◇ 冷凍庫は足りるのか? = アメリカの大手製薬会社ファイザーは9日、開発中の新型コロナ用mRNAワクチンについて「最終段階の臨床試験で9割以上の予防効果が認められた」と発表した。今月中にもFDA(食品医薬品局)に承認申請を出し、年内に2500万人分、来年は6億5000万人分のワクチンを生産する予定だという。安全性や効果の持続期間など不確かな点もあるが、とにかく最近にない朗報。株価も大幅に上昇した。
新型コロナ・ウイルスの流行には、全く衰えがみえない。アメリカやヨーロッパ諸国、あるいはインドや南米諸国など、感染者や死亡者は増加傾向にある。世界では5000万人が感染し、125万人が死亡した。こんなとき、頼みの綱はワクチン。世界で50に近い製薬会社が開発にしのぎを削っているが、その第1号としてファイザーが名乗りを挙げたわけだ。
すでに日本政府はファイザー社との間で、ワクチンの供給を受ける契約を結んでいる。その内容は、来年上半期中に1億2000万回分の供給を受けるというもの。このワクチンは少なくとも2度の接種が必要なので、約6000万人分ということになる。したがって順調に行けば、来年春から接種が始まるかもしれない。政府もこの費用を無料にするための法案を、いま作成中だ。
大問題はワクチンの輸送と保存である。なにしろ「摂氏マイナス68度以下」にしなければならないというから大変だ。航空機で運ぶとすれば、超大型の強力な冷凍庫が必要になるだろう。また日本国内では、どのようにして運ぶか。さらに大病院では大きな超冷凍庫、小さい診療所では小さい超冷凍庫を備えなければならない。厚生労働省は、そこまで考えているのだろうか。
≪12日の日経平均 = 上げ +171.28円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
新型コロナ・ウイルスの流行には、全く衰えがみえない。アメリカやヨーロッパ諸国、あるいはインドや南米諸国など、感染者や死亡者は増加傾向にある。世界では5000万人が感染し、125万人が死亡した。こんなとき、頼みの綱はワクチン。世界で50に近い製薬会社が開発にしのぎを削っているが、その第1号としてファイザーが名乗りを挙げたわけだ。
すでに日本政府はファイザー社との間で、ワクチンの供給を受ける契約を結んでいる。その内容は、来年上半期中に1億2000万回分の供給を受けるというもの。このワクチンは少なくとも2度の接種が必要なので、約6000万人分ということになる。したがって順調に行けば、来年春から接種が始まるかもしれない。政府もこの費用を無料にするための法案を、いま作成中だ。
大問題はワクチンの輸送と保存である。なにしろ「摂氏マイナス68度以下」にしなければならないというから大変だ。航空機で運ぶとすれば、超大型の強力な冷凍庫が必要になるだろう。また日本国内では、どのようにして運ぶか。さらに大病院では大きな超冷凍庫、小さい診療所では小さい超冷凍庫を備えなければならない。厚生労働省は、そこまで考えているのだろうか。
≪12日の日経平均 = 上げ +171.28円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫