紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

初泳ぎと介護問題

2007-01-14 17:05:24 | 22・両親のこと
久しぶりに深大寺の総合体育館のプールに泳ぎに行った。今年初泳ぎ。1km。
この2-3日くたびれていた。あまり目を離せない母がいるので、max1時間。自転車でどこかへ行こうかと思ったけど、直前に、「いろいろ考えながら自転車や車に乗って事故をおこさないで」とメールが送ってくれた人がいる。その通り、ありがとう。今日は危ない感じ。そういう時には、考え事をしていても、安全なのが水泳というわけなのだった。
そして、泳ぎながら考えた。

最近このBlogを知らせた人がけっこういるのだけど、読んでくれた人はみんな、介護で忙しいといっているわりには、よく山だのスキーだの行けるね、という。いつもどこかに行っているじゃない、と。
実際にその通りなのだけど、3年半前にBlogを始める時に、なるべく母の介護生活のことは書かずに、楽しいことだけを書いて行こうと、なんとなく決めたのだ。
介護生活の合間に、何をしたかの記録を残したいと思った。

それで今日は、これから介護を始める人もいるので、ちょっと介護のことを書きたい。
母は、介護度3で、糖尿病があるため、毎日3回のカロリー食と、朝食前のインスリン注射が必要。少し前までは夕飯前も注射が必要だった。あとは時によっては、血をとって、血糖値測定器で血糖値測定をする。他にももちろん身体介護も必要。
そういうことの全てを、姉が月曜日から金曜日までみていて、私が金曜日から月曜日までみている。姉がみている平日の火曜~木曜日まで、私は本を書く仕事をする。

そういう生活だけで終わっていたこともあったが、これだと私たちの自由は全くない。父が生存中は、父もしじゅう重篤な状態におちいる2年近い日々があったので、2人の介護だけで終わっても、そう問題はなかった。自由になったところで、何ができるわけでもなかったから。

3年近く前に父が亡くなって、母1人の介護をすればよくなってから、この生活はいつまで続くかわからないので、もうちょっと自分たちの生活も大事にしようということになった。
それで選択したのが、ショートステイ。
要介護度3の人の場合、今では、日数的には、1年の半分はショートステイをすることができる。(父の時は、半年間でわずか2週間だった)
他にも連続して20日以内、1ヶ月に15日以内、などいくつかの規定がある。

そのおかげで、山もスキーも海外も行けたのだけど、実際にはいつも綱渡りのようにして行っていた。
ショートステイは3ヶ月前の申し込みが必要なので、いつもカレンダーの3ヶ月先を見るクセがついた。みんなが春の予定を話している時に、私は夏と秋のことを考えていた。
その綱渡りも、昨年の後半くらいから、難しくなってきた。
母の状態が悪くなったのと、介護している姉も私も、10年近い介護生活のストレスやら加齢によって、自分たちの健康が危なくなってきたのだ。今の生活では、自分の病院通いすらままならない。

それで、次の段階にすすむしかないかなあ、と新年になって思い始めた。
次といっても、どうするかよくわからないのだけど。さしあたって、次の選択肢は、老健施設か長期に受け入れてくれる医療機関ということになるのか?
ここしばらくは、そういう所を調べるのにも時間をさかなくてはならない。