
天鏡閣から郡山にやってきた。
郡山のチェックしていた近代建築などを回ろうと、
まずやってきた吉田薬局。
建物の前にトラックが横付けされて、なんだか不穏な雰囲気。
内部を解体撤去作業中のようで、内部だけ壊して、何かにかわるんだろうか?と思いきや、伺ってみると、全て解体される予定とのこと。

えええぇ、、出会ったばかりなのにショック過ぎる。
吉田薬局は、昭和8年建築のアール・デコの意匠がすばらしい看板建築。
丸窓が縦に、横にと並び、丸窓の中にはモザイクタイルがあしらわれていたり、

各所のデザインも凝りに凝っている。

この角度からの眺めも最高。

階段状になった南面の壁面。

中を見せて頂いてもよいか?&撮影の了承を得て少し見せて頂いた。
うなぎの寝床のように奥行きがあり、和室が並ぶ一階。

ピアノが置かれていた部屋も。

風呂場の床は玉石タイルが敷き詰められ、キッチンには、モザイクタイル貼りのシンクがあった。(様々な物が積まれてた。)

2階へ。

2階は、通りに面してる2室は洋室で、こちらのガラス棚は、かつては薬が並べられていたんだろうか?

通りから見える縦長の窓が入った洋室。

奥の部屋は畳敷の和室になっていた。
幸か不幸か、最初で最後に出会った吉田薬局、解体前に内部を拝見できてよかった。
1階の薬局にかかっていた鏡も頂けて、吉田薬局を後にした。

吉田薬局前の美容室。

散策を再開。
「みどり通り」の看板と家のような形の可愛い照明。

洋風の持ち送り。

もみじと水の流れが表された照明の支え。

お寿司屋さんの前を通りかかり、ランチ800円の文字につられて昼ご飯に入る。
新鮮そうなネタに、小鉢やお味噌汁もついていて、このお値段とは、、安くておいしいランチだった。

たばこ屋さんのショーウィンドウの足元に古びたモザイクタイル。

福島見郡山合同庁舎にやって来た。
昭和5年、郡山市役所として建てられ、現在福島県郡山合道庁舎として活用されている。
2年後新庁舎は移転するそうで、建物の今後の活用方法を検討中だとか。


くるまも寄せの装飾。
階段状にあしらわれたレリーフが豪華な額縁のよう。

平日なので、開館していたので見せてもらえた。
高い天井、シャデリアなどが残されている。

三連アーチのあるエントランス。

階段ホール。

階段に残されていた装飾。

2階も天井が高く、ゆったりした造り、アーチのモチーフが繰り返し使われていた。

床のクリンカータイル。

郡山市公会堂は大正13年に郡山市制施行を記念し、オランダ、ハーグの平和宮などを参考に建てられた。

平成16年に大規模改修され、現在もコンサートホールなどとして活用されている。


大理石象嵌が貼られた車寄せ。


扉の小窓から覗いたホール。

郡山市公会堂と同じ敷地内にあった、郡山市中央公民館は、
震災後、復興のシンボルとして再建されたものだそうで、
郡山市公会堂の外観に寄せたデザインの内装に。

壁面に沿って並ぶユニークなデザインのベンチ。


螺旋階段のある階段ホール。


聖ペテロ聖パウロ教会へやってきた。
現聖堂は、昭和6年に建てられた英国聖公会の流れをくむ教会だそう。
大阪の川口教会と同じ系列とか。
内部見学希望者は、電話をと書かれていたので、電話すると
神父さんが扉を開けてくれて、案内してくださった。




家具などに施された装飾もひとつひとつ意味があり、十字架をモチーフにした隠しデザインがあちこちにあることなど、説明して頂けた。

淡い色彩のステンドグラスも素敵。


敷地内にある司祭館。
聖ペテロ聖パウロ教会のことを広く宣伝しておいてください、と言われた。

更に歩いて、久米正雄記念館へやって来た。
昭和5年に、小説家久米正雄の自邸として鎌倉市に建てられたものを移築復元、現在記念館として公開されている。

郵便受けのデザインが可愛い。

玄関ホールがタイル尽くしに。

床は蜀江文デザインのタイル貼り。

腰壁にも布目のボーダータイル。

1階リビングルームは暖炉のある洋室。



お手伝いさんに、お客さんの人数を知らせる
ためのもの。




よく歩いたので、帰りにひと休みに立ち寄った喫茶店Bon。

手前の部屋は普通の喫茶店だったが、奥の部屋の壁面装飾などがレトロで良い感じだった。

理容ひよりに、モザイクタイル円柱発見。

パステル調のピンクと水色がかわいい取り合わせ。

他で見た床タイル。

廃スナックのアプローチに貼られていたタイル。

こちらは、現役のお店のエントランス。
「マジョリカ」という名前の、マジョリカではないタイルが貼られたお店。

とてもゴージャスなタイル壁面であった。

お店が入っているビルの床は、モザイクタイルで装飾されている。
オーナーはタイル好きなのかなあ?!


この日の宿は、宮城県の村田町だったので、
宿に向かう前に、仙台で牛タンの夕飯を。

たまたま入った牛タンのお店のトイレがタイル壁に、陶製シンク、

床も布目タイルと、タイル尽くしだった。
この後、宿泊地の村田町にバスで向かった。