m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドへタイルと建築の旅へ

2024-05-27 | 和歌山の旅2024


いよいよこれから、ベルギーとフィンランドへ、タイル&建築の旅へ。

今年は、ベルギーのマジョリカタイルとアール・ヌーヴォー建築、フィンランドのルート・ブリュックをはじめとするフィンランド陶芸&建築を見に行くことに。
航空券は、年明けしばらくしてから取っていたのだけど、
ベルギーのどこでタイルが見れるのか?は全く分からず・・
そもそもは、シンガポール訪問時にベルギー製のマジョリカタイルが多くあることを知り、
その産地であるベルギーにもあるはずでは?!との漠然とした期待のみだった。

そこで以前、シンガポールでお世話になったプラナカンタイルギャラリーのビクター・リムさんにお伺いすると、Facebookのベルギーのタイルグループをご紹介くださった。
そこで、ベルギーのHemiksemにGilliot&Cieのヨーロッパ最大のタイル工場跡に作られたGilliot & Roelants Tegelmuseum というタイル博物館があることを知った。
なんと、その美術館への訪問予定日は、本来クローズだったのだが、開けて頂けることになり、更には、ご親切な方が、交通の便の悪いミュージアムまで送ってくださるということに&タイル情報もいくつか頂いた。
なんという奇跡と幸運、、
(ちなみにやり取りは全てGoogle翻訳で;)

去年のハンガリー&チェコに続いて、海外旅行は1年ぶりになるので、
気持ちはまたまた振り出しに戻ってしまって、飛行機も海外も超緊張するのだが、
目の前のミッションをひとつずつクリアし、見たいものを見て、安全第一で無事、戻って来れるようがんばろうー

※写真はシンガポールで見られるベルギーのGilliot&Cie社のマジョリカタイル
(Victor Limさん著のperanakan tiles singapore より)




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和歌山の旅2024【ポルトヨーロッパ&わかうら食堂他】

2024-05-25 | 和歌山の旅2024
二日目朝は、チェックアウトぎりぎりまでゆっくりと宿で過ごし、
その後やって来たポルトヨーロッパ。
ずいぶん昔に来たことあったが、立ち寄り所を探していて、
家族一緒なので無難なところでここを選んだ。


ポルトヨーロッパは、入場無料。
各アトラクションは有料だが、あちこち散策するだけなら無料なのだ。


つくり込まれたヨーロッパの町並みが出現。



この辺りは、イタリアの地中海沿岸の漁村、フィーノをモチーフとしているそう。


本物の石や木が使われている部分もあるが、モルタル造形とエイジング塗装で雰囲気をだしているところもあるのだが、
経年劣化も伴ってか?再現度がすばらしい。
このアーチの窓周りの石積みや周囲の壁などは、モルタル造形だなあ。


人魚が腰かける噴水も素敵。
噴水の吐水口や、フェンスなどの金物細工も本格的。


繊細な細工の看板。



立水栓のデザインも良いな。




換気口のグリルなども、場所によってデザインが違ってる。






面格子も。



ドアノブもそれぞれデザインが違っていて、こだわりが感じられた。


トイレもタイル貼りになっていてとても可愛い。
男子トイレは色違い。








扉が絵になるスポットも。





スペインなどでも見かけた、バルコニーの床がタイル貼り。
下からの目線も意識。


こちらのハーフティンバーの木の梁のような部分は、モルタル造形だった。
リアルだな〜


牛の目ガラスの入ったカラフルなステンドグラスなども。








それほど広くはないけど、細かく建物を見るには楽しいスポットだった。



ポルトヨーロッパの後は、お昼のランチに、和歌の浦のわかうら食堂へやって来た。
こちらもグーグルマップで探していて見つけたお店で、調べてみると、
築96年になる料亭旅館、石泉閣を改装したお店だそうで、



20年ほど前に旅館営業を終え、廃墟となっていた建物をリノベーションし、活用されてるという。



2階が食堂となっていて、眺めも良い。






料亭旅館時代の名残があちらこちらに











チキン南蛮定食を。


お隣の建物、和歌浦芸術区も気になったので、立ち寄る。
建物は、料亭旅館だったわかうら食堂の新館だった建物だそう。



入口へのアプローチ。


現在はギャラリーや貸しスペースとして活用されているようで、
2階へ上がると、赤い絨毯にタイル貼りの壁面のある昭和レトロ空間が出現。
絵画が展示されている。


天井の造りもおもしろい。




壁面のタイル。


かつては宴会場だったお部屋。
真ん中に、丸い舞台が残されていた。












海に面した見晴らしの良い部屋。


この照明も昭和レトロ感あふれてる。


グループ展で展示をされていた方とも少しお話。



現在のオーナーさんがひとつひとつDIYで、リフォームされているのだそう
大きな舞台のある宴会場も。


産直市場で、みかんも購入。
有田だけあり、みかんの品種がめちゃ多くて、あれこれ買ってしまった。
セミノール、不知火、奈緒美、ブラッドオレンジ。
これがどれもこれも、すごく甘くてジューシーで美味しかった。ハズレなし



サンショボという麦の粉で作ったお菓子も。





最後は、グリーンソフトで〆。












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和歌山の旅2024【琴ノ浦温山荘園&黒江の町歩き他】

2024-05-24 | 和歌山の旅2024


宿に着く前にやってきたのは、琴ノ浦温山荘園。
去年に、松山大学温山記念館を見学させて頂いた時に、和歌山にも新田長次郎の別邸があると知り、機会があれば行ってみたいと思ってた。


広大な日本庭園の中に、主屋に茶室、浜座敷が点在する。
こちらの主屋は大正4年、新田長次郎の娘婿である木子七郎設計により建てられたもの。




主屋から望む庭園は、海からの水が引き込まれた珍しい潮入式池泉回遊庭園となっている。




広間


欄間は、波に乗るうさぎが彫り込まれたもので、彫刻家、相原雲楽による。


波のしぶきが繊細に表されていて、大胆な構図の欄間





主屋を出て、北冠木門から庭園を巡る。




庭園から主屋を。



18000坪あるという庭園、
あちらこちらに立派な松の木が植えられ



巨大な青石が配置されている。


海から水をひいている為、潮の干満により水位が上下するという。







大正9年築、茅葺屋根の茶室、鏡花庵。



西池


大正2年建築の浜座敷。
黒江湾を臨むロケーションに建つ。







吉祥のモチーフでもある蝙蝠をかたどった引手。



埋め立て開発以前は、目の前に海が広がっていたそう。


プライベートビーチにつながる手掘りのトンネルも。




引手いろいろ。


温山荘園見学後は、黒江の古民家カフェで、お昼ご飯にすることに。



紀州漆器の産地である黒江。
江戸時代の漆職人の家をリノベーションした古民家カフェ、黒江ぬりもの館へ。
お店の前の大きな樽は、漆を精製する時に使用していた「くろめ鉢」といわれるもの。
あちこちで、オブジェのようになったこのくろめ鉢を見かけた。


玄関を入ると吹き抜けに。



1階が食事処になっていて、重厚な柱と梁に包まれた空間。




数種類から選べる気まま定食のユーリンチーを。


奥に個室もあり、


窓際の二人掛け席も良い感じ。


太い梁が通る2階は、ギャラリーとして使用されている。




2階が銅板貼りで、うだつのついた家。


タイル貼りの蔵を発見。


タイルの貼り方が、少しずつ重なるように貼られた、下見タイル貼り?!


深紅と白のタイルが貼られた平田歯科。



さわやかなミントグリーン色のタイルに包まれた建物。
左サイドの道から出てきたので、お店の入口の方へ行くには、距離があり、
家族が先へ先へと進むので、確認できなかったのだが、
後ほどXで教えて頂いたところ、店内では「昭和レトロ陶器セール」なるものが行われていたお店のようだった。残念。。


それにしても、このタイル、さわやかで美しい色だなあ、、


この布目タイルもいいな〜


風呂布目タイルとプランター。



廃店舗だが、元美容院?!
木製サッシの窓が可愛かった。




そして、もう一軒、立ち寄りたいなと思っていたお店、そうげん堂へやって来た。


旧田島うるし工場内にあるカフェ。
カフェスペースは、事務所だった場所を改装している。



解放感のある高い天井には、天窓もついていている。
壁のはがれ具合がいいな。






スパイスチャイを。


奥は煉瓦造りの工場跡で、イベントスペースとして使われていて、週2オープンの本屋さんもあった。






宿へ向かう途中に、「海南nobinos」という市民交流施設があり、
建物が興味深かったので、ちょこっと立ち寄った。



おしゃれな建物には、なぜかスタバが入ってる。
ここもスタバと図書館が合体していた。
お店の前に並んでいるのは、クッション製のある素材のベンチ。
カラフルでかわいい。



図書館を見学。
うわあ、めちゃめちゃ広くて、快適そうな空間。
この2階は、絵本のライブラリーになっていて、日本一の開架冊数、5万冊もの
絵本が並んでいるのだそう。



本棚がめちゃくちゃ可愛くて、汽車がつながったような形をしていて、
フエルト素材のようなものでできていた。
色合いもシックで大人かわいい色味






カラフルで可愛い階段。
カラフルなのに、どこかシックなのは、これらの色がすべて日本の伝統色
が使われているからのようだ。


こちらの階段に貼られた表示板は、


日本の伝統色の色名、浅縹(あさはなだ)、鶸萌葱(ひわもえぎ)、鈍色(にびいろ)、石竹色(せきちくいろ)・・などなど、その色の説明が書かれている。
赤、青、黄、ではなく、微妙な中間色がいっぱい。
子供のころから、こんな色に囲まれていたら、色彩感覚に敏感な感性豊かな大人になれそうだ。


エレベーターの扉には、浅縹色と鶸萌葱色、石竹色が使われてる~


こういう表示板もすべてクッション性のあるやわらかい素材。
壁を使った白抜き文字も面白いな。



4階から2階の書架を見下ろす。
3階は、児童書のあるこどものライブラリー、4階のメインライブラリーは、大人向けの落ち着いた空間に。

写真では、できるだけ人が入らないように写したり、消したりしたが、利用者もとても多くてにぎわっていた。海南市、恵まれてるなあ。
家族を車で待たせていたので、駆け足で図書館だけ見たが、他の施設も充実してるようだった。

この後は、スーパーオオクワで、BBQの食材を調達し、宿へ向かったのだった。



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和歌山の旅2024【古民家ゲストハウス・ハイランドビュー】

2024-05-22 | 和歌山の旅2024
わんこがいるので、家族皆での泊まりは、なかなかし辛く、今回は実家で預かってもらえたので久々の家族旅行へ。
娘リクエストのキーワードは、「グランピング」「ハンモック」だったので、
エアビーで探してみた。
グランピングではないけど、和歌山の山奥、有田川に1棟1組貸切の古民家ゲストハウスがあり、ロケーションもよさそうだったので、そちらに決定。
当日、黒江で温山荘園や、町並みを散策&ランチし、スーパーでBBQの食材を買い込んで宿へ向かった。
道中の山道がかなり細くて、不安になりながらもなんとか到着。



さすがに山道をくねくねとやって来ただけあり、
宿のテラスの前には絶景が広がっていた。


これは、テンション上がる~



テラスにはジャグジーと、BBQグリルも設置されていている。



ジャグジーは、結局、自分しか入らなかったけど、露天風呂のようで、気持ちよかった。



そして、娘念願の?!ハンモック。
ハンモックに包まれて、ゆらゆらと至福の時間を味わったようだ。



夕食は、このテラスでBBQ。
涼しくて、見晴らし良くて最高。
肉をグリルで焼いて、運んでモリモリ食べた。


古民家を改装した室内は、建具などはそのまま使用されていて、雰囲気もよくいい感じ。


キッチンも調理道具一式そろってる。



こちらは就寝スペース。




テラスのジャグジー以外にも、ユニットバス、そしてこんな五右衛門風呂も残されていた。
お湯を張れば、ちゃんと入れるようだ。
入らなかったが・・




焚口の扉も残されてた。




大きなプロジェクターもあったり、快適な室内。
この後、ワインを一人でほぼ1本飲んだ息子は、さんざん戻した挙句に、特殊な形状の高価なコンタクトレンズを紛失し・・、真夜中に大捜索させられるはめに・・(過去2回は、私が発見したが、今回は無理だった)
翌朝も引き続き探したが、トイレへ流してるかも?で結局見つからず;

翌朝はチェックアウト時間ぎりぎりまで、ゆっくりして、宿を後にした。



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新緑の「京都を歩く会」しょうざんリゾート渓涼床とタイル他

2024-05-20 | 建築巡り・街歩き【京都】

新緑の「京都を歩く会」、今回は暑くならないうちに川床へ行こうということになり、人も少なそうなしょうざんリゾートの渓涼床へやって来た。


アプローチから緑に包まれていてよい感じ。


すぐそばに紙屋川が流れる渓涼床、風がそよそよと通り抜けて、涼しく、最高のロケーション。


この畳敷きのところに土足で入るのにちょっと気が引けたけど、楽といえば楽。


下をのぞくと、清々しい川の流れ、向こうには滝も。




料理を味わいながら、おしゃべりに花が咲く。


最後にタケノコご飯と、


レモンのゼリー。
お料理は、お値段の割には少し物足りない感じがした。
ロケーションは最高だったが


食後は、有料の庭園を散策。(食事利用者割引あり)
庭園内には北山から移植された独特な造形の北山杉が、3000本。


北山杉だけでなく、紅葉や苔の緑も青々としている。


向こうに見える、迎賓館の峰玉亭は、ちょうど10年前の特別公開時に見学したことがあった。
しょうざん峰玉亭のレポはこちら→



庭園の中に流れる紙屋川。
水の流れのある景色が涼やかで本当に美しい。










庭園内には、酒樽をそのままお茶室にしたものもあった。



茶花園を通って、外へ出ると、そこには、しょうざんの元社員寮だったという建物が並ぶ。
その中の浴室があったという大谷石造りの建物、


そちらには、倉庫に眠っていたという陶板が貼られている。
水浴びする裸婦のレリーフの周囲には、細かくラインが入った、一見モザイクタイルかと思うようなタイルが貼られている。
更にその周囲には、辰砂釉の美しい発色のタイル。
縁のギザギザしたタイルも良いな。






観音開きのような形になったタイルと陶板を貼り合わせたもの。
どのような場所に貼られていたんだろう?
仏様のようなレリーフにライオン、透かし彫りの陶板、そして両脇には、
モールディングタイルが並べられている。


一番上の、この十字になったレリーフタイルは、今まで見たことないかも?!


下部には辰砂のタイルが並ぶ。


少し離れた場所に、無造作に置かれていたもの、こちらも何かの両脇に設置されていたのかな?!
こちらも、先ほどのと同じ透かし彫りの陶板や、


この幾何学的な文様のタイルも気になる・・



逆さに置かれていたのは、小枝につかまる鳥たちのレリーフ、


この飛び魚のようなレリーフタイル面白いな。



そして、しょうざんリゾートの敷地内にできたロク京都を偵察しに。
川沿いに、レストランのテラス席。


水の張られた庭の上に渡された通路を歩く。




水面の揺らぎの反射



帰りには、前回のリベンジで、今宮神社のあぶり餅屋さんへやって来た。
今回は、元祖あぶり餅の「一和」へ。
学生時代もこのメンツであぶり餅食べに来たなあ。
たしかその時は、本家のかざりやで食べたかと思う。



きなこをまぶした餅を炭火で焼いているところ。
全て手作業でされていて、熱そうだ。



白みそベースのたれがかけられて来た。
香ばしくて美味しい~
10本をぺろりと食べてしまった。



更に帰り道に、海野製パン所天狗堂へ立ち寄り、パンを購入。


もうあまり種類がなかったが、おすすめだというレーズンパンと、創業以来変わらぬ味だというピーナッツパンを購入。
その後、一路西院駅へ。

最近、皆と一緒の時もレンタサイクルが根付いてきて、この日も前回に続いてレンタサイクルを借りたので、寄り道もラクラク。
帰りは下りなのでさらに快適。
自転車日和のさわやかな一日を楽しめた。





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河井寛次郎記念館他

2024-05-18 | 美術館・ギャラリー他


一つ用事を済ませた後は、もうひとつの用事、京都イワサキへ釉薬を買いに向かった。

途中、商店街のモザイクタイルの色どりがかわいい八百屋さんが開いてた。



通った時、いつも閉まっていたので、この日は、中の柱のモザイクタイルも見えてうれしくなった。
大きくて、真っ赤なトマトが美味しそうだったのでひとつ購入。


お店の人に、モザイクタイルがかわいいですね!と、声を掛けると、今まで気づいてなかった、と言われ、喜んで頂けた。




こちらの理容院跡の型押しタイルも好き。




こちらも廃店舗のようだけど、腰壁はタイル貼り、佇まいもすばらしい。


3階建ての会社事務所?一階は、型押しタイル貼り。


薄ピンク色の柱も可愛い。
郵便受けと共に。


通りがかりの脇道で発見。
スクラッチタイルに包まれた建物に、1階の腰壁に貼られた美しいタイル。




まるで「星雲」のような?!


もやが掛かったような釉薬の動き、、
美しい〜。


お昼を回っていたので、通りがかりの力餅食堂にて、力餅うどんを食す。






そして京都イワサキへ。
タイル貼りのビル。

店内にもタイルが。

釉薬はいつもはネットで買ってるのだけど、
前の前の陶芸教室で使っていた飴釉がやっぱりいいなと、、たしかここの釉薬だと聞いていたので。


ここまで来たので、京都陶磁器会館へ立ち寄り、以前池田泰佑先生に教えて頂いた、床に貼られた先生の集成モザイクタイル作品を拝む。

辰砂釉の美しい色合いの陶片が目に飛び込んでくる。


更にここまで来たので、久々河井寛次郎記念館へも立ち寄った。



河井寛次郎の自邸がそのまま保存され、記念館として公開されている。
いつ来ても変わらない静かで、美しい空間が広がっている。


看板猫ちゃんが置物のように空間に同化してた。
花瓶に手を突っ込んで、手についた水を舐める仕草も可愛かった〜


この家の中で、最も愛らしくて好きなのは、この木彫りのこま犬。
河井寛次郎が家を新築時に、古い家具の柱を使って自ら彫り出したもの。
中がくり抜かれて、干し柿や飴を入れて愛用していたという。


河井寛次郎の審美眼によって蒐集された家具に囲まれた空間は、隅々まで美が宿っている。その心地よい空間に身を委ねる。


臼を椅子に仕立てたものは、脚にはキャスターが付いていて移動も可。
見た目の美しさだけでなく、機能性や座り心地も良い家具たち。


バーナード・リーチから贈られたという装飾の入った長い背もたれが特徴的な椅子も年季が入って良い味わい。

館内には、あちこちに素敵な椅子があるのだけど、その展示物でもある椅子に、自由に腰掛けて良いのもうれしい。
しばらく、この椅子に腰掛けて休息。


両脇に造り付けの棚のあるタイル貼りの洗面台も好きなコーナー。


花の形が可愛い帯留。

初期の頃の作品。
蓋は革製?のようで、違う素材ながら雰囲気がぴったり。


こちらも蓋物。
デザインも織部の発色もきれいだな。


元々工房として使われていた部屋は、展示室に。

釉薬のテストピースも並ぶ。

以前訪問時の詳細レポ→☆

この後、bargaudiへ

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タイル天国・Bar Gudi

2024-05-16 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都で用事を済ませ、河井寛次郎記念館へも立ち寄った後、
土曜日は3時から開いてる~と前々から行ってみたかったBar Gudiへやって来た。



店内へ一歩足を踏み入れると、そこはタイルの洪水。
タイル好きの店主さんが一枚一枚集められたタイルが店内の壁を覆い尽くす。
飲み物を注文し、店主さんに、タイルが好きで・・と、タイル好きの自己紹介をした後、写真を撮らせていただく。


コーナーごとに様々なタイルが貼られていて、
カウンター下には、こんなマジョリカタイル。


他にもさまざまなデザインのマジョリカタイルの競演が見られる。


「禁煙」のマジョリカタイルまで・・
これらのマジョリカタイルは、ほぼネットで手に入れられたとか。


一方の壁面全体に貼られている波や貝のタイル、ブルーのタイルは、
平田タイルさんで見つけられたものだそう。





このハーフサイズのマジョリカタイルも広範囲にわたって貼られていた。
日本で一番、このデザインのマジョリカタイルを持っているお店だとのこと。



もう一方の壁面は、白のレリーフタイルに、青緑系のタイルのコーディネイト。



この縦長のブルーグリーンのタイルは、なんと世界のタイルは博物館で、エジプトの最古のタイルのレプリカを交渉の末、販売してもらったのだとか。




そして、前から作ってみたかったという、ガウディをオマージュしたブロークンモザイクがカウンターの天板に貼られていた。
つい2週間ほど前に完成したばかりだという。
店名が入ったレリーフタイルに、地模様の入ったモザイクがはめ込まれていて、とても素敵。



お客さんがこっちにもあるよ~と教えてくれた、こちらは
本業タイルを中心に周囲がブロークンモザイクに。



そしてこちらにも。




おお~、このマジョリカタイルは、ひょっとしたら、INAXライブミュージアムのものづくり工房で作られたレプリカではないだろうか?
(確認するのを失念)



こんなところにモザイクととかげがいたり、


レアなマジョリカタイルが、現代のタイルと共にしっくり収まっていたり、


このタイルも可愛いデザインだなあ。






このちょうちょの陶板は、北欧のもののようだ。
店主さんとは、タイル談議に花が咲き、、こんなタイル好きの方がいて、
実際に、タイルをこのようにふんだんに取り入れられているという方には初めて遭遇し、とても感激した。


後ほど、たまたま京都で建築講座があった友人たちと、急遽会うことになり、
引き続き、こちらの席でゆっくりさせていただく。


こちらのタイル壁面は、お店全体のイメージカラーのブルーとは違って、
渋い色味のタイルが使われていて、茶系のタイルが素敵。



その中に一列、赤いお花が可愛いハーフサイズのマジョリカタイル。



壁面の中に潜む、モザイクタイルの牛?!



そうかと思えば、こんなメタリックなコーナーも。



男子トイレの壁面は、このようなガラスモザイクタイル貼りに。

お店は、今後も更に進化していくそうなので、また訪れたいな。




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福島&宮城の旅2024【石巻・旧観慶丸商店&旧石巻ハリストス正教会教会堂他】

2024-05-12 | 福島&宮城タイル旅2024

村田町から石巻へやってきた。
午後からのこの旅のメインイベントのひとつだった「旧観慶丸商店」特別公開に参加するために。
旧観慶丸商店は昭和5年、石巻初の百貨店として建てられ、その後、近年まで陶器店として営業。現在は市の指定文化財となり、1階は、市民の文化交流のスペースに、2階は展示室、3階および居住部は、不定期で公開されている。
この日はその公開日だったので、それに合わせて旅程を組んだのだった。


震災にも耐え忍んだ建物、前々から一度見てみたいと思っていたタイルの殿堂?にやっとご対面。
建物は、全面タイル貼り、100種類以上ものタイルが使用されているという、
まるでタイルの見本帳のよう。


1階、アール部分のガラス窓下部には、色とりどりのボーダータイルがずらりと縦に並ぶ。


コーナー部分は丸みをつけた役物タイル、スクラッチタイルや、さまざまな型押しタイルがずらり。


竹風のボーダータイルもあり


役物タイルが縁を取り囲む台座。


エントランスの両脇に建つ柱にも、風変わりな墨流し風タイルが貼られている。





渋い色合いのスクラッチタイルも。


こちらはまた波のようなラインを描く型押しタイル。
次々に現れる外壁のタイルを見ているだけで、なかなか中へ入れない~


やっと中へ。
1階は、市民のコミュニティスペース兼ギャラリーに。
こちらで受付を済ますと、なんとこの日午前中は、十数名の見学者がいたのだけど、午後からは私一人の貸切だと。


私一人にスタッフの方々3名が出迎えてくださり、
いろいろ解説をお伺いしながら見学会が始まった。
まずは、2階へ。
一見、鉄筋コンクリート造りかと思いきや、内部を見ると、木造建築ということもわかる。


大きな円柱も残されている。木の柱に漆喰が塗られたものだそう。


柱上部には、巻貝のような漆喰装飾。


2階から3階へ上がる階段は、建築当時からのもので、陶器店時代まで使われていたのだとか。


現在は鉄板に囲まれている庇だが、元々は、タイル製の庇だったそう。
今もこの陶製の庇は鉄板の中に眠っている。


そして最も見たかった3階の特別公開エリア。
百貨店時代、もとはバルコニーだったが、そのうち食べ物を提供するようになり、屋根を付けて食堂としたのだそう。


こちらの出入り口の一面は、華やかなタイルで彩られている。


砂漠の中を行くラクダやキリンなど異国情緒を醸し出すデザインの陶板と、
それを額縁のように囲むかまぼこ型のタイル、その両脇には、辰砂釉の酸化と還元で焼かれたものだろうか?還元の赤がうまく出てないようだけど。


もう一方には、すずらんのような植物がデザインされている。


周囲の辰砂釉のタイルも、試作品のようなやや不備があるようなピースだけど、バランスよく散りばめられていて、中の黄色との対比もよく、全体的に見るとアート作品のよう。


いずれの下部の壁面にも、様々な色、型押しのタイルが並ぶ。


入口の役物タイルは、編目模様が入っていたり、ほんとにありとあらゆるタイルが目を楽しませてくれて、
いつまででも見ていられる~



入口側から見たバルコニー。


天井はティンパネルが貼られているようだ。



照明がビルトインされたコーナーも。


もう一方のコーナーには、男性用トイレが設置されていた。
壁面のタイルは、外観の入口付近で見たのと同じ墨流し風タイル。
こんな風に前面に貼られているのをみると、やや気持ち悪い。
床は無釉モザイクタイル。


3階スペースを堪能した後は、和室のスペースへ。
和室は、来客用や事務所として使用されていたよう。


1間半の床の間があったり、繊細な細工の組子の欄間、そして、コンクリートで周囲を固めた謎の空間なども。



この中がコンクリートで固めた空間。
どういう用途で使われた空間だったかは謎。


内玄関には、無釉モザイクタイルが貼られていた。

これにて観慶丸の見学会は終了。
マンツーマンでじっくり見せて頂けてよかった。


こちらは、観慶丸すぐそばの「まきいし」という釜めし屋さん。


見学会前に、近くだったのでお昼ご飯に飛び込んだのだが、
釜めしを炊くには時間に間に合わなさそうで、ハンバーグにした。
こちらのハンバーグも人気だそうで、ソースが今まで味わったことのないもので美味しかった。
熱々の陶板に乗って出てくるのもいいな。


観慶丸から見下ろすと、目の前には、第二SSビル。
大正14年に建てられた旧東北実業銀行石巻支店。


現在は、貸しビルとして使用されている。


その後、やって来た旧北上川の中州に建つ旧石巻ハリストス正教会教会堂。
明治13年建築の現存する木造最古の教会堂。
震災時には、2階天井付近まで浸水したそうだが、移築時に基礎が緊結されていたことと、窓ガラスがすぐに破れた為、流されずに残ったのだとか。
一旦解体され、可能な限り元の部材を使用し、復元されている。



1階は畳式の集会室になっていて、
入口上部には葡萄唐草文の彫刻が施されている。






超急こう配の階段を上がると、2階が聖所に。


2階は赤い絨毯敷


イコノスタス(聖障)が飾られた祭壇。


葡萄唐草文の欄間




震災直後のがれきに埋もれた写真が残されていた。


可愛い近代建築。
青緑色に塗られていたが・・美容院か何かに活用されているようでよかった。



こちらもまた可愛いサイズの石蔵造りの建物。



1階がタイル貼りの建物。
飲食店が入っているようだった。




小さなコーナーに紺と緑のモザイクタイルが貼られていた。


駅前などで見たタイルいろいろ。




石巻での町歩きを終えた後は、仙台へ。
そして仙台からの夜行バスで一路大阪へ戻った。
現地2泊3日でも往復夜行バスを使えば、丸々三日間東北を十分満喫できるな~
夜行バスはそれほど苦ではないので、東北行きにも良いかも・・



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福島&宮城の旅2024【宮城・村田町のマジョリカタイル他】

2024-05-10 | 福島&宮城タイル旅2024


二日目の最終は、宮城県の仙台からバスで約30分の重伝建保存地区のある村田町までやってきて宿泊。
翌朝、石巻へ向かうまでの午前中に、町内を歩いた。




村田町は、仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として、江戸時代には、紅花、明治には、繭の集散地として栄え、当時からの蔵造りの建物が連なる。



旧大沼家住宅は、江戸時代から紅花の取引で財をなし、その後生糸取引に転向、大正期から昭和初期にかけては、味噌醤油製造販売を手掛け繁栄。
現在、建物は村田商人やましょう記念館として公開されている。
こちらでマジョリカタイルが見れると聞いてやってきた。


囲炉裏のある二層吹き抜けの茶の間。
とても天井が高い。


御手洗やお風呂にマジョリカタイルがあると伺った旨、尋ねてみると、


案内してくださった。
手洗いスペースをコの字に囲むように、タイルが貼られている。


白い正方形のタイルの上にはマジョリカタイルがずらりと並ぶ。



手洗いから回り込むように、タイル壁が続き、その壁に合わせてぴったりとカーブを描く役物タイルが使用されている。
その幅に合わせてマジョリカタイルも幅をカットして合わせたものが使われているなど細かい仕上がりに。



トイレの個室内もずらりと。


更に奥の元風呂場にも、ハーフサイズの横長マジョリカタイルが貼り巡らされていた。





風呂場天井も湯気抜きのある、傘を開いたような凝った造りに。



床にもマーブルタイルが貼られてた。


江戸中期創業の大沼酒造店。



唐破風屋根のついた豪華な庵看板がついていた。




タイル貼りでなんだかモダンな蔵。






タクシー会社の建物。
看板の文字が、、


玉石タイルの貼られた壁面。



阿部屋菓子店。



こちらにもアールの美しいショーウィンドウ下部にマーブルモザイクタイルが貼られている。
おまんじゅうを買って撮らせていただく。


美しい〜



2階が修復中だったこちらの建物は、カネショウ大沼邸。
雑貨&お土産店兼資料館にもなっているようで、中へ入ると、女性の店主さんがにこやかに迎えてくださった。


こちらは、紅花商家だったお家で、村田町の歴史を語り継いで行くために、
本も執筆されたお話などいろいろと伺い、長居をしてしまった。
紅花茶とお菓子をお土産に購入。


元は喫茶店?のような廃店舗の腰壁に貼られていたコラベル型のタイル。


色合いが何とも言えず渋い。


きらきらとした結晶も美しいな。



ドアノブも。



もう一軒地元の和菓子屋さんにも立ち寄る。
みそ味が香ばしい蛇藤まんじゅうや、村田町特産のそらまめまんじゅう



グリーンパール納豆、工場直売所なるものが。
職人手作りの納豆だそうで、工場見学もできるかな?と思いきや、外部からの菌の侵入を防ぐ為に見学はできないとのこと。


納豆を使用したお菓子などを購入。


とあるガレージに置かれた木彫りの数々に思わず吸い寄せられる。
お家の方がちょうどおられ、ご主人が手彫りされたものばかりだという。


なんだか独特で力強い木彫りたち。


植物の種子などを使用して作られたものなど・・
いろいろと見せて頂けた。



内科・小児科の洋館医院も発見。



今はもう廃業されているようだ。


懐かしい型板ガラスもあちこちで見かけた。
この後は、午後からの観慶丸の見学会に向けて、仙台へ戻り、石巻へ向かった。
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GWの進化系?!BBQ他

2024-05-06 | 趣味その他

GWの恒例、友人家族とのBBQ、いつもは我が家でやるのだけど、今年は友人が見つけてくれた、リンクス梅田のTHE BBQ BEACH で進化系?!BBQを楽しむことに。


梅田のど真ん中、ビルの13階にこんなBBQスポットがあるとは、知らなかった〜
プールサイドな演出も。



利用料が1人2千円とちょっとお高めだけど、ひとつひとつの区画がゆったりしてて、座り心地のよいソファが並んでる。
食材は、セット売りもされてるが、同じビルの地下にあるスーパーで、調達できるのだ。
一通りの必要備品、BBQソースまでは、利用料の中に含まれてるので、全くの手ぶらでやってくることができる。





私たちは地下のスーパー、ハーベスで食材を調達し、BBQ開始。


区画毎に火力強めなガスコンロが置かれていて、そこで焼いて、テーブルに運ぶシステムなので、焼く係が必要になってくるのだけど、交代で。
網の間隔が大きいので、大きな塊肉を焼くのが適してるかも、、



お互いに去年から社会人になった子供たち、近況を聞かせてもらい、思い出話に花が咲き、美味しいお肉を食べながら楽しいひととき。


最後にデザートに焼いた、マシュマロのクラッカーサンドがまた絶品で旨旨。
2時間半のBBQタイムがあっという間に終わった。


その後、お茶することに。
なかなかどのお店も混んでいて、6人で入れるところがなさそうな中、子供たちが見つけてくれた阪急3番街のリバーカフェへ。
ここの小さなアフタヌーンティーセットがめちゃ可愛いくてリーズナブルだった。
さすがにBBQ後だったので、家族でシェアしたけど。

今年も集えてよかった。




翌日は、両親と娘と会食。
自分は、しょっちゅう会ってるが、娘とはなかなか会えてないので機会作れてよかった。
食後に久しぶりに訪れた五月山動物園。


アルパカがかわいい〜
直で餌やりも、なでたりもできる。



黒い子も。



ワラビー、



ウォンバットは、皆に見られ過ぎてお疲れ気味なのか?木の囲いの中でチラリと確認。


両親も何十年ぶりかの動物園、動物たちとツーショット写真を撮りまくり楽しんでたようでよかった。




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