経済なんでも研究会

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低投票率が心配だ! : 総選挙

2017-09-21 08:18:49 | 政局
◇ 投票する意欲が湧かない? = 臨時国会の冒頭で衆議院を解散、総選挙が10月22日に行われることになった。安倍首相は国連総会から帰国したあと最終決断すると言っているが、ここまで話が広がってしまうと、もうあと戻りはできない。解散・総選挙の理由は、①内閣支持率の改善②民進党の混乱③小池派による新党結成前④国会での森友・加計問題に関する追及回避--の4点に絞られるだろう。

だが、これでは安倍首相の保身のための選挙だと言われても仕方がない。そこで安倍首相は、①自衛隊の根拠を憲法に明記する②消費増税による税収の一部を教育無償化に振り向ける--の2点を選挙の争点に掲げる意向だと、新聞各紙は伝えた。消費税を19年10月に8%から10%に引き上げることは、すでに決まっている。その税収5兆円は社会保障費と財政再建に使うことが決まっていた。そのうちの1兆円ほどを、幼児から大学生までの教育無償化・負担軽減に流用するという構想のようだ。

自衛隊の根拠を憲法に明記する案件は、北朝鮮の脅威が強まっていることもあり、賛成する有権者が多いかもしれない。だが憲法第9条の改正に繋がりかねないという疑惑も否定できない。また消費税収の使途変更については、医療や年金の将来についての心配がついて回る。財政再建論者は、賛成しないだろう。

しかし大問題は、野党勢力の弱さである。憲法改正や消費税収の使途変更に反対するため、野党に投票しても何の効果も期待できない状況。一方、これらに賛成の有権者は、自分が投票しなくても、与党が勝つと確信できる。だから選挙戦は盛り上がらない。投票率の低下が心配である。

      ≪20日の日経平均 = 上げ +11.08円≫

      ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ

9月20日(水)のつぶやき

2017-09-21 06:03:38 | G7

北朝鮮リスクと株価の 相関度

2017-09-20 07:31:26 | 株価
◇ ミサイルは小、核実験は大 = 北朝鮮によるミサイル発射や核実験と株価の関連性を調べてみた。北朝鮮はことし2月から現在までに、合計13回のミサイル発射を強行している。その直後の株価を調べてみると、まずダウ平均は上昇が7回、下落は6回だった。下落した場合も下げ幅は小さく、2ケタに達したことはない。また日経平均は上昇が6回、下落が7回。最大の下げは、北朝鮮がICBM(大陸間弾道弾)を発射した7月28日の120円だった。

もちろん、株価を動かす材料はほかにも沢山あった。GDPや雇用統計などの経済指標、為替や原油相場、政府や中央銀行の政策などなど。したがって北朝鮮の挑発行為とその直後の株価が、完全に連動しているわけではない。しかし大ざっぱな傾向としてみれば、ミサイル発射と株価の相関度はきわめて低いと考えてもいいだろう。特にICBMを北海道を超えて3700キロ飛ばした9月15日、日米の株価がともに上昇したことは注目に値する。

ところが9月3日の核実験に対して、株価は大きく下落した。ダウ平均は234ドル、日経平均は183円の値下がりとなっている。目立った下げ材料もなかったから、市場は核実験をリスクと判定したと思われる。さらに円の対ドル相場をみても、最近はミサイルでは上昇しないことが多い。しかし核実験では上昇した。

ミサイルなら、いくら発射してもそう怖くはない。じっさい、実体経済に直接の影響は及ばない。市場もだんだんと慣れてきたように思われる。だが、それに核弾頭が着くと話は違ってくる。そんなものが飛んで来たら大変だ。そこで市場のリスク度も上昇する。現在の市場心理は、こんなところではないか。

      ≪19日の日経平均 = 上げ +389.88円≫

      ≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ

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