m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキの地下鉄その二】

2024-11-06 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ベルギーとフィンランドの旅のきろく、まだ終わってなかった・・
とにかくやり遂げなければ・・

ヘルシンキ二日目夜、10時半くらいまでは、外は明るいのでついつい外歩きしてしまいがちだけど、この日は外歩きはそこそこに地下へ潜り、地下鉄巡りをすることに。


オレンジベースに赤やライトグリーンがカラフルな色彩の駅。
素材はパンチングメタルのよう。


向かいは、ライトグリーンがベース。




細かく穴の開いた鉄板をつなぎ合わせた壁面



七宝繋ぎ文様型の透かしカットも。


エスカレーターへ向かう通路もカラフル。





扉もグリーンで統一されてる。


こちらの駅の天井は、紙に切れ目を入れて、開いた時に立体になる
あの状態(どの?!)によく似た感じのデザイン。


もちろん素材は、紙ではなく、こちらもパンチングメタル。


この装飾の間から照明が見える。


そしてエスカレーターに沿ってマルチカラーな壁面。
カラフルながら落ち着いた配色で、フィンランドらしい感じがする。


通路の壁面は、ダークな色味に。


次の駅は、切り絵風。


ベースのグラデーションのある壁面の上に、切り絵のような模様が重なる。
デザインは、主に植物文様のようだった。



向かいの壁面は、まるでオーロラのよう。
カーテンのようなひだがブルーの照明の中に浮かび上がる。






木の根のようなひび割れ模様が、壁面いっぱいに広がる駅。


メタリックな赤紫色。






お次の駅は、シンプルな照明が天井全体に散りばめられているのだけど、
天井全体が波打つように動きがあって、まるで星空に包まれたような感覚を覚える駅。


シンプルだけど、素敵な演出だなあ。


横からみたところ。


更にエスカレーターへと続く通路。
少し控え目な照明と落ち着いた色調の壁面。




そしてエスカレーターに乗ると、天井は、夜空に浮かぶ星座のような演出が。



美しい~
やはりこの駅は、星がテーマだったんだなあ。






次の駅、こちらはまた雰囲気がガラッと変わって、天井のダークブルーのカラーが美しく、天井へ向かって、まるで氷をイメージするような壁面が現れる。




シルバーカラーの壁面は、ゆらゆらとゆらめいていて、クール。






床面は、きれいなブルーとイエローでアクセントがつけられている。
ヨーロッパへ来るといつも思ってしまうけど、
一つの色にも多種類の色味があって、その場に最適な色が選ばれていて
色使いのセンスの良さを感じる。
こちらも天井の濃紺に対して、鮮やか目なブルーに目が惹かれる。




ホームの中央にも、一本のブルーのラインが入る。


エスカレーターを上ると、天井面は、ホーム階でも使われていた
揺らめく氷のような天井に。


氷山のようでもあり、透明感があってとても素敵だ。


こちらの壁面も面白い素材が使われていた。


金属製の鎖がつながっているようなイメージ。









そして、終点の駅だったかな?!
ホームに降り立ち、あまりの美しさに呆然とした。



天井から降り注ぐ無数の光は、線香花火を思わせる形状。
地下鉄巡りのクライマックスにふさわしい駅と思えた。









エレベーターから改札階への天井は、大小無数のドット模様が描かれている。




最初は、穴かな?と思ったが、こんな感じで、白地に黒いドット模様が入ってるようだった。






最後にヘルシンキの地下鉄のトイレ。
ベルギーでは、地下鉄にはまずトイレはなく、
町中でもめったに見かけることなく、あったとしても有料と、トイレ事情はかなり厳しいものだったが、



ヘルシンキに来て、まず地下鉄駅にトイレがあることがすばらしいと思ったし、トイレのデザインもメタリックで、清潔感があっておしゃれ。



手洗いシンクは、エアータオルまで付いた一体型で機能的にも良い感じ。
もちろん日本のようにウォッシュレットまではついてないけど。


これにてヘルシンキの地下鉄巡りは終了。
各駅、シンプルな素材、シンプルな照明ながら、
アイディアがすばらしいのか、あっと驚かされ、感動させられることがしばしばあった。
それほどコストをかけずとも、アイディア次第で素敵なデザインというものは生み出すことができるのだなあと、ヘルシンキの地下鉄巡りで感じることができた。





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東京建築&タイル巡り【大宗旅館&たばこと塩の博物館他】

2024-11-01 | 建築巡り・街歩き【その他】
茶嘉葉さんでの在廊、後半の1日目の最終は、埼玉から友人夫妻が来てくれて
食事を共にした。
久々に会えて、積る話もあり、いろいろと盛り上がって楽しかった。
遠く離れていても、いつも応援してくれる友人がいてくれるのは有難い限り。


前半の在廊時は、近くの旅館西郊本館に宿泊したが、今回は築地の大宗旅館にしてみた。
写真は、翌朝撮ったものだけど、高層ビルの間で健気に建つ木造二階建ての建物は、昭和5年建築、築90年以上になる建物。


遅くなりました~とチェックインすると、女将さんに迎えて頂けた。
お部屋に案内して頂き、ひとしきりお話を。






襖を開けると、広縁には、テーブルセットもある。


欄間の細工など細部もいろいろ凝ったお部屋だった。


お風呂は共同。
そしてお風呂床には懐かしい玉石タイルが敷かれてる。


洗面所のシンクの丸モザイクタイルは、さわやかなミントグリーン。


手洗い場の壁についてる照明は、隣のトイレと共通。


翌朝、チェックアウト後、立ち寄った築地本願寺。


築地本願寺の伊東忠太の動物たちに挨拶していこう。





カラフルな色大理石のモザイクも。







最も会いたかったのは口から階段を吐いてる怪物。



横顔も力強い。



築地駅には、勝鬨橋を描いたこんなモザイク画があった。



その後、前日に来て頂いた大福書林の瀧さんに教えてもらった日本橋のビルを見に行く。


ブルーの濃淡のあるタイルが美しい。


小口タイルは、横じゃなく、縦に貼られてるのも珍しい。
丸窓のタイルの縁取りもいいなあ。



すぐそばにあった白いタイル貼りのビルは、2階が角丸な窓で
最上階のベランダからはグリーンが見える。


粗目の土を使ったタイルの風合いもいいなあ。


そして最寄りの駅、馬喰横山駅へ。
ここにも面白いタイル壁があった。


モザイク画は、この辺りを走っていたという馬車鉄道が描かれている。


タイルに寄って見ると、モザイクタイルには大小のドット模様が描かれていた。ドットだけでなく、塗りつぶされた四角も。



大江戸線の月島駅には、こんなお月さまが。


お月さまは、大きな丼鉢のような陶製。


そして、こちらも教えてもらってた清州寮へ。
昭和8年に建てられたレトロな現役の集合住宅。


エントランスには、カラフルな無釉モザイクタイルが敷き詰められ、
壁面には筋目の型押しタイル。








照明や看板もいいな。


この額に入ったモザイクタイル。
これは、何のためのコーナーだろうか?!


そして、最終的に、この日行きたかった「たばこと塩の博物館」へ。
地下鉄の押上駅というスカイツリーのある駅に降り立つ。
そういえば、スカイツリー、初めて見た。


各階、タイルの貼られたビル。








たばこと塩の博物館では、企画展「嗅ぎたばこ入れ」が開催中。
嗅ぎたばこといえば、中国の鼻煙壺、東洋陶磁美術館の沖正一郎コレクションが思い浮かぶが、こちらの展示では、中国はもちろん、ヨーロッパ各国、モンゴルやチベットまで世界の嗅ぎたばこ入れの展示が楽しめた。


フランスの嗅ぎたばこ入れ。
金にエナメル仕上げがされていて、中央には風景画が描かれている。
ピルケースのようで、豪華で可愛い。




ドイツ製。



ここから中国の鼻煙壺。
飴色の琥珀が美しい。





琺瑯製。




白い気泡入りのガラスにグリーンと白のかぶせガラス、ピンクのガラスの蓋との組み合わせも最高。








石鹸石という石に、リスと木の実を浮彫。
可愛い~



整然と並ぶトウモロコシがシュールなデザイン。


中洋折衷のクラシックな雰囲気が素敵だった鼻煙壺




瓶の口から曲がった筆を差し込んで内側から逆さに描く
内画鼻煙壺も素敵だった。


ゆるふわ猫が何匹も描かれてて、うっとり。


こちらはパンダが大量。


象牙の緻密な細工。


陶製で、鹿が描かれている。


こちらも象牙で、立体感と細かさが半端なく緻密なもの。


こちらは木製。

さまざまな素材で作られた鼻煙壺たちは、小さな容器に凝縮された細工がすばらしくて、見入ってしまった。


この後は、常設展示へ。
常設展示も、たばこにまつわる道具たちの展示。





昔のタバコ屋さんの再現も。


マーブル模様のモザイクタイルまで再現されてる。



可愛い灰皿。


このくまの灰皿も好き。





ここからは在廊後・・
赤羽橋駅に降り立つ。
ガラスブロックの背景がおしゃれなホーム。



モザイクタイルがびっしり貼られた壁面が波打つ


モザイクのグリーンに合わせて、扉も緑。




ガラスモザイクのようだった。




エスカレーター付近は、このライトグリーンのモザイク。


他にも、青や



紫&ピンクも。



カラフルで、タイル的にも見応えのある赤羽橋駅だった。




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個展「タイル・ノスタルジア」終了御礼

2024-10-31 | 個展他

今年も須田画廊さんでの個展「タイル・ノスタルジア」が無事終了しました。 今年もフォロワーさんやリピーターの方々はもちろん、Xやインスタを見て、と初めてお越し頂いた方々、若い世代の方々にも多数お越し頂けて、若者に受け入れられたこと?!もとてもうれしく励みになりました。特に熱海から、わざわざ個展へピンポイントでお越し下さった方もおられて感激。 今年で4回目になるにも関わらず飽きずに通ってくださる方々にも感謝です。 
ご来場頂いた皆様には、自分の一年の成果、自分の好きな世界観をご覧頂くことができ、とても贅沢で満ち足りた時間を過ごすことができました。
お客さまからは、たくさんのパワーを頂けました。 あらためて今年も素敵な体験をさせて頂き感謝です。ご来場頂いた皆様、応援して頂いた皆様、サポートして頂いた須田さん、ありがとうございました




今日は、無事搬出でき、お迎え頂けたタイルたちをそれぞれ発送させて頂くことができました。
自分の作品がこれからそれぞれのお家で生かされると思うとワクワクします。また次の作品作りへの糧にさせて頂きます。皆様ありがとうございました。





花タイルシリーズ。


古材の活版印刷トレイと引き戸シリーズ。




























今年の推しカラー、マロン釉を使い、あたたかみのあるかわいいデザインを目指して。












昭和レトロなビーズのついた鏡の入っていた額を再利用して、タイルを入れました。



秋色の茶色釉のバリエーション、飴、黄瀬戸、鉄赤、そば唐津、金そばを使って。


四隅に花々を散らしたフラワーミラー。


今年初の試みは、窪みを付けたタイルに、ガラスの破片をトッピングし、
表面のひび割れや、透明感など、釉薬だけでは出せない風合いを出してみました。





織部の型押しタイルは、厚みを変えたりと凸凹感を出しました。


古材の引き戸を額縁に、タイルには、全て違う型押し模様をつけ、カラフルに仕上げてます。












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個展「タイル・ノスタルジア」始まります

2024-10-23 | 個展他

イケフェスと同時期開催の須田画廊での個展も、今回で4度目になりますが、10月25日から29日(11時〜18時(最終日は16時))まで、
個展「タイル・ノスタルジア」を開催します。

【タイル・ノスタルジア】


古い建築物を観て歩くのが好きで、そういった建物で見られる味わいのあるタイルを目指して、制作しています。

今回は特に、「昭和レトロ」をテーマに、「昭和の邸宅で見かけるようなタイル」をイメージして、いくつか制作しました。

昭和の邸宅では、壁泉や、暖炉、玄関ポーチなどに、美術タイルといわれる趣のある美しいタイルを見かけることがあります。現代では、そのようなタイルを建材として造ることは難しくなっていますが、そのような世界観を額の中に表現してみました。

又、昭和の邸宅にあった木彫りの鏡などの古材に、タイルを合わせる「昭和レトロ」シリーズ、前回の東京での個展でもテーマにした「花タイル」シリーズの新作もいくつかご用意しました。

様々なタイルでの表現を楽しんで頂けると幸いです。




DMの表裏のデザインは、今回もこだんみほさんにお願いしました。


「ライオンの壁泉風」


昨日、無事搬入を終えました。
去年に続いて、友人指導の下、手に汗握りながら自分で運転。
車線変更のタイミングをいちいち教えてもらい、超恐々;
到着した時には、どっと疲れが・・
てきぱきとした友人を頼りに、なんとか無事設営も終えることができて感謝!
帰りの運転の気力はもう残ってなかった・・





展示は25日(金)からですので、イケフェスと絡めて、お気軽にお立ち寄り頂けたらうれしいです。
お待ちしています〜



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東京建築&タイル巡り【明治学院大学&ゆかしの杜(旧公衆衛生院)他】

2024-10-21 | 建築巡り・街歩き【その他】


茶嘉葉さんでの展示中、最終日の土日にも在廊。
その時の朝活で巡った建築など。


早朝に東京に着いてからやって来た白金高輪駅。
正方形のタイル、モスグリーンのグラデーションが美しい。


女子トイレは、ピンクのタイル。


そしてやって来た明治学院大学。
守衛さんにお断りを入れて見学。
明治学院大学には、三つの登録有形文化財があり、しかも正門からすぐのところに三つともまとまって建っているので、迷わず見れてよかった。
こちらは、1916年にヴォーリズ設計により建てられた礼拝堂。
ヴォーリズ自身の結婚式もこちらで行われたという。



学校関係者以外は内部見学はできないようだ。


礼拝堂の向かいに建つのは、インブリー館と明治学院記念館。


インブリー館は、1889年に建てれられた元宣教師館で、宣教師であり、明治学院神学部教授ウィリアム・インブリー博士の住まいだったもの。
都内でも最古の宣教師館だそう。


1890年に、アメリカ人宣教師、H.M.ランディス設計により建てられたといわれる明治学院記念館。
建築当時は総赤煉瓦造りで、神学部の教室や図書館が置かれていたという。
1894年の地震により、2階が木造に改築され、現在は木造と煉瓦造りに。


現在は小チャペルと、明治学院歴史資料館、会議室、事務室などに活用されている。



煉瓦とハーフティンバーの梁が美しい外観だった。


明治学院大学からゆかしの杜へ向かう途中、ギャラリーの建物に
タイルを発見。


ステンシルで模様が描かれたもののようで、カラフルで可愛い。


こちらも道すがら見つけたタイル。
京都でも何か所かで見たことのある釉薬がしみのように掛かった個性派タイル。
これほどの面積で使われているのは初めてみたかも。





そしてやって来たゆかしの杜(旧公衆衛生院)
昭和13年、内田祥三設計により建てられた旧公衆衛生院。
ホールや、旧図書閲覧室、旧講堂や旧食堂などが残されている。


吹き抜けの中央ホール。
クッキーかビスケットが貼り付いてるとしか思えない天井の装飾。




2階から見下ろす。


旧講堂は340席の大講堂




舞台の両脇にはレリーフ陶板が入り、


動植物を描いたレリーフ陶板も左右に。



ヤギかな?


時計周りの装飾も緻密で陶製のようだ。


ゆるやかな階段状況になった講堂に設置されてるこの長椅子も素敵だなあ。


壁付けの照明は、どことなく和風。



6階ホール。
6階は、公衆衛生学を学びにくる保健師の女子寮として使用され、当時は約40室の居室があったそう。



床に貼られたクリンカータイル風に模様が刻まれたタイル。


ホールの照明。



旧図書館閲覧室の前室には、図書館長室と受付窓口があり、書庫と繋がっていたそう。


本閲覧室は、現在コミュニケーションルームとして活用されている。




懐かしの昭和レトロな電化製品など、さわれる展示がされていた。


こちらのステンドグラスは浅野セメント創始者自邸のステンドグラス。
戦後、中学校として利用されていたが、校舎の建替え時に保存されたもの。


イスラム風の幾何学文様とアール・デコぽいデザインの植物文様、






旧公衆衛生院の設計者、内田祥三が自ら設計し、自邸で使用されていた机。
詳細な机の設計図の展示もあった。


この後、12時からの在廊の茶嘉葉さんへ慌てて向かう。

なんと先ほど気づいたが、現在カフェになっている地下の泰山タイルのある旧食堂を見逃してた~やはり急ぐとダメだなあ・・


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東京建築&タイル巡り2024【カトリック碑文谷教会&明治生命館他】

2024-10-19 | 建築巡り・街歩き【その他】


在廊二日目、朝活に以前から行ってみたかった碑文谷教会へ訪れた。
碑文谷教会は、1954年にサレジオ会により建立。


ちょうどこの日は、ミサが行われるということで、信者さんがおられ
少し早目に照明もつけてくださった。
美しい~天井画が圧巻。。
信者さんが言われるには、一人のイタリア人修道士が、故郷の教会を思い出し、3年がかりで天井画を描いたという。
とても緻密で華やか。








祭壇周りもとても豪華である。




イエスと十字架の背景は、モザイク画で描かれ、


手前には、最後の晩餐を描いたモザイク画も。



王冠のようなシャンデリア。


縦長のアーチ窓には、ステンドグラスも入っている。








後方の扉上部にもフレスコ画







聖堂内のあちこちには、作風の違った宗教絵画が描かれている。







とても見応えのある聖堂を堪能。


最寄りの学芸大学駅までの道すがら
気になったやきもののお店。閉まってたが・・


扉に貼られたタイルもいいな。


門や面格子のアイアンワークが凝っていたお宅。









そして公開中だという明治生命館へ向かう。
途中、国際ビルヂング前を通ったので、
あのエレベーター周りのモザイクタイルを観に寄る。


何度見てもいいな~
モザイクタイルもいいし、この白い大判の中央が凹んだタイルもいい。





最高~見に寄ってよかった。




そして明治生命館へ到着。
1934年、岡田信一郎設計。昭和時代の建築物として初の重要文化財に。
コリント式柱が並ぶ重厚な外観。


ロゼットが貼られた重厚感のあるブロンズのドア。


大理石がふんだんに使用された内部空間。






天井は、中央部はガラス屋根のトップライト、周囲は漆喰と石膏彫刻による八角形の装飾が施されていて、重厚感あふれる空間だった。


回廊のシャンデリア。


会議室


こちらは、元食堂。
配膳用のエレベーターが並んでいた。


階数表示板。


アール・デコな通気口。


食堂は、会議室に比べると、部屋の中央部分の天井にゆるやかなアーチがあったり、やわらかな印象。



アーチには、葡萄の蔦が描かれた漆喰のレリーフが細やか。


大理石と陶製のタイルでできた暖炉。
孔雀らしき鳥が向かい合うレリーフ。



 各階に設置された米国製のメールシュート。








応接室の家具や絨毯までもが豪華絢爛で見惚れた。








階段ホールも大理石尽くしに。



この後は朝活終了し、一路茶嘉葉さんへ在廊へ向かった。


在廊後、帰りのバスまでの時間に訪れた大江戸線西新宿五丁目駅の陶板アート。
大胆にカットされ組み合わされた陶板・・抽象画かなと思いきや、
遠目で見ると、山並みや雲の合間に鳥が飛んでいるようにも見える。




寄って見ると、それぞれの陶板には石目だったり、網目のようなもの、つるんとした光沢のあるもの、いろんな質感が楽しい、タイル好きを刺激するアートだな。




更に教えて頂いた、東中野の「モーゼ」で夕食を。


ウニとしめじのパスタ、濃厚で美味しかった。


教えて頂いた通り、床タイルも可愛かった。


通りがかりに東京交通会館の矢橋六郎の大理石モザイク画
も見ていく。


近づくと、やはりひとつひとつの石の存在感がすごいなあ。







螺旋階段のある吹き抜けは、夜はこんなライトアップがされてた。


最初の二日間の在廊を終え、帰宅。

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日本キリスト教団東大阪教会&ルミステールお初天神

2024-10-15 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日は、娘のリクエストで予約していたアフタヌーンティーへ、
ルミステールお初天神店へやって来た。
蔵を改装したお店のようだ。
お店の前には行列ができていて、予約してなかったら危なかった・・
人気のお店のよう。


暗めの店内、2階の席へ。
飲み物は、一人二種類選べて、二種類目は後ほど持ってきてくれる。



アフタヌーンティーのケーキスタンドが運ばれてきた。
うわ~っと歓声を上げたくなる。(写真は二人分)
お皿が三つテーブルの上に並べられても、それほどの感動はないだろうけど、
三段に積み上げられて、立体になると、どうしてこんなに魅力的に見えるんだろう?!
しかもランチで3800円は、物にはよるけどちょっと高いなあと思うのに、アフタヌーンティーで3800円はお手頃では?!と思ってしまう金銭感覚の麻痺・・
これこそアフヌンマジックだなあ。


上段には、マロンブリュレ、スィートポテトケーキ、葡萄のゼリー、ピスタチオのマカロンと盛りだくさん。


2段目はスコーン。
プレーンとマロンとくるみ入りでクロテットクリームも少量だがちゃんとついてる。スコーンずっしり重めでおいしかった。
下段には、キッシュやクリームチーズのサンドイッチ、フルーツなどもあり、
甘いものの箸休め的なバランスも良い。
アフタヌーンティーで満足したことはあまりないけど、
今回は、まあまあ食べ応えがあったなあと・・


紅茶は、ダージリンのファーストフラッシュとアッサムをチョイス。
牛乳は、紅茶に必須だと思うが、言わないと持ってきてもらえないみたい。
テーブルにはコーヒーフレッシュのみ。


アフヌン後は、歩いて天六へ向かう。


北サンボアのステンドグラス。
美しい~


途中、十字架を携えた建物に遭遇。
日本キリスト教団東梅田教会。




駆け寄ってみると、エントランスには、大理石モザイクが貼られていた。
鳥や鹿などつがいの動物たちが描かれている。
ノアの箱舟かな?!


端正な造りのモザイク画で動物たちもそれぞれ可愛い。










ふと中を覗いた時に、ロビーの床にもタイルらしきものが貼られてるではないか?!
中におられた神父さん?に見学のお願いをして見せて頂けた。


大判のタイルの角にぽつぽつと入れられた可愛いサイズのレリーフタイル。
ハトや



オリーブ

こちらは、波間に浮かぶ船?
キリスト教にちなんだモチーフなどが描かれている。
神父さんによると、この教会の信者の方が、ドイツのマイセンまで修行に行かれ、そこで得た技術で、こちらのタイルも、玄関の大理石モザイクも造られたという。
すばらしいなあ。思いがけないタイルとの出会いにわくわく。




広いロビー。
こちらでは、月に一度、第二金曜日にロビーコンサートが開かれているそう。
建物は。2001年にヴォーリズ建築事務所設計により建てられたという。


サンルーム


聖堂へも案内して頂けた。
こちらは小聖堂。
ステンドグラスからの光が美しい。





ラッシュチェアが座り心地よさそう。


大聖堂は、3階。
とてもシンプルな空間で、祭壇脇の縦長の窓からは、たっぷりと光が差し込み、アイボリー色のタイルの壁面と、特徴のあるカットの入った天井など明るく清々しい雰囲気。

タイル



後方2階にはパイプオルガンも置かれ、ホールの音響効果も良いことから、
コンサートも度々行われてるとのこと。


更には、お手洗いに、可愛い陶板がはめられていた。
写実的な絵で鳥が描かれている。
こちらもマイセンに修行に行かれた信者さんの作だとのこと。



すごく細かい絵付けだ。
玄関ホールのタイルよりも、どちらかといえば、これらの方がマイセンぽいなあ。


各階にあるお手洗い毎に違う図案が。









多目的トイレの白いタイルの中の一枚にも描かれていた。


1階の事務所とロビーを隔てるガラスには、ノアの箱舟をモチーフとしたものが描かれている。



親切に案内して頂けて、感激した。


更に歩くと、こんな立体感のあるレリーフタイルが貼り巡らされたビルが。
よく見かけるタイルだけど、これほど広範囲に貼られてるのは初めて見た。


天神橋筋商店街で買い物しつつ、「大阪くらしの今昔館」を目指す。


大阪くらしの今昔館に到着。開催中の「レトロ・ロマン・モダン乙女のくらし」展へ。



様々な日曜雑貨のラベルやパッケージの展示。
この石鹸のラベル、明治時代とは思えないほどおしゃれ。




ほほ紅のケース。
なんて可愛いのだろうか・・


このピンク色!


小花模様~


おしろいだったかな?
繊細な色使いのデザインが最高。




資生堂の石鹸詰め合わせ用の箱。
めちゃめちゃいい・・


資生堂の石鹸箱いろいろ。


化粧水の小瓶と箱。



資生堂の包装紙。
かっこいい~



白粉のパッケージ。


デザインがめちゃめちゃモダン










アール・デコデザインが素敵な石鹸の箱。



榮太樓飴の缶は、アール・ヌーヴォー。



レート化粧品詰め合わせ。


日清の高級ビスケットの缶もアール・デコ。


味の素の箱のデザインも渋い。

まだまだたくさんの美しいパッケージがあって、
昔のデザインというのは、なぜこんなにも美しいのだろう~
十分に目の保養ができた。


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東京建築&タイル巡り2024【旅館西郊本館他】

2024-10-11 | 建築巡り・街歩き【その他】
茶嘉葉さんの在廊、初日の週は、旅館西郊本館に宿泊した。
以前、一度泊まったことがある宿で、調べると、ここから茶嘉葉さんまで徒歩20分で行ける近さだった。


建物は1931年築の登録有形文化財。
風格のある玄関までのアプローチ。


玄関の引き戸を開けると、懐かしさの漂う空間に。


このタイル貼りの暖炉のあるスペースで、チェックイン。



内側の型押しタイル。


外側の型押しタイル。
どちらもたまに外壁に使われているのを見かける、好きな渋タイル。



コーナー部分は、モールディングタイルが使われてた。


暖炉上にあった照明も建築当時からのものだそう。


お部屋は2階。







この日の部屋は、少し細工の凝った菊の間。
以前宿泊した時よりは、やはり少し宿泊料が値上がっていて、素泊まり8500円。
翌日は、このお部屋を希望した方がおられたのか、別の部屋になり、8000円に。


室内は、床の間や天井に様々な種類の木材が使用されている。


桜の木の床柱に四方竹の落とし掛け、天井には煤竹。



お風呂は、共同。
女将さんが、開いたら呼んでくれる。
いろんな型板ガラスの競演。


網代天井


トイレには、玉石タイルが貼られてた。




手洗い。


1階にもこんなかっこいいタイル貼りの手洗いがあった。



1階のトイレ(使用されてないかも)
石貼りで素敵だな。


丸窓のある裏階段。


重厚な「非常口」表示板。


2階から中庭を。


玄関にあった植木鉢が置かれてた台、ツバメのステンシルが入っていて
何気にかわいいなあと見ていたら、



女将さんが植木鉢を取ってくれたら、上にもツバメが。
元々は、4つ繋がった椅子だったそうで、、
ガーデンファニチュアのようだった。


翌朝は、展示準備がまだ終わってなかったので、早朝に周辺を少し散歩してから茶嘉葉さんへ向かうことに。
お隣の西郊ロッヂは、賃貸アパート。
以前本館に宿泊した時、中を少し見学させて頂いたのを思い出した。



独特な外観のマンションだなと駆け寄ると、秀和レジデンスだった。


エントランス付近のタイルが可愛い。


床から緩やかに立ち上がり、低い塀になった曲面にも貼られてる。



真ん中の部分だけ、釉薬のかかったタイル。


入口に近づくと、更に釉薬が掛かったタイル部分が増えて、色も増え
より華やかに。






茶嘉葉さんでの1日目の在廊を終えた後、
夕食に連れていってもらった南阿佐ヶ谷すずらん通り。
ここのすずらん街灯があまりにも可愛くて感激。


一輪タイプも。


こちらはパール通りなので、すずらんじゃなくパールのようだ。








この後、宿へ戻る前に西郊本館から近くの邪宗門へ。






ウィンナ珈琲を。
この日はたばこの煙が煙たくて、コーヒーを飲んだらすぐ退散;

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東京建築&タイル巡り【中近東文化センター&ルーテル学院大学他】

2024-10-09 | 建築巡り・街歩き【その他】
東京、阿佐ヶ谷の茶嘉葉さんでの個展の搬入に展示前日に東京入り、
搬入後や、在廊前後に巡った建物&タイルをいろいろ。

南阿佐ヶ谷からお店へ向かってる途中、ただならぬ雰囲気のお家に遭遇・・
壁面が波打ち、葉っぱのレリーフが散りばめられてる!?



何?この窓枠のギザギザは・・?!


どの窓のデザインも一癖も二癖もある


お庭の方に、ちょうど室内を改修中の大工さんがおられたので
お話を伺ったら、、象設計集団の関係のお宅だとか・・
さすが、デザインが半端ない。
象設計集団といえば、ずいぶん昔に見た沖縄の名護市庁舎→
が思い出される。
こんな可愛いらしい住宅も造っていたんだ~


とにかくいきなりすごい建物に出会えて感激。。
茶嘉葉さんでは、お昼過ぎくらいまでかかって搬入、展示準備をし、


その後にやってきたのは、三鷹にある中近東文化センター。
30数年前、東京美術館巡り1泊2日で10館をした時にここを訪れたことをうっすら覚えていて、また行ってみたくなった。


タイル貼りの外観の建物。



エントランスの照明が素敵。


入館チケットは、パピルスでできていて、袋に入れてもらえばしおりとして使えるのがうれしい。
ヒエログリフが描かれていて、数種類から選べた。


トルコの本物のタイルもいくつかあったが、館内は撮影禁止で、
中庭の複製品は大丈夫とのこと。


全てブルーが基調で、草花文が描かれたタイルが鮮やか。




展示品は、イランやトルコの陶磁器やガラス、土偶や青銅器などなどを楽しんだ。



その後、すぐそばにあるルーテル学院大学へやって来た。
受付で申し込みし、許可証をもらうと自由に見学できる。
こちらは1969年に村野藤吾設計により建てられたプロテスタント派のミッション系大学。


本館、図書館、チャペル、寮棟が登録有形文化財となっている。


こちらは、チャペルの外観。
本館からガラス貼りの渡り廊下でつながるチャペル



仕切り板で分割したような?とてもユニークな外観。







天井は、深めの?格天井になっていて、和の雰囲気もある。
祭壇の中心には、木彫が施された十字架、背後には縦長の窓にステンドグラス。





エントランス上の天窓。


祭壇側からの入口



四つの照明がやわらかな曲線でつながる素敵なデザイン。


椅子が長椅子でなく、個別の椅子なのは、村野藤吾の別の教会でも見たような


造り付けの棚の扉に透かし彫り。



聖堂への扉はシンプル。
角が丸くなった窓やドアノブがやわらかな印象。


芝生広場から本館棟を望む。
グリーンの芝生がこの建物にとてもよく似合う。


こちらの食堂は、新しい建物のようだけど、
本館などとのつながりを持たせるような外観になっていた。



学生寮




学生寮の窓の付き方も特徴的なデザインだった。


こちらも古くからあるという研究棟。






こちらの外観は、図書館かな?
図書館は、入口だけ見たのだけど、こんな円柱形のスペースがあったんだ?!
奥まで入らせてもらえばよかった・・




図書館から本館へ続く。










こちらは、受付のあるトリニティホール。




トリニティホールの玄関ポーチには、所々にこんなタイルが貼られてた。


ルーテル学院大学からは、一路、泉屋博古館へ。
見たかった板谷梅樹のモザイクタイル展へ。
色彩的にもデザイン的にもめちゃめちゃ好みのものがたくさんあって
うっとり。


唯一撮影可の作品はこちらの「三井用水取入所風景」で、
細やかな色のグラデーションで風景が描かれていて素敵だったが、
ペンダントや帯留めなどのアクセサリー類、小箱や小皿の幾何学的なデザインやくっきりした色使いがモダンで良いなあ~と・・


モザイクのピースを見てると、ほとんど目地がいらないのではないかというくらい、隣同士のピースがぴったり合ってて几帳面さがうかがえた。


その後は、誠品生活日本橋へ。
和なタイルが柱にあしらわれてた。


佐々木千絵さんの展示を拝見。
台湾がテーマの作品が並ぶ。


絵の中には、台湾の食卓の様々な料理や風習が細かく描き込まれていて、楽しくいつまでも見てられそう。






この犬の表情・・可愛い~



豆花。


駅へ向かう道すがら、素敵なガラスの壁面が現れた。


カットが入れられたガラスに、凹凸にデザインされた工芸的なガラス、
鏡や色ガラスが組み合わさって、とても素敵だった。

この後は、この日の宿、旅館西郊本館へチェックイン。







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ベルギー&フィンランドの旅2024【テンペリアウキオ教会&カタノヤッカの町歩き】

2024-10-06 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ2日目後半にやってきたのは、テンペリアウキオ教会。
一見、目の前はならだかな岩山があるだけなのだけど、
教会は、この岩山の下にあるという洞窟教会。
1969年建築。


中へ入ると、今までに見たことのないような空間が広がっていた。
岩をくりぬいて造られた教会内部は、周囲は岩肌が露出し、天井は渦巻状の銅板、天井と岩の壁面の間はガラスの柱が入り、外からの光を取り込んでいる。





祭壇はとてもシンプル。



パイプオルガンも。
音響効果は良いそうだ。



2階席も。


2階席から見下ろす。



銅板をひも状にしたものをぐるぐると巻いたように見える天井。



ほぼ地中に埋まっている教会なので、外観は、岩そのまま。


教会を出て、町歩きを続行。
扉を収集し(撮影)、ふとドアノブを確認すると・・


うおぉ~、これはクマではないか?!



ハンドルの根元には、上下共、クマがいた!
可愛い~
フィンランドの国の動物は、クマだそうで、
あちこちににクマモチーフを見ることがあったが、
こんなところにも潜んでいたとは・・


更にこちらの建物にも・・


柱に、クマの顔のレリーフが貼り付いてた。
なんだか和む。


ボウウィンドウのデザインも素敵だなあ。


そうかと思えば、こちらの建物、


扉の両脇には、戦士のような人物像が柱と一体となっている。
ヘルシンキ中央駅舎を思い起こすようなセセッションの雰囲気漂う意匠。




ものすごい威圧感のあるアパート?!


ブルーのタイルに緑の扉。


エジプト壁画風レリーフ。





ヘルシンキ自然史博物館。
2階のベランダからクマが見下ろしてる。
建物は、1913年にロシアの男子校として設計されたそう。
その後、フィンランド独立によりフィンランド政府のものとなり、1919年には、フィンランドで最初の士官候補生の学校となる。
ヘルシンキ大学の動物博物館を経て、現在は、自然史博物館として公開されている。




アーチに囲まれたエントランス。


時間もないので、入場はせずエントランス付近だけ見学し、町歩き続行。


1868年に建てられた、ヘルシンキ正教会のウスペンスキー大聖堂。
赤煉瓦造りの堂々とした外観。
残念ながら、オープンしてる時間帯ではなかった。


この角度もかっこいいなあ。


またまた不思議な扉を発見。


扉に彫り込まれてる文様の中におたまじゃくし風のものがいてる。
唐草おたまじゃくし文様。



1階はショップだったか?の集合住宅。


この扉周りもおもしろいなあ。
扉両脇には、猿のような動物が彫り込まれてる。


一部文様化していて、情けない顔が、魔除けにしては、頼りなさそう。









フィンランドの建物に貼り付く装飾が、いろいろと斬新でおもしろかった。
これなどは、植物のような菌のような、、?!





ゴツゴツ感が半端ない花崗岩に囲まれた扉。


扉には木彫りが施されているのだが、
これは、なんと猫が三匹も。
1匹以外は、体が尻尾だけにデフォルメされていて、この密集感がなんともいえない。


赤いタイルのラインが美しい集合住宅。





きりっとしたタイルの直線に囲まれたボウウィンドウ。


そして、刑務所をリノベーションしたホテルカタノヤッカへやってきた。
赤煉瓦の外壁、更に敷地を取り囲む赤煉瓦の塀。


建物は、1837年から1888年にかけて建てられ、刑務所や未決拘置所として使われ、2002年に刑務所は閉鎖されたそう。
改修工事を経て、2007年にホテルがオープン。


ホテルの中央を通る吹き抜けの長い廊下。






ホテル内は元刑務所とは、思えない内装に。



地下へ下りると、牢獄だったスペースがレストランになっていたり、
元牢獄の一部がそのまま残されていた。


港近くでは赤煉瓦の倉庫が会社事務所などに活用されていた。



やや緑がかった壁面の大きな集合住宅。




窓周りなどに入れられたアール・ヌーヴォーのレリーフやスグラフィトが
細かいけど、良い味わい。








KATAJAは、この地域、カタノヤッカのことのよう。


特に扉周りが個性的で面白かった。
花崗岩に囲まれた扉はきのこのような形をしている。



葉ぐるまのような形の装飾、ドアノブの付き方、


こちらは、同じようなきのこ形だけど、少し違ったバージョン。


熊手のようなドアノブ。


こちらは、扉につく面格子的なものが蜘蛛の巣のようなデザイン。




建物のボウウィンドウを下から見上げると、


ずらりとふくろうが並んでた。


扉の上の花崗岩をよく見ると、


両脇にはザリガニ?が隠れてた。
なぜにザリガニなのだろうか??



こちらのレリーフもなにやら意味ありげ。
船といかりに、朝日。
医療の象徴、杖に巻き付いたヘビ・・
工場の煙突からの煙が出てるようだけど、、


こちらの門の上には、白鳥が整列してる。


波打つ水面も表現されてる。


摩訶不思議な彫刻が施された扉も。


鬼のような強面のおじさんに



おじさんの顔を挟んで、両脇にも、何かを吹き付ける顔、


更に下方には、妖精みたいなものがいてる。



正統派クラシカルな扉。


ゴージャスな装飾、そしてライオンの顔のノッカー。


規則正しく正方形の窓が並ぶ、
窓枠の立体感からキュビズム建築?!


珍しく、リアルな絵が描かれていたマンホール。
海の生き物たち編。


こちらは、竹の他植物と、鳥が骨になって見えるのだけど・・?

とにかく町を歩けば、今まで見たことがないような様々なデザインに出くわし、楽しさ極まりなかった。
この後は、地中に潜って地下鉄巡りを。


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