◇ 大きく上げて小さく調整 = ダウ平均は先週36ドルの値上がり。前半は上昇して史上最高値を更新したが、後半は反落した。バイデン政権による大型財政支出に対する期待、企業業績の上方修正、コロナの落ち着く兆候などが買い材料になった。しかし、さすがに高値警戒による売り物も増える。すると安値に飛びつく買い物が出て、株価の調整は小幅に終わる。こんな1週間だった。
日経平均は先週498円の値上がり。15日には30年6か月ぶりに3万円台を回復。16日も上昇して、この2日だけで948円も値を上げた。そこで高値警戒から反落、17-19日の3日間で450円の下落となった。こちらもニューヨークと同様、大きく上げて小さく調整した形となっている。こうした形は市場の強さを表しており、上昇余力を残していると言えるだろう。
問題は、市場内部で強まってきたインフレ警戒論。インフレになれば、中央銀行も金融緩和政策を続けるわけにはいかなくなる。たとえばアメリカでは先週、1月の小売り売上高が前月比5.3%も増えたという発表があった。これが株価の上げ材料にもなったが、物価はどのくらい上昇したのか。その数値が発表されたとき、市場の反応はどうなるのか。きわめて興味深い。
今週は22日に、1月の企業向けサービス価格。26日に、1月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは23日に、1月のFHFA住宅価格と2月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。24日に、1月の新築住宅販売。25日に、10-12月期のGDP改定値と1月の中古住宅販売。また中国が28日に、2月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週498円の値上がり。15日には30年6か月ぶりに3万円台を回復。16日も上昇して、この2日だけで948円も値を上げた。そこで高値警戒から反落、17-19日の3日間で450円の下落となった。こちらもニューヨークと同様、大きく上げて小さく調整した形となっている。こうした形は市場の強さを表しており、上昇余力を残していると言えるだろう。
問題は、市場内部で強まってきたインフレ警戒論。インフレになれば、中央銀行も金融緩和政策を続けるわけにはいかなくなる。たとえばアメリカでは先週、1月の小売り売上高が前月比5.3%も増えたという発表があった。これが株価の上げ材料にもなったが、物価はどのくらい上昇したのか。その数値が発表されたとき、市場の反応はどうなるのか。きわめて興味深い。
今週は22日に、1月の企業向けサービス価格。26日に、1月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは23日に、1月のFHFA住宅価格と2月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。24日に、1月の新築住宅販売。25日に、10-12月期のGDP改定値と1月の中古住宅販売。また中国が28日に、2月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫