peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市「千厩野草の会」のクリスマスローズ(その2) 2013年3月30日(土)

2013年04月03日 | 植物図鑑

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2013年3月30日(土)、千厩野草の会(金野昌敏・会長)主催の「春の雪割り草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で、3/30(土)・3/31(日)9:00~17:00時の日程で開催中だったので、見に行ってきました。「雪割り草展」となっていただけに、大部分が雪割り草でしたが、そのほかの鉢植えも沢山展示されていました。

これらの中にクリスマスローズが数鉢展示されていました。この写真のものは、5種類が寄せ植えされたもので、以前はオリエンタリス・ハイブリッドと呼ばれていた品種だと思います。

クリスマスローズの花は、咲き方、花形、花弁の形状、咲く向きが株ごとに異なり、これらの組み合わせによって花全体の雰囲気が大きく変わります。

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(下)「セミダブル」:半八重咲き。蜜腺が弁化して、ダブルに似た形状になっている。ダブルとは異なり、セミダブルの小花弁は時間がたつと散る。白~淡黄色に紅紫色の糸ピコティ(覆輪)、ダークネクタリー(ネクタリー=雄しべを囲むようについている、花弁の退化したもの)。

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(下)「ダブル」:八重咲き。蜜腺が完全に弁化したものと、萼片が多弁化したもの(蜜腺あり)がある。幾重にも重なり、ボリューム感がある。スカートを広げたような形状のパーティードレス・グループが有名。すがすがしい白に紅紫色の糸ピコティ(覆輪)。

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(下)「シングル」:一重咲き。花弁(正確には萼片)は5枚。本来の花弁は退化して蜜腺(ネクタリー)になっている。濃紫色の丸弁花で中心に黄色のフラッシュを見せる。

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(下)「シングル」:黄色い丸弁花で中心に濃橙色のフラッシュを見せる。紅紫色の糸ピコティ(覆輪)も見える。

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(下)「ダブル」:咲き始めはハスの花を思わせるような色合いのピコティ(覆輪)。

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キンポウゲ科 ヘレボルス属 Helleborus:

クリスマスローズ属はヨーロッパ・地中海沿岸・西アジアなどに約20種が分布。ヨーロッパの暖かい地方でクリスマスに開花するニゲル種と、春先に咲くオリエンタリス種はよく混同される。無毛の常緑多年草。根生葉は鳥足状で葉は暗緑色で長楕円形、7~9裂し、縁の上半分に規則正しい鋸歯がある。高さ15~20㎝で頭頂部に白色の大型花を2~3個咲かせる。様々な園芸種が流通している。花期:12~2月。分布:ヨーロッパ(中~南部)・西アジア。

栽培:日当たりでも育つが、直射日光の当たらない半日陰で管理する。過湿を嫌うので灌水は乾き気味に管理する。有機質の置き肥を多めに与えて肥培する。2~3年に1回、秋に根をよくほぐして植え替える。硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土で大きめの深鉢に水はけ良く植え替える。株分け・実生で殖やす。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


一関市「千厩野草の会」のクリスマスローズ(その1) 2013年3月30日(土)

2013年04月03日 | 植物図鑑

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2013年3月30日(土)、千厩野草の会(金野昌敏・会長)主催の「春の雪割り草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で、3/30(土)・3/31(日)9:00~17:00時の日程で開催中だったので、見に行ってきました。「雪割り草展」となっていただけに、大部分が雪割り草でしたが、そのほかの鉢植えも沢山展示されていました。

これらの中にクリスマスローズが数鉢展示されていました。この写真のものは、その中で一番沢山花を付けていたものですが、以前はオリエンタリス・ハイブリッドと呼ばれていた品種だと思います。

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クリスマスローズ キンポウゲ科 ヘレボルス属 Helleborus:

クリスマスローズは、キンポウゲ科(Ranunculaceae)ヘレボルス属(Helleborus)の宿根草です。丈夫で育てやすく耐寒性があり、花が少ない時期に開花するため、冬から早春に欠かすことのできない存在として人気が高まっています。

日本では、標準和名の「クリスマスローズ」が一般に普及していますが、語源の"Christmas rose"は原種の一つであるH・ニゲルだけを指す英名(ヘレボルスの英名は"Hellebore")で、クリスマスの時期にバラのような花が咲き始めることに由来しています(実際にはクリスマスの後に開花することが多い。)。欧米ではH・ニゲル以外の原種、交雑種を" Christmas rose"と呼ぶことはありません。

原種の一つであるH・オリエンタリスおよび交配種は、"Lenten rose"(日本では「レンテンローズ」)や"Lent hellebore"と呼ばれています。この名前は、キリスト教の復活祭(イースター)前の日曜日を除く40日間、つまり四旬節(レント)の期間せある2月から4月に花が咲くことに由来しています。

無茎種の原種を交雑させた交配種(H.×hybridus)は、最も多く流通しているクリスマスローズですが、原種のH・オリエンタリス(H.orientalis)が主要な交配親として用いられていたため、以前は、"H.orientalis hybrids"(日本では「オリエンタリス・ハイブリッド」または単に「オリエンタリス」)と呼ばれていました。この名前は現在、使用されていません。

クリスマスローズは原種、交雑種ともに、葉や花のつき方などから、有茎種無茎種に分けられ、その種類によって、栽培方法が大きく異なります。

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[日本放送出版協会発行「別冊NHK趣味の園芸・クリスマスローズのすべて」(2007年2月20日発行)より]