの。
だから大河ドラマにならないの???(←まるで映画に出てきた小学生の質問レベル)
西郷隆盛も坂本龍馬も伊達政宗も織田信長も豊臣秀吉も源氏も平家も何回も大河になってるじゃないの。
それなのに、何で伊能忠敬氏は大河になってないの?
次の次に至っては紫式部だって言うじゃないの、大河ドラマ。
いや、文学部卒のワタクシとしては嬉しいですよ、まあどっちかと言ったら清少納言の方が好きですけどね。
それなのに、なぜ伊能忠敬は???
と、今の今まで忘れてたくせに憤慨するわけです。
香取市の奮闘を期待します。
完成してなくてもいいじゃないの、それも含めての伊能忠敬を描けば!!!そして最後彼の偉業を成し遂げた弟子達の話もろとも描けばいいじゃないの!!!

映画の話というよりは伊能忠敬氏そのものの話で熱くなってしまいましたが・・・
映画は、良く出来てました。
さすが落語が元ネタだけあって、場面の展開も面白い。
キャストをそっくりそのまま現代と江戸時代と入れ替える辺りもエンターテイメント!
中井貴一氏って何を演じても素敵なんだけど、公務員をやらせたらまぢピカイチ。
一瞬のデジャブ感は「最後から二番目の恋」の鎌倉市役所職員だわねえ。
コメディ感満載なんだけどやり過ぎ感がないのは、松山ケンイチ氏とか北川景子さんの落ち着いた風貌のおかげか。
という感じです。現場からは以上です。

で、ここからですよ。
映画館出てすぐ、ワタクシ、夫に「知ってた???」
夫「知らない」と即答。
いや、主語も述語も内容も言わなかったワタクシが悪いですよ。
でも「何が?」でもなく「はあ?いきなり何だよ?」でもなく「知らない」ですよ。
普段ワタクシが「知ったかぶりが一番悪だ」と博識の彼を揶揄するようなことを言うので、それを牽制するためだとは思うが、まずこれでカチン。
駐車場で料金精算して「わっ!映画代に近いじゃん!!!」
試写会では駐車場無料券をもらえないことも初耳だったし、食事したくらいでは90分無料券程度。
ぼやくワタクシに追い打ちをかけるように夫が「今後はこういうことも考えなきゃね」
次にここでカチン。
ワタクシ、十分みみっちい人間であることは自覚しておるが、男たるものみみっちいことを言うなかれと思うセクハラ大王である。
よって夫の、たかだか千円足らずの駐車料金を勿体ながる様にがっかりするわけだ。
ここでの正解は「二人でタダで映画見られて、美味しい中華も食べたんだからさ、安いもんだよ!」
車を駐車場から出す夫にワタクシが帰り道を聞くと、どうやら電車通りを行くらしい。
ワタクシは、なるべく電車通りを避けて避けて走りたい。
鹿児島には路面電車が走っており、それ自体は風情もあって好きな光景なのだが、いかんせん電車最優先なので少しでも電車の邪魔になろうものなら警笛が鳴り響く。
ワタクシの忠告を無視して夫は電車通りを走り、その後、いつもの道に合流しようとして・・・通り過ぎる。(チッ!)
ワタクシは基本引き返すのが嫌いだ。
「道は続いている」がワタクシの運転上のモットーだ。
かしゃかしゃと頭の地図を働かせ、○○の方から上がれば、、、と考えていると夫、国道でギュギュッとUターン。
アンド信号無視。
交通法規遵守が信条のワタクシ、カチン、カチン、カチン。

もう2度とこいつを試写会に誘うのはやめよう。
誰かと映画見た後は、面白かろうが駄作だろうが感動作だろうが語り合うのが醍醐味ではないのか。
つまらん。クソつまらん。あの試写会場にいた中年夫婦達は、今頃感想戦を戦わせているのだろうか、どうなんだろう、うちは無理でした。
申し訳程度に伊能忠敬の話をしだしたが、もうワタクシの心は決まった。
二度と夫を試写会には誘いませんっっっ。
コメント (3)
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