経済なんでも研究会

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トランプ大統領 最後の切り札

2020-11-27 08:32:35 | トランプ
◇ 再選の可能性はクモの糸だが = トランプ大統領は23日、ようやく政権移行準備に協力する方針を表明した。ところが同時に「法廷闘争を継続し、最終的には勝利する」とも強調している。「往生際が悪いなあ」と感じてしまうが、実はまだトランプ氏が勝つチャンスは全くゼロではない。その背景にはアメリカ独特の複雑な政治の仕組みがからんでおり、日本人にはなかなか解りにくい。

大統領選挙は11月3日に行われ、各州の選挙人が選出された。連邦法によると、各州は12月8日までに選挙人を確定、14日に正式に選出することになる。だが現在、トランプ陣営の要求や告訴によって、ジョージア・ペンシルベニア・ウイスコンシンの各州では、まだ選挙の最終結果が出ていない。この結果、これらの州が仮に12月8日までに選挙人を出せないと、トランプ氏もバイデン氏も選挙人の過半数を獲れない可能性が生じる。

この場合は、下院の投票で大統領を選出することになる。しかも50州に1票ずつが与えられる。そして現在の状況をみると、共和党が優勢な州の方が多い。そうなればトランプ大統領が再選されるかもしれない。このように、いくつもの「仮に」という条件が重なると、まだトランプ氏にも勝ち目があるというわけだ。その道は、クモの糸のように細いけれども。

もう1つ、敗北を認めてしまうと大統領は”死に体”となってしまう。だから認めずに、いろいろ大きな決定を下す。たとえばアフガニスタンやイラクからの撤兵だ。こうして来年1月20日の任期いっぱいまで、大統領としてのインパクトを残し続ける。目的は、4年後の大統領選挙に再出馬するために他ならない。だから敗北宣言は出来ない。

       ≪26日の日経平均 = 上げ +240.45円≫

       ≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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