peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

クマヤナギ(熊柳)

2008年08月26日 | Weblog
一関市東山町のクマヤナギ(熊柳) 2008年8月26日




2008年8月26日(火)、一関市東山町長坂字東本町に属する主要
地方道一関~大東線沿いでクマヤナギ(熊柳)が花を咲かせてい
ました。同時に実が赤と黒紫色に熟していました。








クマヤナギ(熊柳)クロウメモドキ科 クマヤナギ属
Berchemia racemosa
山地に生える落葉つる性木本。つるは堅く丈夫で紫色を帯び、ほかの
木などに絡みついて高くのぼる。葉は互生し、長さ4~6㎝の卵状楕円形
でややかたい革質。縁は全縁。裏面はやや白色を帯び、脈の基部にわず
かに毛がある。

7~8月、枝先や葉腋から円錐花序を出し、緑白色の小さな花を多数開く
。花弁は5枚あり、萼片より小さい。花弁のように見えるのは5個の萼片
で卵状披針形。雄しべは5個。果実は長さ6~7㎜の楕円形の核果で、翌年
の夏、花が咲くころ緑色から赤色になり、完全に熟すと黒紫色になる。
完熟した実は甘味があり、食べられる。
 分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄

ケイトウ(鶏頭)

2008年08月26日 | Weblog
一関市東山町のケイトウ(鶏頭) 2008年8月25日




2008年8月25日(月)、連日雨降りの天気で稲などの生育が心配され
ますが、雨が一時止んだ合間に一関市東山町長坂の上中倉地区にある
「上中倉地域花壇」を見に行ってきました。

この花壇が8月20日付地元紙「岩手日日」で「”がんばれニッポン”
日本選手団にエール 住民有志 五輪テーマの花壇造成」という見出
しで紹介されていました。オリンピックの赤や青、黄色のマークや日
本と中国の国旗を色とりどりの花で表し、遠く中国の日本代表選手団
に熱いエールを送っているものでした。

一関市では、毎年「花いっぱいコンクール」を実施していますが、
一関市東山町長坂の上中倉地区の住民有志は、自分たちでタネから
育てた花壇を管理して、旧東山町の花いっぱいコンクール時代から
コンクールに参加し、旧市町村ごとに実施される地域審査で平成13
年から19年まで毎年最優秀賞を受賞しています。17年には「みどり
の愛護功労者」として国土交通大臣表彰も受けています。

今年の地域審査は既に終わっていますが、五輪をテーマにしたアイ
デアによる花壇造成はきっと認められることでしょう!







一関市東山町のケイトウ(鶏頭) 2006年9月4日


2006年9/4(月)、一関市東山町長坂字町の民家の庭で付き枝の沢山
出た「トサカゲイトウ」を見つけました。私が子供の頃(50年も前)
は、ケイトウといえばニワトリ(鶏)のトサカに似た花穂をつけるト
サカゲイトウのことでした。今では「玉ケイトウ」「フサ(羽毛)ゲ
イトウ」「ヤリゲイトウ」などのバラエティがあり、ケイトウは秋の
花壇の主役のひとつになっています。




玉ケイトウ/クルメゲイトウ(久留米鶏頭)


ヤリゲイトウ(槍鶏頭) 8月19日(土) 東山町松川字滝の沢地区




ケイトウ(鶏頭)ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属
 Celosia cristata
別名:トサカケイトウ、カラアイセロシア・クリスタータ
(Celosia cristata)、(韓藍)


東南アジア~インドにかけて原産する1年草。日本には古い時代に
中国を経て渡来したといわれ、「万葉集」に「韓藍(からあい)」
の名で詠まれているのはケイトウだとされている。奈良時代にはす
でに観賞用として庭に植えられていたという。

在来種の草丈は高さ60~90cmだが、今も盛んに育種され、草丈約
15cmの花壇や鉢花用の矮性品種から高さ1mを超えるものまで、色
も形も多様な多くの園芸品種が誕生している。

これらは花穂の形により、「トサカ系(トサカゲイトウ):花穂
が鶏のとさかのように扁平な帯状に変化したもの」、「クルメ系
(久留米ゲイトウ/玉ケイトウ):花穂が密に集まって球状になっ
たもの」、細かい花穂が密集した「プルモーサ系(羽毛ゲイトウ、
房ゲイトウ)」、スギの樹冠に似た「チャルジー系(槍ゲイトウ、
玉咲きゲイトウ:プルモーサ系より花序が短い)」の4系統に分類
される。

いずれも茎は真っ直ぐに伸び、柔らかで太く条線がある。葉は密
に互生し、先の尖った卵形~卵状披針形。品種によって緑色のもの
と銅赤色のものがある。

花序は短柄を有し、花茎の上端が帯化。肥大してニワトリのトサ
カ状となり、その下方に花を密生する。
夏から秋にかけて(6~10月)様々な形の花穂をつける。花穂の色
は紅赤、緋赤、橙、黄、桃、白など豊富。

日本では育種が進み、本種に玉トサカ状の久留米ケイトウ、本種
とヤリゲイトウとの交雑による槍状の八千代ケイトウの2系統が
ある。そのほかに、2変種の系統の品種も数多く、ともに切花栽
培されている。近年花壇用の矮性種も育成されている。

園芸品種に久留米ケイトウ系にコロナcv.Corona、ヤリゲイトウ
系に金峰var.childsii cv.Kinhou、フサゲイトウ系にフェアリー
・フェザーvar.plumosa cv.Fairy Feather、キャッスル・ピンク
var.plumosa cv.Castle Pinkなど。
アレンジメント用に同属別種のケロシア・フットニィーCelosia
huttoniiのシャロンcv.Sharonとピアcv.Piaがある。
[栽培]日当たり、排水性のよい弱酸性土壌でよく育つ。[花期]
播種後、40~50日で開花。

同じケイトウ属には、熱帯に広く分布し日本の暖地にも野生化し
ている「ノゲイトウ(野鶏頭)」があり、最近はこの系統の園芸品
種も栽培されている。丈は30~100cm。いずれも種子は5月上旬に直
まきし、後に間引く。
ケイトウ(ケロシア)属 Celosia
アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて50種が分布
する一年草、低木。花は両性で、子房は2~多数の胚珠を含む。