9月23日(金)秋分の日 晴れ
今読んでいる佐藤愛子大先生の「九十八さい。戦いやまず日は暮れず」
全くもってパワー衰えぬ素晴らしさに感動しながら読んでいるのだが、とはいえ年齢的な事もあり大嫌いな病院に行かれるシーンも多々登場。
その中で、CTの検査をすると言う話。
検査機の中に入り、しばらくすると大きな声が何やらしゃべる。
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」(←人工の機械音)
大きな声だが、肝心の部分だけワヤワヤとしか聞こえない。
何度もそれが繰り返され、とうとう氏は叫ぶ。
「何を言っているのか、わかりません。」
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」
氏「私は耳が遠いので何を言われているのかよくわかりません。」
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」
氏「何か言っている声が大き過ぎて、言葉が拡散して聞き取れないんですっ!」
やっと男性の声がする。
「長くしゃべった時は『大きく息を吸い込んで下さい』短い時は『楽にしていいです』」
ああ、そうだ。
歳をとるという事は、耳も遠くなるし、目も見えなくなる、理解度も落ちるし、そもそも知らない事も増え続けている。
その朝、老母から電話が来た。
「ちょっとプールに行ってる間に宅配便がきてたのよぉ。不在票が入ってるんだけど・・・」
n「ドライバーさんの電話番号が書いてあるでしょ。それにしてみたら?」
老母「かけたんだけど出ないのょ」
優しくない娘は再配達の手続きの説明がめんどいので「ドライバーさんってほとんどが運転中で電話出られないだろうから、何度も電話してみたら。」
83歳の老母は、まあまあ頑張っている。
銀行やらスーパーやら、どんどん人が減って機械相手になっていく今、何とかついていこうとしている。
ガラケーからかんたんスマホに替えた時も、孫娘がスパルタ教育で使い方を教え込みラインまで使いこなしている。
しかし、本屋さんの自動精算機だけは苦手らしく、唯一の楽しみだった「きょうの料理」も買えなくなったとぼやいている。
そういうぼやきを聞くたびに鬼娘であるワタクシから「かーさんっ!ちゃんと時代についていかなきゃだめよっ!わからないわからないじゃどんどん取り残されていくからね。」
ここで若宮正子さんの話をしたいところだったが、ワタクシ自身が、彼女の実績をよく知らないので(ゲームとかアプリとか興味ないもので・・・)後半はもごもご尻すぼみになりつつも、叱咤激励する。
いつもガンバレガンバレとお尻を叩いている母の年齢を思い出して反省する。
一回、本を閉じて老母に電話する。
「宅配便の人と話しできた?」
老母「うん、夜の8時までにはお届けに行きますって。」
良かった良かったと思いつつ今度は「宅配便の人もお忙しいねえ、まだ2時くらいなのにねえ」と夜ドラ「あなたのブツがここに」を思い出したりする。
ワタクシ、老母には厳しく「時代について行け」と叱咤しているが、ぢつはこの先、自分の興味ある事にしか頑張らないつもりだ。
ゲームにもアプリ開発にも仮想通貨にも関係ないところで生きていくからいいんだも〜ん。
ところが、である。
ワタクシの数少ない趣味と実益を兼ねたモニター生活。
これをするためだけにネット社会の末端にすがりついていると言っても過言ではない。あとブログね。
一応ワタクシの棲み分けとして、ブログは自分の日記、フェースブックは友人達の活躍を拝見する場、ツイッターは文才ある者たちの短文を読む場、そしてインスタグラムはモニター用。
先日、とある化粧品のモニターをした。
で、インスタにあげた。
しばらくしてから、メールが届く。
「タイアップタグの設定をお願いします。」
何言ってるかわからない。
そんなワタクシのために、丁寧にやり方を教えてくださっている。
①投稿を開き、右上「…」>「編集」を開く
②アカウント名 下部の「タイアップ投稿ラベルを追加」を選択
③「タイアップ投稿ラベルを追加」>「ブランドパートナー」を選択
④検索窓に「@◯◯◯」を入力
⑤検索結果に表示されるアカウント名の右側に表示される「追加」を選択
⑥承認をリクエストする画面が表示されるため「次へ」で進む
⑦右上「次へ」>「完了」>「完了」で進む
これがモニター応募時なら「何言ってるかわかんないから応募しないでおこう」と思うところだが、すでに応募して当選して商品を手にしてモニター記事を書いた後である。
わかんな〜い!じゃ済まされない律儀なnなのである。
しかし①で「編集」を開いたものの、②に行けない。つか、そういうものが出てこないのだ。
もう一度メールを読み返すと、「Instagramアカウントがプロアカウントである必要がございます。」
最初に言ってくれてた?プロアカウントって何?
そこからかと思い、検索してインスタをプロアカウントにする(←書いているが未だ理解はしてない)
しかし、まだ「タイアップ投稿ラベルを追加」という文字は出てこない。
今度は「タイアップ投稿ラベル」を検索してみる。
言ってる意味の90%が不明だ。
なんだかんだすったもんだしてようやく完了はしたものの、「やったぁ!」という達成感はない。
不快ですらある。
こうして、世の中では当たり前にみんなが(若い人達)やってることが出来なくなっていくのか。
日本語なのに意味がわからない事を聞かされるようになるのか。
噛み砕いて噛み砕いて説明されて、それでもわからなくて、説明する人のため息を聞く日もそう遠くないのかもしれないと思うとどんよりした。
今読んでいる佐藤愛子大先生の「九十八さい。戦いやまず日は暮れず」
全くもってパワー衰えぬ素晴らしさに感動しながら読んでいるのだが、とはいえ年齢的な事もあり大嫌いな病院に行かれるシーンも多々登場。
その中で、CTの検査をすると言う話。
検査機の中に入り、しばらくすると大きな声が何やらしゃべる。
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」(←人工の機械音)
大きな声だが、肝心の部分だけワヤワヤとしか聞こえない。
何度もそれが繰り返され、とうとう氏は叫ぶ。
「何を言っているのか、わかりません。」
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」
氏「私は耳が遠いので何を言われているのかよくわかりません。」
「ワヤワヤワヤ・・・・・して下さい」
氏「何か言っている声が大き過ぎて、言葉が拡散して聞き取れないんですっ!」
やっと男性の声がする。
「長くしゃべった時は『大きく息を吸い込んで下さい』短い時は『楽にしていいです』」
ああ、そうだ。
歳をとるという事は、耳も遠くなるし、目も見えなくなる、理解度も落ちるし、そもそも知らない事も増え続けている。
その朝、老母から電話が来た。
「ちょっとプールに行ってる間に宅配便がきてたのよぉ。不在票が入ってるんだけど・・・」
n「ドライバーさんの電話番号が書いてあるでしょ。それにしてみたら?」
老母「かけたんだけど出ないのょ」
優しくない娘は再配達の手続きの説明がめんどいので「ドライバーさんってほとんどが運転中で電話出られないだろうから、何度も電話してみたら。」
83歳の老母は、まあまあ頑張っている。
銀行やらスーパーやら、どんどん人が減って機械相手になっていく今、何とかついていこうとしている。
ガラケーからかんたんスマホに替えた時も、孫娘がスパルタ教育で使い方を教え込みラインまで使いこなしている。
しかし、本屋さんの自動精算機だけは苦手らしく、唯一の楽しみだった「きょうの料理」も買えなくなったとぼやいている。
そういうぼやきを聞くたびに鬼娘であるワタクシから「かーさんっ!ちゃんと時代についていかなきゃだめよっ!わからないわからないじゃどんどん取り残されていくからね。」
ここで若宮正子さんの話をしたいところだったが、ワタクシ自身が、彼女の実績をよく知らないので(ゲームとかアプリとか興味ないもので・・・)後半はもごもご尻すぼみになりつつも、叱咤激励する。
いつもガンバレガンバレとお尻を叩いている母の年齢を思い出して反省する。
一回、本を閉じて老母に電話する。
「宅配便の人と話しできた?」
老母「うん、夜の8時までにはお届けに行きますって。」
良かった良かったと思いつつ今度は「宅配便の人もお忙しいねえ、まだ2時くらいなのにねえ」と夜ドラ「あなたのブツがここに」を思い出したりする。
ワタクシ、老母には厳しく「時代について行け」と叱咤しているが、ぢつはこの先、自分の興味ある事にしか頑張らないつもりだ。
ゲームにもアプリ開発にも仮想通貨にも関係ないところで生きていくからいいんだも〜ん。
ところが、である。
ワタクシの数少ない趣味と実益を兼ねたモニター生活。
これをするためだけにネット社会の末端にすがりついていると言っても過言ではない。あとブログね。
一応ワタクシの棲み分けとして、ブログは自分の日記、フェースブックは友人達の活躍を拝見する場、ツイッターは文才ある者たちの短文を読む場、そしてインスタグラムはモニター用。
先日、とある化粧品のモニターをした。
で、インスタにあげた。
しばらくしてから、メールが届く。
「タイアップタグの設定をお願いします。」
何言ってるかわからない。
そんなワタクシのために、丁寧にやり方を教えてくださっている。
①投稿を開き、右上「…」>「編集」を開く
②アカウント名 下部の「タイアップ投稿ラベルを追加」を選択
③「タイアップ投稿ラベルを追加」>「ブランドパートナー」を選択
④検索窓に「@◯◯◯」を入力
⑤検索結果に表示されるアカウント名の右側に表示される「追加」を選択
⑥承認をリクエストする画面が表示されるため「次へ」で進む
⑦右上「次へ」>「完了」>「完了」で進む
これがモニター応募時なら「何言ってるかわかんないから応募しないでおこう」と思うところだが、すでに応募して当選して商品を手にしてモニター記事を書いた後である。
わかんな〜い!じゃ済まされない律儀なnなのである。
しかし①で「編集」を開いたものの、②に行けない。つか、そういうものが出てこないのだ。
もう一度メールを読み返すと、「Instagramアカウントがプロアカウントである必要がございます。」
最初に言ってくれてた?プロアカウントって何?
そこからかと思い、検索してインスタをプロアカウントにする(←書いているが未だ理解はしてない)
しかし、まだ「タイアップ投稿ラベルを追加」という文字は出てこない。
今度は「タイアップ投稿ラベル」を検索してみる。
言ってる意味の90%が不明だ。
なんだかんだすったもんだしてようやく完了はしたものの、「やったぁ!」という達成感はない。
不快ですらある。
こうして、世の中では当たり前にみんなが(若い人達)やってることが出来なくなっていくのか。
日本語なのに意味がわからない事を聞かされるようになるのか。
噛み砕いて噛み砕いて説明されて、それでもわからなくて、説明する人のため息を聞く日もそう遠くないのかもしれないと思うとどんよりした。