9月16日(月)敬老の日 晴れ
いゃあ〜面白かった。
漫画みたいにするする読めて、でも、絵が無いから自分で成瀬や島崎や大貫や西浦の事を想像する。
これは、きっと早い目に映像化されるであろうから、キャスティングも兼ねて・・・と思うも、学生さんの持ち札が少なすぎて難しい。
なんなら、ワタクシ、島崎の母役で出演したいくらいだ。
あ、とりあえず、アマゾンの書評を引っ張っておきましょうか。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
こういうのが青春小説というのだな。
本当にきらっきらしてて、良かった。
「スキップとローファー」にも通じるような面白さ。
ワタクシは頭のいい子が好きなのだ。
そして、ちょっと変人が好きなのだ。
読みながら、短大の同級生みっちゃんを思い出した。
関西人を代表するような面白い子だった。
バブル全盛期、D Cブランド全盛期で、おしゃれ女子大生の多い中、彼女は、ブランドはブランドでもガッチガチに高級ブランドのサングラスやブラウスで身を固めており、異彩を放っておった。
名高達男と竹本孝之が好きで、当時古尾谷雅人が好きだと言ったワタクシに「nちゃん、幸せになれそうじゃないなあ」と言いやがった。
まあ、あながち外れてはいない、恋愛面においては。
というみっちゃんも、「運動部の男じゃなきゃ認めない」と、太陽の下での恋愛を謳歌する気満々だった割にはテニスサークルの新歓コンパでお座敷小唄を歌ったらしく、お互い今でいう恋バナをする事なく二年間過ぎた。
教職課程を取っていた彼女は教育実習に行った中学で、聞き分けのない生徒達に腹を立て、教卓を蹴り倒したらしく、生徒は静かになったらしいが教師になるのは断念した。
就職してから買った愛車、赤いインテグラに「夏子」と名前を付けた話も大好き。
そんなみっちゃんを思い出した。
みっちゃんに会いたくなった。
成瀬の話からみっちゃんの話に逸れすぎました。戻して戻して。
1話完結の話が6つ。
少しずつ重なり合って、成瀬は高校を卒業するまでになっていく。
どの話も好きだが、成瀬と島崎が文化祭で漫才をする話が一番好きだ。
きっと、島崎に自分を重ねていて、その島崎の面白さが一番出ているせいだ。
平凡を自覚している島崎が、非凡な成瀬の成長を楽しんで見守る立ち位置にいるのだが、そのまたひと回り外側から見ると、島崎の存在の大きさ、可愛さ、面白さが愛おしくてならない。
成瀬に一目惚れする西浦の話も良い。
女を見る目が独特すぎる。
君こそ幸せになれるか、と老婆心。
青春小説にはなかなか手を出さなくなって久しいが、「本屋大賞」受賞の本は読むようにしている。
本屋の方々、ありがとう、この本の存在を教えてくれて!
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