peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ウバユリ(姥百合)&オオウバユリ(大姥百合)

2008年08月01日 | Weblog
平泉中尊寺のウバユリ(姥百合)
 2008年7月26日






2008年7月26日(土)、平泉町中尊寺に行きました。金色堂の向こ
う側にある弁財天堂の池のほとりに「ウバユリ(姥百合)」が花を
咲かせていました。






一関市厳美町のオオウバユリ(大姥百合)
 2007年7月28日






2007年7/28(土)、一関市博物館(一関市厳美町字沖野々215)
主催の講座「骨寺村史料を読んでみよう」に参加するために、厳
美町にでかけたついでに、国道342号線(一関~須川岳)沿いに
ある市野々原公民館前にある「イワナ屋」まで足をのばしました。

ここの岩魚は、新鮮な沢水を流し入れた水槽に魚を泳がせておい
て炭火焼き(イワナ1尾350円)にするので、とてもおいしいので
年に数回は行きます。ただ、観光シーズンの土曜日と日曜日しか
店を開いていませんので注意が必要です。

ところで、このイワナ屋のすぐ近くでウバユリ(姥百合)の変種で、
本州の中部地方以北と北海道に分布する「オオウバユリ(大姥百合)」
が花を咲かせていました。





ウバユリ(姥百合)ユリ科 ウバユリ属
Cardiocrinum cordatum
山野の湿った草地や林の中などに生える多年草。地下に白い鱗茎
があり、鱗茎が成熟して大きくなると、太い茎が伸びて花を咲かせ
る。この頃にはその株の鱗茎は消滅し、そばに新しい鱗茎が生まれ
る。茎は中空で、高さは60~100cm。

葉は茎の下方に数枚集まってつき、長さ15~25cmの卵状楕円形で、
基部はハート形。単子葉植物の中では珍しく、脈は網状で、長い葉
柄がある。

7~8月、茎の上部に緑白色の花が数個(2~4個)横向きにつく。
花は長さ10cmほどで、先はあまり開かない。花はユリのような派手
さはないが香りが良い。

果実は楕円形で熟すと3つに割れる。種子は三角形で周囲に広い膜
があり、風に乗って飛ばされる。
 分布:本州(関東地方以西)~九州
オオウバユリ(大姥百合)Cardiocrinum cordatum var.glehnii
本州の中部地方以北と北海道に分布する変種の「オオウバユリ(
大姥百合)var.glehnii」は、ウバユリより大形で、高さは1~1.5m
になり、葉は丸みがある。
花も長さ15cmほどあり、その数も多く、ふつう10~20個つく。

和名の「ウバ(姥)」は、花が咲く頃には、根元の葉が枯れてなく
なるので、「葉なし」を「歯なし」にかけて、姥(老女)に見立て
たものという。実際には開花時にも葉が残ることが多い。
 別名:カバユリ(樺百合)

ノウゼンカズラ(凌霽花)/アメリカノウゼンカズラ

2008年08月01日 | Weblog
一関市幸町のノウゼンカズラ(凌霄花)
2008年7月15日





2008年7月15日(火)、一関市幸町の「幸民区掲示板」が建てられ
ている辺りの民家の庭で、大きな「ノウゼンカズラ(凌霄花)」が
橙黄色の漏斗形の花を沢山咲かせていました。





一関市街地のノウゼンカズラ(凌霄花)
 2006年7月15日


2006年7月15日、「ノウゼンカズラ」の花が咲くと、夏も本番です。
一関地方も一昨日ぐらいから真夏のような日が続いていますが、き
ょうは、朝から小雨が降っていて蒸し暑いです。
まだ「梅雨明け」宣言は出ていないと思いますが、これから1月く
らいは暑い日が続きそうです。




アメリカノウゼンカズラ(7月18日)


2006年7/18(火)、一関市役所から山目公民館(一関市青葉2丁目)
に向って歩いていたら、道路の右側にある農家の庭先にある見事な
「アメリカノウゼンカズラ」が花を咲かせていました。



一関市東山町のアメリカノウゼンカズラ(7月15日)


ノウゼンカズラ(凌霽花)
ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ(カンプシス)属
 Campsis grandiflora
中国原産の落葉つる性木本。花を観賞するため、古くから庭園
や公園などに植えられている。大きな株では茎から気根を出して、
他の木などに絡み付いて這い登り、長さ10m、直径約7cmにもなる。

葉は奇数羽状複葉で対生し、長さ15~30cm。小葉は2~6対あり、
3~7cmの卵形で縁には粗い鋸歯がある。

7~8月、枝先に直径6~7cmの橙黄色の花が対生して房のように
多数つく。花は広い漏斗形で、横向きに咲く。花は一日花だが、
夏の間次々に咲き続ける。開花には太陽が必要で、曇りが続くと
蕾のまま落ちてしまう。

北アメリカ原産の「アメリカノウゼンカズラC.radicans」は、
全体がやや小形で、花筒が細長く、花の色が濃い。
ノウゼンカズラ(カンプシス)属 Campsis
北アメリカや東アジア原産の落葉蔓性植物で2種ある。茎の節
から細い気根を出し、木や石などに吸いついて伸びていく。葉は
奇数羽状複葉で対生、小葉には粗い鋸歯がある。

アメリカノウゼンカズラ(アメリカ凌霄花)

2008年08月01日 | Weblog
一関市東山町のアメリカノウゼンカズラ
 2007年7月13日




2007年7/13(金)、一関市東山町長坂字町の名勝・げいび渓入口/
げいび大橋に近い民家(2軒)の庭の「アメリカノウゼンカズラ」
が濃い橙黄色のラッパ形の花を咲かせていました。






アメリカノウゼンカズラ(アメリカ凌霄花)
ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ(カンプシス)属
campsis raduicans
ノウゼンカズラ(カンプシスCampsis)属の植物は、北アメリカ
や東アジア原産の落葉蔓性植物で、2種ある。茎の節から細い気根
を出し、木や石などに吸いついて伸びていく。

葉は奇数羽状複葉で対生、小葉には粗い鋸歯がある。

「ノウゼンカズラCampsis spp.」の種類には、花色がオレンジ色
で中国原産の「ノウゼンカズラC.grandiflora」や、北アメリカ原
産で花筒が長い「アメリカノウゼンカズラC.radicans」がある。

さらにこれらの雑種である「カンプシス・タグリアブアナC.×
tagliabuana」の品種「マダム・ガレンCV.Mme.Galen」がある。
本品種は両種の中間の花色、花筒長をあらわしている。

そのほか、アメリカノウゼンカズラに黄花の「フラバCampsis
radicans cv.Flava」や、紅花品種もあるという。
花期:いずれの品種も、7~9月。

ヘクソカズラ(屁糞蔓)

2008年08月01日 | Weblog
一関市幸町のヘクソカズラ(屁糞蔓)の花
 2008年7月15日





2008年7月15日(火)、一関市幸町にある銘菓「田村の梅」の松栄堂
幸町店の近くで、早くも「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」の花が咲いてい
ました。花をアップして見るとなかなか素敵だと思います。





一関市石畑のヘクソカズラ(屁糞蔓)の実
 2006年10月12日


2006年10月12日、一関市石畑3-1にあるCOLZA(コープ一関コルザ)
の大駐車場の近くにある上水道の揚水ポンプ場みたいなところの塀
に、黄褐色の果実を沢山つけた「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」を見つ
けました。


ヘクソカズラ(屁糞蔓)アカネ科 ヘクソカズラ属
 Paederia scandens
和名の「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」というのは、茎や葉、花などを
揉んで嗅ぐと悪臭がすることからというが、何とも無粋な名をつけ
たものである。由来はよくわからないが、サオトメバナ(早乙女花)
という別名もあるということなので、できればこちらの方を通称にし
てほしいと思う。
また、花の中心部が赤く、お灸(やいと)の跡に似ているので、
「ヤイトバナ」とも呼ばれるという。

日当たりのよい藪や林の縁に多いつる性の多年草。茎はいろいろな
ものにからみついて長くのびる。葉は対生し、長さ4~10cmの細長い
卵形で先は尖る。

8~9月、長さ1cmほどの筒状花が咲く。果実は直径5mmほどの球形で、
晩秋に黄褐色に熟す。実はしもやけに効くという。
分布:日本全土、朝鮮、中国、台湾、フィリピン

一関地方のヘクソカズラ(屁糞蔓)

2008年08月01日 | Weblog



8月中旬ごろに花を咲かせていた「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」
ですが、9月に入ってその実が目立つようになりました。冬に
なると絡みついた木々が落葉したりして、光沢のある黄褐色に
熟した実が良く目立つようになります。




ヘクソカズラ(屁糞蔓)アカネ科 ヘクソカズラ属
 Paederia scandens
日当たりの良い藪や林のふち、道端などに自生するつる性の多年草。
茎はいろいろなものに絡みついて長くのびる。葉は広卵形で対生し、
長さ4~10cmの細長い卵形で先は尖る。葉や花、実など、どの部分も
つぶしたり揉んだりすると嫌な臭いがするので、万葉の昔から「クソ
カズラ」と呼ばれたという。

しかし、花は愛らしく、長さ1cmほどの筒状で、外側が白、内側が
紅紫色。その真ん中の形が、「やいと(灸)」をすえられたように
見えることから、「ヤイトバナ(灸花)」とも呼ばれる。また、
「サオトメバナ(早乙女花)」の別名もある。花期は8~9月。

秋には直径5mmほどの球形の実が光沢のある黄褐色に熟してよく目
立つ。実はしもやけに効くといわれる。ヘクソカズラを「屁屎葛」
と書いている図鑑もある。分布:日本全土