パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

スキップとローファー

2023年05月19日 | 本・マンガ・テレビ・映画
5月19日(金)雨

娘オススメの漫画「スキップとローファー」が、ものすごく良い。
     過疎地から東京の高偏差値高校に首席入学した美津未。
     本人も気づかぬうちにみんなをほぐす彼女は天然のインフルエンサー!     作品紹介より
講談社アフタヌーンに連載中。
8巻まで出てて、次が待ち遠しくてしょうがない。
高校生のお話なんてもう読む事はないだろうと思っていたが、これはノスタルジーにも浸れるし、人間というものを考えるのにも役立つし、ジンとくるしキュンとくるし笑うし泣くし、久々の大ホームランである。
アニメも始まってるらしいので世間での認知度は高かったのだろうが、自分には関係ない世界と思っておった。
でも、人間って幾つになっても変わらないもので、幾つからでも変われるものなのだ(哲学的になっておる)

まあ、ストーリーは読んでいただけばすむ話なのでここで改めて詳細に語る事は避けよう。
ワタクシが何に感動しているかと言うと・・・
主人公のみつみちゃんは、お勉強はできるのだが、なんせ同級生が8人しかいない田舎の中学から進学してきた子。
クラスメイト達とのコミュニケーションに戸惑いつつ、じわじわと仲良くなっていく様子が何とも愛らしい。
ここでついつい我が身を振り返る。
今思えば典型的中二病に罹っていたワタクシは、自分の価値観と合わない人とは一切関わる事なく学生時代を過ごした気がする。
狭く深く付き合ったおかげで、学生時代の友人達とは今でも仲良くしているが、この漫画を読みながら、「あゝこういう変わった子いたいた!仲良くしてたら面白かったかもしれないなあ。」
みつみちゃんのおかげで、この漫画の中では異色の友達グループが出来上がっていく。
オシャレに敏感で計算高いミカ、芯の通った美少女結月、真面目で色々深く考えてしまう誠。
そこに、優しい男子志摩君も絡んできて・・・
あ、みつみが東京でお世話になる親戚のナオちゃんもまたジェンダー的に色々あって。
このナオちゃんはもう働いている大人なので、どちらかというと親(=ワタクシ)に近いポジションである。
実際、ナオちゃんはみつみのことを、可愛く大事に思っている。
でも、やはり親ではないし、彼女の(おそらく戸籍上は男性)学生時代は辛い事が多かった。
そして、親世代よりもまだみつみに年が近いこともあるから、楽しそうなみつみを見ていると、自分が辛かった時代を思い出すこともあるだろう。
そういうヒリヒリした感情も伝わってくる。
登場人物みんなが魅力的で可愛らしく、ゆえに、あゝ人間って面白いと思い、偏った自分の学生時代の交友関係をちょっぴり後悔したり。

思いついては、実家にいる娘とラインでこういうことを語り合ったりするのも楽しい。
娘も同じようなことを言う。
いやいや、あなたは友達の幅が広いわよ。
さらには、ただただ普通の学校の夕暮れのシーンも泣けると言う。
「学祭のぼんやり明るくて暗い秋の空のこと、今でも余裕で思い出せるから」
娘の高校には大きな金木犀があって、保護者会に行ったときにうっとりしたなあ。

明日は、娘の中学の同級生Aちゃんが来鹿。
みつみちゃん的に言えば、幼なじみのふみちゃんに位置になるのかしら。
楽しみやね〜
コメント
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