一関市東山町のオニユリ(鬼百合)
2008年8月5日
2008年8月5日(火)、一関市東山町長坂字東本町にある安養寺の墓地
で、「オニユリ(鬼百合)」が花を咲かせていました。
一関市東山町のオニユリ(鬼百合)
2006年8月7日
オニユリ(鬼百合)ユリ科 ユリ属
Lilium lancifolium
北海道、本州、四国、九州に分布するが、本来の野生種ではないと
いう。球根[鱗茎(りんけい)]を食用に、花を観賞用に利用するた
めに、古い時代に中国から渡来したという説がある。
日本から中国へ留学した僧が、このユリの球根[鱗茎]が食べられる
ことから、飢饉に備える糧にすることができると考え、このユリの
鱗茎やムカゴ[珠芽]を持ち帰り、人から人へ広がった。
ムカゴからでも2~3年で食用球根へと育てることができるので、オ
ニユリの球根は少し苦味があるものの、凶作時の非常食糧の1つとし
て十分に役立ち、今でも農家の庭先や畑の縁などでオニユリが栽培
されているのは、非常食糧とされていた時代の名残りだという。
田の畔や土手などに生える多年草で、高さは1~2mになる。茎は紫
褐色を帯び、若いときは白い綿毛がある。葉は多数つき、長さ5~15
cmの披針形。葉のつけ根に紫褐色のムカゴ(珠芽)がつくのが特徴。
7~8月、茎の上部に暗紫色の斑点が沢山ある橙赤色の花びらを下向
きに開く。花は直径10~12cmほどで、花びらは強く反転する。多い
ものでは20個近くの花を円錐花序につける。
花は咲くがタネが実らないのもオニユリの特徴で、繁殖は葉腋に珠
芽(ムカゴ)をつけ、地上に落下することで実現する。
和名は、山野に自生するコオニユリ(小鬼百合)に比べて大きいこ
と、橙赤色の花は赤鬼の顔を、暗紫色の茎は赤鬼の手足を連想して
のものとか。
なお、2倍体のオニユリは対馬、朝鮮半島南部で確認されている。
対馬とその周辺には、昔からオニユリが多数自生しており、大陸と
陸続きの頃に朝鮮半島経由で渡来したものと考えられている。
現在、日本、中国中部から北部、さらにシベリア沿海州に分布す
るが、本来の自生地は定かでなく、日本のものは古く大陸より食用
として渡来したもので3倍体である。食用百合根としてコオニユリ
var.maximowicziiと共に利用され、また強健でウイルス病に強く、
種間交雑の親に用いられている。
[栽培]繁殖は珠芽、木子、鱗片挿しによる。[花期]7~8月。
仲間に、花弁が黄色で濃紫色の斑点が入るオウゴンオニユリ(黄金
鬼百合)var.flaviflorumやヤエオニユリ(八重鬼百合)cv.Flore
Plenoがある。
2008年8月5日
2008年8月5日(火)、一関市東山町長坂字東本町にある安養寺の墓地
で、「オニユリ(鬼百合)」が花を咲かせていました。
一関市東山町のオニユリ(鬼百合)
2006年8月7日
オニユリ(鬼百合)ユリ科 ユリ属
Lilium lancifolium
北海道、本州、四国、九州に分布するが、本来の野生種ではないと
いう。球根[鱗茎(りんけい)]を食用に、花を観賞用に利用するた
めに、古い時代に中国から渡来したという説がある。
日本から中国へ留学した僧が、このユリの球根[鱗茎]が食べられる
ことから、飢饉に備える糧にすることができると考え、このユリの
鱗茎やムカゴ[珠芽]を持ち帰り、人から人へ広がった。
ムカゴからでも2~3年で食用球根へと育てることができるので、オ
ニユリの球根は少し苦味があるものの、凶作時の非常食糧の1つとし
て十分に役立ち、今でも農家の庭先や畑の縁などでオニユリが栽培
されているのは、非常食糧とされていた時代の名残りだという。
田の畔や土手などに生える多年草で、高さは1~2mになる。茎は紫
褐色を帯び、若いときは白い綿毛がある。葉は多数つき、長さ5~15
cmの披針形。葉のつけ根に紫褐色のムカゴ(珠芽)がつくのが特徴。
7~8月、茎の上部に暗紫色の斑点が沢山ある橙赤色の花びらを下向
きに開く。花は直径10~12cmほどで、花びらは強く反転する。多い
ものでは20個近くの花を円錐花序につける。
花は咲くがタネが実らないのもオニユリの特徴で、繁殖は葉腋に珠
芽(ムカゴ)をつけ、地上に落下することで実現する。
和名は、山野に自生するコオニユリ(小鬼百合)に比べて大きいこ
と、橙赤色の花は赤鬼の顔を、暗紫色の茎は赤鬼の手足を連想して
のものとか。
なお、2倍体のオニユリは対馬、朝鮮半島南部で確認されている。
対馬とその周辺には、昔からオニユリが多数自生しており、大陸と
陸続きの頃に朝鮮半島経由で渡来したものと考えられている。
現在、日本、中国中部から北部、さらにシベリア沿海州に分布す
るが、本来の自生地は定かでなく、日本のものは古く大陸より食用
として渡来したもので3倍体である。食用百合根としてコオニユリ
var.maximowicziiと共に利用され、また強健でウイルス病に強く、
種間交雑の親に用いられている。
[栽培]繁殖は珠芽、木子、鱗片挿しによる。[花期]7~8月。
仲間に、花弁が黄色で濃紫色の斑点が入るオウゴンオニユリ(黄金
鬼百合)var.flaviflorumやヤエオニユリ(八重鬼百合)cv.Flore
Plenoがある。