経済なんでも研究会

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コロナで寿命縮まる / アメリカ

2021-02-26 08:11:19 | アメリカ
◇ 世界大戦以来77年ぶりの記録 = 驚くべきニュースが飛び込んできた。アメリカでは新型コロナによる死亡者の増加で、国民の平均寿命が1年も縮まったという。コロナ対策を取り仕切っているCDC(疾病対策センター)が先週、正式に発表した。この発表は昨年上半期を対象とした集計。その後もコロナによる死亡者数は増え続けているから、平均寿命の低下はさらに進行しているとみられる。

発表によると、昨年1-6月期の平均寿命は77.8歳だった。19年の平均寿命は78.8歳だったので、ちょうど1年縮まったことになる。アメリカ人の平均寿命が縮小したのは、第2次大戦中1943年以来77年ぶりのこと。当時は戦死者の増加によって、平均寿命が2.9年も低下した。要するに死亡者という観点からだけみれば、コロナは戦争と同じということになる。

CDCの分析によると、昨年上半期には自殺者や薬物による中毒死も増えている。しかしコロナによる死亡者が、平均寿命の大きな引き下げ要因となったことは事実。しかもコロナによる死亡者は、昨年下半期からことしに入ってむしろ増加している。このため平均寿命の低下は、さらに激しくなると見込まれている。

ここでも格差の問題が発生した。昨年上半期の平均寿命低下率は、白人が0.8年。これに対しヒスパニック系が1.9年、黒人は2.7年となっている。ヒスパニック系や黒人の生活環境あるいは医療水準が、白人に比べて劣悪なことは明らかだろう。昨年下半期以降の統計が発表されると、この格差問題に火が付く可能性はきわめて大きい。

       ≪25日の日経平均 = 上げ +496.57円≫

       ≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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