2013年3月30日(土)、千厩野草の会(金野昌敏・会長)主催の「春の雪割り草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で、3/30(土)・3/31(日)9:00~17:00時の日程で開催中だったので、見に行ってきました。「雪割り草展」となっていただけに、大部分が雪割り草でしたが、そのほかの鉢植えも沢山展示されていました。
これらの中に白い花を咲かせたショウジョウバカマ(猩々袴)が一鉢だけ展示されていました。この時点では一関地方では、野生のものはまだ咲いていないと思います。
ショウジョウバカマ(猩々袴) ユリ科 ショウジョウバカマ属 Heloniopsis orientalis
山地の少し湿った傾斜地に群生する常緑の多年草で、平地から高山まで見られる。葉は放射状に多数根生し、長さ7~20㎝の長楕円形で、やや革質で光沢がある。花茎は花時には10~30㎝だが、開花後さらに伸長し50㎝にも達する。花は花茎の頂部に10花ほどを総状に付け、横向きに咲く。花の色は場所によって淡紅色から濃紅紫色まで変化が多く、白色のものもある。花被片は花後も緑色になって果期まで残る。和名の由来は花の色を猩々(しょうじょう:想像上の動物。よく酒を飲み、髪が赤く長い)に、根生葉をその袴に例えたものといわれる。花期:3~5月。分布:北海道~九州。
栽培:鉢植えだけでなく露地植えでも広く親しまれている丈夫な草だが、強い光を嫌うため、半日陰の風通しの良い場所で管理する。用土は特に選ばないが、水を好むため水持ちの良いものを用いる。例としては赤玉土を主体に硬質鹿沼土を混ぜて、通気性良く植えると良い。殖やすには株分けするか、葉先に付いた不定芽を植えて殖やす。また実生も可能。
[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]