◇ ブレーキは踏まない日本 = 欧米諸国はいま新型コロナの第3波に襲われ、みな対応に苦しんでいる。アメリカではハワイ州を除く49州で、感染者が増大中。多くの都市が緊急事態を宣言した。たとえばシカゴ市では外出禁止令、カリフォルニア州では夜間外出禁止令、ニューヨーク州でも店舗の営業は夜10時までとなった。ミシガン州やフィラデルフィア市では、飲食店の営業が停止されている。
ヨーロッパでも感染者の急増が止まらない。このためスペインでは非常事態宣言が発令された。パリ市では外出が規制され、ロンドンを含むイングランドでも限定的ではあるが都市封鎖が断行された。チェコやアイルランドは、全面的な都市封鎖を実施している。またドイツでも飲食店や娯楽施設の営業が制限された。
こうした規制策をとれば、経済活動は阻害される。これらの諸国は景気が二番底に向かうことを覚悟のうえで、ブレーキを深く踏み込んだ。これに対して日本は、旅行や飲食を奨励するGO TO キャンペーンを一部手直しするだけ。つまりアクセルの踏み方を少し弱めるだけで、ブレーキは踏まない。政策の姿勢は、正反対だと言ってもいい。
日本政府が“わが道”を行くのは、国民に対する信頼感が強いせいかもしれない。外出禁止令などを出さなくとも、国民は自分の判断で外出を控えてくれるだろう。マスクだって、みな着けてくれる。そんな国民性に頼っているのか、それとも経済再生にのめり込み過ぎているのか。結果は正月休みに表われるだろう。GO TO が完全に復活していれば、日本の勝ち。規制がもっと厳しくなっていれば、負けである。
≪25日の日経平均 = 上げ +131.27円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ヨーロッパでも感染者の急増が止まらない。このためスペインでは非常事態宣言が発令された。パリ市では外出が規制され、ロンドンを含むイングランドでも限定的ではあるが都市封鎖が断行された。チェコやアイルランドは、全面的な都市封鎖を実施している。またドイツでも飲食店や娯楽施設の営業が制限された。
こうした規制策をとれば、経済活動は阻害される。これらの諸国は景気が二番底に向かうことを覚悟のうえで、ブレーキを深く踏み込んだ。これに対して日本は、旅行や飲食を奨励するGO TO キャンペーンを一部手直しするだけ。つまりアクセルの踏み方を少し弱めるだけで、ブレーキは踏まない。政策の姿勢は、正反対だと言ってもいい。
日本政府が“わが道”を行くのは、国民に対する信頼感が強いせいかもしれない。外出禁止令などを出さなくとも、国民は自分の判断で外出を控えてくれるだろう。マスクだって、みな着けてくれる。そんな国民性に頼っているのか、それとも経済再生にのめり込み過ぎているのか。結果は正月休みに表われるだろう。GO TO が完全に復活していれば、日本の勝ち。規制がもっと厳しくなっていれば、負けである。
≪25日の日経平均 = 上げ +131.27円≫
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫