金沢での講座の2軒目は旧田上邸。
前回金沢に来た時に早朝散歩で外観だけはチェックしていた。
興味深い邸宅だったので、この日内部を見れるということで楽しみに。
しかし、直前にここも写真撮影&掲載は禁止になってしまったようだ。
内部は老朽化が激しいようだったが、家具と共に当時の状態がよく残されていて、アールデコの照明器具や装飾、
家具、調度品、どれもが素敵で、あまりの蒸し暑さにクラクラしながらも堪能できた。
玄関周りのタイル。
ポーチの床にも
こちらは隣接する旧臨床検査所
こちらは旧医院棟。
昭和6年に建てられたドイツモダニズムを模した建物だそう。
窓の装飾
こちらの窓枠もアールデコ調でとてもモダン。
医院棟の方も中はすごいんだろうなあ。
ここでも2班に分かれて見学したので、待ち時間の間、周辺の散策へ。
こちらの建物は昭和3年に建てられた旧村松商店。
糸や旗などを扱う商店の自社ビルとして建てられたもので、現在は
セレクトショップやカフェなどが入ってる。
1階と2階にも部分的に入れられた波打つような外壁がインパクト大
前回訪れた時は早朝で閉まっててレストランのようなお店だったけど、
その時とは違っていて、雑貨などをを売るセレクトショップ兼カフェになってた。
中へ入ると吹き抜けの空間があって、当初は回廊が巡らされていたのだそう。
写真OKとのことで撮らせていただいた。
タイルに囲まれた元カウンターのような造りの場所も。
窓際の床の一部は畳敷きにされ、カフェ空間がつくられてた。
ここでは和菓子が頂けるよう。
中が見れて感激してたら、お店の方が奥まで見せてくださった。
階段ホールと階段下には金庫
階段の装飾もアールデコ調のいい感じに
裏手の方までタイルが張り巡らされ
もう一つある玄関のたたきにはこんな風にタイルがワンポイント使いされてて可愛かった。
お店のおしゃれな雰囲気がモダンな近代建築とぴったりマッチして、建物が素敵に生かされててうれしかった。
旧村松商店で思いのほか時間を取ってしまい、慌てて旧三田商店のカフェへやって来た。
昭和5年に輸入商三田商店の店舗として建てられたもの。
スクラッチタイル張りの外壁に入口周りにはテラコッタの装飾が華やか、
ステンドグラスや半円形に張り出したバルコニーもポイントになってる素敵な玄関。
こちらは三田ギャラリーの入口になってる。
そしてもう一つの入口は喫茶店に。
アイアンの格子の入った丸窓やアイアンの看板もいいなあ
ここも前回は入れなかったので、ぜひ入って中からステンドグラスを見たいと・・
入口のステンドグラスはよく見ると緻密なデザインでいろんな色ガラスが使われとても素敵だった。
植物紋が幾何学ぽくいい感じにデザインされてる。
入口だけかと思っていたら中にも2カ所同じような縦型に5つに仕切られたステンドグラスがあって
それぞれ素敵にまとまってた。
ここでもふと気づくと集合時間寸前になってて、慌てて集合場所までダッシュ!
この後は、もう1軒、非公開の邸宅へやってきて、この外から見える階段室にあるステンドグラスを
見せて頂いた。
こちらも写真掲載禁止なので載せられないけど、鳩のような鳥が木の枝にとまっている様子を描いた
この和風の邸宅にマッチする落ち着いた雰囲気のステンドグラスだった。
これでこの日の講座は終了。
この後は長町武家屋敷跡の方へ・・