peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サルスベリ(猿滑り)/ヒャクジッコウ(百日紅) 2008年8月7日

2008年08月14日 | Weblog
一関市大東町摺沢のサルスベリ(猿滑り)/ヒャクジッコウ(百日紅)
 2008年8月7日





2008年8月7日(木)、一関市大東町摺沢の民家の庭で「サルスベリ
(猿滑り)」の花が咲いていました。近くの別の民家の庭にも同じ
ピンク色のサルスベリが花を咲かせていました。蕾が沢山付いてい
て次から次へと咲き継いでいくので、長い間咲き続けるように見え
ます。別名の「ヒャクジッコウ(百日紅)」の由来になったという
のも納得できます。







北上市八天遺跡付近のサルスベリ(猿滑り)
 2007年7月29日






2007年7/29(日)、北上市更木(さらき)に縄文時代の史跡で、
国指定の「八天(はってん)遺跡」があります。妻が見たいと言
うので寄ってみました。その遺跡に行く道の分岐点に「サルスベリ
(猿滑り)」の花が咲いていました。蕾も沢山ついていました。





サルスベリ(猿滑り)
ミソハギ科 サルスベリ(ラゲルストロエミア)属
Lagerstroemia indica
中国南部原産の落葉小高木で高さは3~9mになる。日本には
江戸時代以前に渡来したという。樹皮は薄くてはげ易く、幹
はすべすべしている。「猿滑り」の名は、ここに由来する。

葉は対生、ときに互生し、全縁で長さ3~8cmの卵形または楕
円形。柄はほとんどない。枝先に円錐花序をつける。
7~9月、直径3~4cmの花が次々に開く。花の色は淡紅色、紅色、
白色、濃紅、紫色までいろいろあり、複色の品種もある。
花はフリル(しわ)が入った花弁が6つ、雄ずいは多数ある。

夏から秋にかけて花弁が縮れた花が次々に咲くので、庭木に
されるほか、最近は街路樹にも多い。花が長い間咲き続けるの
で、「ヒャクジッコウ(百日紅)」とも呼ばれる。但し、白花
もある。だから、「百日紅」と書いて、サルスベリと読むこと
もある。

なお、「一才サルスベリ(一歳性品種)」は実生した年に開花
し、鉢植えや花壇に用いられる。最近になって地表を這うよう
に伸びる品種が現れ、グラウンドカバーにされる。

仲間には、小さな白花をつける「シマサルスベリ」がある。あ
まり栽培されないが、若枝は丸く、四角いサルスベリと区別で
きる。
また、サルスベリとシマサルスベリの交雑種で「コサルスベリ
Lagerstroemia amabilis」というものがある。

果は直径7mmほどの球形、熟すと6裂し翼のある種子を飛ばす。

サルスベリ(猿滑り)/ヒャクジッコウ(百日紅)

2008年08月14日 | Weblog
一関市東山町のサルスベリ(猿滑り) 2007年8月2日


2007年8/2(木)、一関市東山町長坂の住宅団地に毎年きれいに
「サルスベリ(猿滑り)」の花を咲かせている家があります。
 花が咲き終わった後、ほとんどの枝を思い切って切り詰め、
翌年新しい枝が出るようにしています。




一関市東山町のサルスベリ(猿滑り)/ヒャクジッコウ(百日紅)
 2006年8月8日











サルスベリ(猿滑り)ミソハギ科 サルスベリ属
 Lagerstroemia indica
中国南部原産の落葉小高木で高さは3~9mになる。日本には
江戸時代以前に渡来したとされており、公園や庭園によく植え
られている。淡褐色の薄い樹皮は剥げやすく、剥げた跡は白い。
幹はすべすべしていて、猿でも滑りそうだということで「猿滑
り」という和名がある。

葉は長さ3~8cmの卵形または楕円形。7~9月、直径3~4cmの花
が枝先に群がってつく。花弁は6個で皺が多く、花の色は淡紅色、
紅色、白色、紫色などいろいろある。
長い間、花が咲き続けるので、白花もあるが「ヒャクジッコウ
(百日紅)」の別名がある。分布:中国南部

クズ(葛)

2008年08月14日 | Weblog
平泉町長島のクズ(葛)の花
 2008年8月10日



2008年8月10日(日)、一関市相川~平泉町長島の県道脇で、クズ(葛)
が花を咲かせていました。大きな葉の下になっていましたが、濃赤紫色
の蝶形の花が穂状に集まって、下から上へと咲きあがっていました。



岩手県立博物館のクズ(葛)
 2007年7月29日





博物館の周囲にはトラックが通れる道があります。整備用の道だと
思いますが、そこからでも「植物園・岩石園」に行くことができま
す。その道を歩いていたら、道の脇に「クズ(葛)」の花が咲いて
いました。裏側の出入口近くにはゲートがあり、閉まっていますの
で、通り抜けはできません。

2007年7/29(日)、岩手県立博物館(盛岡市上田字松屋敷34番地)の
屋外にある「植物園・岩石園」を見て歩きました。11:00~3:00頃
まで4時間ほども過ごしてしまいました。
「午後からは雨」という予報でしたので心配しましたが、雨は降りま
せんでした。午後2:30頃には黒雲が空一面を覆いつくして暗くなり、
沢山のヒグラシが鳴き出してきたのが印象的でした。






一関市東山町のクズ(葛) 2006年8月10日


2006年8/10(木)、一関市内の道路を自動車で走っていて、大分前
からクズ(葛)の濃い赤紫色の花が咲いているのを見かけていました。
近寄ってみると芳香があり、なかなか美しい花です。「秋の七草」に
選ばれたのもうなづけます。




クズ(葛)マメ科 クズ属 Pueraria lobata
山野や草やぶ、空き地、土手、道ばたなどいたるところに見られる
つる性の多年草で、茎の基部が木性化し、長さが10m以上にもなる
ことがある蔓(つる)植物。

「秋の七草」(秋の野を彩る7種の花)の1つとされている。「万葉集」
の山上憶良の歌に「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし
また藤袴 あさがほの花」とある。あさがほの花の正体については
諸説あるが、桔梗が定説とのこと。

葉は長い柄をもち、3出複葉で互生する。小葉は長さ10~15cmの菱形
~円形、楕円形で、裏面は白っぽい。根は生薬の「葛根(かっこん)」
で、解熱剤などに使われる。

花は長さ約2cmの蝶形花で濃紅紫色。上の花弁[旗弁(きべん)]の基部
に黄斑があり、目立つ。花弁は左右に2枚[翼弁(よくべん)]、下側に
2枚[舟弁]。葉の脇から伸びた長さ15~20cmの総状花序をなし(蝶形の
花が穂状に集まって)、甘い香りをただよわせながら下から上へと咲く。
花期は7~9月。

果実(豆果)は線形で長さ5~10cm、褐色の剛毛が密生する。
 昔は太くて大きな根から澱粉を採ったが、それが真の「葛粉」で食用
にされる。現在「葛粉」と称して販売されているものは、じゃが芋から
採ったものが多い。

和名は、大和国吉野(奈良県)の国栖(くず)は、古くから葛粉を生産
していたことから、「国栖の蔓(くずのかずら)」が「国栖蔓(くずか
ずら)」になり、「国栖(くず)」と略され、「葛」の字を当てたもの
とのこと。
 別名:クズカズラ(葛蔓)、マクズ(真葛)。分布:北海道~九州