経済なんでも研究会

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「5月は売り」 は 根拠なし

2018-05-08 08:11:42 | 株価
◇ 上がっている方が多い = 株の格言に「5月は売り」というのがある。よく知られているから、いまごろは気にしている投資家も少なくないだろう。だが過去の実績を調べてみると、この格言はどうも当たっていないようだ。日経平均でみる限り、5月はむしろ上昇した年の方が多い。現に昨年5月は454円、一昨年5月は575円の値上がりだった。

21世紀に入ってから昨年までの17年間、TOPIXで5月の成績を調べてみると10勝7敗。そんなに悪くはない。ただ上げ率は小さく、平均すると2%に達しない。その意味では買い時ではないかもしれないが、慌てて売ることもないと言えるだろう。もともと、この格言はアメリカの「Sell in May」から来ているもの。だから日本では当てはまらないのかもしれない。

そう考えて、ダウ平均の成績を調べてみた。すると昨年5月は67ドル、一昨年5月は13ドルとわずかに上がっている。ただし1928年以来だと、年平均で0.27%の下落。この間に株価は大幅に上昇しているから、かなり成績は悪い。やはり、この格言はニューヨーク市場では通用するようだ。

アメリカの「Sell in May」という格言には、そのあと「9月第2週までは戻ってくるな」という文言が続いている。ここから判断すると、この格言の真意は「6-8月は手を引け」という点にあるのかもしれない。それなら東京市場でも、参考にはなるだろう。ことしの場合も、結局は円相場と企業業績の見通ししだいか。なにしろMayは5月だが、mayは「かもしれない」という意味になるから。

       ≪7日の日経平均 = 下げ -5.62円≫

       ≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ


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