m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

名古屋日帰り【一宮・Re-TAil&個展「SONG OF BIRDS」他】

2025-01-28 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

名古屋市役所本庁舎ツアーを終えた後は、一宮へやって来た。
日本最大の毛織物産地で知られる尾州、一宮に1933年に建築された
尾西織物同業組合事務所だったという尾西繊維協会ビルへ。
7年前に訪れた時には、外観しか見れなかったが、
2016年にリノベーションされたそうで、おすすめと伺ったのでやって来た。
現在は「Re-TAil」という繊維やデザイン関係のテナントやギャラリー、カフェなどが入る複合ビルとして活用されている。



スクラッチタイルの外壁に、白い隅石が映える。
アーチ窓の間には、ヘリンボーン状に貼られたタイルがアクセントに。



外壁のスクラッチタイル。



スクラッチタイルがはがれて、ちょっと似た感じの型押しタイルで補修されたと思われる部分。


ヘリンボーン状に貼られたタイル。
型押しタイルだけど、網代に編んだやわらかな質感のものに見える。



入口はアイアンワークの扉や面格子が入っていて、






門を入ると、床面には、布目タイルが貼られてた。
踏みしめられてやや色あせた感じ。


エントランスホールには、無釉モザイクタイルが市松模様に貼られていて、その周囲は、違った色味のタイルで縁取りされていた。







1階には、テキスタイルを扱うショップも。
レンタルスペースでは、イベントも開催中だった。


ミシンを扱うお店もあり、予約制で、試し縫いや時間貸しも可能。


2階には、創業1850年、老舗のテーラーが入っていたり、
カフェもあったが、満席との看板。



3階には、広い講堂のような部屋があり、布が山のように積まれてた。



重厚な雰囲気の舞台も残されていた。




舞台に彫られた装飾。



天井には、シーリングファン

建物は、建築当時の状態がよく残されている感じで、建物にちなんだ繊維関係の店舗もいくつか入り、いい感じに活用されているようだった。



リテイルビルを出て、少し街歩き。
きれいなタイルを見つけた。
ブルーと紫、茶色混じりの窯変が美しい。


おもしろい街灯が。
人の形をしてる?!


商店街を歩く。


シャッターが閉まってるお店もちらほらあるが、看板がかわいい。



前も写真を撮った覚えある、、



そしてもう一つ見ておきたかった丸八株式会社の建物。
こちらの会社は織物卸業を営む会社。



まるで型押しタイルの見本帖のように様々な二丁掛け型押しタイルが貼られてる。


さまざまなタイルが貼られた壁面を遠目で見ていると、織物のようにも見える。


縦横ラインのものや石目のついたもの、


凹凸のあるものや、スクラッチタイル風にわらびを出したもの・・


布目もあり、色合いもさまざま。



型押しのないフラットな二丁掛タイルの貼られたコーナーも。
一軒で、ありとあらゆる型押しタイルを見れる神スポット。


一宮を後にし、この日のもう一つの目的地へ。
杉江製陶所タイル見本室プロジェクトでご一緒した髙木さんが、ちょうど名古屋で個展をされているというので、会場へ向かった。


最寄の久屋大通駅で降りる。
素敵なモザイクタイル壁画が目に飛び込んできた。


シャボン玉を吹く子供。
ひまわり畑だろうか?ひまわりとシャボン玉が一体となったきれいな作品。



モザイクタイルの背景が、ピンクからえんじ、紫までのグラデーションが美しい。






展示会場の「スペースプリズム」へやってきた。
タイトルは「SONG OF BIRDS」


会場の白い壁面に、色とりどりの千鳥が舞う。



真っ黒な明烏が飛び交う壁面


明るい未来を思わせるような色とりどりの千鳥が舞う壁面。

千鳥に交じってペンギン発見。


こ、これは、鳩サブレー?!



私は、このうっすらピンクに見える千鳥をお持ち帰りした。
展示は、翌日が最終日だったので、鳥たちは、だいぶ減った後のようだったけど、久しぶりにお会いした髙木さんと作品や陶芸のお話ができ、ゆっくり楽しませて頂けた。


この後は、高木さんもご一緒に、ウィンク愛知地下一階にある「ジート」いうウクライナ料理店でLindenさんと合流。


ウクライナ料理おすすめセットを頼む。
ウクライナ料理、初めて食べたが、とても美味しかった。
特に、ニシンが、酢漬けのビーツに巻き込まれたシューバサラダが超美味で見た目もきれいだった。
ボルシチは、ロシア料理かとばかり思っていたが、
ウクライナが発祥なのだそう。



キーウ・チキンカツレツもウクライナ伝統的料理で、バターとハーブを鶏肉で包み込み揚げたもの。中に味付けがされていて、レモンを絞って食べるとさっぱり美味しかった。
お腹いっぱいで満足。
久々、杉江製陶所タイル見本室プロジェクトメンバーのお二人にもお会いできてよかった。


地下街で見つけたタイル壁。


ふっくらクッションのようなやわらかさを感じるタイル。


こちらは、キラキラしたガラスモザイクで七宝繋ぎ文が表されていてきれい。

そして、私は、夜行バスの時間までにお風呂屋さんへ。
名古屋駅近くの金時湯は、徒歩圏内で行けるので重宝する。

時間調整の為、閉店までゆっくりしていたら、店主さんが、番台に座らせてくれたり、
写真を撮らせてくれたり、


男湯の浴室前のモザイクタイル。


モザイクタイルの洗面台。

この日も、早朝から晩まで名古屋をフルコースで満喫できて満足し、帰途についた。


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名古屋日帰り【タイルの宝庫・名古屋市役所本庁舎見学ツアー】

2025-01-25 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

午前中の予定をこなし、やって来た名古屋市役所本庁舎。
1933年、一般公募から採用された平林金吾設計により建築。
名古屋城との調和を図り、時計塔には和風の屋根瓦が乗った和洋折衷の外観
のデザインが考えられたという。






受付を済ませ、ツアー開始。



1階の大理石に包まれた中央階段。
階段手摺などに使用されているのは、山口県産の小桜という大理石だそうで、
国会議事堂で使用した残りのものが使われているとか。


階段ホールで目を惹くのは、手摺の上に乗った陶製の照明。
小森忍による作品で、花文様の透かし彫りの中から緑色の明かりが漏れている。
三彩のような色合いの釉薬が、流し掛けされて、それらが複雑に交じり合ってとても良い風合い。


各階に設置されている照明器具は、少しずつ釉薬のかかり具合も違っている。
緑の明かりによく合うなあ。


階段上から見ると、上部も透かし彫りが施されていて、とても豪華だ。



流し掛けされた釉薬が、裏側で溜まってる様子。


吹き抜けの階段ホールを下から見上げる。



階段下のスペースには、御休憩室。



北側、東側の廊下は、明るめのベージュ色の布目タイルが貼られていた。




廊下には郵便のシューターも。
シューター周りのタイルは、少し赤みを帯びたもの。



2階中央廊下は、濃紺とちょっと渋めの金色のタイル。


議場前壁面には、華やかなタイル貼りのコーナーが設けられていた。


色とりどりのタイルが貼られた黒い大理石に囲まれたコーナー。
黒い大理石が、内に貼られたタイルを引き立てている。



タイルは、一枚一枚、見たことのないような風合いの窯変が現れていて、
それぞれがとても複雑な表情。


藍色やえんじなどの深い色合いの中に、鮮やかなライトブルーやオレンジなどが所々に現れていて、何これ?!状態・・


なんと魅惑的な風合いなんだろうか~





うっすら布目が見えてるものもあるが、
ほとんどが布目が隠れてしまうくらい、たっぷりと釉薬が掛かっている
ようだ。




いつまででも眺めていたくなるような魅惑のタイルたち。





2階の中央廊下沿いには、外にテラスのようなスペースも設けられていた。
建築当初はパーゴラが付いていたそうだが、
現在は老朽化の為取り払われ、その名残の庇がいくつか残る。


布目タイルの貼られた階段ホール。


2階、3階にある議場。
円形の議場は、全国的にも珍しいのだそう。


格天井の中央部は、ステンドグラスに。



こちらは市長室。
天井飾りなどは、そのままだがシャンデリアは新しいものに変えられている。




柱のやハンチの装飾。




こちらは4階の貴賓室。
海外からの賓客などをお迎えする部屋。


大理石のマントルピース。
東山魁夷の絵がマントルピースの上に掛けられてる。


シャンデリアの傘も大理石。
戦時中、貴賓室は、金属供出されなかったのだそうで、
シャンデリアやヒーターのグリルなど金属製のものが多く残されていた。


ハンチには、雲のようなデザインの装飾。




大理石の壁かけ時計も。
金属製の飾りもおもしろい。


洋風ぽい装飾の中に、五三の桐をモチーフとした文様があちらこちらに使われていた。


ヒーターの装飾グリル。
マントルピースのグリルにも、同じくデザインされていた。


そして、貴賓副室を挟んで、貴賓化粧室が設けられている。
扉が開くと、一面のブルーのタイルが目に飛び込んできて、
うおーーっと歓声を上げたくなった。
広々とした化粧室は、床面も、壁面も美しい光沢のあるブルーのタイルが
一面に貼り巡らされている。




うっすらと布目の見えるタイルは、ぬめっとした艶やかさがあって、
美しい~~







洗面台上の、三段ラックは、大理石の造り付け。


洗面の壁を挟んで向こう側には、トイレも。
なんと贅沢なトイレなのだろうか・・


貴賓化粧室のタイルも小森忍が手掛けたもの。
議場前のタイルとはまた雰囲気が違っているが、こちらもブルーの濃淡がつけられていて、味わい深い・・


階段ホールのアーチ。
手摺に嵌められた金属は、金属供出時に全て取り去られ、
新しい、シンプルなものが入れられている。



上から階段の吹き抜けを見下ろす。


階段や、ホール付近の各フロアには、ベージュ系の布目タイルが貼られていた。


屋上へも案内して頂く。
広い屋上の床面は、クリンカータイルが敷き詰められている。


ここのクリンカータイルは、中央部分がほんのり赤みを帯びているな?!
とてもきれい。


屋上から見た時計台。


屋上から見た城郭風の屋根部分。
銅板貼りの屋根の天辺には鯱が、屋根の軒下には、鬼面が建物周りにぐるりと貼り付く。




防空迷彩の為、壁面をコールタールで黒く塗った部分も残されていた。




屋上から望む名古屋城。
この日はとてもいい天気で、背景の山並みまで、こんなにはっきり見えることは、あまりないとのことで、きれいだった〜



最後に、トートバッグ、缶バッジ、付箋メモまでお土産に頂く。
市主催の無料ツアーだったが至れり尽せりで、大満足。
念願だったタイル三昧の名古屋市役所本庁舎をじっくり楽しめた。
この後は、一宮へ。



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名古屋日帰り【パスカル青山&瑞泉寺の敷瓦】

2025-01-23 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】
先週末は、タイルが見たいと思いつつなかなか行けてなかった名古屋市役所本庁舎の見学ツアーに当選し、名古屋日帰り。
どうせなら、丸一日動きたく、夜行バスでの車中泊2泊、現地0泊の強行軍を決行。
いつも思うが夜行バスというのは、なんと時間を有効に使うことができる乗り物なのだろう。寝てる間に移動できる上に、朝一から活動できるなんて・・




6時前に名古屋に到着。
1時予約の名古屋市庁舎の時間まで、たっぷり時間があるので3つの予定を詰め込んでいた。
まずやって来たのは、鳴海にある喫茶店「パスカル青山」。
今年、閉店するというのを聞き、行っておきたいと・・更にお店は7時開店と好都合。
外観から緑のテント使いがとても素敵。


「いらっしゃいませ」のマットに導かれて店内へ。
入口床のタイルが渦のような、波のような感じで可愛い。



入口横の、元ショーウィンドウらしきところの丸モザイクタイル。


店内に入ると、アーチの柱の間から目に飛び込んでくる太陽をモチーフにしたクッション壁。



うおおぉ、素敵だ。
店内の緑のソファとこの太陽の色合いが最高にマッチしている。



ママさんのご主人がデザインされたというお店は、隅々までその素敵なセンスが宿っていて、
ママさんは、ご主人が作ってくれたからこそ今までこの喫茶店を守ってくることができたと言われていた。
残念ながら今年いっぱいで閉店されるとのこと。



店内をゆるく区切るようなこのアーチが良い仕事してる。


ママさんは、お客さんがあまりいないうちに、写真を撮ってあげる。と言ってくださり、
ここに、座って!と言われるがままに何パターンか写真を撮ってくださった。
週末になると、ブログなどをされてるお客さんが多く来店されるそうで、
そんな私のような一見客に対しても細やかな気配りがうれしい。



照明もいいなあ。



どこを撮っても絵になる店内。




中央のシャンデリア。



カウンター上に下がる照明。






太陽と向かいのクッション壁には、ブローチのような装飾が埋め込まれてる。


ほとんどの飾りは、中央のキラキラしたガラスが取れていたけど、
唯一残っていたもの。こちらもさりげなくソファの色と同じグリーンだった。



モーニングは、どのドリンクでも選択可で、ドリンク代で、トーストとゆで卵がついてくる。
バナナジュースと小倉トーストにした。
パンは厚切りで、食べ応え十分。
自家製バナナジュースも美味しかった。


お手洗いの扉。


お手洗いに貼られていたタイルもかわいい。

お近くでお店をされている常連さんとのお話にも加わらせて頂いて、
短い時間の滞在だったが、あたたかい気持ちになって、お店を後にした。




パスカル青山から歩くこと約20分。
次なる目的地、瑞泉寺へやって来た。
こちらで、今回偶然にも名古屋市庁舎の見学が一緒だと判明したLindenさんと合流。


こちら、瑞泉寺は、1396年に建立された曹洞宗のお寺で、
1867年に建てられた坐禅堂の中には、敷瓦が敷かれているという。
モザミューの「敷瓦の世界」展でも紹介されていたスポット。
通常非公開のようだが、事前にお断りを入れて拝見させて頂けた。




本堂の左にあった坐禅堂。


中へ入ると、ベッドのような畳敷きの坐禅スペースの前には、ずらりと敷かれた敷瓦。
通常の向きから45度角度を付けて貼り合わせる、四半張りで貼られたもの。


これだけの広々とした床一面に貼られた敷瓦は、初めて見たかも。
織部、黄瀬戸、飴、鉄赤(赤天目?)チタンと五種類くらいの釉薬が使われているようだけど、渋い色味ながら、所々に入れられたチタンの白が効いていて
華やか。



27cm四方の敷瓦は、やや膨らんだものや、反ったものなどが入り混じり、
一つとして同じものはない手作りの風合いが良い。



坐禅スペースは、一人畳一畳あるようで、それぞれ物入もついていて、
ここで寝泊まりできるようになってたのだろうか。
今は、こちらの坐禅堂は使用されていないとのこと。















四半張りなので、端は必ず三角形の形状の敷瓦が必要。
端だけでなく、所々、三角形の敷瓦が貼られてた。


中には、無釉のものも2、3枚あった。
美しい敷瓦の洪水?!を浴び、エネルギーをチャージした後は、東山動植物園へ向かった。


東山動物園駅構内には、以前、多治見の丸万商会さんで見せてもらった可愛いお花と葉っぱのタイルが広範囲に貼られてた。





動物園駅なので、動物のタイルを期待したいが、
この安っぽい合成感ありありな写真がちょっと残念・・



ただ、駅を出たところで、コアラの親子のモザイクタイルに出会った。


そして東山動物園内には、クマの親子の陶壁画。
背景は小口タイルが並べられ、クマの親子は、焼き締めのタイルのパーツでできているようだ。



引っ掻いたような模様で毛並みが表されている。
釉薬が掛かってないので、やや汚れが目立ってた。



背景の小口タイル。


そして、しろくまの陶壁画も!
周りのモルタル造形?で表された氷山と一体化していて、
すごくいい感じ。



シロクマは、白からベージュのグラデーションで釉薬がかかっていて、
周囲の氷山も雰囲気出てる。



上部の背景が一番タイルらしい?タイル。
数種類のラインの入った型押し模様の、厚みが様々なタイル。



こんな動物のレリーフの入った陶製の噴水もあった。



ぽかぽかした日差しに、日なたぼっこするアシカたち
この後、東山動物園の目玉のコアラは見ておくつもりだったのに、うっかり失念;


そして植物園へやって来た。
重要文化財の東山植物園温室前館は、1936年竣工の現存する日本最古の公共温室。
イギリスの王立植物園キューガーデン「バームハウス」がモデルになったといわれ、「東洋一の水晶宮」と呼ばれていたという。


鉄とガラスでできた美しい温室は、ほんとにガラスの宮殿のようだなあ。


温室の入口は、モザイクタイルが敷き詰められていて、


一歩中へ入ると、温室内の床面はクリンカータイル貼り。
湿気と水気が多い温室なので、滑り止め付きクリンカータイルは必須。
チョコレート風デザインのこのクリンカータイルは、Lindenさん調べにより、
伊奈製陶のものだとか。



温室の鉄骨の柱などの錆びや耐震不足の部分は、
1937年の開園当時の姿に補修されたそう。






あたたかな温室で、ブーゲンビリアの花が咲き乱れる。




そして、こんな可愛いモザイクタイル壁も。
色といい、お花の感じも素朴でレトロ。







奥のサボテン室


サボテン室に転がってたオブジェのようなマカロニ状の陶器、
Lindenさん調べにより、常滑造形集団が制作した期間限定のアートの残骸だとのことで、写真を見せて頂いたが、確かにこのニョロニョロが大量に使われていた。
植物園の裏山にもっとあるはずだ、と力説されていたが・・


前室に戻ってきて、東花卉室。
こちらは、池をあしらった庭園風の造りになっていて、



こんなマントルピースのような花台があったり、


居間を兼ねた温室のようなつくりに。


クワトロフォイル型のモザイクタイル貼りの小さな池のようなスペースも。
水は張られてなかったが。


これは、ベルガモットらしい。紅茶のアール・グレイの香付けの、、
初めて見た。


温室を出て、出口へ向かう。
この石のプランターは、脚にはライオンのような動物、プランター表面には、
人と動物の姿のレリーフが刻まれてた。
開園当時のものだろうか?!二つ並んでた。



合掌造りの家を見て、植物園から撤退。


















お昼は、こちら星が丘製麺所へ。


おしゃれなきしめん屋さんで、ビャンビャン麵か?というほどの太い
きしめんが出てきた。
すだちうどんがさっぱりと美味しかった。

この後は、名古屋市役所本庁舎の見学ツアーへ向かった。



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大人の社会見学・関西ゲートウェイ

2025-01-22 | 工場見学・社内見学&子連れイベント


「京都を歩く会」のスピンオフ、「大人の社会見学」で今回訪れたのは
クロネコヤマトの大阪ベースである「関西ゲートウェイ」


エントランスホールには、2019年で創業100周年を迎えたヤマトグループの
歴史を振り返るコーナー。



なんと、クロネコマークは1957年に社員の子供の落書きの親子猫にヒントを得て誕生したのだとか。


親猫が子猫を運ぶように、荷物を大切に扱う気持ちが込められているそう。


1957年当時からクロネコマークは、更に省略化され、現在は、上の親子猫共、脚が一本ずつのものに・・
昔のマークの方がかわいいと思うけど。


広告ギャラリー。
毎年、お正月に載せられた歴代の新聞広告展示。
こちら、最初に宅急便として運ばれた荷物は、11個だったという。(2個は間違いだそう)
そして「宅急便」という言葉は、ヤマト運輸サービスのみ使用できる
登録商標だそうだ。








こちらで、スライドを見た後、撮影禁止の見学コースへ。
コンピューター制御されたベルトコンベアがすごい速さで流れながらも、荷物が行先別に丁寧に仕分けされていく様子を見るのがかなり面白かった。
ベルトコンベアの微妙な調整により、すごい速さで流れていても、相当なこわれもの以外は、無事壊れず仕分けられるシステムになってるようだった。
(危ないものは、事前に仕分けられてるそう)

又、ヤマトでは、荷物の配送以外にも、家電の修理や手術道具の洗浄やら印刷など請け負う業務も行っているそう。
そのまま発送、在庫管理などを行うことで、輸送時間を短縮することができるという。


最後には、クロネコ、シロネコのキャラクターグッズの可愛いお土産まで頂いた。
何が入ってるかは分からない。
写真は4人分のお土産を集めて。


トラック型段ボールもかわいい。
こちらは、販売してたもの。

この日もランチから集合して、工場見学後は、今話題の?スーパー「ロピア」へも行って主婦の買い物満喫し、満足の一日だった。
次回は、真面目に京都を歩こうということに。



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香川うどん旅202【ヤドン公園&渡邊邸他】

2025-01-15 | 建築巡り・街歩き【その他】

二日目の朝、ゲストハウス花鳥苑を後にし、1軒目のうどん屋、池上へ向かう。


昨日のおか泉の長蛇の列を目にして、長時間並ぶのだけは避けたいと早めに向かったが、開店40分以上前に一番乗りしてしまった。誰も並んでなくて拍子抜け。
30分前くらいになると、車が1台、2台と増えてきた。


そして開店。
池上は、移転前のお店に何度か通ったことのある好きなお店。
うどん界のレジェンド、るみおばあちゃんは、一昨年に亡くなられたそうで、
代わりに等身大の看板が立てられていた。


池上のもっちりと弾力のあるうどんが好き。
せっかくなので、大(二玉)を釜玉にして食べた。
よく考えたら、好きなお店で食べたら、もう何軒もはしごしなくてもいいんじゃないかと。
後、最後に山田家で食べれたらよいかな。


その後、娘が見つけてた「ヤドン公園」へ。
香川県が「うどん」と語呂が似てる「ヤドン」を推しポケモンとして、PRに活用してるそうで、マンホールやお土産物にも使われてるらしい。


ヤドン公園は、家族連れでにぎわっていた。
よく知らないけど、ヤドンかわいい。


公演の遊具のあちこちにヤドンがいてる。






ピカチュウのベンチもデザインかわいい。


自販機もヤドンとピカチュウ。





その後、見学予約していた渡邊邸へ向かう。
車窓から、ライオンの顔インパクトがすごい幼稚園発見。



そして三木町の渡邊邸へやってきた。
讃岐の豪農、揚家所有だった茶室10のうち5つが移築され、
お茶人であった現当主のご両親が様々に手を加えられ、茶室として使用していた建物。


当主さんに迎えて頂き、ご案内して頂いた。
家族4人で伺ったが、関心があるのは、私だけで・・
と話すと、当主さんも昔は、ご両親が熱心だった茶道には、ご興味がなく、
音楽に没頭されてたそうだが、次第にご両親の残されたこの建物たちを守り、活かそうという考えに行き着かれたのだそう。
そのうち子供たちも、関心を持つようになりますよ、
と言われたが、うちの場合はまずないな;


敷瓦が敷かれた玄関のたたき



丸炉の席。
丸い炉が切られている。


櫛窓の席。
半円の櫛型の窓があり、網代天井が美しい。


鯰魚庵、こちらは当家伝承の建物。
書院には、前当主で茶人だったご夫妻の写真が、火灯窓の両脇に飾られていた。


床框は、普段はカバーが付けられていて、
お茶時に外すと、高台寺蒔絵が施された美しい細工が現れる。
お客さまを喜ばせる仕掛けが随所に見られる。





欄間には、福を呼ぶ蝙蝠の透かし彫り。


障子、斜めに渡した竹が入っていたが、こちらは、障子が歪まないためのつっかえ棒的な役割のものだとか。


お庭へ。



紅葉の落ち葉が一面を埋め尽くしていた。
さぞ見事な紅葉だったのだろうなあ。


紅葉の頃も絶景だっただろうが、枯れ木や落ち葉も風情があって、茶室との相性もよいな。
外腰掛け。





お庭をぐるりと一周。


こちらは、狐月庵。
茶室前の織部のタイルが印象的。
手前の小さな黒味を帯びた石は那智黒石だそう。


タイルは移築時に、前当主のセンスで貼られたものだそうで、
タイルの間に飛び石をめり込ませてあるのも面白い。


何よりこのタイルの色合いが美しい。


一枚一枚、微妙に違うグラデーションの美しいタイル。
雨に濡れると更に輝きを増すという。


狐月庵の中も様々な木材が使用されている。





天井は屋久杉が貼られ、竿縁は、栗の木を手斧仕上げしたもの。





水屋も素敵だった。


鋳物の照明は、桐の文様をデザイン化したものだった。



床下収納の扉には、可愛い瓢箪のくり抜き。
(指を引っ掛けて開ける為のもの)


更に奥にあった茶室、白雲軒。
萩の茎を並べて網代に編んだ天井も圧巻。





無双窓。


かわいい梅の花文様の透かし彫り。




扉の瓢箪形のつまみ。
細かいところまでこだわりが見られる。






更にお手洗いには、床に本業タイルが貼られてた。


透かし彫りの入った建具や照明も美しいな。


このような照明の類は、前当主がひとつひとつ集められたものだそう。


茶室にふさわしい、それほど華美でない小ぶりの照明たち。















最後にお抹茶とお菓子を頂く。
個人の見学は、お抹茶、お菓子付きで1000円と気軽に見学することができ、
全国からお客さんが来られているそう。
当主さんは、建物は、使われる中で生かされると考えられ、
蔵では、バンド活動をされている当主さん自らライブ演奏を行われたり、
茶会などのイベントも不定期で行われている。
昨年に登録有形文化財に指定された建物を今後も維持し、守っていかれるとのことで、
このように建物が生かされ、活用されるのはすばらしいなと思った。


渡邊邸を見学させて頂いた後は、うどん本陣山田家へやってきた。


お昼はとっくに回ってたので、そろそろ空いてる頃かな?と思いきや、庭には順番待ちのお客さんがぞろぞろいてた。
しかし、意外に回転は速いようで、待つことに。




3、40分で順番が回ってきて、うどんにありつけた。
この日は2軒目で、最後にしようと思ってたので、ちょっと豪華な
天ぷらの盛り合わせといなり寿司のついた釜ぶっかけ定食にした。
最後にここのうどんが食べれてよかった。


帰るころには、庭にあふれていたお客さんもすっかりいなくなっていた。
登録有形文化財の本館。







本館の内部。

香川うどん旅、最終的に二日間で、うどん屋は、5軒巡って終了。
昔は二日で10軒巡っていたことを思うと、今回はやや少なかったが、
満足できたのでよしとしよう。






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香川うどん旅2025【こんぴらさんへお参り&ゲストハウス花鳥苑】

2025-01-14 | 建築巡り・街歩き【その他】
丸亀からこんぴらさんへお参り&腹ごなしに。
参道で、扉周りにレリーフが入ってるかわいらしい不動産屋さんを発見。


向かいには2階に細かな漆喰装飾のある洋服店。


更に3階にステンドグラスの入ったただならぬ雰囲気の洋館を見つけたが、、家族一緒だった為、よく観察できずに素通り。


屋台やお土産屋さんがひしめく参道は、とにかく人でごった返していて
やっと抜けたかと思うと、延々続く階段も人でいっぱい・・
さすがに、三が日を甘くみていたみたい。


相当上ったので、やっとゴールかと思いきや、旭社、まだ途中、、本宮はもっと先だった;
 

さらに本宮手前では交通規制?!が入っていて、しばし順番待ち。


ここに来るまでもずっとだったが、そこそこ急な石段をこの人ごみの中、上がっていくことに恐怖を感じる。
誰かひとりでも足を踏み外して上から落ちてきたら終わりだな~と。




御本宮の前がそれほどスペースなく、すぐ階段なので、
これは、押し合いへし合いになるとかなり危険。人数制限はごもっともだな。
無事お参りを果たす。


階段を785段も上がると、さすがに見晴らしも良い
さぬき富士がいい形。



犬を連れて上がってる人も多く、江戸時代に飼い主の代わりに代参する役割を果たす「こんぴら狗」という風習があったのだとか。
今でも犬を連れてお参りをすることもできるのだそう。
かわいい犬みくじもあった。


帰りの下りは、ますます転げ落ちそうで怖かった;


帰りに見つけた和繋ぎ文様のレリーフタイル。



車で来たので、駅舎まで走って見に行く。
JR琴平駅は1922年建築の三代目の駅舎。





こんぴらさんへお参りの後は、宿へ向かいつつ途中の三豊市の下高瀬簡易郵便局へ立ち寄る。
1935年に建てられた元呉服店の建物が郵便局になっていて、
今も現役で使われているという。
住宅街の中、ものすごいインパクトでそびえ立っていた。


レリーフ装飾もデコラティブで、呉服店時代の屋号が入っている。


お正月休み中なので、新年のあいさつ看板が出されてた。
扉や外壁、床のタイルもいいなあ。


もう一つ出入口。



床の無釉タイル。


壁面の一部に使われている型押しタイル。



南面


こちらにも出入口が設けられてた。
使用されてないようだけど。


そして、日本のウユニ塩湖、父母ヶ浜へも立ち寄る。
干潮時に潮だまりができて、そのリフレクションが美しいのだそう。
だが、この日は干潮ではなく、やや風も出ていたので
そこまでの絶景?は望めず。


波が立ってないと、鏡のようにリフレクションがきれいなのだそう。


宿に一旦チェックインした後、この日の夕食にやってきた骨付き鶏が食べれる観音寺の「味鶴」
ここで、骨付き鶏他、鶏三昧の夕食を。


この日、宿泊したのは、一棟貸しの「ゲストハウス花鳥苑」(写真は翌朝撮ったもの)
鳥取家の迎賓館として約100年前に建てられた建物。


現在、ホストさんが住まわれてる母家は更に古いのだとか。茅葺屋根がトタンで覆われてる。


1棟貸しの元迎賓館は、家族四人で使うには、もったいないくらいの広さ。
1階の8畳二間を使わせて頂き、一間はリビングとして、もう一間は、寝室として、家族四人分の布団を敷いてくださってた。
他にも、洋室や台所、2階にもお部屋があり、3家族くらいでも十分泊まれそう。





松竹梅の細工が施された書院欄間。






そして、最も素晴らしかったのは、浴室。
五右衛門風呂の浴槽に、モザイクタイル貼りの床、凝った天井の湯気抜きもあり、実際に入ることもができるのだ。
五右衛門風呂は、薪で焚くこともでき、薪で温めた湯は、体の芯まで暖かくなると聞いたので、是非ともやってみたかったのだが、、
家族全員がやらないと断言、それでも一人でやろうと思っていたのだが、
夕食から帰って来て、沸かすのに1時間かかると聞いて断念・・
結局給湯器のお湯で入った。


モザイクタイルにうっとり。


ヘキサゴンの無釉モザイクタイルが一面に、お花模様が可愛く、縁取りのラインや、入口の一段上がったところには、違うモザイクが敷き詰められていたりと華やか。





コーナーには、こんな小さなタイルの洗面台も。
実際に入るとなると、広すぎてちょっと寒かったが、現役のタイル貼り五右衛門風呂、堪能できた。


外へ回って、お風呂の焚き口。


畳敷きの脱衣所もとても素敵だった。


床の間風のしつらえには、こだわりの木材や雀の可愛い透かし彫りが入っていたり、、




浴室前の洗面シンクにもモザイクタイルが敷き詰められていた。


浴室床と同じヘキサゴンのタイルでワンポイントの模様が入る。



お手洗いの扉。


型板ガラスもきれい。



中庭から見えるアーチの窓のついた洋館は、


台所ともう一室応接間のような空間になっている。
内部は改装されてるようだが、窓枠や扉は大きく立派なまま。
もちろん全部屋使用可能。


台所と続きの洋室。
元々は、壁は全て漆喰だったそう。


擬宝珠のついた階段親柱。


今回は、1階しか使わなかったが、
翌朝、2階へも見学に。
階段途中の飾り棚。





2階には、広縁のコーナー部分がサンルームのように広くとられてて、朝日が差し込んでとてもいい空間だった。
半分戸袋が閉まってたので、開け放つと更に開放感あって良いだろうな。




2階にも8畳の二間続きの広間があった。




1階の和室と同じく、松竹梅の書院欄間の細工。


部屋との間の欄間の細工が、浮き彫りのような立体感のある彫り物で、
とても手が込んでいた。
少し新しく見えた欄間。こちらは、建物が建てられた次の代、昭和初期くらいに入れられたものとのこと。


これは、たわわに実る桃?!


こちらは、へちまやひょうたん、くるくるした蔓までリアルに彫られていた。


襖の引手は六角形。
中には草花が描かれている。



鶴。


もう一方の廊下には、カーテンを開くと、そこには手摺壁に様々な動植物の
透かし彫りがされていた。


ちょうちょに


カキツバタ、


ユリに


梅。



全て図案が違っているようで、楽しい。

2階の見学も終え、建物も十分満喫できた。
そろそろ二日目のうどん巡りに繰り出すことに。
現当主さんと、奥さんが見送りに出てきてくださり、
なかなか起きずに一人準備が滞ってた息子が出てくるまで立ち話。
宿にされるまでのいきさつなど、いろいろとお伺いすることができた。
最後に家族写真を撮ってもらって、宿を後にした。
つづく・・



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香川うどん旅2025【藝術喫茶清水温泉&猪熊弦一郎現代美術館他】

2025-01-11 | 建築巡り・街歩き【その他】
久々のうどん旅、一昨年は自転車(ロードバイク)で回り、昨年のお正月休みにも家族で決行しようとしてたが、震災が起こって延期にすることになり、
ようやく今年、家族で決行してきた。
過去のうどん旅はこちら→
過去のうどん旅では、1軒目のうどん屋のオープン時間に合わせて家を出発してた。
今回、そこまでの気合はなかったのだけど、早朝に出かけるとなると、
息子がちゃんと起きてくれるのか?起きてくれなくて、昼出発とかになると、
プランは全ておじゃんになってしまうリスクある為、深夜、まだ息子が起きてるうちに出発することにした。



1月3日とまだお正月の三が日なので、推しのうどん屋は、閉まっているところが多く、とりあえずは、年末年始のうどん店営業情報から朝6時からオープンしてる「セルフ釜揚げうどん岡じま」へやってきた。
店名にも釜揚げとついてるくらいなので、釜揚げうどんを注文。
娘は寝ぼけまなこで1軒目はパス。


そして、うどん屋2軒目へ行く前に、
こちら多度津の藝術喫茶清水温泉へ。
大正末期創業の元銭湯をリノベーションした喫茶店で、なんと朝7時からモーニング営業しているのだ。
こちら、以前、並びの合田邸を見学した時に、ちょうど改装中だったところを見せて頂いていたが、完成してから初の来店。




暖簾をくぐると、男湯、女湯の文字の書かれた入口があって、
真ん中は、モザイクタイル貼りに。



中へ入ると、男女の仕切りは取り払われていて、広々空間。
番台やロッカーなど、お風呂屋さん時代のものは、できる限り残されているようだ。





漢数字が力強いロッカーの前のこちらも飲食スペースに。


私たちは、奥の席へと案内された。
こちらは元、女湯の浴室。
タイルの壁面には、カラフルなアートが描かれている。



浴槽の中に、テーブルが設置されて、冷たくないよう敷物がちゃんと敷かれている。



テーブルのセンターにも本業タイルがはめられていた。


1軒目、うどんを食べた3人は、モーニングコーヒーor紅茶を。


娘は、この風呂桶セットを注文したいと言ってたので、
風呂桶モーニングを注文。
銭湯ならでは、風呂桶にモーニングセットが入ってる・・
パン2枚は多いだろう、後のうどん巡りに差し支えるだろう、
ということで、みんなで少しずつ手伝う。


銭湯時代のタイルの痕跡を探す。
浴槽のモザイクタイルはそのまま。


こちらは、浴室の入口扉下に貼られていたモザイクタイル。


床の一部に貼られてたタイル。



玉石タイルも。




こちらは女湯と男湯で石鹸を貸し借りする時に受け渡しに使う穴、だそう。
今の銭湯には絶対ないな。



番台。


お手洗いに置かれてたかわいい鏡。





家族がコーヒー飲んで休憩してる間に、せっかくなので、多度津の有名近代建築2軒だけでも見に行ってこよう、と、腹ごなしに走る。






いい具合に風化した赤かべ薬局の金属製看板


朝日に照らされ、神々しく輝く山本医院が現れた。
トナカイ?も健在。


美しいレリーフ装飾。


山本医院の向かいには、旧楽天堂医院。
とても装飾豊かな建物で、ちょうどお向かい同士でこのような建物が
残っているなんて、ほんとに奇跡のような地帯だな。





面格子とタイル


やわらかな濃淡が美しいタイル。


陶製モザイクのカバーは、照明だろうか?
明かりはどこから?!


総本山少林寺。
多度津は、少林寺拳法発祥の地らしい。
柱と柱の間をふと見ると


変形?玉石タイルが貼られてた。


金毘羅街道沿いには、重厚な町屋が並ぶ。
こちらは元酒屋さんのよう。
つし二階の外壁には七宝繋ぎのなまこ壁が見られた。


こちら、合田邸の洋館部分。
現在は不定期的に公開されているようだ。
以前の見学→


戻ってきて、うどん巡りを続行。
ここで、次に予定していた好みのうどん店、「なかむらうどん」が
同じ中村でお店が違っていたことが判明。
急遽、「海侍」へやってきた。
ここも初めて。開店前には、既にお客さんがが並んでいて、我々も列に加わる。



お店のイチオシとあった、鶏わさび漬けぶっかけを注文。
鶏のボリュームが思ったよりあって、家族に手伝ってもらう。


「海侍」の店内。


その後やって来た3店目は、「よしや」ここも初。
開店してすぐだというのに、そこそこの列ができていた。
宮武系だというので、ゲソ天も注文してみたが、
あのしなしなの衣のついた宮武や山内で食べれる期待していたゲソ天とはちょっと違った・・

この後、自分的には本命の、「おか泉」にはなんとか行っておきたいけど、
お腹がいっぱいなので、腹ごなしに時間をつぶさなければいけない。
この辺りでというと、
私は、まだ入ったことがなかった猪熊弦一郎美術館へ行ってみたかったが、
もちろん家族は誰も美術館なんて行きたくないし、町歩きもしたくない。
家族が満足する時間をつぶす場所を頭フル回転?で考え、
最近会社でゴルフを始めた息子用に、ゴルフの打ちっ放しはどうか?と
勧め、googlemapで丸亀近くのゴルフ練習場をピックアップ、家族3人はそっちへ行くことに。


猪熊弦一郎現代美術館で車から降ろしてもらう。
丸亀駅の駅前広場前に建つこちらの美術館は、丸亀市ゆかりの画家、猪熊弦一郎、本人寄贈による作品を約2万点所蔵、
1991年、先日亡くなられた谷口吉生設計により建築された建物。


コンクリート打ち放しの大きな開口部のある大胆なエントランスには、猪熊弦一郎制作の陶壁画や、巨大なオブジェが置かれている。




エントランスホールへ入ると、吹き抜けの空間は広々としていて、
天窓から明るい光が入り、とても開放的。


1階は受付とミュージアムショップ。
展示室は、この階段を上がって2階から。



広々として、シンプルな展示空間。


展示壁面上の間接照明からほどよくやわらかな明かりが降り注ぐ。



色や雰囲気が心地よく感じる抽象画たち









作品以外にも、猪熊弦一郎が作家生活の中で、出会って集めたものの展示も楽しかった。
そばに置いて愛でてきたというさまざまな味わいのある小物たち。





同じ2階のもう一つの展示室と3階では、企画展が開催中。
今回企画展はパスした。



階段で3階へ。
透明のガラスの階段壁がシンプルで美しい。



エレベーターホールへの渡り廊下。



2階には、展示室だけでなくミュージアムホールや美術図書室、ワークショップなどができる造形スタジオなどもある。









こちらは、美術図書室。
奥の壁面が造り付けの書棚に。



ガラスブロックの窓から外の光が取り込まれ、仕切りのないゆったりとした
大きなテーブルに籐椅子が並ぶ閲覧席。


テーブルライトのデザインもシンプルで素敵だった。


そして外へ出て、外階段から2階へ。
外階段もゆったり贅沢に取られていて、建物のみどころの一つとなってるようだ。
上に見える渡り廊下は、先ほど中から撮ったエレベーターホールへの通路。



階段通路もアートの展示場に。


3階から2階を見下ろす。


3階のカフェ前の広場。
猪熊弦一郎現代美術館を堪能。

谷口吉生設計の建物では、以前広島のごみ処理場の中工場を見学したこと思い出した。→
こちらもごみ処理施設なのに、美術館のようにシンプルで美しかった。


この後、家族から連絡がくるまで、丸亀の町を散策。
とりあえず駅の裏にある、こちらのモザイクタイル貼りの建物を確認に行く。
ちゃんと残っていてよかった。


見事なマーブルタイル貼りの柱。
ダイヤ型のフレーム内に、違ったモザイクタイルが貼られているのも良い。


こちらはダイヤ型の中にダイヤ型の無釉タイル。


軒を見上げると、こちらは茶色のマーブルタイルがびっしり。
タイルも皆健在でよかった。


更に商店街の方へ歩いていくと、旧重元果物店の重厚な黒漆喰と黒いモザイクタイルが2階部分に貼られた建物。
1階のりんごのシャッターもモザイクタイルのようで楽しい。


近寄ると、こんな感じでシャッター部分に穴が開いていて後ろから別の色が出ているという凝った造りになっている。


屋根の棟の瓦も迫力あるなあ。


ここの元喫茶店の足元のモザイクタイルも好き。


微妙なグラデーションの色合いの亀甲型のタイル。


この出入口もかわいい。


以前、じっくり防空壕まで見せて頂いた元農機具や鍛治など鉄を扱う商店、現在まちの駅、秋寅の館もさすがにお正月休み。

この辺りで家族から連絡があり、遊び終えたとのこと。
その後、合流して、いざ「おか泉」へ。
しかし・・店の前を通ったら、ロープまで張られ、尋常じゃない列ができていた。無念だがこれは無理だなとあきらめることに。
なぜ、2軒目、3軒目をやめてこちらに直接来なかったのか、悔やまれる。
お正月のうどん屋状況を甘くみていた。

この後は、まだそれほどお腹は空いてなかったので、夜の骨付き鶏に掛けることにし、こんぴらさん詣でに向かった。
つづく・・

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千葉の建築&タイル巡り【千葉大学&柴又・山本亭】

2025-01-08 | 建築巡り・街歩き【その他】


大屋旅館をチェックアウトした後は、千葉へ戻り、レンタサイクルを借りて
千葉大学亥鼻キャンパスへやって来た。
キャンパスには、いくつかの近代建築や現代建築が点在してる。
こちらは、1936年建築、旧医学部本館。




裾が絞まった形状の柱が4本並ぶ車寄せがかっこいい。



現在は、使用されていないようで、入口扉は、良い感じの風化具合。


車寄せの庇には、トップライトが設けられていて、


四角い形状のアールデコな照明も。





外壁は、型押しタイル貼り。


櫛目が縦横斜めに入る型押しタイルに、茶色い斑点のような模様が入ってる。


出入口上部には、こんなギザギザ加工されたタイル?が貼られてた。



裏口から



1927年に建築の旧精神科病棟。現在はサークル会館に。


入口にはクリンカータイルが敷かれたスロープがあり、お手洗いを借りようと入ったら、


元お手洗い?だったようなスペースに入り込む。
なんと、腰壁がタイル貼りに・・タイルに呼ばれたのだろうか?!


白い無地のタイルに、雷文のマジョリカタイル。
よく見る緑じゃなく、黒の雷文だった。


床は蜀江文の無釉タイル。



近代建築だけでなく、現代建築もあり、
庇が何重にも重なったこちらの建物は、2013年に建てられたゐのはな同窓会館。



ゐのはな記念講堂は、医学部創立85周年を記念して1963年に槇文彦設計により建築。


コンクリート打ち放しの外観にファサードはガラス貼り、台形の形がとても個性的で、内部を見てみたかった。


エントランス


銅板の屋根も見える。


前日に、日が暮れてから来た千葉市美術館へも再び。やはり閉まっていたが、、










その後は、東京へ戻ってきて、葛飾柴又へやって来た。
こちら山本亭は、大正末期から昭和初期に増改築されたカメラ部品製造会社、
山本栄之助氏の自邸だった建物。
入口には長屋門があり、外観もタイルが装飾的に使われていたり洋風の雰囲気だが、



内部もステンドグラスが入ってた。


床はモザイクタイル貼りに。
こんな和洋折衷のモダンな長屋門は、初めて見たかも。


建物は、近代和風建築の母屋に、


一部洋風建築も取り入れられている。


玄関ホールの照明。


庭園に面して、書院造のお部屋が六間並んでいる。


ガラス戸越しに見える庭園がすばらしいなあ。
庭園の見晴らしの為に、全面がガラス戸に、そしてガラス欄間が入れられている。




縁台へ出てお庭を眺める。


ちょうど夕日が沈む頃。
手前には池泉が、奥には築山、滝も設けられている書院庭園。
米国の日本の庭園専門誌の3位にランクインしたとか。
緑豊かで美しい。









孔雀模様だろうか、おしゃれな欄間も。






こちらで喫茶することもできるのだけど、
閉館近くだったので喫茶は終了してた;
この建物とこのロケーションでゆっくりお茶できるのはポイント高いなあ。


洋館の手間の玄関の間。


そして奥の洋風の応接室「凰の間」
ステンドグラスの欄間が和室との間を違和感なく繋いでた。


洋室手前の床は、菱型モチーフの寄木貼り。


ステンドグラスはシンプルなもので、白漆喰仕上げの天井、
石造りの暖炉に、アール・デコっぽい壁紙




照明は、竹のような模様が入った和の雰囲気のものだった。



それぞれに凝った書院欄間の彫刻や透かし彫り。












玄関入ってすぐ右手には、手洗いとお風呂も。


浴室の湯気抜きのある天井。
竹がきれいに組まれていた。


帰りに柴又帝釈天へ。





サルの浮彫りがとてもリアル。





公衆トイレの入口にふと目に入った陶板画。





参道を駅へ向かって歩く。
もうすでにお店は閉まっていたり、閉まりかけだったり。


丸い瓶がかわいいおせんべい屋さんで、瓶の中の手焼きのせんべいを購入。


名物草だんごも食べていこう。





これにて東京&千葉の二日間の旅が終了。
東京から千葉、思ってたよりも近くて楽しめた。

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千葉の建築&タイル旅【大多喜の町歩き&大多喜町役場中庁舎他】

2025-01-05 | 建築巡り・街歩き【その他】


大屋旅館へ泊った翌朝、朝の散歩へ繰り出す。
大多喜は、城下町として、又、房総半島の東西を結ぶ宿場町として栄え、
現在も江戸時代の商家が残る町並みが見られる。

こちらの渡辺家住宅は、江戸末期に建てられた商家で重要文化財。


伊勢幸酒店店舗兼主家は1873年に大多喜城の大手門の部材を用いて建てられたという商店で、昔は質屋、古物商を営んでいたという。



蔵造りの商家で、質屋金物屋を営んでいた1876年建築の旧江澤邸。



古い蔵なども残っている。




扉の下方に、何やら鼠マークが。
鍵穴でもなさそうなのだけど何だろう?
鼠除けのおまじない?!


江戸中期創業の造り酒屋、豊乃鶴酒造。
現在の建物は1874年の建築。


町屋や蔵造りの商家が並ぶ町並みの中、
こちら、こじんまりとした下見板貼りの洋風の建物。
郵便局として使われていたそうで、現在は、花屋さんとして活用されているそう。





まだ開店はしていなかったので、窓の外から中を拝見してみると、
カウンターらしきものがのこされていて、中もそれほど手を加えずに
使われているようだった。
植物の入った鉢もいくつかあった。





裏口の軒の持ち送り。



風化した看板とシャッターがいい味わい。


こちらは、元たばこ屋さん。
タイルがあると聞いてやって来た。


ショーケースの下部にモザイクタイルが残されていたが


かなり朽ちてきていて一部剥がれてしまっていた。
カラフルな赤白、そして黒と緑のモザイクタイルが鮮やか。


上部のガラスの部分には、たばこの文字。


お隣は、元クリーニング店?
窓の桟などが洋風でおしゃれな店舗。


いすみ鉄道大多喜駅
1988年に鉄道の開業と共に大多喜城をイメージして改築されている。


大多喜庁舎を回って旅館へ戻ろうとしていたら、庁舎の屋上辺りにふと
モザイクのようなものが見えた。



屋上のモザイクをチラ見して、もしやと思ってたら、看板から今井兼次設計と判明。
ノーチェックだったので驚いた。
こちらの中庁舎は、1959年、今井兼次設計により建築。


コンクリート打ち放しの外観の中、南面の壁には、荒々しい石が貼られていた。
石は、役場職員自ら採取した蛇紋岩だそう。



玄関前のポーチの庇。
天井に描かれる流れるような曲線は、夷隅川をあらわしているという。
正面の壁面にも蛇紋岩が使用されている。



玄関前の金属製のスクリーン。
コンクリート打ち放しの無機質な建物の中にも、蛇紋岩だったり、こんなスクリーンだったりと装飾性のあるものが各所に使われていて和む。


玄関ホール床は、方角を示し、デザインされたテラゾーの装飾が入っていた。



玄関ホール天井を見上げると、三つ扇をかたどった明かりとり窓が。



階段ホールは、渋いタイル!
ざらざらとした印象のタイルが貼り巡らされている。
一部コンクリートの壁面ともよく合っていて、あたたかみが感じられた。


こちらは、信楽焼のタイルだそう。
土の質感と釉薬の色合いがマッチしていて、とても良い味わい。




階段を見上げる。


この上へ上ると屋上へ出れた。



屋上に、先ほど下からチラ見えしてたモザイクタイルが貼られたペントハウスがあった。
それほど背が高くないので、下からはほとんど見えない。



モザイクタイルは、大多喜に暮らす人々の日常が表されてるという。
後に続くモザイクタイル作品の最初の試みだったそう。


陶片をじっくり見ていくと、布目タイルがあったり、重ね掛けの窯変がきれいなタイル、絵付け陶器の欠片?など様々なものが混じってる。




こちらには、何かコーナー部分の陶器?スクラッチタイルにレリーフタイルも。





見覚えのあるデザインのマジョリカタイルの一部や、オレンジ色の
マーブルタイルも







牛をかたどったようなモザイクの上には「1959」と年号らしきものと、中央には足を交差する人物レリーフ。






この葉が描かれたタイルもどこかで見たような気が・・


辰砂釉の美しい陶片もあった。


これは、あのタイルの破片かな?!と想像を巡らすのも楽しく、、
ほんとに様々なタイル陶片が集まっているのを感じた。


再び1階へ下りて、散策。
こちらはホールの入口。
旧事務室が、多目的ホールとなっている。
引手は、扇子モチーフのデザイン。


多目的ホールは、マットが敷かれてたので、体操教室などにも使われてるんだろうか?


腰壁には、タイルが貼られてる。


階段壁のものとは、ちょっと雰囲気が違い、焼き締めのものだろうか?
こちらも信楽のタイルぽい感じ。


天井につく照明は、こんな繊細なデザイン。


ホールにあった間仕切り的なものについていた金具も凝っていた。
紫鯉をデザインしたものだそう。






1階廊下の天窓の明りとりは、丸い電球のようでかわいい。


会議室も見せて頂く。
二方向全面ガラス貼りになっていて、とても解放感がある。
天井のレンコンのようなものは、照明で、中世大多喜城を築城した武田氏の家紋、武田菱をデザインしたものだそう。



中庁舎と本庁舎の間に位置するベルタワーは1969年に完成。

思いがけず、今井兼次設計の大多喜市庁舎を見学できて感激。


この後は、宿をチェックアウトして、バスとJRを乗り継いで千葉駅へ。
つづく・・
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千葉の建築&タイル巡り【桜湯&大屋旅館他】

2025-01-04 | 建築巡り・街歩き【その他】
東京から千葉へやって来た。
この日は大屋旅館へ宿泊予定だったが、その前に千葉の近代建築を巡ることに。
まずやってきた千葉市美術館。
何階建てなのか?ものすごい威圧感のある建物に圧倒される。
こちらは、1995年大谷幸夫設計のもので、旧川崎銀行千葉支店の建物を包み込む形、鞘堂方式で建てられたものとのこと。


正面から。
この日はなんと臨時休館日で、中へは入ることができず、無念だった。


イオニア式柱のある入口は、包み込まれている旧川崎銀行千葉支店のエントランス部分のよう。


駅へ向かう途中に出会ったタイル貼りのマンションエントランス。



こちらもエントランスにあったモザイクタイル画


日本キリスト教団千葉教会。
1895年、ドイツ人建築家リヒャルト・ゼール設計により建築。
下見板貼りのかわいい教会だった。





千葉駅トイレのボーダータイル。
ここから大多喜へ向かうためにまずは茂原へ。


茂原で、タイル的にもおすすめと伺っていた桜湯へ入って行くことにした。


のれんをくぐると、女湯と男湯の扉の間の壁面にマジョリカタイルがびっしりと貼られていた。
その上に無造作に貼られた料金表。


タイルは、きれいな状態で残されていて感激~


女湯の扉を開けると、床面にもタイルが貼られてた。
一部、踏まれて絵が消えかかっていたが・・
本業タイルかな?あまり見覚えのない文様。


入った時、先客がちょうど出られたところで、
浴室内も写真撮影許可頂けた。


灯台のある海を描いた絵が描かれている部分は、タイルではなかったが


浴槽の上部には、雷文のマジョリカタイルが二列に渡って巡らされていた。


洗い場横には、こんな浦島太郎を模したような絵も。
写真を撮らせて頂いた後は、ゆっくりお湯に浸かった。
お風呂に浸かった後は、ちょうど近くのバス停から大多喜行きの最終のバスに乗って大屋旅館へ。


バス停を降りて、真っ暗な道にやや不安を抱いたが、
明かりの漏れた大屋旅館がすぐ見つかった。


大屋旅館は、江戸時代から続く門前宿として、夷隅神社の参道脇に建つ。
現在の建物は明治期1885年に建てられたもので、その後大正、昭和と、
増築されているようだった。
引き戸を開けると、土間と帳場のある広い空間があり、女将さんに迎えて頂いた。



帳場横にはガラス扉に電話室と書かれた部屋も残されていた。



お部屋に案内してもらう途中に、浴室のあるスペースを通った。
白い壁とタイルに、水色の木製の窓枠と、この空間だけが洋風空間に。
大正時代に建て増しされた部分とのこと。
(ここから翌朝の写真も混じる)



洗面シンクは、タイル貼りで、ハーフサイズのマジョリカタイルがボーダー状に貼られている。
シンクの水切り棒は、木製?!


シンクの形も裾窄まりになっていてかっこいい。


蛇口上の「水」「湯」の表示も陶製だ~
湯の蛇口の根本の渦を巻くようなシミもなんだかアートのよう。


こちらは浴室内。広々として快適そうだったが、
この日は、すでに銭湯の桜湯に入ってきたので、こちらの浴室は使用せず。


浴室内の照明も素敵。
洋風の漆喰装飾が見られる。



朝の浴室。
坪庭の緑が目に入り窓からの朝の光がやさしい。


少し小さ目の家族風呂も見せて頂けた。
こちらは、真っ白なタイルに覆われている。


床は蜀江文型のタイル。
それにしても、汚れの目立ちそうな真っ白なタイルなのに、
きれいに維持されてるなあ。



天井の漆喰装飾、こちらも大浴室と同じデザインのもののよう。


そしてお部屋へ。
掘りごたつがうれしい~


一息ついたら、早速旅館内のタイル探索へ。
扉開ける前は、普通のトイレかと思いきや開けてびっくり。
腰壁にマジョリカタイルがずらり。



もう一つのトイレも、こちらは連続模様ではなく、あえて別のタイルが交互に入れられている。エメラルドグリーン部分の釉薬の透明感が最高。


そして、こちらは、少し広めの男子トイレ。
この日は、私以外誰も泊まってなかったので、ガラッと開けると、
床一面のタイルが!
床全体の白いタイルの縁を囲むように緑のラインのマジョリカタイルが並ぶ。
便器の周囲は、透明感のあるグリーンのタイル、青磁色の陶器のスリッパも
揃ってる。見事な保存状態に驚愕。


並べると連続模様になるマジョリカタイル。
緑一色だけど、シンプルで美しいデザイン。



翌朝、更にお部屋を案内して頂けた。
玄関のある棟は、明治時代と最も古い棟。


階段を上がると、玄関の真上の部屋は、広々として装飾も豪華。
こちらは人気のお部屋だそうで、指定される方も多いのだとか。





雨戸を開けてくださったが、解放感いっぱい。
低すぎる手摺が怖いくらい。









こちらから増築された棟へ。


廊下のデッドスペースにこんな洗面台。


こちらのお部屋、窓の下部は無双窓になっていて、風通しもよさそう。





三間続きの大広間も見せて頂けた。
欄間や組子細工が凝っていた。













館内ツアーを一通り楽しませて頂いた後は、朝の散策へ繰り出した。

つづく・・



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