◇ 高揚感のない8週連騰 = 日経平均は先週172円の値上がり。これで8週間連続の上昇となった。この間の上げ幅は2300円。そう悪くない成績だろう。しかし市場には高揚感が全くない。先行きについても、強気の見方は影を潜めてしまった。これは19年3月期の企業業績が減益になるという予測が、しだいに固まってきたからである。ただ目先はアメリカの金利高で円安が進み、これを頼りに何とか上げているという恰好だ。
ニューヨーク市場は、金利高と原油高の影響に揉まれている。金利高で銀行株が、原油高でエネルギー関連株が買われた。するとダウ平均は上昇する。ところが金利高は、カネの流れを株式から債券に変えやすい。また消費を抑制する効果も大きい。原油高も消費者の財布を直撃する。この後者の考え方が強まると、株価は下落する。結局、ダウ平均は先週116ドルの値下がり。
北朝鮮などの地政学的なリスクからも目は離せないが、目下の焦点は金利と原油の動向。今週はその動きに変化が生じるかどうか。FRBによる6月の利上げは確定的だから、当面ドル高の傾向は続くだろう。したがって円が上昇に振れる可能性も大きくはない。そうしたなかで日米の株価は、先週と同じような動きを続けるのではないか。
今週は21日に、4月の貿易統計。23日に、3月の全産業活動指数。25日に、5月の東京23区消費者物価。アメリカでは23日に、4月の新築住宅販売戸数。24日に、4月の中古住宅販売戸数が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ニューヨーク市場は、金利高と原油高の影響に揉まれている。金利高で銀行株が、原油高でエネルギー関連株が買われた。するとダウ平均は上昇する。ところが金利高は、カネの流れを株式から債券に変えやすい。また消費を抑制する効果も大きい。原油高も消費者の財布を直撃する。この後者の考え方が強まると、株価は下落する。結局、ダウ平均は先週116ドルの値下がり。
北朝鮮などの地政学的なリスクからも目は離せないが、目下の焦点は金利と原油の動向。今週はその動きに変化が生じるかどうか。FRBによる6月の利上げは確定的だから、当面ドル高の傾向は続くだろう。したがって円が上昇に振れる可能性も大きくはない。そうしたなかで日米の株価は、先週と同じような動きを続けるのではないか。
今週は21日に、4月の貿易統計。23日に、3月の全産業活動指数。25日に、5月の東京23区消費者物価。アメリカでは23日に、4月の新築住宅販売戸数。24日に、4月の中古住宅販売戸数が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫