m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

金沢の旅2017【金沢の近代建築その二】

2017-08-11 | 金沢の旅2017

最後はひがし茶屋街から金沢駅まで、建物巡りしながら歩いた。

丸窓が魅力的なショップ。

 

 

道路挟んで向かいには、大正12年の洋館を活用したビストロ、とどろき亭

 

 

昭和元年に建てられた石黒ファーマシービル。

 

 

和風な外観だけど、明治40年に建てられた旧金澤貯蓄銀行の建物。

現在町民文化館として、公開されている。

 

 

中へ入ると、和風の外観からは想像できない洋風の店内。

 

 

銀行時代の窓口、大理石のカウンターが残されている。

 

 

屋根の傾斜に合わせて、ロビーの天井が斜めになってた。

 

 

 

 

立派なアーチをくぐり

 

 

右手にあるのは頭取室。

重厚感あふれる飴色の壁に、天井飾りも豪華。

 

 

地下への階段

 

 

地下にはちょうど、頭取室の真下に位置するところに金庫室がある。

扉は最近改修されたもの

 

 

ロビー横の小部屋の天井装飾はとても華麗。

元応接室だったんだろうか?

 

 

建物の裏には煉瓦造りの倉庫があった。

 

 

これで金沢の建築巡りも終了。

建築講座参加を含めて1泊2日の金沢だったけど、雨の中にもかかわらず、

なかなか濃い充実した二日間だった。

 

 

 

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金沢の旅2017【懐華樓&東茶屋街】

2017-08-09 | 金沢の旅2017

「志摩」を出た後はもう一つ、公開しているお茶屋 、懐華樓へやってきた。

ここは今も夜は一見さんお断わりの現役茶屋として営業されている。

玄関を入ると朱塗りの壁に華やかで凝った細工の装飾が目に入る。

モチーフは扇子。

 

 

玄関の床も扇子がモチーフに。

 

 

暖簾をくぐると、あっと驚く朱塗りの階段!

輪島塗で塗られた階段なのだそう。

お客はこの階段を上がり、二階の客間へ通される。

 

 

一番手前の客間は弁柄色の壁に囲まれ、畳の縁も赤色に。

志摩のお座敷に比べてより華やかな雰囲気。

 

 

 

 

照明は洋風のシャンデリア。

 

 

細やかな透かし彫りが入れられた簾戸が涼し気

 

 

部屋の隅の長押に並ぶ扇子扇子のようなもの?

これは衝立を立てかけておくためのものだそう。

 

 

驚いたのは部屋と部屋との間にある小部屋の畳。

赤い縁の小さな畳が敷き詰められている。

畳の縁同士は「卍」に組まれていて、通常縁は踏んではいけないものだけど、

ここは踏むことで穢れが浄化されるのだとか。

 

 

 

そしてその奥にある部屋

こちらは朱色の間とは打って変わって群青色の壁となっている。

 

 

開かれてた障子をちょっと閉めてみると、

波と投網がシンプルにデザインされた模様が出現!

 

 

細やかな組子細工で表されている。

 

  

襖の引手もそれぞれ凝ったものだった。

 

 

1階へ下り、廊下の先の離れへ

 

 

ボケてしまったけど、洋風の瀟洒なデザインの照明。

 

 

はなれの部屋

 

 

中庭に設置されている欄干は兼六園の花見橋を移築したものだそう。

庭には現代アートのガラスのオブジェが置かれていて、

屋根の雪落しの場所もかねているという。

 

 

そしてこれまた驚いたのは金の茶室。

 

 

畳が金色に輝いていて、目にもまぶしい!

 

 

茶室前の小さな壺庭。

雨に濡れた石畳がいい感じ。

 

 

更に奥に向かうと、勝手口?があり、正面にはナマコ壁が見えた。

なんとこの玄関部分は隣接する蔵の外壁がむき出しになっているため、

目につく玄関部の外壁部分に漆喰で装飾が入れられているのだとか。

 

 

玄関扉上部に入れられた欄間の装飾が光に透け、松の模様が浮かび上がっている。

粋な演出だなあ。

しかしこの模様が浮かび上がるのは一日の中でもこの時間帯だけだったそうで、ラッキーですと言われた。

この後は蔵を改装したショップに案内され、見学は終了。

「志摩」と「懐華樓」はそれぞれに魅力的で又違った雰囲気のお茶屋建築を味わうことができて満足!

 

 

この後は少し東茶屋街を歩き、加賀麩の不室屋でお買い物

 

 

少し路地を入ると、こんなタイルが敷かれた建物も

 

 

 

 

弁柄格子の町並み

雨上がりでしっとり落ち着いた雰囲気

 

 

 

 

 こんな幾何学模様の欄間の家も発見。

この後は帰りの時間まで、駅までの道のりを近代建築を巡って歩くことに。

 

 

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金沢の旅2017【自由軒&お茶屋「志摩」】

2017-08-08 | 金沢の旅2017

ひがし茶屋街にある老舗の洋食店自由軒へお昼のランチにやって来た。

お店は明治42年創業、建物は昭和8年に改装され、モダンな雰囲気。

 

 

アールデコぽい幾何学模様の意匠が印象的な外壁。

 

 

迷った挙句、日替わりランチにしてしまったけど、

 

 

オムライスとクリームコロッケがセットのプレートランチにしたらよかったかも;

 

 

食後は東茶屋街を歩いて、すぐそばの

 

 

公開されてるお茶屋建築「志摩」へやってきた。

志摩は文政3年に創立された格式の高いお茶屋の建物で典型的なお茶屋の造りがそのまま残されている。

 

 

二階が客間になっていて、こちらの床の間を背にお客さんが座ると、

 

 

その正面の控えの間が演舞の場となり、舞や三弦などの遊芸が披露されるという。

 

 

 

 

こちらのひろまもベンガラ色の壁に春慶塗の違い棚が合わされ、贅を尽くした造りになっている。

 

 

七宝を施した襖の引手

 

 

各部屋毎に違うデザイン

 

 

陶器の引手もあった。

 

 

うさぎがモチーフの釘隠し

 

 

こちらははなれの客間に

 

 

瀟洒なデザインの透かし彫りも

 

 

 

 

こちらは貝模様

 

 

こぢんまりした中庭も風情があっていいなあ。

 

 

明かりの灯った灯籠、浮かび上がる窓の格子模様や

 

 

 

 

1階に降りて、台所

 

 

さらに地下に石室という石造りの食物を保存する貯蔵庫もあった。

初めて目の当たりにしたお茶屋建築の造りは興味深いものだった。

そしてもう1軒公開されているお茶屋建築、懐華樓へ。

 

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金沢の旅2017【西茶屋街&石坂遊郭跡】

2017-08-07 | 金沢の旅2017

成巽閣を後にし、バスに乗って西茶屋街方面へ。

途中、大正11年に建てられた料亭、山錦楼へ立ち寄った。

さすがに食事をしなければ内部見学はできないようで、ランチでも高額なので

ここはあきらめて外観の見学のみ。

 

 

 

 

西茶屋街へやってきた。

雨は更に激しく・・

 

大正11年に建てられた西茶屋街の芸妓たちの稽古場兼管理事務所。

 

 

更に歩いて石坂遊郭跡へ。

タイル物件を発見!

 

 

玄関床と玄関扉脇のゆるくアールを描く壁に貼られたタイルがとてもきれいなミントグリーン。

 

 

この床のタイルは3Dにも見える。

 

 

こちらの建物も1階、2階の窓周りはタイルで覆われてる。

 

 

この後、雨は更に激しくなり、皆の疲れもピーク、ギブアップ寸前になったけど、

まだ肝心のタイル尽くしの「カフェ凛凛」にも行き着いてなくて、一人で居残って探そうかと思ってた矢先に、、

 

 

やっとカフェ凛凛を発見!

ここでひと休みしていくことに。

 

 

玄関ポーチのタイルがなんとも華やかで美しい。

 

 

玄関を入ると、またまた素敵な空間が広がってた。

 

 

玄関ポーチのタイルと同じタイルが玄関のたたきにも全面に敷き詰められてる。

 

 

更に腰壁には大理石風マーブル模様の入ったタイル!

 

 

そしてその上には雷紋の縁取りタイルも。

なんてゴージャスな空間。

この界隈でここまでタイルがそのまま残されているところはさすがにないそう。

  

 

ちょっと無理言って見せて頂いた洗面所周りにも、ピンクとグリーンのかわいいタイルがびっしり。

 

 

お風呂場もきれいに残されてる。

素敵だなあ~

 

 

建物に囲まれた坪庭もあって、窓越しの坪庭もいい感じ。

 

 

カフェは2階。

階段を上がって

 

 

お部屋はきれいに改装されて、畳敷きの落ち着いた空間になっていた。

 

 

建具などは昔のままだろうか

 

 

昭和レトロな型板ガラス

 

 

ここでほうじ茶ラテお菓子付きを頂いて一服。

 

 

あといくつかチェックしていたタイル物件もこのカフェの周りにあったようで、

帰りに、又大雨の中、チェック。

 

 

 

 

 

 

 

 

漆喰装飾が入れられた玄関扉上部

 

 

ポーチに貼られたタイル

 

 

どこももう廃墟化していて、せっかくのタイルやら凝った窓の意匠などもボロボロ状態に

 

 

 

 

こちらも玄関扉上にステンドグラスが残っているようだったけど、

雨もひどいし、よく撮れなかった。

 

 

 

 

 この後はお昼ご飯へ、今度は東茶屋街の方へタクシーで向かった。

 

 

 

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金沢の旅2017【金沢の近代建築その一】

2017-08-05 | 金沢の旅2017

宿泊した翌日、朝一、イートインできるパンやさんへ。

その途中見つけた近代建築。大正5年に建てられた元診療所らしい。

赤い屋根がかわいい。

パン屋さんでは焼きたてのパンが美味しくて、ドリンクサービスもうれしかった。

しかし、食べてる間に外は大雨に;

 

 

雨は大降りになったり、小降りになったり、合間をぬって、金沢くらしの博物館へやって来た。

 

 

明治32年にコロニアルスタイルで建てられた旧石川県立第二中学校の校舎が利用され、

昔の生活用品などが展示されている。

 

 

玄関車寄せの造りも、細かい透かし彫りなどが入れられて凝ってる

 

 

左右両翼には銅板葺きの尖塔

 

 

 

時間が少し早かったのだけど、お願いして入れて頂き、いろいろと解説もしていただけた。

玄関ホールの天井

当時の天井にはランプがつるされてたそうでランプの吊り跡が残されている。

 

 

こちらは廊下と職員室との間の壁に設けられた小窓。

職員室に用事のある生徒はここでやり取りをしたという。

同じ小窓が玄関の受付にもひとつあった。

 

 

階段ホール。

 

 

階段の手すりにも細かい透かし彫りが入っていた。

 

 

北陸学院ウィン館。

アメリカ人宣教師のトマス・ウィンが自邸として建てた明治21年のコロニアル建築。 

 現在は北陸学院史料館に。

 

 

そしてこちらは石川県立歴史博物館で、明治末期から大正初期ににかけて旧陸軍兵器庫として

建てられた赤煉瓦造りの建物。

 

 

赤煉瓦造りの建物が三棟並んでいる。

戦後は金沢美術工芸大学の校舎に使われていたそう。

 

 

こちらは石川県立美術館広坂別館。

大正11年に建てられた陸軍第九師団の師団長官舎であった建物。

 

 

内部はほぼ改装されていたけど、こんな暖炉も残されてた。

 

 

暖炉上のこの鋳物?の鳥のマークが可愛かったけど、これは何のためのもの?

 

 

 

そして石川県立歴史博物館石引分室へ

 

 

旧陸軍の将校クラブとして明治31年に建てられた旧陸軍金沢偕行社

バロック風の華やかな外観。

 

 

隣にある同じく明治31年に建てられた旧陸軍第九師団司令部庁舎

両方共内部公開はしていないよう。

 

 

そして土砂降りの中、やっと到着した前半の最終スポットの成巽閣。

もうすでに履いてた靴も雨でびしゃびしゃ・・足を拭いて入らないと~

加賀前田家の奥方御殿として建てられた成巽閣は内部もすごいゴージャスな御殿でみどころいっぱいだったが

写真撮影禁止のため、載せられず。

謁見の間の極彩色で彩られた透かし彫りの欄間や松の間の書院障子の腰板にはめられたオランダからの

ガラス絵、ウルトラマリンブルーで鮮やかに彩られた群青の間の色壁他・・

今まで見たことのない類の趣向が凝らされた数寄屋風書院造りの数々の意匠を見ることができた。

 

 

建物から外へ向けての撮影は可なので、庭園風景を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして特別公開の茶室、清香軒の見学も予約してたので、案内して頂いた。

ここも室内は撮影禁止で外へ向けてならOKで・・

内路地の様子。庭からの曲水が引き込まれ、軒下が広く取られ雨の日でも濡れない工夫や

扉を取ると、庭との一体感が得られる造りに。

 

 

引き込まれた曲水

 

 

茶室前の飛鶴庭

 

 

お地蔵さんが6面に浮彫されてる六地蔵の手水鉢

 

 

成巽閣を見学した後は、バスに乗って西茶屋方面の石坂遊郭跡へ向かった。

 

 

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金沢の旅2017【長町&片町を歩く】

2017-08-03 | 金沢の旅2017

家族で夏休みの沖縄旅行に行っててしばらく更新できず・・

とりあえず金沢の旅の続きから・・

 

武家屋敷跡野村家を見たあとは、近くの金沢聖霊病院聖堂へ。

昭和6年にスイス人建築家、マックス・ヒンデルにより建てられた聖堂。

 

 

三廊式バシリカにアーチが美しい天井。

両端は椅子式に真ん中には畳が敷かれていて珍しく思ったけど、当初は全面畳敷きだったそう。

 

 

 

 

ステンドグラスの入ったアーチ窓が並ぶ

 

 

 

 

軒の持ち送りのデザインも素敵。

 

 

 

玉川図書館を目指し、しばらく歩くと古い建物を改装したお店が出てきた。

 

 

1軒は古本屋さんに

 

 

元大正時代、鉄工所だった建物が改装され、本屋さんに。

 

 

建物が古本屋さんの雰囲気とマッチしてた。

 

 

もう1軒はパン屋さんになってた。

 

 

こちらの建物は改装され、美容院に。

 

 

おしゃれな雑貨屋さんも。

 

 

そして金沢私立玉川図書館に到着。

こちらは金沢出身のモダニズム建築家の谷口吉郎、吉生、親子の共同作品。

コルテン鋼が使われた外壁の図書館

 

 

閲覧室からは中庭の空間が目に入り、快適な空間が演出されている

 

 

中庭

 

 

玄関のシルバーの円筒

 

 

こちらの別館の近世史料館は元煙草工場の煉瓦造の棟。

この一帯は元々、明治時代に建てられた煉瓦造の煙草専売工場だっただったそう。

煉瓦造の建築と現代建築との融合が見られた。

 

 

図書館から出た後、1軒の服飾雑貨のお店に皆でどっぷり沈没・・

洋服、スカーフ、カゴ・・皆それぞれお気に入りをゲット!

ふと気づくと皆、すっかりショッピングに夢中になってた;

 

 

その後は新竪町を目指してひたすら歩く・・

そういえば、メロンパンアイスっていうのを食べたいと思ってた!

と話した途端に目の前にお店があって、びっくり。

メロンパンとアイスの組み合わせ・・なかなか合ってて美味しかった!

かなり甘くて、カロリーは相当ありそうだけど;

 

 

洋館を1軒発見。

 

 

昭和6年に建築、中島医院

 

 

こちらは料亭

 

 

蔵も隣接

 

 

通りがかりで発見した雰囲気よさそうなフレンチのお店。

ここで夕食にしようか?と電話してみたけど、

さすがに土曜の夕方なので満席ということで断念。

 

 

そして、金沢おでんの赤玉本店へ。

初めての金沢おでん、あっさりして美味しかった!

 

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金沢の旅2017【野村家住宅】

2017-07-28 | 金沢の旅2017

講座終了後、長町武家屋敷跡へやってきた。

石畳と土塀が続く風情のある町並みを歩く。

 

 

 

金沢で最も長い歴史を持つ用水、大野庄用水が土塀沿いを流れている。

 

 

自販機の下半分が石垣のラッピングになってるのが笑える~

 

 

武家屋敷跡の中でも庭園に定評のある野村家へやって来た。

門から玄関までのアプローチには巨大な石が敷かれている。

 

 

上段の間

 

 

天井は総檜造りの折り上げ格天井に

 

 

襖絵や欄間、釘隠しや引手など見どころいっぱい

 

 

こちらの扇形の釘隠しは黒柿材の透かし彫りでつくられたという。

 

  

 

 

 

 

 

   

そして、庭園

それほど広くはないけど、美しくまとまった庭は小堀遠州好みの「真の庭」の代表的な庭園となっているそう。

 

  

灯籠や大小さまざまな形の石が美しく配置されてる。

 

 

庭の池は大野庄用水の水が曲水として取り入れられていて、立派な鯉が優雅に泳いでた。

ここからの庭の眺め、とてもいい感じだなあ。

濡れ縁のすぐ下まで来ている曲水が涼し気で

岩の上に貼り付く苔や岩の間から生えるシダなど自然な感じが素敵だった。

 

 

奥に小さな太鼓橋も見える。

 

 

 

 

 

庭の端に置かれていた細長い手水鉢

 

 

鋳物の透かし彫りの照明器具

  

 

茶室へ続く露地

 

 

茶室へはこの石段を上がって

 

 

茶室の天井は桐板に神代杉の一枚板がおかれ、四国特産の希少なみどり松で押さえた珍しいものだそうで、

こんな層のようになってる天井は初めて見た。

 

 

 

 

 

茶室の窓からは庭が見下ろせる。

 

 

こちらは控えの間

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金沢の旅2017【田上邸&旧村松商店&カフェフルール】

2017-07-27 | 金沢の旅2017

金沢での講座の2軒目は旧田上邸。

前回金沢に来た時に早朝散歩で外観だけはチェックしていた。

興味深い邸宅だったので、この日内部を見れるということで楽しみに。

しかし、直前にここも写真撮影&掲載は禁止になってしまったようだ。

内部は老朽化が激しいようだったが、家具と共に当時の状態がよく残されていて、アールデコの照明器具や装飾、

家具、調度品、どれもが素敵で、あまりの蒸し暑さにクラクラしながらも堪能できた。

 

 

玄関周りのタイル。

 

 

ポーチの床にも

 

 

こちらは隣接する旧臨床検査所

 

 

こちらは旧医院棟。

昭和6年に建てられたドイツモダニズムを模した建物だそう。

 

 

窓の装飾

 

 

こちらの窓枠もアールデコ調でとてもモダン。

医院棟の方も中はすごいんだろうなあ。

ここでも2班に分かれて見学したので、待ち時間の間、周辺の散策へ。

 

 

こちらの建物は昭和3年に建てられた旧村松商店。

糸や旗などを扱う商店の自社ビルとして建てられたもので、現在は

セレクトショップやカフェなどが入ってる。

 

 

1階と2階にも部分的に入れられた波打つような外壁がインパクト大

 

 

 

 

前回訪れた時は早朝で閉まっててレストランのようなお店だったけど、

その時とは違っていて、雑貨などをを売るセレクトショップ兼カフェになってた。

中へ入ると吹き抜けの空間があって、当初は回廊が巡らされていたのだそう。

 

 

写真OKとのことで撮らせていただいた。

タイルに囲まれた元カウンターのような造りの場所も。

 

 

窓際の床の一部は畳敷きにされ、カフェ空間がつくられてた。

ここでは和菓子が頂けるよう。

 

 

中が見れて感激してたら、お店の方が奥まで見せてくださった。

階段ホールと階段下には金庫

 

 

階段の装飾もアールデコ調のいい感じに

 

 

裏手の方までタイルが張り巡らされ

 

 

もう一つある玄関のたたきにはこんな風にタイルがワンポイント使いされてて可愛かった。

お店のおしゃれな雰囲気がモダンな近代建築とぴったりマッチして、建物が素敵に生かされててうれしかった。

 

 

旧村松商店で思いのほか時間を取ってしまい、慌てて旧三田商店のカフェへやって来た。

昭和5年に輸入商三田商店の店舗として建てられたもの。

 

スクラッチタイル張りの外壁に入口周りにはテラコッタの装飾が華やか、

ステンドグラスや半円形に張り出したバルコニーもポイントになってる素敵な玄関。

こちらは三田ギャラリーの入口になってる。

 

 

そしてもう一つの入口は喫茶店に。

アイアンの格子の入った丸窓やアイアンの看板もいいなあ

 

 

ここも前回は入れなかったので、ぜひ入って中からステンドグラスを見たいと・・

 

 

入口のステンドグラスはよく見ると緻密なデザインでいろんな色ガラスが使われとても素敵だった。

 

 

植物紋が幾何学ぽくいい感じにデザインされてる。 

 

 

入口だけかと思っていたら中にも2カ所同じような縦型に5つに仕切られたステンドグラスがあって

それぞれ素敵にまとまってた。

 

 

ここでもふと気づくと集合時間寸前になってて、慌てて集合場所までダッシュ!

 

 

この後は、もう1軒、非公開の邸宅へやってきて、この外から見える階段室にあるステンドグラスを

見せて頂いた。

こちらも写真掲載禁止なので載せられないけど、鳩のような鳥が木の枝にとまっている様子を描いた

この和風の邸宅にマッチする落ち着いた雰囲気のステンドグラスだった。

 

 

これでこの日の講座は終了。

この後は長町武家屋敷跡の方へ・・

 

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金沢の旅2017【中島商店&純喫茶チャルダ他】

2017-07-24 | 金沢の旅2017

毎月の建築巡り講座でお世話になってる川島先生の金沢での現地講座が週末にあったので、それに参加し、

せっかくなので1泊して金沢の建築巡りを楽しんできた。

5年前に家族で来た時、建築は早朝自転車で2時間巡ったのみだったので、今回はリベンジ・・

講座当日は異常な暑さに見舞われ、ふらふらになりながらも講座終了後は長町武家屋敷界隈まで足をのばし、

野村家や聖霊病院、玉川図書館、更に片町、新堅町までウォーキング。

翌日は全く予定してなかった豪雨の中、石引、飛梅、宝町を歩いて、成巽閣からの周辺の近代建築巡り、

移動して石坂遊楽園、更に移動して東茶屋街の2軒のお茶屋見学、からの周辺建築巡り

と、時折激しく降る豪雨の中、まるで修行僧のように建築を求めて歩き続けた;

さすがに疲れたけど充実感いっぱいの二日間だった~

 

 

講座でまず向かったのは紙問屋を営む中島商店。

ここは昭和7年に村野藤吾設計により建てられたもの。

内部は残念ながら掲載禁止なので外観だけ・・

印象的だったのは緩やかに膨らみを持たせたベニヤ板の壁に囲まれた2階応接室で

壁に入れられた大胆な寄木の模様や家具や照明も村野藤吾のトータルコーディネイトで素敵な空間だった。

後、アールに張り出したガラスブロックに囲まれた階段室も。

 

 

こちらは建物前に入れられたガラスブロック。

地下室の明かりとりになってた。

 

 

見学は2班に分かれてだったので、時間まで近くをうろうろ

 

 

かわいい尖塔アーチ窓が並ぶビルの1階

 

 

窓の下はタイル!

 

 

和館にピンクの外壁の洋館が隣接した谷庄古美術店。

アーチ窓の上部や窓周りには細やかな装飾が入れられてた。

 

 

お昼ご飯はごった返す近江町市場の中の穴場?な定食屋さんへ行って焼き魚の定食を食べ、

さっき散策中に見つけた純喫茶でお茶をしようと、先を急ぐ。

市場の中にところどころに置いてある氷柱が涼し気で・・横を通る度についつい触ってしまう。

 

 

市場の中の和菓子屋では思わず立ち止まり、物色・・

金沢では安倍川餅は青いきなこだそう。ちょっと見た目も涼し気。

そして名物のささげ餅。

これはお餅の周りにあずきがびっしり貼り付いていて、甘くない塩味のまんじゅう。

これらをお茶しながら皆で食べよう。

 

 

看板が可愛かった純喫茶「チャルダ」へやって来た。

 

 

 

 

 

店主さんのお話によると35年前からされてる金沢でも最も古い喫茶店だと。

「チャルダ」はハンガリー語で「みんなが集まる場所」とのこと。

 

 

カウンター前にいた2匹のカメが可愛くて、

 

 

カメの話に聞き入ってるうちに、

 

 

なんと集合時間の5分前になってた!

このチョコレートドリンク、かなり美味しかったのに一気に飲み干す羽目に;

そしてダッシュで集合場所へ・・

 

 

 

 

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