peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ウイキョウ(茴香)/フェンネル

2008年08月13日 | Weblog
平泉町高館のウイキョウ(茴香)/フェンネル
 2008年7月26日





2008年7月26日(土)、平泉町高館の高館義経堂から100mほど
下がった畑のふちでウイキョウ(茴香)が鮮やかな黄色い花を
沢山咲かせていました。





ウイキョウ(茴香)/フェンネル
セリ科 ウイキョウ(フォエニクルム)属
Foeniculum vulgare
ヨーロッパ、地中海沿岸原産の多年草で、高さは1~2mになる。全
草に独特の香りがあり、折ると香気がする。茎は直立分枝し、複散
形花序を頂生する。ローマ時代から香辛料や薬用ハーブとして利用
されてきた。最近は「フェンネル」という英名でよく知られ、アス
パラガスのように糸状に裂けた柔らかな葉は魚料理の香りづけに、種
子は菓子やピクルスに使われる。

日本には中国を経て平安時代に渡来し、種子は古くから「茴香」の
名で漢方薬に利用された。

花は黄色で小さい。長さ約8mmの長楕円柱状の果実を完熟一歩手前で
収穫し、天日で乾燥させたものが、生薬の茴香である。健胃、去痰に
使用する。芳香と爽やかな甘みがあり、香味料として魚料理、肉料理
のほか、ソース、菓子類、リキュール、ベルモットなどに使用する。
この甘い芳香は魚料理と相性が良いので「フィッシュハーブ」と呼ば
れている。

[栽培]日当たり、排水のよい砂質地が適している。春播き、株分けで
繁殖。[花期]初夏(5~8月)
ウイキョウ(フォエニクルム)属 Foeniculum
ヨーロッパ原産で2~3種が含まれる。

テッポウユリ(鉄砲百合)

2008年08月13日 | Weblog
我が家のテッポウユリ(鉄砲百合) 2008年8月13日


2008年8月13日(水)、我が家の狭い花壇の隅の方で、テッポウ
ユリ(鉄砲百合)がたった1輪だけですが、精霊を迎えるかのよ
うに花を咲かせ始めました。花の長さは20㎝ほどもあり、よく目
立ちます。




テッポウユリ(鉄砲百合)ユリ科 ユリ(リリウム)属
Lilium longiflorum
奄美諸島と沖縄諸島が原生地で、栽培により周辺の島や九州、四国
の一部で野生化しているとのこと。現在では、切花として大量の需要
があり、広く栽培されている。純白色の花が特色で、かつてはイース
ターになくてはならぬユリとして、欧米へ大量の球根が輸出された。

和名の由来は、昔ラッパ銃というのがあり、その形が似ていること
によりつけられたというから「ラッパ形のユリ」の意。

草丈60~80cmで茎は直立し、披針形の無柄の葉を螺旋状につける。
花期は6~8月。花は直径10~12cm、長さ15~20cmほどもある。
花の色は純白で、芳香がある。横から斜め上向き咲き、1茎に数花
をつける。

促成、抑制栽培が容易で世界中に利用されている。そのほか、台湾
原産で種子を秋に播いて翌年の夏から秋に咲く白花筒咲きのタカサ
ゴユリL.formosanumの特性と、テッポウユリの草姿をもつユリが、
両種の交雑時代から育成されたシンテッポウユリL.×formolongiで、
夏から秋の切花として栽培されている。

さまざまな系統や品種があるが、現在の品種には、新鉄砲ユリをは
じめ、タカサゴユリとの交配によってつくられたものが多いという。
[栽培]繁殖は鱗片繁殖、木子による。[花期]沖縄で3月下旬、東京で
6月に咲く。