2013年4月15日(月)、一関市博物館(字沖野々215)に行きました。この博物館の南側には、国道342号線に沿って樹木園がつくられています。そこには様々な樹木が植えられていますが、この時期にはダンコウバイ(壇香梅)が、別名のウコンバナ(鬱金花)通りの鮮黄色の花を枝いっぱいに咲かせます。また、ふつう3つに浅く切れ込んだ葉が秋には鮮やかに黄葉してとてもきれいです。果実は秋に黒紫色に熟します。
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/ [一関市博物館]
ダンコウバイ(壇香梅) クスノキ科 クロモジ属 Lindera obtusiloba
暖地の山地に生える落葉小高木。まばらに枝分かれして高さは3~7mになる。若枝ははじめ緑色で長い軟毛が密生するが、後に毛は落ちて灰黄褐色になり、皮目が多い。樹皮は暗灰色で滑らか。葉は等間隔に互生し、葉身はやや厚く長さ5~15㎝、幅4~13㎝の広卵形あるいは扁卵円形で、葉縁は全縁、3脈が目立つ。多くは先が浅く3つに切れ込み、裂片は鈍頭。葉の基部は切形あるいは浅心形。葉の表は鮮緑色ではじめ帯黄褐色の軟毛があるが、後に無毛。裏は帯白緑色で、はじめ淡黄褐色の長い毛が密生するが後に落ち、葉脈上と基部に残る。葉柄は1.5~3㎝。秋になると透き通るように黄葉して人目をひく。この季節にはもう来春の蕾ができている。
同じクロモジ属のシロモジも葉が3裂して似ているが、シロモジの葉の各裂片の先は鋭角となり、また、三行脈の分岐が葉の基部より少し上であることから区別できる。花期は3~4月。葉が開く前に前年の葉腋に無柄の散形花序を1~3個つけ、芳香のある鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに開く。この黄色い花が咲いてよく目立つことから、ウコンバナ(鬱金花)とも呼ばれる。また、シロヂシャとも呼ばれる。
アブラチャンと似ているが、枝が太く、花の色も鮮やかでぼってりしている。雌雄別株。雄花序には6~7個の雄花がつく。雄花には花被片が6枚、雄しべが9本あり、雌しべは退化している。雌花は5~6個ずつ集まってつき、花被片が6枚、仮雄しべが9本、雌しべが1本ある。小花柄には毛が密生する。果実は直径7~8㎜の球形で、9~10月に赤色から黒紫色に熟す。材は芳香があり、楊枝や細工物に使う。用途:庭木、花材、薬用。分布:本州(関東地方・新潟県以西)、四国、九州、朝鮮、中国。[主婦の友社発行「身近な樹木(菱山忠三郎・著)」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-dankoubai.htm [ダンコウバイ]
http://www.hana300.com/dankou.html [壇香梅(だんこうばい):季節の花300]
http://zasshonokuma.web.fc2.com/tagyo/ta/dankobai/dankobai.html [ダンコウバイ]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32749303&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のダンコウバイ(壇香梅)]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%C0%A5%F3%A5%B3%A5%A6%A5%D0%A5%A4 [peaの植物図鑑:奥州市前沢区「経塚山」のクロモジ(黒文字)]