m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ地下鉄黄ライン】

2023-10-23 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

いよいよプラハ最終日、昼過ぎにはプラハを発たねばならない。
地下鉄がなかなか回れてなかったので、最終日は、地下鉄巡りに専念することに。
最終日の半分くらい、Aライン(緑)とCライン(赤)を巡った記録は、こちらにて→


そして最後に、空港へ向かう途中、Bラインの終点からシャトルバスに乗ることにして、Bラインの駅を時間が許す限り降りて見て回ることに。


Frorenc駅は、タイル貼り。
大き目の縦長タイルは、一枚一枚、色むらがあって、やきものの風合いがある。


くすんだピンク色の鉄骨とタイルとの相性も良い。


ホーム突き当りの壁面には、こげ茶色のタイルが貼られていた。


細かくラインが入っている。


通路のアーチの壁面にも使われるこげ茶色のタイル。



贅沢にタイルを使ったこんな装飾壁もあって、かなりの広範囲にタイルが使われていた。


Krizikova駅
赤でもない、オレンジでもない中間色の色。


構内の通路には、こんなグラデーションのタイルの壁面もあった。



Narodni Trida駅は、宿泊していたホテルエリートの最寄り駅。
黄色一色に覆われている。


太い柱も黄色。


Namesti Republiky駅は、メタリックなA線の駅を思わせる装飾で、
シックな茶色がチョコレートみたい。








Palmovka駅
白と赤、黄色がテーマカラーのようで、


ホームの白い天井に、赤いメッシュの入った平たいボックス状のものが
貼り付いていて、


エスカレーターホールにも同じく。
改札階の壁面は、白っぽい大理石が貼られている。






Ceskomoravska駅は、白っぽいタイルが使われている。


ホームに立つ柱も全てタイル貼り。



改札階は、アートな空間が広がる。


ホーム階で繰り返し使われてたタイルに、陶板が組み合わされている。


荒々しい表面。
うっすら入るブルーがきれい。


Vysocanska駅は、さわやかなライトブルー。



お隣のKolbenova駅は、鮮やかなブルーに黄色のラインが映える。


キリっとしたブルーが清々しい。




そしてHloubetin駅。
こちらはブルーからの黄色までのグラデーションが美しい。




ホーム突き当りには、丸窓のつくメタリックなドアがあり、


改札階へ上がると、ホームで使われていたブルーから黄色のカラーが
今度はタイルで、表現されている。
青より黄色の面積が多いのはホーム階の逆。


タイルの壁は、地上への階段まで続いていた。


Rajska Zahrada駅は、地下から地上へ。


こちらもブルーがメインカラー。
メインカラーがブルーの駅が続くが、同じブルーでも、
色味が少しずつ違っていて、駅に降りる度に、こんなブルーもあるのか~
と、驚く。
日本に比べると、同系色の色幅が圧倒的に多くて、色使いにセンスを感じる。






階段の手摺や建物の鉄骨もブルー。




こちらの駅構内にあるペストリーショップで、朝昼兼用ごはんを食べることに。
サンドイッチの類がどれも美味しそうで迷う~


スィーツ系も充実。



チキンがメインにサンドされたバゲットサンドを食す。
美味しかった。


再び、地下鉄巡りに戻る。
空港とは、反対方向の終点まで行ったので、一気にMustek駅まで戻ってきた。


Mustek駅は、黄色ラインと緑ラインが交差する駅。
こちら、黄色ラインのホームは、一部タイル貼りに。





Karlovo Namesti駅。
こちらの駅の装飾素材も少し変わっていた。


ガラスの筒状のものが並べられ、壁面や柱などに貼られている。









Radlika駅は、グリーンがメインカラー。
ライティングもシックな雰囲気。


Luzimy駅は、メタリックな柱に特徴が。


赤い柱を包むようにステンレス素材が覆っている。


地上駅で、天窓も開いているので、とても明るいホーム。

ベンチと一体化した球状のオブジェ。
球の中はシュロのような植物が入っていた。


次の駅は、Stodulky駅。
ここのメインカラーのディープなブルーも素敵。


抑えめな照明もこの深いブルーを引き立ててるように見える。



なんと、ここの駅のブルーと、自分のスーツケースの色がほぼほぼ同じだったので、駅とスーツケースとの記念のツーショットを。


地上へエレベーターで上がってみると、


エレベーター周りは鮮やかな黄色のタイルに


ブルーの扉。
黄色と青は、最高のコンビネーション。


そして終点のZlicinに到着。
煉瓦ぽい赤茶色のタイルに、薄紫色の円柱が連続して立つ。


こんな色は見かけたことがないなあ。
でも赤茶色の壁面にマッチしていて、おしゃれに見える。
チェコの地下鉄では、日本で見ないような幅広い色彩があふれていて、
それがとても新鮮で、ホームに降り立つ度にワクワクした。



この後は、シャトルバスで空港へ移動し、ドバイ乗り継ぎで帰途へ。
現地7日間の短くも長い、中身が詰まり過ぎた旅を無事終えることができた。
写真整理してブログに記録する中で、自分でも、一日でこんなによくも回れたものだ、と思えるような驚異的な?!動きが多々あって、神がかった1週間だった。
写真は、替えの充電池とバッテリー各1つで一日持たすのがぎりぎりだったため、
ほぼ1アングル1シャッターのみで、全ての写真一枚一枚、集中して撮影。
それでもなんとかブレずに撮れていて、ブログにも一通り記録することができた。これでやっと自分の旅が完結!
あ~、すっきりした。

後ほど、全く載せきれてないドア&ドアノブ編を作るかも?!



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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築&ウ・フレクー他】

2023-10-22 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
マラーストラナからヴルタヴァ川を渡り、マサリク堤防を目指す。


夕暮れの河岸、この日は休日だったので、ボートがたくさん川面に浮いていて賑やか。



西日に輝く国民劇場。


その先が、マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築群。



こちらは、元東ドイツ大使館であった建物。


妻壁の上部には、太陽のようなオブジェと銅製の人物像2体、赤煉瓦の煙突のようなものも。



扉の細工が美しい。
現在はドイツ語学校が入っているみたい。


カーブを描く道路に沿って建つ堤防の建築群。



こちらの建物はシリア料理のダマスカスレストランになっているようで、


扉周りなどの装飾がインパクトがあった。
髭の長いおじいさんの顔の周りには、勢いのある植物の葉のモチーフの装飾が貼り付く。
扉の模様も、木の枝のような不思議なデザイン。


ダマスカスレストラン入口。


こちらの門の格子も大胆に曲線がうねり、フクロウなどの動物の彫像と、
森の木々のようなレリーフ。



アール・ヌーヴォーの壁面レリーフや、
バルコニーの格子なども素敵だった。


西日に照らし出される建物。
27年前にプラハへやってきた時には、マサリク堤防の建物群を最終日の早朝に見て回ったことを思い出した。その時に、又いつか必ず、再び建物三昧の旅をしにここへ戻って来たいと心に決めたのだけど、
あの時の気持ちを20数年以上も持ち続けることができて、こうして実現できていることが感慨深い。



さすがに扉周りが凝った建物が多い。


天使と繊細なレリーフ装飾、アイアンの門。








こちらの入口周りも優美なレリーフ。
バルコニーには赤い陶製の飾り?のようなものもついている。











そしてマサリク堤防の建築群の中でもひときわ美しいフラホル合唱団の建物。
(なぜか全体像の写真ない・・)
この入口扉周りの鳥が羽を広げたような優美なモザイク。


扉全体に施された百合の花のレリーフや、ドアノブ周りの金物細工。
美しすぎる~


もう一方の扉のアーチのレリーフ装飾も本当に細やか。


こちらのドアノブ周りは、何がモチーフだろう?


建物妻壁部分にも、鮮やかなモザイク画が描かれている。








HLAHOLの文字と壁面のレリーフ。











アイアンのアール・ヌーヴォーの門は、


植物がとてもリアルで、


開いた門の間から見えたのはポーチに貼られたあひるのモザイク画。


扉の上部のアーチ部分にはエッチングが施されたガラスが入っている。




こちらの建物は、多くの男像柱が、軒を支えている。


筋肉や血管までもがリアルに表されていて、迫力いっぱい。




「顔だけ」持ち送りも、表情が豊か。





チェコの国章が入った建物。
壁面には鉢からあふれだすように描かれた植物文、青海波のような文様も。





顔からリボンが生えたようなかわいいお姉さんの顔のレリーフと、扉上部には
1906と建築年の入ったステンドグラス。

マサリク堤防のアール・ヌーヴォー建築群はここまでで、


そのアール・ヌーヴォー建築の並びには、こんな過激な現代建築、ダンシングハウスがそびえ立つ。
ぐにゃりとした形状のガラス壁の棟と、円筒状の棟とが寄り添うように建つ。
円筒状の棟の方の窓も傾いて見える。


中へ入るのは、初めて。
最上階にあるカフェへ行ってみる。
休業中のようだったけど、、
シャンデリアが斜めに?!



屋上には球状のオブジェ?!


そして、そろそろ日も暮れてきたので、初日の昼間に行って一度フラれて、
もう営業してないのかな?!と電話してみたら、無事営業中でホッとした、
ビアホールの「ウ・フレクー」へ、プラハ最後の夜を締めることに。


入口には華麗な装飾が施された時計、


牛の目ガラスとアイアンの照明。


店内へ足を踏み入れると、思ったより、奥が深い造りになっていて、
店内を抜けると、




オープンエアスペースに。


暗くなるにつれて、お客さんが続々と増えてきた。


ピルスナーと黒ビールのハーフ&ハーフを飲んでみたい、
と思って頼んでみたが、それはできないと。
でもその気前の良い店員さんが、なんとピルスナーと黒ビールを二杯分持ってきてくれた。サービスで、と
驚いて、一杯で大丈夫!
と言ってしまったが・・



ピルスナーは、とても飲みやすくて美味しく・・
後ほど結局、黒ビールもお代わりしてしまった。
黒ビールの方が、ウ・フレクーの創業当時から造り続けられてる自家製ビールだったよう。こちらも美味しい!



食事は、「スヴィーチコヴァ・スメタニェ」
牛肉にサワークリームのソースがかかっていて、レモンとこのソースが美味しく、付け合わせのパンとも絡めて食べたら最高だった。


屋外で食事をしていたが、食後に建物内もちょっと探検。
お店は1499年創業で、かつて、修道院だった建物が活用されているので、
雰囲気もすばらしい。



ステンドグラスも残されている。


天井からは、様々なデザインの照明がぶら下がっていて楽しい。



中庭に面した窓に入るステンドグラス。



室内にあったステンドグラスは、川に架かる石造り?の橋のよう。



この突き当りの部屋には、こんな天窓があった。


照明のカバーが素敵。







照明が建物の形をしていて可愛いなあ。
いくつかバリエーションがあるみたい。


こちらは豪華なステンドグラスを使った間接照明。


先ほどの棟には、お客さんはいなかったが、こちらはちょっと賑やか。
尖塔アーチのある壁面には、壁画が描かれ、重厚な家具が並ぶ。



天井には太い梁が見える。


とても不思議なデザインの照明。


こっちは、建物が連なったデザインの照明。



夜も更けて、中庭テラスの方は、ますます賑わっている。


建物も堪能できたので、そろそろホテルへ戻ることに。


この日もブルノへ遠出から始まり、プラハへ戻ってからも
町歩きをし続け、最後に「ウ・フレクー」で締めくくれて贅沢極まりない一日だった。
いよいよ明日は最終日。


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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハの街歩きその二】

2023-10-14 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ネルドヴァ通りの坂道を歩いていたら、素敵なホテルらしき建物に通りかかった。


ホテル・ウ・クラーレ・カーラ
ヤギみたいな動物が彫り込まれた木製のこの看板も可愛い。


入口にこんなステンドグラスも見えたので、写真を撮らせてもらうと、
中も見て行ってよいと。
うれしい~
チェコやハンガリーでは、大抵どこでもウェルカムな雰囲気で、
写真撮影に対するハードルも低くて心地いい。



エントランスホールには、クラシカルで重厚な家具や絵画がかかる。


こじんまりとしたロビーは、梁には、細かく文様が描かれていて、暖炉に彫刻、ステンドグラスも数か所に入っている。





入口のステンドグラスの裏側。
ねじねじ脚のテーブルセットも素敵。


階段ホールも見て行くように言われたので、行ってみる。
階段へのアーチ両脇には天使が見守る。


その脇には、瓶の底のような牛の目ガラスが、照明の明かりを通して輝いている。


階段ホール、たしかに素敵!
天井にステンドグラスが入れられていて、自然の明かりなのか?照明なのかは
不明だけど、階段ホールを明るく照らしていた。



最上階まで上ってみる。
ステンドグラスの周囲の装飾もゴージャス。


階段踊り場には、牛の目ガラスの入った窓の両脇に天使の彫像。




更に階段を上がって、眺めの良い広場へ出てきた。
こちらは、プラハ城の入口になるが、過去2回入っているのと時間がなかったので、今回プラハ城はパス。


プラハ城のそばには、「世界一眺めの良いスタバ」がある。


「世界一眺めの良いスタバ」を外から眺め、


景色も眺める。
たしかに景色最高~







景色を堪能した後は、この高台から石畳の階段を下る。


石段の上から眺める景色もすばらしいなあ。


下りきると、お店やレストランなどが並ぶ町並み。
看板もそれぞれ味わいがあっていい。


こちらはアイアンの支柱にハート型。



またまた個性的な扉も。


ドアノブを撮っていても、ほぼ毎回見たことない細工に出会うのがすごい。
ほぼ一点ものなんだろうか?!


インパクトのある柱頭


キュビズム的な建物発見。


ダイヤモンド型の庇兼出窓に幾何学的なラインの入った扉。


こちらの扉も彫り込みがすごい。
扉上部の格子も立体感ある。


ライオンの顔のある扉。
ブルーグレーの色も素敵。
上部の壁面には繊細な装飾が施されている。




邸宅を改装したカフェは中庭のテラス席がよさげで、その途中の泡を繋げたような面格子の門が又素敵だった。


またまた見つけた、手がハンドルを握ってるタイプのドアノブ。






真っ赤な扉に、青い面格子と、珍しくカラフルな扉。


もこもこしたような花モチーフのドアノブも可愛い。


路地裏の小路を通ったら、壁面にミントグリーンの可愛い漆喰装飾が施された建物見つけた。



BARの扉。小窓の小さなアイアンの花型面格子がいい!


照明も素敵だったなあ。


びっしりと鋲が並ぶ扉。


この後は、マサリク河岸のアール・ヌーヴォー建築を見に向かった。


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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハの街歩き】

2023-10-13 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

チェコの続き・・
ブルノから帰って来てから、まだ日が暮れるまで時間があるので、
そのままプラハの街歩きへ。
まずは、カレル橋を目指し、橋を渡って、マラーストラナの辺りを歩いてみることに。


プラハでは特に、細工が凝ってる門や扉をよく見かけ、
それらを探して歩くだけでも、楽しくて仕方がなかった。


キュビズム建築らしき建物発見。


ファサードが、緩やかに弧を描いてる?


エントランス上部には、労働者風の4人の人の彫像があり、


その下の柱が大胆にキュビズム的なラインを描いてる。
扉の装飾も興味深い。



一面に金具装飾が入る扉。


閉じた扉のラインにもレースのような細やかなレリーフが入る。


キュビズム的な看板と扉。


扉の彫り物とアイアンワークが華麗な扉。


ドアノブの金物も細やかなデザインが施されている。



傘を広げたような文様が入った扉。


近くに色違いもあった。



いくつか同じパターンを見つける。


テニスに何か縁のある家なのか?テニスラケットが彫り込まれた扉。



リアルに味わい深い顔が貼り付いた建物。


こちらの建物の扉の上部に二つ付いていた。


扉の前にテーブルセットのある家。


二匹のクマが見守る扉。






花型の鋲がたくさん打たれた扉。


なんと可愛いドアノブなのか・・





細やかな金具はため息もの・・
ドアノブの方は魚を模したもので、ノッカーには、小さな顔がついている。


扉に菱形のレリーフ文様は度々見かけた。
ドアノブは、開いた花と葉が絡みあうようなデザイン。





そして、カレル橋に差し掛かった。


橋上は、多くの観光客でにぎわう。
20数年前に訪れた時には、このカレル橋では、大道芸人たちが、橋の上のあちこちで音楽を奏でていて、それらを囲んで人の輪ができてたのだけど・・今回は旧市街広場同様、全くおらず、ちょっと寂しかった。


ヴルタヴァ川河畔の眺め。


500m以上あるカレル橋の橋の欄干には15体の聖人像が並ぶ。



橋の袂にある家は、窓辺を花々で美しく装飾していた。


橋を渡り、マラーストラナ地区を目指し、歩く。


アーケードのついた歩道に並ぶレストラン。


通りがかりにお店を覗いていくと、どのお店も内装など、雰囲気がいい。


壁画やシャンデリアなど、改装されているかもしれないが、いい感じ。


扉全体にレリーフが施された扉。


アーケードにつく照明もアイアンの様々なデザインのものが下がっている。










こんなキュビズム的な照明もぶら下がっていた。



これは、オブジェかな?
大小の鉄柱?






こちらの扉もまた面白い。



木彫で顔が彫り込まれ、アーチ部分にも赤い顔が見える。
こういうのは、何だろう?魔除け?!



ネルドヴァ通りへやって来た。
お土産屋さんや、各国の大使館などが並ぶ通り。



建物に潜む顔。







メドゥーサの顔が扉上にあったり、



装飾と一体となった独特な顔が並ぶ窓辺。





ルーマニア大使館。






イタリア大使館。


菱形の装飾金具が美しいイタリア大使館の扉。


近寄って見ると、ドアノブが口から水を噴き出してる魚。



そして、ドアノッカーは、顔付。


別の扉にも顔付きのノッカー発見。






ドアノブが、「手」になっているというのも、いくつか見かけた。


レストランと宝飾品店の入った建物。








扉の上には、家毎に様々なエンブレムがついている。


白鳥のレリーフが美しい


土産物店



二つの太陽のあるエンブレム。



花文様が大胆に彫られた扉も。


次々と興味深い装飾が見つかって、まだまだ他にもたくさん、夢中になって採集。
タイルを探していたはずだが、最後にはすっかり、こういう細かい細工に目が行ってしまうようになっていた。

つづく・・

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【チェコ・ブルノへ日帰り】

2023-10-05 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

チェコの続き・・
今回、プラハは三度目なので、別の都市へも訪れたいと、チェコ二日目には、ブルノへ行ってみることにしてた。
チェコは、西のボヘミアと東のモラヴィアと大きく二つの地域に分けられ、
プラハは西の中心、ブルノはチェコの東の中心といわれる。
列車で2時間半ほどかけてやってきた。


中心部を歩いて見て回ることに。
グランドホテル。


グランドホテルのレストランのある棟には、美しい壁画と、繊細なアール・ヌーヴォーの装飾が施されている。






すぐそばには個性的な現代建築も。


そして、見たかった髭のおじさんのレリーフが貼り付く建物。


長い金の髭を垂らし、頭にブドウをかぶったたおめでたい福の神のような顔が微笑んでいる。


教会があったので、中を覗き、ドアノブの写真を撮っていると、


中にいたおじさんが察してくれて、


こっちにも、あっちにもあるよ~と教えてくれた。
暗くて、あまりよく撮れなかったが、これは、何度か見た口を開けた魚がモチーフになってるドアノブ。



重厚感のある鍵も。



こちらの建物は、よく見ると、最上階部分や、窓周りなどに白いタイルが貼られている。






タイルの他にも壁面に陶製レリーフなどが貼られているが、
2階の軒を支える持ち送りは、赤いずきんをかぶった小人?!



軒の両端に、立膝ついて、体全体で軒を支える小人。
今まで見かけたものは、もっと屈強そうな人が支えていたのだが、こんな可愛いのは初めて。


こちらもブドウがモチーフの陶製装飾。


こちらは典型的なデザインの男像柱。


ブルノでは様々な男像柱のパターンを見つけた。


こちらは、初めて見た二人一組に合わさったもの。


頭には、そのままアカンサスの柱頭飾りがついていて、下半身は装飾の付いた柱に、足元は獣の足になっているという複雑さ。


女性が正座してるパターンも初。



リアルな表情の男像柱。








顔がついたアートな門。


魚の顔が並ぶレリーフのあるアパート。


口を開けた魚がずらりと並んでいる。



お昼は、ついついタイ料理のお店でパッタイを頼んでしまった。
チェコビールと共に。
やっぱアジア料理が口に合う・・



チェコでも電動キックボードなどで
デリバリーしてる人をよく見かけたが、
こんな乗り物あるんだ?!
と驚いたのは、一輪車の座面がないタイヤだけのもの。
究極のコンパクトさ。
思わず、カメラを向けて撮っていいか?合図すると、
カメラ目線でポーズをキメてくれたお兄さん。


そしてやってきた、アール・ヌーヴォーの建物が2軒並ぶ通り。
一見普通の地味なアパートに見えるが、





窓周りに繊細な太陽のレリーフが入っている。


バルコニーも複雑な曲線を描く。


扉の落書きがとても残念だけど、左官職人の腕が光る装飾が見れた。


同じ並びのあやめのアパート。


これは美しい〜
アパートの3階から5階にかけて、あやめのレリーフが壁面を覆い尽くしていて、その優美なアール・ヌーヴォーの曲線にうっとり見惚れる。


バルコニーの装飾もあやめで、持ち送りと一体となったもの。


最上階、軒裏にも赤い花と葉の装飾が施されていた。


スグラフィトがファサード全面に施された建物。


鹿やりす、鳥などの動物たちが描かれ、出窓には細かなレリーフが入る。





ビアレストランの中に、銅製のビアタンクがチラ見えしてたので、
カメラを向けたら、、店員さんたちが瞬時にポーズをキメてくれた。
みんな息ぴったり、陽気でノリがいい。


町中にあったゴミ箱は、籠三つ付き。


道端で見かけたチェーンもただの輪ではなく、凝った形が可愛かった。


ブルノでも見つけたライオンのドアノブ。


アイアンのヒンジの細工が美しいドア。


建物についていた時計から出てるポールの上に、ひっそりと小人が座ってるのを見つけた。


ネオ・ルネッサンス様式のクライン宮殿。
鋳鉄製の出窓が特徴的な建物で、銀行として使用されていたこともあり、
現在は、いくつかの店舗が入っているよう。


出窓の持ち送りがまた個性的。


下半身が白菜のような装飾と一体化した人の持ち送り。


町中には、路面電車も走っている。


ブルノの中心的広場、自由広場。
周囲には、様々な時代や様式の貴族や富豪の屋敷がある。


こちらの塔のある建物は旧市庁舎。


入口の装飾は、とても細やかな石細工が施されている。



グランデッザホテル。


正面入り口のホテルのロゴがモザイクタイル貼りに。





ロビーを見せて頂くことができた。


ステンドグラスの入った天窓が美しい。
たっぷりと光が入り、とても明るいロビー。




フロント上部には、モザイクタイルの装飾があった。


クリムトっぽいデザインで、女性の洋服が幾何学模様のモザイクタイルで描かれていている。




フロントのカウンター。
天井のステンドグラスと共に、オリエンタルな雰囲気のモチーフ。


そして、ロビーの突き当りには、タイルで囲まれた壁泉が。


水色のやさしい色合いの、受け皿が三段になった壁泉。


周囲のタイルは、植物が幾何学的にデザインされたようなもので軽やかな雰囲気でとても素敵。


フリーハンドで描かれたようなラインの手作り感のあるレリーフタイル。
さまざまなデザインが楽しい。


このアール・ヌーヴォーの照明のデザインもいいなあ。


階段手摺。


アール・デコぽい階数表示板のついたエレベーター。
思いがけなく、モザイクタイル画やタイルの壁泉が見れてうれしかった。


窓の上部にはステンドグラス、両脇にはガーゴイルがついていて、
コンパクトながら、装飾が密集していた建物。


出窓の持ち送りには、羽の生えた天使?!


両脇にアールに張り出したショーウィンドウが魅力的なお店。










最後に、ブルノにある、近代建築の名作といわれている住宅、
トゥーゲントハット邸へ行くことにした。
建築家ミース・ファンデル・ローエにより1930年に建てられたもの。
予約をしてなかったので、外観だけでも・・と。


玄関付近だけみることができた。
ここ数日、コテコテの歴史的建築ばかりを見ていたので、
あまりにすっきりしていて新鮮。





そして、予定してたプラハへ帰る列車に乗るために駅へ向かったが・・
ちょうど、乗ろうと思ってチケットを買った列車が
大幅に遅れてるみたいで、長らく待つ羽目に。


ブルノ中央駅の駅舎。


漆喰装飾が施された壁面に、大理石の柱が並ぶ。



トイレへ行ってみると、真っ白なタイル貼り。
正面の扉はキュビズム感ある。


大理石の洗面台以外は、扉も壁面も全て白かった。



やっと列車に乗り込むことができた。
おやつに、スーパーで買った箱に入ったケーキ、「メドヴニーク」を。
チェコの伝統的なお菓子で、はちみつ味のスポンジにキャラメルクリームが重ねてある。これがとても美味しかった。

この後は、プラハへ無事到着し、更にプラハ散策へと繰り出した。
続く・・

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ・ホテルエリート&ホテル近くのキュビズム建築】

2023-09-22 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

今回、プラハで宿泊したのは、ホテルエリート。
14世紀の貴族の邸宅を改装したホテルだそうで、
そこそこ交通の便がよかったのと、建物にも期待してここに決めた。
ホテルっぽさのない外観。


ロビーはこじんまりした感じで、


ロビーに続くレストラン&バー。
低めのアーチの天井





中庭のテラスもあって、
朝食を頼めば、こちらで頂けたはずだが・・
朝食なしプランにしてしまったので、
結局ここでゆっくりすることもなく・・


このブランコみたいなベンチ座ってみたかった。。




客室の廊下。


天井もクラシックな雰囲気。


階段のアイアンの手摺も美しい。


上の階へ行くほどに、階段幅が細くなっていき、
それに合わせて手摺のラインも急カーブを描く・・





上から見下ろした階段。


ステンドグラスから朝の光が差し込む階段ホール。


シンプルな文様のステンドグラスは、階段の雰囲気ともマッチしていた。


お部屋の内装は、こんな感じで居心地はよかった。
クラシカルな天井装飾が豪華な部屋もあったようだけど、
たぶんグレードの高い部屋だったんだろう。


浴室は、こんな紺と白のタイル貼りがうれしかった。

予想通り、毎日、朝から晩まで外で歩き回っていたので、
ホテルで過ごす時間はほぼなく、帰ってきて寝るだけになってしまった。


ホテル近くで見つけたキュビズム建築。


1階は店舗で、上階は、アパートになってるようで、その入口扉を見た時、目が釘付けに、、
扉上部には、ダイヤモンド型の装飾がつき、足元のポーチは、中央部が尖ってる。


扉は台型状に張り出している。


扉両脇の柱の造りもキュビズム感満載の装飾が施され、


扉の間から見えたこの照明も面白いデザインだった。


このエントランスを横から見たところ。


ダイヤモンド型のアイアンワークの看板もいいなあ。


建物正面から見ると、上部には、こんなレリーフも左右対称に入れられていた。



プラハにやってきて、初めて見たキュビズム建築だった。
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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ地下鉄・緑&赤ライン】

2023-09-20 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

プラハの地下鉄巡りも怠らず。
ヴィシェフラドへ移動時の往復や、二日目夜、最終日など、時間を作って見て回った。
プラハの地下鉄は、緑のA線、黄色のB線、赤のC線と三つのラインがある。



まずはA線から。MOSTEK駅は、A線とB線が交わる駅で、
こちらはA線のホーム。
メタリックな金属板で装飾されていて、中央に円形の窪みのある黄色い金属板がずらりと並ぶ。


ホームにある太い柱は大理石貼りで、
大理石の重々しさと、金属の軽やかさがうまく調和していた。


天井もメタリック。


お隣のMUSEUM駅に着くと、金属板の色が黄色から、赤っぽい暖色系に。
グラデーションが美しく、今度は色ついた金属板部分は凸状に、ホーム壁全体が水玉に包まれている。


このA線は、水玉の金属板で統一されてるのかなあ?
次はどんな色が来るんだろうか?楽しみだ~と思いつつ
駅の改札へ出てみると、


壁面に大理石のアートが出現。


カラフルな色の石が象嵌のように組み合わさり、抽象的な模様が
作り出されているが、これは自然の石の色なのかな?!




又、別の壁面にも。


自然の色とは思えないような鮮やかさ。





トイレの表示も大理石の壁面に女性のシルエットの象嵌が



男性用は、こちら。


壁面により、さまざまな色の石が使われている。
地上へ出る階段壁面の大理石







こちらは、黒系の大理石でつくられたアート。


そしてSTAROMESTSKA駅は、同じ暖色系でも、イチゴ色っぽく、
ちょっと可愛い赤とピンクのグラデーション。


やはり柱は、大理石貼り。
とてつもなく太い柱が支える。


美しい~




改札へ上がって、地上へ出る階段は、このような大理石貼り。


MELOSTRANSKA駅はメロン色。
モチーフは同じだけど駅ごとに、少しずつデザインも変化が加えられてる。





少しダークな色合いの大理石が使用され、


改札階へ上がると、黒い大理石でシックな演出されていた。





DEJVIKA駅に降りると、水玉モチーフから脱却?したデザインに。
同じく金属板のようだけど、細く切り出した金属板、白をベースに
アースカラーな着色がされたものが、所々に入れられている。




色味がとても渋くてカッコいい。


日本人の感覚では、あまりなさそうな色合わせに思える。


同じ駅の構内にあったパン屋さんの壁面が、荒々しい石状のモザイク壁だった。


そして、BORISLAVKA駅。
濃いえんじ色の壁面に、緑色のラインが入る。
シンプルなのだが、おしゃれに感じる。


表示板、照明とが一体となったベンチも、コンパクトな良いデザイン。



PETRINY駅は、オレンジ系のグラデーション。
こんな色味も日本じゃ見かけなさそう。




ここの駅の照明と看板、椅子が一体となったものも
とてもスタイリッシュ。


ホームにあった、ガラスブロックに囲まれた円筒状のものは、なんだったんだろう?


エレベーターホールの上部、駅名が入った宇宙船のようなものも、すごいインパクトだった。





ここからは、赤ラインのC線。
CHODOV駅は、やきものの風合いのあるタイルが貼られてた。



ところどころに焼きむらのあるタイル壁。


ROZTYLY駅は、横長に並べられたやきものの風合いのあるタイルに、
レリーフ状に立体感のあるタイルで、アクセントがつけられている。


町中では、このようなやきものの風合いのタイルは、見かけなかったが、
駅の空間にこんなに大量に使われているとは。


こちらも通路にびっしりと貼られている。


装飾は、円筒状のものを半分に割ったものが使われているようだ。


OPATOV駅も又、焼き締めのタイルが使われていて、こちらも良いなあ。
中央部分には、黒っぽい焼き締めのタイルがアクセントに入れられている。


両ホーム共、延々と貼られているタイル。


カラフルな金属板の駅があると思えば、一転してやきもののタイルが
使われている駅もあり、様々な素材が駆使されていて見飽きない。





深夜、終点近くの駅にくると、車両には誰も乗っていない時間もあった。
この車両は、椅子が微妙に弧を描いている。


日本にはないレイアウト。


終点のHAJE駅。
この駅は、大理石と、A線でも繰り返し使われていた中央に円の窪みのある金属板。



豪華な金色が大理石とマッチしている。






改札階へ上がると、大きな陶板アートがあった。


このガラスの装飾も素敵。


C線には、タイル以外にも大理石のみで装飾された駅もあった。





黄土色と黒ぽい大理石。


MUZEUM駅は黒の大理石がメイン。





改札階へ上がってきたところも黒大理石が渋い。




1926年にプラハの地下鉄実現に向けての基礎を築いたという二人の肖像が
壁面に掲げられていた。

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ヴィシェフラトのキュビズム建築&聖ペテロ聖パウロ教会】

2023-09-15 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

プラハの中心部から、地下鉄に乗って、ヴィシェフラドへやって来た。
ヴィシェフラドには、プラハの旧城があったといわれ、現在は丘の上の城塞跡に、教会や墓地、公園がある。
この丘のふもとの方にはキュビズム建築が点在してるというのでやってきた。



ちょっとした観光地にもなっているようで、売店があったので、ソフトクリームでひと休み。見るもの多くてとにかく時間がないので、補給できる時に補給するべし。


丘の上まで歩いてやってくると、ヴルタヴァ川を見下ろせる見晴らしのよい場所に出た。
キュビズム建築のあるところまで、せっかく上った丘から急坂を下る。


そして現れた建物は、ヨゼフ・ホホルが1913年に最初に手掛けたキュビズム建築の三世帯住宅。
なぜか私は、この建物が見学できると思っていたのだが、
扉は閉ざされていて、中には入ることができなかったのでがっくり。



キュビズムといえば、通常平面の部分が立体的に表されている。
この窓下の三角形に飛び出した部分とか・・


三世帯住宅なだけあって、とても広大な邸宅。


道路に面した建物の中心部には、3階のバルコニーの両脇に彫刻が施されている。バルコニーのフェンスもちゃんとキュビズムしていた。


道路に面した方にも入口があって、こちらは木の扉に凹凸の装飾が施されていた。
三世帯なので、もう一つ入口があったのかな?!



ヴルタヴァ川沿いでは、この日はイベントらしきものがあったようで、
賑やかに人が集まり、屋台が出てた。


次なる目的地へ行く途中見かけた建物に貼り付くレリーフ。
この童子が担いでる渦巻文様が入った紐のような?蛇のようでもあるもの、
度々、レリーフや彫刻でいろんな人が担いでるのを見てきたけど、実際何なのだろう?!


次なるキュビズム建築は、同じくヨゼフ・ホホル設計のコヴァジョヴィチ邸。
窓を囲む壁面が立体的に。


扉もやはり凹凸のあるもの


金属の扉のようだけど、折り紙のように立体感が現れている。


低い位置に付いていた面格子も、斜めに窪んだ壁面から、突出していた。
建物全体に凸凹感がつけられている。


キュビズムではない?ようだけど、この建物の外壁も面白いものだった。
窓を取り囲む煉瓦風のタイル?の一部が角を表面に出して並べられているので、表面はギザギザ。平面に並べられてる部分もあるので、
ギザギザが強調されて面白い。



軒下にもギザギザに、何重にも重ねて貼られたタイルが。


ネオゴシック風の建物も。


中央のベイウィンドウの角部分には、女性と男性の像が貼り付き、
1905年との年号も。


扉上部の両脇には、
魔除けのような、見張りのような彫刻がついている。






お隣の建物は、看板によると、宿のようだ。


木製の扉の、細かな装飾のラインがいいな。



急坂を上ったり、下りたりしながらやってきた、もう一つのキュビズム建築は、1914年に建てられたこちらもヨゼフ・ホホルのネクラノヴァ通りの集合住宅。


角地の急坂に建つこの集合住宅は、やはりこの角度から見るのが一番かな?


玄関は庇や、扉のデザインまで、プリズム形のモチーフが施され、
立体感が表現されている。


ドアノブはシンプル。



玄関ポーチから建物を見上げる。


2階、3階は、窓の付き方も中央部分が突出するようについていて、凹凸が激しい。





急坂に面したエントランス。

チェコにしかないといわれるキュビズム建築、2009年にリクシルの展示、
「チェコのキュビズム建築とデザイン」を見て、
次回チェコへ行った時には、キュビズム建築を回ってみたいと思っていたが、
その念願も叶うことができた。
ヴィシェフラドのこちらの3軒以外に、黒いマドンナの家アドリア宮レジオン銀行、後ほど紹介するホテル近くに発見したキュビズム建築なども・・


この後は、元来た道を戻る。
坂が急でかなりキツい;ここは、日頃の鍛錬の成果?が問われた。
そして、行きに、前を通った聖ペテロ聖パウロ教会へ。


こちらの入口扉の尖塔アーチのある扉。
ピンク色の扉や、モザイクタイルがとても美しい。


金色を中心に、色合いもカラフルで、細やかなモザイクで、


外観にモザイクが使われているということは、中にもあるのかな?
と思い、少し迷ったがせっかくなので、入って行くことに。





中央の扉。
チケットを購入し、中へ。


おお~っ、、すばらしい雰囲気。。


ひょっとしたら、モザイクが、と思ったが、
モザイクではなかったが、聖堂内には、隙間がないくらいびっしりと、
絵画が描かれていて圧倒されてしまった。


ステンドグラスも手の込んだ美しいものがたくさん。







木彫が素晴らしい説教壇。


民族的な植物文様と共に描かれていた人物像が、ミュシャの絵ぽいなあと思ったが、
ミュシャにインスピレーションを受けた画家の絵のようだった。


聖堂は、1070年に当初ロマネスク様式だった建物がゴシック様式に、その後バロック様式を経て、現在のネオ・バロック様式に徐々に改修が行われたとか。


それにしても、この尖塔アーチに沿って描かれているアール・ヌーヴォーの壁画が美しすぎる~


教会特有の重々しいい装飾ではなく、とても軽やかで色彩豊か。



期待していたモザイクタイルでの装飾ではなかったが、
これは、見れてよかった~と、うっとりしてしまった。

















ベンチの装飾も手が込んでいる。






チェコならではの雰囲気が感じられる聖堂を堪能できた。


ちなみにこの教会の横にはヴィシェフラド墓地があり、ドヴォルザークやスメタナ、ミュシャなど、チェコの著名な文化人が埋葬されていた。


帰り道、行きに、ソフトクリームを食べた売店で、今回のチェコでの初ビール、ピルスナーを飲む。
軽い口当たりで、飲みやすく、歩き疲れた体に染み渡った~

この後は地下鉄に乗って、プラハ中心部へ戻り、市民会館でのコンサートを堪能。



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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ・アール・ヌーヴォー建築巡り】

2023-09-09 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

更に町歩きは続く・・
建物の装飾が全て興味深く、特に建物の最上階には、凝った装飾があるので、
建物見上げて目を凝らし、観察しつつ歩く。


こちらの建物も最上階の窓周りには優雅で繊細なアールヌーヴォーのレリーフが見られた。


プラハでは、このような女性の頭部のレリーフを度々見かけた。


こちらは顔が二つ。
アール・ヌーヴォーの何気ない曲線が美しい扉周り。


女性の髪と樹木が一体化してるタイプ。


門と、アール・デコの照明、タイルが素敵なエントランス。


出窓の部分が波打つような壁面のアパートには、


飛行機と、1913年と年代の入ったレリーフが入っていた。


扉もシンプルでカッコいい。


こちらの建物は、セセッション風。


この建物の扉が魅力的だった。
建物の色のグレーに合わせた扉に、金色の縁取り。
アイアンの細工もいい。


ドアノブのデザインも面白いなあ。


壁面がピンクに塗られたこちらの建物は、


出窓の間に、壺のレリーフが入っていて、


壺からあふれ出ている何かにモザイクタイルが貼られてる。
面白いデザイン。


水色のパステルトーンのモザイクタイルが、壁面の淡いピンクと合っている。


オレンジ色のモザイクタイルも。


ブルガリの店舗が入るアパート。


大理石とお店のサイン、顔のレリーフがぴったりマッチ。



こちらは、ヴェルサーチのお店のドアノブ。V




両脇に童子のレリーフのあるエントランス。


こんな装飾のある建物が延々と続く。





4階のバルコニー周りには、両脇に孔雀が羽を広げる繊細な装飾。


アール・デコ風の男女一対のレリーフ。









蝶のような羽をまとった人のレリーフは、繊細な衣の感じが丁寧に表現されていて驚く。


一見普通のアパートに見えるが、


細部を見ると、こんな可愛い童子のレリーフが。




10匹の鯉が女性の周りを囲むレリーフのある建物。


レリーフは陶製で、アール・デコデザインが美しい。



中央の女性の手の動きが少し違うタイプがもう一枚。



軒下のラインに沿って入れられてる陶製飾りも美しく、
花モチーフのレリーフも。


最上階には、植物をデフォルメしたようなデザインの組タイルが貼られていた。



エッグ&ダーツ文様が縦に並んだようなレリーフが窓と窓の間に入り、



背の高い三重の柱が両脇に立つエントランス。





こちらも妻壁の装飾がとても繊細。
窓上には女性の顔の周りをブドウなどの細かな植物文が取り囲む。


この時代のプラハには、優秀な左官職人がそろっていたんだろうか~
とにかくどれもこれも、レリーフの模様、表現力がすごすぎる。






こちらのエントランスの上部には、



モザイクタイルがあしらわれていたのは見逃さず・・





スグラフィトとレリーフで装飾された建物。



物語の一場面のような絵がアール・ヌーヴォー様式で描かれ、
草花やフクロウなどの鳥のレリーフがかわいらしいい印象の建物。


この雰囲気の中、柱の下に潜む顔。


柱と一体化して、めり込んでる顔。



いろんな表情が面白い。


店舗の入口からタイルがチラ見えしてた。





ベイウィンドウの持ち送り部分というのか?
この建物に縁のあった人物なのか?三つの顔。



アイアンの細工のひまわりだったり、小さな小窓だったり、カラフルな木彫り装飾などなど、可愛さにあふれた扉。



エジプト的な意匠もやはりちょくちょく現れる。

この後は、地下鉄に乗って、ヴィシェフラトへ、キュビズム建築を目指して向かった。
まだプラハ一日目は終わらない・・

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【シロカー通り他の通りの建築巡り】

2023-09-04 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
パジースカー通りからシロカー通り、更にその周辺をくまなく歩いてゆく。
ブダペストでもたいがい凝った扉や格子などを見たが、
プラハは、又更にデザインが凝っていたり、面白かったり・・
渦巻を使った展開も多いなあ。


この扉の格子は、上下は青海波なのはわかるけど、真ん中のデザインは?!
字とも模様とも見分けのつかないもの。


クラシックなデザインのこちらの建物は、


扉のデザインがとても素敵だ。
写真を撮っていたら、ちょうど住民の方が出て来られて、


中を少し見せて頂くことができた。
クラシカルなエレベーターの先には、孔雀のステンドグラスが!


美しい~
毎日この階段を上がり下りするだけで、気分も上がりそう。
格子のデザインもいいし・・


二つの入口の扉を見守る巨大な鷲?!のレリーフ。


出窓の下の持ち送りには、ライオンをはじめ、いろんな顔が貼り付いている。


あ~、この建物も見覚えがある・・
ピラミッドの石を運んでそうな奴隷風の男が軒を支えてる。


しかし、、このお化粧直しのピンク色は、建物の雰囲気とはミスマッチなのでは~?!



グレーぽかったはずだけど、ピンクのファンキーな建物に成り代わっていた;


化粧品の会社のようだ。


ちらりと目に留まった門の中には、タイルが。


ヘキサゴンの無釉タイルが貼られている。
文様の入ったものも。


壁面には、マジョリカタイルらしきものと、チェーンのような縁取りタイル。
床面も壁面もRAKO社っぽいなあ。


1915と年代のレリーフが入っていたアパート。


スフィンクスぽいレリーフが
エジプト風セセッションみたいなデザイン、度々見かけるが、当時流行っていたんだろうか?!


こちらもやや赤っぽいピンクに塗られた建物。


三人一組で、軒を支える人たち。
髭をたくわえ、髪はカール。ふんどしのみ身にまとうのは、同じパターン


やはり渦巻文様がメインで繰り返される扉。


この造形は、キュビズム?!


窓下の壁面が立体に・・


いくつかあった入口も、門のデザインもキュビズム感満載。



三段構えの窓の軒。



こちらの建物には、陶製の飾りがついていた。


窓下に、同じパターンで、形を変え、宝石のような陶製装飾がついている。





最上階には、面格子の入ったバルコニーや傘型の庇が可愛い。
点々と見えるのは、やはり陶製装飾。
下からは、なかなか見えにくい箇所だが、隙なくデザインされている。



入口の門周りも。
時計の修理屋さんの店舗が入っているようだ。


鮮やかなグリーンとブルーのタイルが目を惹く。



床の扇状の無釉タイルはRAKO社製かと思われる。


中には、古いエレベーターも残されていて、


階段ホールにはステンドグラスも。


黄色が美しい繊細なデザインの孔雀のステンドグラスと、


ミュシャがデザインしたような女性の顔が描かれたステンドグラス。


壁面にはこんな意匠も組み込まれていた。


一見シンプルな建物・・


最上階の窓下には、ライオンと羊の顔のレリーフがついていた。



こちらの建物は、動物ではなく、



人の顔。



個性ある顔が貼り付いていた。



こちらはまた、繊細で華麗な装飾のつくアパート。


隣の建物かと思ったら、一体となっていた。



出窓の付け根におじさんの顔が。
施主の顔なのか?こういう所に自分の顔がつくというのは
どういう心境?と考えると面白い。

町歩きは更に続く・・
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