この日は京都を歩く会(大学時代からかれこれ30年近く続いてる)
で橋本に行ってみたいというリクエストがあったので、
「橋本の香」で蒸療体験をしてもらうことに。
トルマリンなどの奇石が仕組まれたこの器具の中に頭まですっぽりと覆われること30分。じわじわと汗と共に、体の中に溜まった湿気が排出される。
出た後は漢方精油を刷り込んでもらうと、体にじわじわと薬効成分が沁み込んで、スッキリ。
効能は免疫力強化やダイエット効果、循環系の改善などなどいろいろ。
私は、最近始めた自転車に慣れないせいか左肩甲骨が凝り固まって
たので、その部分の火療を受けた。
ここへ来るとついつい撮ってしまう、美しいステンドグラス。
初めて見る友人も、この湾曲したステンドグラスには唸りを上げていた。
そして、現在オープンに向けて準備中の茶楼も改装が進んでいるようだ。
この後、ほんとは「やをりき」へ皆を案内したかったが、
今週はお休みだったので、枚方公園駅へ向かった。
歩くこと数分、築100年の古民家を改装したカフェ「草々徒」
中はめちゃいい感じでツボだったが、
撮影は食事以外禁止。
椅子が全部違ってるけど、統一感のある店内。
ランチは一食で30品目近く食べることができる体にやさしいもの。
メインは3種類から選べて、大豆のハンバーグにした。
姉妹店の雑貨屋ルポデミディにも立ち寄った。
こちらは築150年の宿屋だった建物だそう。
江戸時代に宿場町として栄えた枚方宿の枚方宿鍵屋資料館へやってきた。
江戸時代に淀川往来の船待宿だったという「鍵屋」
近代以降は料亭、料理旅館として平成9年まで営業を続けていたという。
こちらの別棟は1928年に建てられた料理旅館、料亭鍵屋だった建物で
現在資料館の展示室として使われている。
あちこちに料亭だった名残が見られる。
襖の引手に入れられていた陶器製の引手には鮮やかな龍の絵付けがされていた。
こちらの照明は鍵屋の鍵のモチーフがデザインされたもの。
竹で囲まれた電話室も。
船客相手に飲食物を商う船、くらわんか船を再現した展示。
くらわんか船で使用されていたというくらわんか茶碗は、様々な産地のものが見られるが、主に波佐見焼の染付磁器が多かったそう。
2階の大広間へ。
格式が高い折上げ格天井の63畳の広間。
洋風のシャンデリアは閉業直前の平成9年につけられたものだとか。
北山杉の床柱や違い棚
笹の間
臨済宗の僧、中原南天棒の書が襖に入っている。
根来塗の座卓は3つのパーツに分かれていて、組み合わせて使えるようだった。
階段の手摺子には鍵屋のマークの透かし彫りが入っている。
現在お手洗いとして使われているところは、料亭旅館時代の浴室だったそうで、
タイルが残されていた。
別棟を見学した後は主屋の方へ。
主屋は1811年に船町宿として建てられた建物で、料亭時代には改築されていたところを建築当初の姿に復元された。
建物両脇のうだつには鍵屋のモチーフ。
おくどさんのある台所上には太い梁が通り、
高い天井には煙り出し
収納と階段を兼ねた箱階段も。
資料館を出た後、街道を歩いていると、鍵屋のマークの建物があった。
鍵屋別館の建物は、現在、ショッピングモールになっている。
5階建ての建物の中に、さまざまなショップやレンタルスペースなどが入っている。
1階奥の、全国の珍しい食材などを集めたセレクトショップで買い物。
ガラスブロックやコンクリートブロックがおしゃれな空間。
向かいの革小物屋さん。
民家の玄関先で見た、杉玉ぽいもので作られた人形が、めちゃ可愛かった。