m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

台湾茶カフェ茶嘉葉

2024-09-30 | 美術館・ギャラリー他


今回の東京での「花タイル」展を開催して頂いた台湾茶カフェ茶嘉葉さん。
お店では本格的な台湾茶を体験することができます。




たくさんの種類の台湾茶の中から紅玉紅茶をチョイス。
小ぶりの茶器をまずはお湯で温めてから、香りを楽しみ、頂く。
香ばしいような甘いような風味、苦みやくせがなく飲みやすい紅茶だった。
お茶は、ゆっくりと何煎か入れて頂くことができる。



お茶のお供は、ドライフルーツ。
好きなドライフルーツを三種選べる。
ドラゴンフルーツとスターフルーツ、もうひとつなんだったか?


店内には台湾の嘉義にある台湾花磚博物館から譲り受けたマジョリカタイルが
手作りの専用棚におさまっている。
中にはまだ見たことのない色とりどりの多種多様のマジョリカタイルがずらり。













フリルがかわいい蝶とバラのマジョリカタイル。


こちらは、地模様に布目。


特別に裏足も見せて頂いた。
二つともシャチが向かい合うマークのついた不二見焼のもの。













2階へ上がる踊り場のモザイクタイルは、店主さんが手作業で貼られたもの。
金魚が泳ぐ水槽をイメージされたそうで、可愛い。


台湾茶他、台湾花磚博物館のミュージアムグッズも扱われていて、
様々なマジョリカタイルグッズを購入することができる。





博物館が復刻したマジョリカタイルも。
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河井寛次郎記念館他

2024-05-18 | 美術館・ギャラリー他


一つ用事を済ませた後は、もうひとつの用事、京都イワサキへ釉薬を買いに向かった。

途中、商店街のモザイクタイルの色どりがかわいい八百屋さんが開いてた。



通った時、いつも閉まっていたので、この日は、中の柱のモザイクタイルも見えてうれしくなった。
大きくて、真っ赤なトマトが美味しそうだったのでひとつ購入。


お店の人に、モザイクタイルがかわいいですね!と、声を掛けると、今まで気づいてなかった、と言われ、喜んで頂けた。




こちらの理容院跡の型押しタイルも好き。




こちらも廃店舗のようだけど、腰壁はタイル貼り、佇まいもすばらしい。


3階建ての会社事務所?一階は、型押しタイル貼り。


薄ピンク色の柱も可愛い。
郵便受けと共に。


通りがかりの脇道で発見。
スクラッチタイルに包まれた建物に、1階の腰壁に貼られた美しいタイル。




まるで「星雲」のような?!


もやが掛かったような釉薬の動き、、
美しい〜。


お昼を回っていたので、通りがかりの力餅食堂にて、力餅うどんを食す。






そして京都イワサキへ。
タイル貼りのビル。

店内にもタイルが。

釉薬はいつもはネットで買ってるのだけど、
前の前の陶芸教室で使っていた飴釉がやっぱりいいなと、、たしかここの釉薬だと聞いていたので。


ここまで来たので、京都陶磁器会館へ立ち寄り、以前池田泰佑先生に教えて頂いた、床に貼られた先生の集成モザイクタイル作品を拝む。

辰砂釉の美しい色合いの陶片が目に飛び込んでくる。


更にここまで来たので、久々河井寛次郎記念館へも立ち寄った。



河井寛次郎の自邸がそのまま保存され、記念館として公開されている。
いつ来ても変わらない静かで、美しい空間が広がっている。


看板猫ちゃんが置物のように空間に同化してた。
花瓶に手を突っ込んで、手についた水を舐める仕草も可愛かった〜


この家の中で、最も愛らしくて好きなのは、この木彫りのこま犬。
河井寛次郎が家を新築時に、古い家具の柱を使って自ら彫り出したもの。
中がくり抜かれて、干し柿や飴を入れて愛用していたという。


河井寛次郎の審美眼によって蒐集された家具に囲まれた空間は、隅々まで美が宿っている。その心地よい空間に身を委ねる。


臼を椅子に仕立てたものは、脚にはキャスターが付いていて移動も可。
見た目の美しさだけでなく、機能性や座り心地も良い家具たち。


バーナード・リーチから贈られたという装飾の入った長い背もたれが特徴的な椅子も年季が入って良い味わい。

館内には、あちこちに素敵な椅子があるのだけど、その展示物でもある椅子に、自由に腰掛けて良いのもうれしい。
しばらく、この椅子に腰掛けて休息。


両脇に造り付けの棚のあるタイル貼りの洗面台も好きなコーナー。


花の形が可愛い帯留。

初期の頃の作品。
蓋は革製?のようで、違う素材ながら雰囲気がぴったり。


こちらも蓋物。
デザインも織部の発色もきれいだな。


元々工房として使われていた部屋は、展示室に。

釉薬のテストピースも並ぶ。

以前訪問時の詳細レポ→☆

この後、bargaudiへ

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MIHO MUSEUM&リサ・ラーソン展他

2024-05-05 | 美術館・ギャラリー他

先日、お連れ頂いた信楽、リサ・ラーソン展と、MIHO MUSEUMをはしご。


陶芸の森陶芸館では、つい先月、92歳でお亡くなりになったばかりの、リサ・ラーソン展が開催中。

リサ・ラーソンといえば、まず赤と白の縞々の服を着た猫が頭に思い浮かぶ。
日本でも、洋服や雑貨など様々なものにキャラクターとして使われていて、
日本でも知名度が高いスウェーデンの陶芸家。
展示では猫やライオンなどの動物の立体作品が充実していて、そのフォルムがとてもユニークで可愛いものだった。(撮影不可)
欲をいえば、陶板作品をたくさん見てみたかったなあ。



屋外には、リサ・ラーソンデザインのこんなオブジェも常設されていた。


陶芸の森を後にし、MIHO MUSEUMへ向かう前に、ランチに立ち寄った
「手打ちそば玄庵のぶ」



おそばはとても美味しくて、きつねそばは、甘めのだしで似たお揚げがたっぷり入って食べ応えがあった。



MIHO MUSEUMへ到着。
駐車場からは、山中にある美術館までは、トンネルのアプローチを行く。



トンネルから谷に掛かる吊橋へ。



この美術館へ行くためだけに造られたトンネルと橋、、ただただすごい。



橋を渡ると見えてきた入母屋型のエントランス。



エントランスは、ガラス貼りで、ガラス窓の向こうは、山並みが望め、松の木が植栽された庭園も。


やわらかな色合いのライムストーン包まれた長い廊下を行く。


展示室の入場口へ。


特別展は、「古代ガラス-輝く意匠と技法」


ガラスが土中に埋まってる間に起こる化学変化、銀化したガラスは、華やかで美しかった。
最後の銀化したガラスのコーナーのみ撮影可。


着色したわけではないのに、化学反応でおこるこの色彩、、うっとりする。
途方もない時間がかかってるのだろうけど。



これなんて、エオシン釉をかけたやきもののような発色。


ポスターにメインで載っていた腕。
美しい、、

他にも高度で繊細な技術で作られた人面のガラスモザイクなども面白かった。






エントランスを中心に両サイドに展示室があり、もう一方の常設のほうには、


床に直接埋め込まれたローマモザイクも。


ものすごく細かい大理石モザイク。
本場イタリアのモザイクの迫力を味わえた。
他にもガンダーラ仏や中近東の様々な美術品を堪能。






ガラス貼りの明るいカフェでひと休み。


帰りに、こんなドームのある出入口も通った。
MIHO MUSEUM、建物と美術品共々見応えがあって満足した。







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東洋陶磁美術館リニューアルオープン

2024-04-21 | 美術館・ギャラリー他

東洋陶磁美術館がリニューアルオープンしたので、駆けつけた。


増築されたエントランスホール。
裏から横から見ても美しい階段のライン。






ホールに置かれたメタリックな椅子。


金属のような光沢を放つ陶製部分。


ガラス越しに見える中央公会堂

今回は、特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」ということで、国宝の油滴天目茶碗がメインのようだけど、自分はどちらかといえば、


韓国の素朴なやきものが好み。
特にこの陶板は、最も好きなものであり、学生時代、初海外の韓国行きのきっかけにもなったもの。それからここへ来る度に愛でてきたが、再会できてよかった。
水辺で水浴びする鶴が象嵌で描かれている、この静かな世界に浸る。



高麗青磁の色合いも好きで、特にこの薄作りの洗と、

輪花の鉢のシンプルな造形と青磁の発色が最高!


この愛嬌のある形と自由なラインで描かれた蓮花文の扁壺もなんとも言えず魅力的。


赤い牡丹文が、可愛い小ぶりの扁壺も愛おしい。

李秉昌コレクションの中国陶磁も好きなものがいろいろ。
クリーミーな色合いを放つ白磁杯。
高台に垂れた青緑の釉溜まりがとても魅力的!



やや青みを帯びた青白磁の盒。
柘榴を模したというギザギザのつまみのフォルムが良いな。


三彩のこの菱花形が気に入って、昔自分でもこの形を模してお皿を作った。ことあったな



中国というよりは、中東味のあるオリエンタルなデザインと、緑釉の発色が鮮やかで美しい〜



唐草文の透かし彫りの入った小ぶりな香炉
釉薬の雰囲気も好き。


この扁壺もバランスが好き。



自然採光の部屋では、この水盤と、



この瓶の青磁の発色が好き。


めちゃめちゃ滑らかで艶やかな白磁が最高な上、蓋との取り合わせがとてもおしゃれ。


この蓋、良すぎる。


沖正一郎の鼻煙壷コレクションも常設でうれしい。
小さいので、省スペースでたっぷり見れる。
陶磁器から、ガラス、七宝、象牙、石など様々な素材に施される精緻な細工に見惚れるばかり。






久しぶりに陶磁器にどっぷりはまって、たっぷり見れて満足。。
というか、展示室は全く変わってなく、特別展といってもほぼ今までと同じ常設では?!
まあ、常設が見たかったのでうれしいことには変わりないが。



そして、観覧途中で、この日最大のサプライズが!声を掛けられ振り向くと、
子供がお腹にいる頃から十数年お世話になり、
その後アメリカへ渡られた陶芸の先生と、
近年までお世話になってた陶芸の先生がおられて、びっくり。アメリカから里帰り中にお二人で来られたそうで、ご縁を感じた。
後ほど、中央公会堂のカフェでお茶。
子育て中に散々悩み事聞いてもらってたんで、去年無事社会人になった2人の報告&積もる話ができて、本当によかった!




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多治見モザイクタイルミュージアム・「モザイクタイルの過去・現在・未来」展へ

2024-04-06 | 美術館・ギャラリー他


多治見のモザミューへ、企画展を見に行きたいなと思っていたところ、平田タイル元会長さんにお誘い頂き、
急遽、日帰りで決行することに。


モザミューでは、現在、「モザイクタイルの過去・現在・未来」
の展示が開催中で、明治時代から現代までのタイルが並ぶ展示が壮観。



古いものでは明治時代の敷瓦から、明治から戦前までのマジョリカタイルや本業タイルも並んでいる。



でも何といっても圧巻なのは、戦後から平成にかけて作られたこの貼板に並べられた、様々な色、形のモザイクタイル。



タイルの名称や、製造元、製造時期が書かれたフリーの別紙があるのもうれしい。



例えば、こちらは、「ミドルストン」という名称で、昭和37年、辰巳製陶製造のもの。
縦長の角が少し丸くなったフォルム、組合せは、ブルーの濃淡の中に織部の緑が効いて、結晶混じりなのも美しい。


これも角丸なのが可愛いし、めちゃめちゃ雰囲気がある。



パズルのような組み合わせのデザインも様々で面白い。


こちらの玉石タイルは、レトロなプリント混じりで可愛いなあ。


こちらの玉石タイルは、白地にかすかに入るひび割れのような色合いが繊細。


日本タイル工業、「インチランダムキャバリア」という名称がインパクトありすぎなデザインのタイル。



他にも、現在も流通しているタイル会社のモザイクタイルも。



モザイクタイルを使用した小物も可愛い。



やわらかい色合いが素敵な大皿。
昔のタイルの繊細な表現力がどれもすばらしい。


さまざまな貼板の展示はおなじみだけど、

役物用の貼板も展示されていた。


常設の4階へ。
シンクやお風呂の底にデザインされたお花のモザイクを集めてみた。
排水溝周りのモザイクが、ゆるやかにアールを描いているのは、専用に作られたものなのかな?!






三角形のモザイクを集めて作られたバラの花。


このバブルのカラーリングが最高。


グラデーションのついた葉っぱのタイル。

幾何学模様でまとめたこのシンクも素敵。
紫がかった色合いのこのタイルも好きだ。


お風呂の底のコーナー部分に貼られたタイル。
色合わせのセンスも絶妙。



水色カラーをそろえて、モザイクの形で変化を加えたお風呂の底。

ここへ来ると、モザイクタイルの無限の組み合わせ、可能性を感じるなあ。

平日にも関わらず、モザミューは、結構なお客さんが入っていた。
企画展は5/26まで。



モザミューへ行く前に、お昼に連れて来てもらった蕎麦屋さん。
かき揚げ丼ランチのかき揚げが、サクサク具沢山で、巨大!お蕎麦も細めで美味しかった。







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ダントータイル技術研究所のマジョリカタイル他

2024-01-28 | 美術館・ギャラリー他

昨日は、平田タイルの平田前会長さんにお誘い頂き、
淡路島の福良にあるダントータイル技術研究所へお連れ頂いた。
福良のダントーへ訪れたのは、今回で3度目になるが、
昨年からダントータイル技術研究所の上席研究員として赴任された、タイル考古学の提唱者、深井明比古先生にもお久しぶりにお会いできるというので楽しみにやってきた。



2008年に初めてダントーへ訪れた時は、まだ資料室などはなく、会議室?の片隅に、マジョリカタイルや、眠平焼が所狭しと置かれていたが、深井先生により整理され、資料室が新たに誕生していた。
(今のところ一般公開はされていません)



こちらに展示されてるマジョリカタイルのほとんどは、建物などに実際に貼られていたものではなく、ストックとして保存されていたものだそう。
やわらかで透明感のある色彩が美しい
4枚を繋げると図案が浮かび上がるマジョリカタイル。


180度回転させると、デザインがガラッと変わるのがおもしろい。


こちらの蜘蛛の巣タイルも4枚一組で図案が浮かび上がる美しくもシュールなデザイン。





ダントーの所蔵品に交じって、深井先生の私物のタイルも展示に追加されていた。ブルーとグリーンの濃淡が美しいレリーフタイル。


タンザニア、ザンジバルで発掘調査の際、手に入れられたというハーフサイズのマジョリカタイルは、こちらも淡陶社製。花や果物にカラフルな彩色がされている。



京都・船岡温泉でも欄間の上で大輪の花を咲かせてるタイルもあった。


明治時代の乾式タイル。
古いものになると、表面は彩色を施すために白地がきれいな土を使うなど、土が二層に分かれていたとか。








ボーダーの役物タイルも種類豊富に。
極細幅のタイルに、細かな模様が入っているのは、組み合わせて使うとおしゃれでかわいい。


石風の役物タイルも。



珉平焼きの薄造りの鉢。
内側外側共、繊細な龍の線刻が入り、珉平焼らしい鮮やかな黄色が発色。


繊細な絵付けが施された組絵タイルも。



展示物は、まだまだ他にもたくさん。


着物姿の女性が鏡を覗き込むマジョリカタイル尽くしの洗面所が描かれた組絵タイル。
こちらは、販促のために作られたものだとか。
よく見ると、女性の着物や水栓金具、手洗いに映り込んだ着物の影まで
かなり細かなところまで描きこまれたもの。


ダントーでは、復刻マジョリカタイルも手掛けられていて、こちらの研究所のトイレの床面には、その復刻マジョリカタイルが贅沢に使用されている。
すごいインパクトで、入るなり声を上げそうになった。




腰壁には、無地の白いタイルと、役物のレリーフタイルが床を引き立てている。


手洗いの床に敷かれてたタイルの組み合わせもおしゃれだなあ。


男子トイレは、女子トイレと色違いの復刻マジョリカタイルに。


工場長さんにも、工場内を案内して頂き、乾式タイルの製造ラインや、巨大な窯などを拝見させて頂いた。
ダントーでは、建築素材として、又、生活雑貨としても、積極的にタイルの普及活動をされていて、新しいタイルの開発にも力を入れられている。
復刻マジョリカタイルのほかにも、さまざまな新製品も拝見させていただいた(撮影禁止の為写真はないが)

こちらのテーブルは、イベント時に、ワークショップなどでも活用できるようにと、ダントーのさまざまなタイルで装飾されたシンボル的なもの。


天板には、ダントーの復刻マジョリカタイルが貼られている。
本物のマジョリカタイルと比べても、見分けがつかないくらい再現度が高く、
美しい。


現代の?色味にアレンジされたマジョリカタイルやレリーフタイル。
「どんざ」と言われる淡路島の伝統的な刺し子の文様をモチーフとし、生み出されたタイルもある。硬いタイルながら、布のようなやわらかさが感じられるデザイン。


こちらに実物はないが、蛍光灯のガラスの廃材を固めて作られたというガラス質のタイルも興味深かった。
ややグリーン味を帯びた半透明のガラスタイルは、質感がとてもよくて素敵だった。廃材の再利用というのもいいな。

毎年イタリアで開催されるという国際的な見本市「ミラノサローネ」に向けて制作されている最先端の製品も見せて頂けた。(撮影禁止の為写真はないが)
この日は、明治時代のマジョリカタイルから、現代の最先端のタイルまで、じっくりお話をお聞きしながら楽しませていただくことができた。

マジョリカタイルなど貴重な資料のあるダントーの資料室は、現在は一般には公開はされていないそうだが、せっかくの美しいタイルたちなので、タイル文化普及?の為にも誰もがいつでも見れるようなタイルミュージアム、関西圏にも一つあったらいいな。


前後するが、昼食をいただいてから、ダントーの復刻タイルが使用されているという福良の「うずまちテラス」へも案内して頂いた。


マジョリカタイルはトイレにあるとのこと。
エントランスから、美しくアールを描く曲面に貼られたモザイクタイル。


女性トイレの方は、ピンクと赤のグラデーション。
中央の白いモザイクタイル柱から、徐々にピンク味、赤味を増していく壁面。


突きあたりの壁には、赤いモザイクタイルに囲まれたマジョリカタイルの壁が
そびえ立つ。






奥へ進むと、鏡周りには、別種類のマジョリカタイルがびっしりと貼られていた。


なんと贅沢なのだろうか。。


多目的トイレには、グリーン系のモザイクタイルが一面に貼られていた。



午後からは上記の資料室で、お話を伺いながら見学させて頂き、
ダントーに残されていたという昔のタイルづくりの記録フィルムも拝見。
去年自分が訪れたハンガリーとチェコのタイル事情もプリントアウトしてきた写真で皆さんに見てもらうことができた。
この日はおかげさまでタイル三昧の楽しい一日を過ごすことができた。
どうもありがとうございました。


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みんぱく・ラテンアメリカの民衆芸術&自然文化園の花々

2023-04-26 | 美術館・ギャラリー他
お天気のよかった先日、ママチャリで万博公園へ。
事故でケガしてからちょうど1か月経つのだけど、太腿から3回血を抜いたのに、まだ腫れと傷が治らず;
バドやロードバイクなど激しめの運動は禁止だが
ウォーキングくらいなら良いというので出かけた。


まずはみんぱくの特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」へ。


玩具や楽器など、バリエーションに富んだ手工芸品が並ぶ。
手作り感のあるものから、



隙間なく細かい模様が彫り込まれたひょうたんは、熟練の職人技?!


鳥などの動物の形を模した土器、


「肩掛け袋」のコーナーは、とっても鮮やかで色彩豊か。


タイルづくりにも使えそうな文様が興味深い。





そして、先住民族ウィチョルの毛糸絵もあった。
4年前に初めて企画展で見た時、あまりの面白さに衝撃を受けた→
毛糸絵は、板に蜜蝋を塗り、下絵を描いて、毛糸を貼り付け描かれている。



シャーマンが、ペヨーテという幻覚サボテンを食べ、トランス状態に陥った時に現れるウィチョルの神話や信仰の世界が描かれているそうだけど、それが独特な世界観で興味深い。





毛糸の質感やカラフルな色彩、素朴さなど、味わいあり過ぎる



1950年代に作りはじめられた当初は、呪術的な要素が強かったが、
次第に民芸品として、製作されるようになったという。


こちらは先住民族グナが手掛ける手工芸品、モラ。
色の異なる布を重ねて、上の布を切り抜き、下の布の色をのぞかせる
リバースアップリケという技法でつくられるもの。


猫をモチーフとした作品。


モラを使ったブラウスなども。



顔が迷路のようになったインパクトのある土器。


植民地時代にアフリカから連れて来られた奴隷の子孫たちのコミュニティ、マルーン。マルーンが手掛けて木彫りの工芸品は、どことなくアイヌの文様にも似通っていた。


2階から1階の展示を見下ろす。


メキシコを代表する民衆芸術、生命の木。
おびただしい数の様々な物が枝分かれした木につく。
元々は、キリスト教的なテーマで作られていたが、現在は、さまざまなテーマで作られているそう。




チリの手縫いのパッチワークの壁かけ、アルピジェラ。
カラフルな布でつくられたパッチワークはのどかな題材だと思いきや、
そこに描かれているテーマは、日常生活の様子の他、軍事独裁政権下での襲撃、暴力の記録など、政治的なメッセージが込められたもある。

ラテンアメリカの民衆芸術、まだまだ他にも、版画や板絵、木彫…と多様な手工芸品を楽しめた。



最後は仮面のコーナー。
自分の気になった仮面ベスト9


その後、常設展へ。


一階ホールの天井。


常設展示にもひとつウィチョルの毛糸絵が展示されている。
ビデオテークのコーナーに、毛糸絵を作ってる様子を収録したものがないか?尋ねてみたが、、なかった。
1995年にも毛糸絵の大き目の展示をされていたようだ。


みんぱくを出ると、バラ園のそばに藤棚ができていて、ちょうど藤が満開だった。


手前から紫、ピンク、白と並ぶ藤のグラデーションがきれい。




ボリュームたっぷりな花。


青空に映える白い藤も清々しい。


そしてポピーが見れる花の丘へ行く途中に、新緑も楽しむ。


光を通す若緑が美しい〜







花の丘にはネモフィラも満開。


オレンジ色のポピーも元気に咲いていた。










博物館も花も楽しめて、やっぱりいい季節の万博記念公園は、最高〜自転車圏内にあるのがありがたいとつくづく思う、






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土岐市・ケラモスアートさんへ再訪他

2022-11-09 | 美術館・ギャラリー他

タイル100年祭に行く前に、名古屋に早朝に着くことになっていたので、多治見での待ち合わせまでの間、久しぶりにケラモスアートさんに立ち寄りたく、急遽お約束させて頂いた。


近代建築修復の為の復元タイルや、オリジナルタイルを手掛けられてるケラモスアートさんには、今年2月に訪れて以来。

結晶釉が美しい花タイル。


こちらの黄瀬戸の発色もきれい〜

色見本として焼かれたグリーンのグラデーションが美しいテストピース。
この透明感…テストピースと言わず、このまま壁に埋め込んで欲しい〜

窯道具を再利用したタイル風。
縁が立ち上がってるので、額縁みたいで、
釉薬の雰囲気もいい感じ。

こちらの2点も結晶釉が美しいもの。
大きい方は白土に、小さい方は赤土に掛けられたもの。

布目タイルの箸置き、キャラメルみたいでかわいい。

今年の干支のウサギもゲット。


釉薬の溶け具合を見る色味の為の陶片を再利用したモザイク板。

こちらは、オープンしたばかりのジブリパークのエレベーター周りに貼られたタイル。何度も試し焼きを繰り返して決定した色だそう。深く華やかなブルー。


韓国やフランスの有名アーティストの方々からの依頼も多く、手掛けられたオブジェなども。

先斗町歌舞練場の復元タイルが、お家の壁面にも貼られてた。

今回もまたたくさんの素敵なタイルを拝見させて頂き大満足。
そして又買い込んでしまった〜
100年祭行くまでに手荷物がそこそこの重量に、、


この後は、更に土岐市美濃陶芸歴史館へ送って頂き、中上良子展を観覧。
七宝焼の線を除いて描かれたエマイユは、発色が鮮やかて美しく、銅板転写の陶磁器デザインは、好みの雰囲気で、見応えがあった。



土岐市駅への地下通路へ通じる階段に貼られたタイル。


何を意味するのかはわからないけど、、

数種類のレリーフ状のタイルで、幾何学模様が表されていた。




道中見たタイル。
釉溜まりが楽しいデザイン。






リアルプリント風タイル。

公園にあった異様なオブジェ

海ガメの子ども?との表記があったけと。
宇宙人みたい


橋の袂にあったオブジェ。

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多治見・セラミックパークMINOでのタイル100年祭

2022-11-08 | 美術館・ギャラリー他

先週末2日間は、多治見・セラミックパークMINOで行われたタイル100年祭で杉江製陶所タイル見本室の再現展示が再び行われるということで、お手伝いへ行ってきた。

前日からの設営部隊の皆さんにより、見事蘇るタイル見本展示の再現。


杉江グッズの販売も。


会場は、華やかなタイルの装飾で埋め尽くされていた。


会場中央には、プラスチックケースを土台にした、モザイクタイル貼りの長テーブルとベンチ。


タイル製造各社の競演が見られて、楽しかった〜


モザイクタイルで描かれた様々な幾何学模様、タイルならではなデザインが魅力的。







ベンチも椅子も、こんな風に、ケースの上から被せただけのもので、この簡易さがいいな〜

タイルショップもずらりと並び、オリジナル商品やデッドストックのタイルなど、掘り出し物もいっぱい。


レトロなタイル見本の展示も充実。
海外輸出向けの華やかなデザインのサンプルなども。



「モナリザ」、渋い色味の可愛いデザイン、好き〜





大胆なデザインの玉石タイルたち・・
「ジャンボジェット」ってネーミングがすごい;



花びら型の貼り板。




グラデーションが美しいモザイクタイルパターン。


タイルつかみ取りコーナーや


加藤郁美さん写真展コーナー、


パネルディスカッションのタイル未来会議も開催。
加藤さんや水野さんが登壇。


タイルディスコなるものも出現。



会場内のさまざまなタイルを追うだけで、楽しく、当番しながらも、タイル買ったり、詰め放題したり楽しめた。

又、杉江製陶所の展示では、常滑に続いて、熱心に再びご来場くださった方々や様々なタイル好きの方々とお会いし、又杉江製陶所の見本室タイルについてご存知なかった方々にも知って頂くことができて、有意義な2日間だった。



会場となったセラミックパークMINOは、磯崎新設計の建物。
以前、詳しく見て回った時のレポ→


陶製の座面を使ったベンチ。


帰る頃には、西日が紅葉に射してとてもきれいだった〜


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日本玩具博物館と中国の民衆玩具

2022-08-06 | 美術館・ギャラリー他
日生から姫路の日本玩具博物館へやって来た。
がんばれば、備前からはしごできるのではないか?と、急遽行くことに。


日本玩具博物館はとてもすばらしい博物館で、常設展示の以前のレポはこちら→
この日は企画展「中国の民衆玩具の世界」が開催されていて、
まずは一番奥の6号館企画展示室へ向かった。


素材別、地域別に展示された中国の民衆玩具。
特に気になったのが、布の玩具で、虎のモチーフのぬいぐるみ「布老虎」


虎は、魔除けの力を持つと考えられている。
カラフルな布に、デフォルメされた顔、
何よりフォルムが可愛い。


地域によって、雰囲気も異なるようで、
どの虎も個性的。






こちらは、子供用枕で、横になって寝た時に、耳が痛くならないよう、真ん中に穴が空いてる。
蛇や蠍、ムカデなどのアップリケが施されているのは、魔除けの意味があるという。


金魚やコウモリの形の枕。
金魚やコウモリも吉祥モチーフ。
カラフルで色がきれいだな。


麦わら細工は、日本の伝統工芸でも見かける。中国のものは、とてもカラフルな感じがするけど。
日本と共通する玩具もちらほら。


変わったものでは、セミの抜け殻が使われたミニチュアのセットなども。



これは、、ベトナムで見た、ホンノンボという盆栽に使われるものと同じだ〜
中国にもあったんだ、、



こちらも、そのよう、、


展示物は、まだまだケースにぎっしりあって、見応えある展示だった。


そしてその展示物がピックアップされ、
紹介されている本、「中国民衆玩具」もゲット。


企画展を見た後は、最初に戻り、閉館時間までゆっくり見れた。

4号館には、前に訪れた時に気になってた神戸人形のコーナーができていた。
明治、大正時代からの古い神戸人形がずらりと並ぶ。


その風貌が独特で、不気味さも感じさせる神戸人形は、からくり人形で、
スイカを食べたり、魚を切ったり、単純な動きのものがいろいろ。


神戸土産としてポピュラーだったんだろうか。


こちらは昭和50年代の神戸人形。

この日は青春18きっぷを生かしまくり、途中下車しながら2か所の美術館と、町歩きを楽しめた。

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