m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

京都近代美術館ワークショップ「辰秋を彫る」&鍵善良房他

2025-02-12 | 建築巡り・街歩き【京都】


大雪の降った一日、京都近代美術館の「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋ー木と漆と螺鈿の旅」展のワークショップ「辰秋を彫る」に当選していたので、
なんとしてでも行かなければ~と、京都までやって来た。
美術館前についた時は、一瞬雪は止みちょうど晴れ間が見えた。






黒田辰秋展には、昨年末に一度訪れていたが、その時にこのワークショップがあると知り、申し込んでいた。
今回100名以上の応募があったそうで、当選はかなりラッキーだったみたい。


ワークショップでは、黒田辰秋のお孫さんである黒田悟一先生より直々に
レクチャー頂けた。先生は、現役の中学校の美術の先生だということで、
スライドを使って分かりやすく説明して頂いた。


黒田辰秋の家具で度々彫られている彫花文、その四分の一の部分を彫っていった。
まずは、彫るライン、残すラインに分けて印をつける。
彫刻刀を握るのは、中学校以来かなあ?
しかも使うのは、この切出し刀という刃が斜めになっているもの1本。
まずはラインに沿って何度も刃を入れて深く彫っていく。
かなり木が硬いな、と思ったら私のは、ちょうど木の繊維的に硬い部分だったみたい;


彫花文は、辰秋がドイツの西洋古典家具という本の中から英国のゴシック様式の家具の木彫り文様(左下)からインスピレーションを受けたものだそう。
頂いた資料の中の辰秋の言葉で
「温故知新という言葉もありますが、創作なんてありません。新しいものはみんな昔からあります。」とあるように、文様などは、オリジナルかと思いきや、古典を踏襲したもののようだった。
同じ民藝の富本憲吉の「模様から模様を造らず」とは、正反対の考え方だったのだなあ。



この文様を花だとしたら、たった一つの花びらを彫るのも四苦八苦。
木彫というのは相当な力と時間を要するものだなあと・・
結局1時間半以上は悪戦苦闘したが、タイムオーバー。
始まる前は、この文様を時間内に全て仕上げるものだと思ってたが、
実際は1/4を仕上げるというものだった。(自分は1/4も終わらなかったが;)

最後に展示会場で、黒田先生のギャラリートークを聞きながら、主にこの彫花文が彫られた家具を見て回った。
黒田辰秋が彫った家具は、私たちがワークショップで使用した朴木(ほうのき)よりも更に硬い欅や栃など。サイズも大きく、その偉大さを実感。
又、文様部分にやすりなどはかけていないそうで、全て彫ることで微調整をしていたなんて驚愕。見た目はとても滑らかだった。
更に、木によって木目の雰囲気が違うので、造る物によって木材を変えたり、木目を見て縦横の方向を考えたりと工夫がされている。

ワークショップが終了してから、もう一度ゆっくり展示を見て回った。
一度体験することにより、より深く展示物を味わうこともできてとても楽しかった。


展示を見終わったらすでに2時を回っていて、
オーダーストップぎりぎりに古民家カフェ「卯sagiの一歩」へやってきた。


築100年の古民家を改装したカフェ








ランチは、メインのおかずが選べるおばんざいランチのなすのはさみ揚げに。
ヘルシーで美味しかった。



向いにあった洋館のついたカフェ好日居も興味津々。
この日はおやすみだったが。

この後は、ここまで来たので、村野藤吾のウエスティンホテルの佳水園を見に行くことに。


行く途中で通りかかった税理士事務所の建物。
縦格子が1階も2階も、扉にまでつけられていて、整然として美しい。
建物前に埋められた飛び石的なものは、逆にランダム貼られていて、その対比がおもしろいなあ。


そしてやって来たウェスティン都ホテル京都。


石が埋め込まれたアーチのある壁面が、村野藤吾っぽい。



車寄せの天井の模様もやわらかなデザイン。

佳水園は、一度建築講座で訪れたことがあったが、久しぶりに。


お庭とロビーのあたりまでは、見学できるようで、スタッフの方が案内してくださった。


自然の岩山を利用した庭園に所々雪が残っていて
岩の間からは水の流れもあり、風情があった


白砂の中庭を囲むように平屋建ての棟が建つ。


緩い傾斜の屋根は、銅板葺き。



ロビーには、村野藤吾デザインの美しいラインの家具。
低めの椅子に華奢な脚のテーブルがこの空間にぴったり


庭園との一体感が味わえる広く取られた窓。






斜めに入った障子の桟が斬新。





網代天井に、違い棚?
どこを切り取ってもスタイリッシュで洗練された空間が広がっていた。



ホテルのトイレ壁の木の葉型タイル。


帰り道に出会ったタイルたち





こちら、ふと目に留まったとあるマンションのエントランス。
犬矢来や障子に見立てた間接照明、竹をモチーフにしたステンドグラスが京都っぽいなあ。



笹の表現がリアル。

六角形の窓に嵌められたステンドグラスは、なんだか前衛的?な竹。


こちら、漢方薬局の大振りのタイルは、窯変がとても美しい。



黒田辰秋展で、螺鈿が美しいくずきりの器を見ていたので、帰りに引き寄せられるように鍵善良房に立ち寄った。
ここへ入るのはかなり久しぶり。


のれん掛けが、鍵善マーク。

入口の床面、壁面には、大振りの焼き締めのタイルが貼られている。


店頭には、黒田辰秋制作の飾り棚が、向かい合わせにどっしりと存在感を放っていた。
螺鈿と漆の岡持やお重も並ぶ。
美術館の展示でも、鍵善良房所蔵のものが多数あったが、
鍵善良房の12代目当主今西善造と黒田辰秋が交流があったようで、多くの作品の制作を依頼していたそう。


ショーウィンドウに置かれた真っ赤な漆の飾り板も美しい。

そして、この漆器でいただくくずきり。
透明の氷に冷やされて出てくるくずきりは、やわらかさと弾力があり、喉越しがいい。
私は白蜜が好き。



お手洗いにも、渋い色味のタイルが使われていた。


鍵善良房で1000円以上の飲食をすると、割引(と言っても100円)がある、鍵善アートミュージアム、ZENBIへも、気になってたので帰りに立ち寄った。


鍵善良房の包装紙や干菓子のデザインなども手掛けた鈴木悦郎生誕100年記念展が開催中。


玉兎や福良雀などの干菓子のデザインや、やさしい雰囲気で、少し洋風味のある原画が素敵だった。
展示のボリュームが思ったより少なかったのがちょっと残念。



おしゃれな観覧券と、ミニ菊寿糖のおまけ付き。




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フンデルト・ヴァッサーのキッズプラザ・こどもの街

2025-02-09 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日、天六へ向かう途中、
子どもたちが小さい頃に一度訪れたことがあったキッズプラザへ、
久しぶりにフンデルト・ヴァッサーの建物が見たくて立ち寄った。


キッズプラザの4階、5階には、こどもの街というフンデルト・ヴァッサーがデザインした街が広がっている。
迷路のように入り組んだ街に入り込めば、大人でもわくわく楽しい。


自然界に直線は存在しないという信念から曲線を多用した造りになっていて、あちらこちらにブロークンモザイクが用いられている。






フリーハンドで引いたようなラインの窓周りにはモザイクタイルが貼られ、


建物を支える柱は、色とりどりのカラフルな陶製で、迷路の内部も楽しい造りに。






床や階段には、煉瓦風のタイル


どっちに進もうか?迷ってしまう階段。


天井にもモザイクタイル






中央の塔から伸びる渡り廊下を伝って


螺旋階段のある塔に



チューブスライダーも楽しそうだなあ。


溝にも敷き詰められたモザイクタイル。


ハート型の窓。
カラフルなボールがついたフェンス。


こちらは、タイルではないが、不思議な形の木。


塔の上から見下ろすこどもの街。







モザイクタイルで表示された4階



エレベーターも入口周りがモザイクタイル貼りに。

フンデルト・ヴァッサーのデザインは、子供たちの遊び場にぴったりで
楽しさがあふれていた。

他のフンデルト・ヴァッサーデザインの施設
フンデルト・ヴァッサーのゴミ焼却場・舞洲工場→
フンデルト・ヴァッサーの下水汚泥処理場・舞洲スラッジセンター→



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村野藤吾建築ガイドツアー・カトリック宝塚教会

2025-02-06 | 建築巡り・街歩き【兵庫】


宝塚市役所本庁舎を見学した後はマイクロバスに乗ってカトリック宝塚教会へ移動。
こちらの教会は、2009年に2度訪れてから、久々の再訪。
カトリック宝塚教会は、1965年建築で、宝塚市庁舎より10年以上前に建てられたもの。




教会は、三角形の敷地内に建っていて、阪急電車の線路沿いから見るとハイヒールを逆さにしたような造形だけど、


正面に回り込むと、全く違う形状に。



更に真正面。
ゆるやかな弧を描く銅板貼りの屋根がかすかに見える。
コルビジェのロンシャンの礼拝堂にも影響を受けたといわれるフォルム


被昇天の聖母マリア像と内側に格子の入った窓。


住宅に囲まれた教会の周りをぐるりと一周。
家と家の間からそびえ立つ塔の銅板屋根がよく見える。


こちらは塔の背面。
まっすぐな面かと思いきや、こちらもゆるく外側に膨らんでいた。


地面と接する土台のセメント部分は、荒々しく見えるが、
人口と自然の間を表現しているのだそう。



銅製のガーゴイルも。
ガーゴイルの下には、水はけの為、石が敷き詰められていた。


地面に自然に馴染ませるような建物との繋ぎ目。
線路側の面は、防音面からも窓を覆うように深く軒が垂れ下がっている。



聖堂の入口。


聖堂内は、クジラの胎内を思わせるように大きく波打つ天井に包まれるような空間で、天井は、細くカットされたラワン材を貼り合わせて表現されている。



音響効果も考慮されていて、天井のうねりに反射する光もきれい。


祭壇には、木製の格子を背景に十字架上のキリスト。
祭壇両脇には作野丹平制作によるステンドグラスが入っている。



組み木による三層の格子は、落ち着いた和の風合い。


作野丹平のステンドグラスは、ガラスの上にガラスをトッピングしたようなフュージングのような?作品で、目黒区総合庁舎千里阪急ホテルにも作野丹平のステンドグラスが使われていたのを思い出した。


聖堂内にある椅子は、いぐさを編んだ座面のもので、長椅子ではなく
一人掛け用のラッシュチェア。


周囲の壁面の柱には、木彫りでキリストの生涯が表されている。


その上の照明が、形が可愛い上に、水玉模様とは~



祭壇から向かって左サイドは、スリットが入り、明り取りの窓が入っているが、



線路側の右サイドは、外側の深めの庇に隠れるくらいの高さに小窓が並べられていて、左右非対称の造りになっていた。
壁面もこちらは、北欧積みで積んだ煉瓦の上に白いペンキがぬられている。


二等辺三角形の建物の一つの頂点部分には、小聖堂が設けられていて、
入口は、祭壇と同じく格子のスクリーンや縦横に渡された柱で構成されていて、このアシンメトリー感がおしゃれだった。


スクリーンの足元には、石!?
何この演出は~


小聖堂内。
小さな小窓もついている。


もう一つの頂点は、2階に聖歌隊席のあるスペース。
2階へ上がる螺旋階段は、シンプルなラインの手すりが付いていた。



2階へ上がると、天井はすぐそばに。
近くで見ても細い木材が隙間なくきれいに貼られた天井だった。



2階から聖堂を見下ろす。


この日は宝塚市役所本庁舎とカトリック宝塚教会と、村野藤吾による二つの全く雰囲気の違った建物を詳細な解説付きで楽しむことができた充実のツアーだった。





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村野藤吾建築ガイドツアー・宝塚市役所本庁舎

2025-02-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日は、行けなくなった友人の代わりに急遽、村野藤吾建築ガイドツアーに参加してきた。(自分も申し込んでいたが落選してた)
第一部は、建築家の宮本佳明さんと建築史家の笠原一人さんの講演と対談を聴講し、2部でガイドツアーへ。
ツアーは今回の講演会会場でもある宝塚市役所本庁舎から、
1980年に村野藤吾設計により完成。
現代建築ながら、ヨーロッパの古典建築的表現を取り入れた建物で、あちらこちらに村野藤吾ならではのこだわりや工夫が見られる。
プレキャストコンクリートにより造られた円柱とベランダの手すりが整然と並ぶ外観。


建物前の車寄せは、車寄せでありながらも車が寄り付きにくい位置にある不思議。


古典様式を抽象化した円柱が支えるバルコニー。









壁面は、フランス積みで貼られた濃淡のある煉瓦風のタイルが目地幅広めで使用されていた。



床からの立ち上がりは、丸くカーブが付けられていて、やわらかな見た目や掃除のしやすさが考えられている。建物内の床も同様に仕上げられていた。


1階の市民ホールへ続く美しく弧を描く螺旋階段は


一段目が宙に浮いたような演出により軽やかさが感じられ、
低めの位置に設定された踊り場や、着物の袖などが引っかからないよう
丸く収められた手摺など、合理性と美しさが兼ね備わったデザインに。



どこから見ても流れるようなラインが美しいなあ。


三本の柱で支えられた階段裏もすっきりと。


階段床周りには丸モザイクタイルが敷き詰められていた。


市民ホールから螺旋階段を見下ろす。





市民ホールは、ヨーロッパの伝統的な庁舎をイメージした象徴的空間。
回廊が巡らされ、シャンデリアが下がる。


丸い照明が放射状に付いたお花のような形のシャンデリア。
村野藤吾のこんなちょっと可愛めデザインが好き。


回廊には北欧のガーデンチェアの座面が取り払われ、背面のみ装飾として置かれていたのもとても面白かった。
二個一で等間隔に並ぶチェア。



ヘリンボーン状に貼られた一画も。
その隅にも座面のない椅子。


窓を三分割、椅子も窓幅に合わせて分割されてディスプレイされた壁面。


大和貼りと言われる和風味のある天井と間接証明。


議場。ほんのりと温かみのあるピンクの天井は、周囲は間接照明が入れられ、壁に接さず宙に浮く様な軽さが演出されている。






天井は、音響が下へ響くように、途中で少し折れ曲がる形状に。


机などの角は、全て滑らかに面取りされていて、見た目のやわらかさを感じた。



更に書類が落ちないよう、手前以外は縁がつけられ、


机や壁面などは、段差を付けて足元を細くすることで、軽やかな見た目を追求。


2階席から議場を見下ろす。



村野藤吾デザインのカウンター机。



村野藤吾デザインの椅子も。


村野藤吾の設計の中では、古典様式を抽象化し、三分割のデザイン手法があちらこちらに用いられているとのことで、こちらの窓も三分割に。


こちらの受付窓口も三分割。



ドアハンドルもそれぞれ個性的。


「牛の舌」と呼ばれるドアハンドル。


こちらもシンプルながら美しいデザイン。


特別会議室は、木目の現れたベニヤ板の壁に囲まれる。


壁と一体となった限りなくシンプルな時計。



こちらの扉内には、黒板が隠されていた。


講演会会場だった大会議室はキュビズムのような立体感のある天井が特徴的だった。

この日は、お休みだった食堂には、ブルーのタイルが貼り巡らされている。


また一度、開いてる日に訪れてみたいな。


村野藤吾建築の様々な特徴や見どころを解説して頂きながらのツアー、
とても楽しかった。
後半は、宝塚カトリック教会へ。


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室津の牡蠣食べ放題&ザッパ村

2025-02-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

今年も恒例の牡蠣食べ放題へ。
両親のリクエストにより室津の瀬越海産へやってきた。



今回も、焼き牡蠣を食べ続けた後は、味変してアヒージョにして、バゲットと食べたり、、
思う存分に食べた。



カゴいっぱいの牡蠣、なくなったらお代わりも可だけど、今回は4人で食べ尽くせなかった。
お腹いっぱい、、


この日は天気も良く、ロケーションも最高で
両親も大満足してた。


その後、立ち寄りどころをGoogleマップで探していたところ、
車で30分ほどの姫路市に「ザッパ村」というちょっと惹かれる複合施設を発見したので、そちらへ向かった。



こちらの建物は、ザッパ村内のカフェ、harappa。



カフェへ入ると、階段には、なんとタイルが貼られてた。
マジョリカタイルから、銅板転写タイルまで
さまざまなデザインのものが階段の蹴込み部分に貼られてる。


全てオーナーさんのコレクションとのこと。






イギリス製の銅板転写タイルかな?
美しいな。


燕?のマジョリカタイルも。


これは初めて見るデザインのような?!


カフェ、2階の内装。
コーナー毎に少しずつ雰囲気が違っていて可愛い。



ピンクの壁に、水色の窓枠。
際どい色合いだけど、
素敵にまとまってた。



ザッパ村は、いくつかの建物が集まった小さな村といった感じで、お庭や建物が全方向かわいい。



先ほどのカフェだけでなく、そこかしこにタイルが使われてるのもタイル好きとしてはうれしい。
オーナーさんがタイル好きなんだろうな?



マジョリカタイルも無地のカラータイルの間に並べると、ひとつひとつが際立っていいなあ。




ボーダーのマジョリカタイルを縦に並べるのも素敵。



葉っぱのは、小皿だろうか?
自由な感じがおもしろい。



薔薇のプリントタイルも馴染んでる。

モルタル造形でコーナーを造られた部分もあって、古いステンドグラスなどとの組み合わせも素敵だ。


ここは、同じ模様のマジョリカタイルが贅沢に並ぶ水場のコーナー。


絵本の小屋もあった。


子どもたちがゆったりと遊べるスペースも



こちらは雑貨屋さん



玄関ポーチには、手作りで貼った感じのタイルが組み込まれてて楽しい。

モザイクタイルとガラスのカレット?との組み合わせ。




店内も素敵だった。


特にインドリボンの種類が豊富。


いいなーと思うデザインのリボンが多かった。



2階では、手作りのワークショップが行われていた。
可愛いディスプレイ。


窓周りにお花のタイル。


人懐っこい猫ちゃんもいてて、相手をしてくれた。


洋服屋さんの入口付近には、こんなモザイクタイルも敷き詰められてた。



黄色をメインに

葉っぱ型のタイルも混じり、まるで満開のミモザのよう。



看板の周りもモザイクタイル。


ザッパ村には、もう一軒カフェがあって、
その表示もモザイクタイル。


階段の蹴込みにもタイルか?とおもいきや、こちらは手描きのタイル風の絵が描き込まれてた。
とても素敵〜!


屋上にあった散水栓。
瓶のような陶器を逆さにして、タイルで装飾。


カフェharappaで食べたアフォガード。
一人ずつ生花が添えられてて和んだ。

父の頼んだコーヒーは、まるで鳥の巣のようなコースターが可愛い。


ザッパ村、ふらりと訪れたスポットだったが、思いがけず、大量のタイルに出会え、タイル使い方がそれぞれ素敵でとっても楽しめた。
新年早々、またタイルを引き寄せてしまった。


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名古屋日帰り【一宮・Re-TAil&個展「SONG OF BIRDS」他】

2025-01-28 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

名古屋市役所本庁舎ツアーを終えた後は、一宮へやって来た。
日本最大の毛織物産地で知られる尾州、一宮に1933年に建築された
尾西織物同業組合事務所だったという尾西繊維協会ビルへ。
7年前に訪れた時には、外観しか見れなかったが、
2016年にリノベーションされたそうで、おすすめと伺ったのでやって来た。
現在は「Re-TAil」という繊維やデザイン関係のテナントやギャラリー、カフェなどが入る複合ビルとして活用されている。



スクラッチタイルの外壁に、白い隅石が映える。
アーチ窓の間には、ヘリンボーン状に貼られたタイルがアクセントに。



外壁のスクラッチタイル。



スクラッチタイルがはがれて、ちょっと似た感じの型押しタイルで補修されたと思われる部分。


ヘリンボーン状に貼られたタイル。
型押しタイルだけど、網代に編んだやわらかな質感のものに見える。



入口はアイアンワークの扉や面格子が入っていて、






門を入ると、床面には、布目タイルが貼られてた。
踏みしめられてやや色あせた感じ。


エントランスホールには、無釉モザイクタイルが市松模様に貼られていて、その周囲は、違った色味のタイルで縁取りされていた。







1階には、テキスタイルを扱うショップも。
レンタルスペースでは、イベントも開催中だった。


ミシンを扱うお店もあり、予約制で、試し縫いや時間貸しも可能。


2階には、創業1850年、老舗のテーラーが入っていたり、
カフェもあったが、満席との看板。



3階には、広い講堂のような部屋があり、布が山のように積まれてた。



重厚な雰囲気の舞台も残されていた。




舞台に彫られた装飾。



天井には、シーリングファン

建物は、建築当時の状態がよく残されている感じで、建物にちなんだ繊維関係の店舗もいくつか入り、いい感じに活用されているようだった。



リテイルビルを出て、少し街歩き。
きれいなタイルを見つけた。
ブルーと紫、茶色混じりの窯変が美しい。


おもしろい街灯が。
人の形をしてる?!


商店街を歩く。


シャッターが閉まってるお店もちらほらあるが、看板がかわいい。



前も写真を撮った覚えある、、



そしてもう一つ見ておきたかった丸八株式会社の建物。
こちらの会社は織物卸業を営む会社。



まるで型押しタイルの見本帖のように様々な二丁掛け型押しタイルが貼られてる。


さまざまなタイルが貼られた壁面を遠目で見ていると、織物のようにも見える。


縦横ラインのものや石目のついたもの、


凹凸のあるものや、スクラッチタイル風にわらびを出したもの・・


布目もあり、色合いもさまざま。



型押しのないフラットな二丁掛タイルの貼られたコーナーも。
一軒で、ありとあらゆる型押しタイルを見れる神スポット。


一宮を後にし、この日のもう一つの目的地へ。
杉江製陶所タイル見本室プロジェクトでご一緒した髙木さんが、ちょうど名古屋で個展をされているというので、会場へ向かった。


最寄の久屋大通駅で降りる。
素敵なモザイクタイル壁画が目に飛び込んできた。


シャボン玉を吹く子供。
ひまわり畑だろうか?ひまわりとシャボン玉が一体となったきれいな作品。



モザイクタイルの背景が、ピンクからえんじ、紫までのグラデーションが美しい。






展示会場の「スペースプリズム」へやってきた。
タイトルは「SONG OF BIRDS」


会場の白い壁面に、色とりどりの千鳥が舞う。



真っ黒な明烏が飛び交う壁面


明るい未来を思わせるような色とりどりの千鳥が舞う壁面。

千鳥に交じってペンギン発見。


こ、これは、鳩サブレー?!



私は、このうっすらピンクに見える千鳥をお持ち帰りした。
展示は、翌日が最終日だったので、鳥たちは、だいぶ減った後のようだったけど、久しぶりにお会いした髙木さんと作品や陶芸のお話ができ、ゆっくり楽しませて頂けた。


この後は、高木さんもご一緒に、ウィンク愛知地下一階にある「ジート」いうウクライナ料理店でLindenさんと合流。


ウクライナ料理おすすめセットを頼む。
ウクライナ料理、初めて食べたが、とても美味しかった。
特に、ニシンが、酢漬けのビーツに巻き込まれたシューバサラダが超美味で見た目もきれいだった。
ボルシチは、ロシア料理かとばかり思っていたが、
ウクライナが発祥なのだそう。



キーウ・チキンカツレツもウクライナ伝統的料理で、バターとハーブを鶏肉で包み込み揚げたもの。中に味付けがされていて、レモンを絞って食べるとさっぱり美味しかった。
お腹いっぱいで満足。
久々、杉江製陶所タイル見本室プロジェクトメンバーのお二人にもお会いできてよかった。


地下街で見つけたタイル壁。


ふっくらクッションのようなやわらかさを感じるタイル。


こちらは、キラキラしたガラスモザイクで七宝繋ぎ文が表されていてきれい。

そして、私は、夜行バスの時間までにお風呂屋さんへ。
名古屋駅近くの金時湯は、徒歩圏内で行けるので重宝する。

時間調整の為、閉店までゆっくりしていたら、店主さんが、番台に座らせてくれたり、
写真を撮らせてくれたり、


男湯の浴室前のモザイクタイル。


モザイクタイルの洗面台。

この日も、早朝から晩まで名古屋をフルコースで満喫できて満足し、帰途についた。


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名古屋日帰り【タイルの宝庫・名古屋市役所本庁舎見学ツアー】

2025-01-25 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

午前中の予定をこなし、やって来た名古屋市役所本庁舎。
1933年、一般公募から採用された平林金吾設計により建築。
名古屋城との調和を図り、時計塔には和風の屋根瓦が乗った和洋折衷の外観
のデザインが考えられたという。






受付を済ませ、ツアー開始。



1階の大理石に包まれた中央階段。
階段手摺などに使用されているのは、山口県産の小桜という大理石だそうで、
国会議事堂で使用した残りのものが使われているとか。


階段ホールで目を惹くのは、手摺の上に乗った陶製の照明。
小森忍による作品で、花文様の透かし彫りの中から緑色の明かりが漏れている。
三彩のような色合いの釉薬が、流し掛けされて、それらが複雑に交じり合ってとても良い風合い。


各階に設置されている照明器具は、少しずつ釉薬のかかり具合も違っている。
緑の明かりによく合うなあ。


階段上から見ると、上部も透かし彫りが施されていて、とても豪華だ。



流し掛けされた釉薬が、裏側で溜まってる様子。


吹き抜けの階段ホールを下から見上げる。



階段下のスペースには、御休憩室。



北側、東側の廊下は、明るめのベージュ色の布目タイルが貼られていた。




廊下には郵便のシューターも。
シューター周りのタイルは、少し赤みを帯びたもの。



2階中央廊下は、濃紺とちょっと渋めの金色のタイル。


議場前壁面には、華やかなタイル貼りのコーナーが設けられていた。


色とりどりのタイルが貼られた黒い大理石に囲まれたコーナー。
黒い大理石が、内に貼られたタイルを引き立てている。



タイルは、一枚一枚、見たことのないような風合いの窯変が現れていて、
それぞれがとても複雑な表情。


藍色やえんじなどの深い色合いの中に、鮮やかなライトブルーやオレンジなどが所々に現れていて、何これ?!状態・・


なんと魅惑的な風合いなんだろうか~





うっすら布目が見えてるものもあるが、
ほとんどが布目が隠れてしまうくらい、たっぷりと釉薬が掛かっている
ようだ。




いつまででも眺めていたくなるような魅惑のタイルたち。





2階の中央廊下沿いには、外にテラスのようなスペースも設けられていた。
建築当初はパーゴラが付いていたそうだが、
現在は老朽化の為取り払われ、その名残の庇がいくつか残る。


布目タイルの貼られた階段ホール。


2階、3階にある議場。
円形の議場は、全国的にも珍しいのだそう。


格天井の中央部は、ステンドグラスに。



こちらは市長室。
天井飾りなどは、そのままだがシャンデリアは新しいものに変えられている。




柱のやハンチの装飾。




こちらは4階の貴賓室。
海外からの賓客などをお迎えする部屋。


大理石のマントルピース。
東山魁夷の絵がマントルピースの上に掛けられてる。


シャンデリアの傘も大理石。
戦時中、貴賓室は、金属供出されなかったのだそうで、
シャンデリアやヒーターのグリルなど金属製のものが多く残されていた。


ハンチには、雲のようなデザインの装飾。




大理石の壁かけ時計も。
金属製の飾りもおもしろい。


洋風ぽい装飾の中に、五三の桐をモチーフとした文様があちらこちらに使われていた。


ヒーターの装飾グリル。
マントルピースのグリルにも、同じくデザインされていた。


そして、貴賓副室を挟んで、貴賓化粧室が設けられている。
扉が開くと、一面のブルーのタイルが目に飛び込んできて、
うおーーっと歓声を上げたくなった。
広々とした化粧室は、床面も、壁面も美しい光沢のあるブルーのタイルが
一面に貼り巡らされている。




うっすらと布目の見えるタイルは、ぬめっとした艶やかさがあって、
美しい~~







洗面台上の、三段ラックは、大理石の造り付け。


洗面の壁を挟んで向こう側には、トイレも。
なんと贅沢なトイレなのだろうか・・


貴賓化粧室のタイルも小森忍が手掛けたもの。
議場前のタイルとはまた雰囲気が違っているが、こちらもブルーの濃淡がつけられていて、味わい深い・・


階段ホールのアーチ。
手摺に嵌められた金属は、金属供出時に全て取り去られ、
新しい、シンプルなものが入れられている。



上から階段の吹き抜けを見下ろす。


階段や、ホール付近の各フロアには、ベージュ系の布目タイルが貼られていた。


屋上へも案内して頂く。
広い屋上の床面は、クリンカータイルが敷き詰められている。


ここのクリンカータイルは、中央部分がほんのり赤みを帯びているな?!
とてもきれい。


屋上から見た時計台。


屋上から見た城郭風の屋根部分。
銅板貼りの屋根の天辺には鯱が、屋根の軒下には、鬼面が建物周りにぐるりと貼り付く。




防空迷彩の為、壁面をコールタールで黒く塗った部分も残されていた。




屋上から望む名古屋城。
この日はとてもいい天気で、背景の山並みまで、こんなにはっきり見えることは、あまりないとのことで、きれいだった〜



最後に、トートバッグ、缶バッジ、付箋メモまでお土産に頂く。
市主催の無料ツアーだったが至れり尽せりで、大満足。
念願だったタイル三昧の名古屋市役所本庁舎をじっくり楽しめた。
この後は、一宮へ。



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名古屋日帰り【パスカル青山&瑞泉寺の敷瓦】

2025-01-23 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】
先週末は、タイルが見たいと思いつつなかなか行けてなかった名古屋市役所本庁舎の見学ツアーに当選し、名古屋日帰り。
どうせなら、丸一日動きたく、夜行バスでの車中泊2泊、現地0泊の強行軍を決行。
いつも思うが夜行バスというのは、なんと時間を有効に使うことができる乗り物なのだろう。寝てる間に移動できる上に、朝一から活動できるなんて・・




6時前に名古屋に到着。
1時予約の名古屋市庁舎の時間まで、たっぷり時間があるので3つの予定を詰め込んでいた。
まずやって来たのは、鳴海にある喫茶店「パスカル青山」。
今年、閉店するというのを聞き、行っておきたいと・・更にお店は7時開店と好都合。
外観から緑のテント使いがとても素敵。


「いらっしゃいませ」のマットに導かれて店内へ。
入口床のタイルが渦のような、波のような感じで可愛い。



入口横の、元ショーウィンドウらしきところの丸モザイクタイル。


店内に入ると、アーチの柱の間から目に飛び込んでくる太陽をモチーフにしたクッション壁。



うおおぉ、素敵だ。
店内の緑のソファとこの太陽の色合いが最高にマッチしている。



ママさんのご主人がデザインされたというお店は、隅々までその素敵なセンスが宿っていて、
ママさんは、ご主人が作ってくれたからこそ今までこの喫茶店を守ってくることができたと言われていた。
残念ながら今年いっぱいで閉店されるとのこと。



店内をゆるく区切るようなこのアーチが良い仕事してる。


ママさんは、お客さんがあまりいないうちに、写真を撮ってあげる。と言ってくださり、
ここに、座って!と言われるがままに何パターンか写真を撮ってくださった。
週末になると、ブログなどをされてるお客さんが多く来店されるそうで、
そんな私のような一見客に対しても細やかな気配りがうれしい。



照明もいいなあ。



どこを撮っても絵になる店内。




中央のシャンデリア。



カウンター上に下がる照明。






太陽と向かいのクッション壁には、ブローチのような装飾が埋め込まれてる。


ほとんどの飾りは、中央のキラキラしたガラスが取れていたけど、
唯一残っていたもの。こちらもさりげなくソファの色と同じグリーンだった。



モーニングは、どのドリンクでも選択可で、ドリンク代で、トーストとゆで卵がついてくる。
バナナジュースと小倉トーストにした。
パンは厚切りで、食べ応え十分。
自家製バナナジュースも美味しかった。


お手洗いの扉。


お手洗いに貼られていたタイルもかわいい。

お近くでお店をされている常連さんとのお話にも加わらせて頂いて、
短い時間の滞在だったが、あたたかい気持ちになって、お店を後にした。




パスカル青山から歩くこと約20分。
次なる目的地、瑞泉寺へやって来た。
こちらで、今回偶然にも名古屋市庁舎の見学が一緒だと判明したLindenさんと合流。


こちら、瑞泉寺は、1396年に建立された曹洞宗のお寺で、
1867年に建てられた坐禅堂の中には、敷瓦が敷かれているという。
モザミューの「敷瓦の世界」展でも紹介されていたスポット。
通常非公開のようだが、事前にお断りを入れて拝見させて頂けた。




本堂の左にあった坐禅堂。


中へ入ると、ベッドのような畳敷きの坐禅スペースの前には、ずらりと敷かれた敷瓦。
通常の向きから45度角度を付けて貼り合わせる、四半張りで貼られたもの。


これだけの広々とした床一面に貼られた敷瓦は、初めて見たかも。
織部、黄瀬戸、飴、鉄赤(赤天目?)チタンと五種類くらいの釉薬が使われているようだけど、渋い色味ながら、所々に入れられたチタンの白が効いていて
華やか。



27cm四方の敷瓦は、やや膨らんだものや、反ったものなどが入り混じり、
一つとして同じものはない手作りの風合いが良い。



坐禅スペースは、一人畳一畳あるようで、それぞれ物入もついていて、
ここで寝泊まりできるようになってたのだろうか。
今は、こちらの坐禅堂は使用されていないとのこと。















四半張りなので、端は必ず三角形の形状の敷瓦が必要。
端だけでなく、所々、三角形の敷瓦が貼られてた。


中には、無釉のものも2、3枚あった。
美しい敷瓦の洪水?!を浴び、エネルギーをチャージした後は、東山動植物園へ向かった。


東山動物園駅構内には、以前、多治見の丸万商会さんで見せてもらった可愛いお花と葉っぱのタイルが広範囲に貼られてた。





動物園駅なので、動物のタイルを期待したいが、
この安っぽい合成感ありありな写真がちょっと残念・・



ただ、駅を出たところで、コアラの親子のモザイクタイルに出会った。


そして東山動物園内には、クマの親子の陶壁画。
背景は小口タイルが並べられ、クマの親子は、焼き締めのタイルのパーツでできているようだ。



引っ掻いたような模様で毛並みが表されている。
釉薬が掛かってないので、やや汚れが目立ってた。



背景の小口タイル。


そして、しろくまの陶壁画も!
周りのモルタル造形?で表された氷山と一体化していて、
すごくいい感じ。



シロクマは、白からベージュのグラデーションで釉薬がかかっていて、
周囲の氷山も雰囲気出てる。



上部の背景が一番タイルらしい?タイル。
数種類のラインの入った型押し模様の、厚みが様々なタイル。



こんな動物のレリーフの入った陶製の噴水もあった。



ぽかぽかした日差しに、日なたぼっこするアシカたち
この後、東山動物園の目玉のコアラは見ておくつもりだったのに、うっかり失念;


そして植物園へやって来た。
重要文化財の東山植物園温室前館は、1936年竣工の現存する日本最古の公共温室。
イギリスの王立植物園キューガーデン「バームハウス」がモデルになったといわれ、「東洋一の水晶宮」と呼ばれていたという。


鉄とガラスでできた美しい温室は、ほんとにガラスの宮殿のようだなあ。


温室の入口は、モザイクタイルが敷き詰められていて、


一歩中へ入ると、温室内の床面はクリンカータイル貼り。
湿気と水気が多い温室なので、滑り止め付きクリンカータイルは必須。
チョコレート風デザインのこのクリンカータイルは、Lindenさん調べにより、
伊奈製陶のものだとか。



温室の鉄骨の柱などの錆びや耐震不足の部分は、
1937年の開園当時の姿に補修されたそう。






あたたかな温室で、ブーゲンビリアの花が咲き乱れる。




そして、こんな可愛いモザイクタイル壁も。
色といい、お花の感じも素朴でレトロ。







奥のサボテン室


サボテン室に転がってたオブジェのようなマカロニ状の陶器、
Lindenさん調べにより、常滑造形集団が制作した期間限定のアートの残骸だとのことで、写真を見せて頂いたが、確かにこのニョロニョロが大量に使われていた。
植物園の裏山にもっとあるはずだ、と力説されていたが・・


前室に戻ってきて、東花卉室。
こちらは、池をあしらった庭園風の造りになっていて、



こんなマントルピースのような花台があったり、


居間を兼ねた温室のようなつくりに。


クワトロフォイル型のモザイクタイル貼りの小さな池のようなスペースも。
水は張られてなかったが。


これは、ベルガモットらしい。紅茶のアール・グレイの香付けの、、
初めて見た。


温室を出て、出口へ向かう。
この石のプランターは、脚にはライオンのような動物、プランター表面には、
人と動物の姿のレリーフが刻まれてた。
開園当時のものだろうか?!二つ並んでた。



合掌造りの家を見て、植物園から撤退。


















お昼は、こちら星が丘製麺所へ。


おしゃれなきしめん屋さんで、ビャンビャン麵か?というほどの太い
きしめんが出てきた。
すだちうどんがさっぱりと美味しかった。

この後は、名古屋市役所本庁舎の見学ツアーへ向かった。



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大人の社会見学・関西ゲートウェイ

2025-01-22 | 工場見学・社内見学&子連れイベント


「京都を歩く会」のスピンオフ、「大人の社会見学」で今回訪れたのは
クロネコヤマトの大阪ベースである「関西ゲートウェイ」


エントランスホールには、2019年で創業100周年を迎えたヤマトグループの
歴史を振り返るコーナー。



なんと、クロネコマークは1957年に社員の子供の落書きの親子猫にヒントを得て誕生したのだとか。


親猫が子猫を運ぶように、荷物を大切に扱う気持ちが込められているそう。


1957年当時からクロネコマークは、更に省略化され、現在は、上の親子猫共、脚が一本ずつのものに・・
昔のマークの方がかわいいと思うけど。


広告ギャラリー。
毎年、お正月に載せられた歴代の新聞広告展示。
こちら、最初に宅急便として運ばれた荷物は、11個だったという。(2個は間違いだそう)
そして「宅急便」という言葉は、ヤマト運輸サービスのみ使用できる
登録商標だそうだ。








こちらで、スライドを見た後、撮影禁止の見学コースへ。
コンピューター制御されたベルトコンベアがすごい速さで流れながらも、荷物が行先別に丁寧に仕分けされていく様子を見るのがかなり面白かった。
ベルトコンベアの微妙な調整により、すごい速さで流れていても、相当なこわれもの以外は、無事壊れず仕分けられるシステムになってるようだった。
(危ないものは、事前に仕分けられてるそう)

又、ヤマトでは、荷物の配送以外にも、家電の修理や手術道具の洗浄やら印刷など請け負う業務も行っているそう。
そのまま発送、在庫管理などを行うことで、輸送時間を短縮することができるという。


最後には、クロネコ、シロネコのキャラクターグッズの可愛いお土産まで頂いた。
何が入ってるかは分からない。
写真は4人分のお土産を集めて。


トラック型段ボールもかわいい。
こちらは、販売してたもの。

この日もランチから集合して、工場見学後は、今話題の?スーパー「ロピア」へも行って主婦の買い物満喫し、満足の一日だった。
次回は、真面目に京都を歩こうということに。



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香川うどん旅202【ヤドン公園&渡邊邸他】

2025-01-15 | 建築巡り・街歩き【その他】

二日目の朝、ゲストハウス花鳥苑を後にし、1軒目のうどん屋、池上へ向かう。


昨日のおか泉の長蛇の列を目にして、長時間並ぶのだけは避けたいと早めに向かったが、開店40分以上前に一番乗りしてしまった。誰も並んでなくて拍子抜け。
30分前くらいになると、車が1台、2台と増えてきた。


そして開店。
池上は、移転前のお店に何度か通ったことのある好きなお店。
うどん界のレジェンド、るみおばあちゃんは、一昨年に亡くなられたそうで、
代わりに等身大の看板が立てられていた。


池上のもっちりと弾力のあるうどんが好き。
せっかくなので、大(二玉)を釜玉にして食べた。
よく考えたら、好きなお店で食べたら、もう何軒もはしごしなくてもいいんじゃないかと。
後、最後に山田家で食べれたらよいかな。


その後、娘が見つけてた「ヤドン公園」へ。
香川県が「うどん」と語呂が似てる「ヤドン」を推しポケモンとして、PRに活用してるそうで、マンホールやお土産物にも使われてるらしい。


ヤドン公園は、家族連れでにぎわっていた。
よく知らないけど、ヤドンかわいい。


公演の遊具のあちこちにヤドンがいてる。






ピカチュウのベンチもデザインかわいい。


自販機もヤドンとピカチュウ。





その後、見学予約していた渡邊邸へ向かう。
車窓から、ライオンの顔インパクトがすごい幼稚園発見。



そして三木町の渡邊邸へやってきた。
讃岐の豪農、揚家所有だった茶室10のうち5つが移築され、
お茶人であった現当主のご両親が様々に手を加えられ、茶室として使用していた建物。


当主さんに迎えて頂き、ご案内して頂いた。
家族4人で伺ったが、関心があるのは、私だけで・・
と話すと、当主さんも昔は、ご両親が熱心だった茶道には、ご興味がなく、
音楽に没頭されてたそうだが、次第にご両親の残されたこの建物たちを守り、活かそうという考えに行き着かれたのだそう。
そのうち子供たちも、関心を持つようになりますよ、
と言われたが、うちの場合はまずないな;


敷瓦が敷かれた玄関のたたき



丸炉の席。
丸い炉が切られている。


櫛窓の席。
半円の櫛型の窓があり、網代天井が美しい。


鯰魚庵、こちらは当家伝承の建物。
書院には、前当主で茶人だったご夫妻の写真が、火灯窓の両脇に飾られていた。


床框は、普段はカバーが付けられていて、
お茶時に外すと、高台寺蒔絵が施された美しい細工が現れる。
お客さまを喜ばせる仕掛けが随所に見られる。





欄間には、福を呼ぶ蝙蝠の透かし彫り。


障子、斜めに渡した竹が入っていたが、こちらは、障子が歪まないためのつっかえ棒的な役割のものだとか。


お庭へ。



紅葉の落ち葉が一面を埋め尽くしていた。
さぞ見事な紅葉だったのだろうなあ。


紅葉の頃も絶景だっただろうが、枯れ木や落ち葉も風情があって、茶室との相性もよいな。
外腰掛け。





お庭をぐるりと一周。


こちらは、狐月庵。
茶室前の織部のタイルが印象的。
手前の小さな黒味を帯びた石は那智黒石だそう。


タイルは移築時に、前当主のセンスで貼られたものだそうで、
タイルの間に飛び石をめり込ませてあるのも面白い。


何よりこのタイルの色合いが美しい。


一枚一枚、微妙に違うグラデーションの美しいタイル。
雨に濡れると更に輝きを増すという。


狐月庵の中も様々な木材が使用されている。





天井は屋久杉が貼られ、竿縁は、栗の木を手斧仕上げしたもの。





水屋も素敵だった。


鋳物の照明は、桐の文様をデザイン化したものだった。



床下収納の扉には、可愛い瓢箪のくり抜き。
(指を引っ掛けて開ける為のもの)


更に奥にあった茶室、白雲軒。
萩の茎を並べて網代に編んだ天井も圧巻。





無双窓。


かわいい梅の花文様の透かし彫り。




扉の瓢箪形のつまみ。
細かいところまでこだわりが見られる。






更にお手洗いには、床に本業タイルが貼られてた。


透かし彫りの入った建具や照明も美しいな。


このような照明の類は、前当主がひとつひとつ集められたものだそう。


茶室にふさわしい、それほど華美でない小ぶりの照明たち。















最後にお抹茶とお菓子を頂く。
個人の見学は、お抹茶、お菓子付きで1000円と気軽に見学することができ、
全国からお客さんが来られているそう。
当主さんは、建物は、使われる中で生かされると考えられ、
蔵では、バンド活動をされている当主さん自らライブ演奏を行われたり、
茶会などのイベントも不定期で行われている。
昨年に登録有形文化財に指定された建物を今後も維持し、守っていかれるとのことで、
このように建物が生かされ、活用されるのはすばらしいなと思った。


渡邊邸を見学させて頂いた後は、うどん本陣山田家へやってきた。


お昼はとっくに回ってたので、そろそろ空いてる頃かな?と思いきや、庭には順番待ちのお客さんがぞろぞろいてた。
しかし、意外に回転は速いようで、待つことに。




3、40分で順番が回ってきて、うどんにありつけた。
この日は2軒目で、最後にしようと思ってたので、ちょっと豪華な
天ぷらの盛り合わせといなり寿司のついた釜ぶっかけ定食にした。
最後にここのうどんが食べれてよかった。


帰るころには、庭にあふれていたお客さんもすっかりいなくなっていた。
登録有形文化財の本館。







本館の内部。

香川うどん旅、最終的に二日間で、うどん屋は、5軒巡って終了。
昔は二日で10軒巡っていたことを思うと、今回はやや少なかったが、
満足できたのでよしとしよう。






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