
名古屋市役所本庁舎ツアーを終えた後は、一宮へやって来た。
日本最大の毛織物産地で知られる尾州、一宮に1933年に建築された
尾西織物同業組合事務所だったという尾西繊維協会ビルへ。
7年前に訪れた時には、外観しか見れなかったが、
2016年にリノベーションされたそうで、おすすめと伺ったのでやって来た。
現在は「Re-TAil」という繊維やデザイン関係のテナントやギャラリー、カフェなどが入る複合ビルとして活用されている。

スクラッチタイルの外壁に、白い隅石が映える。
アーチ窓の間には、ヘリンボーン状に貼られたタイルがアクセントに。

外壁のスクラッチタイル。

スクラッチタイルがはがれて、ちょっと似た感じの型押しタイルで補修されたと思われる部分。

ヘリンボーン状に貼られたタイル。
型押しタイルだけど、網代に編んだやわらかな質感のものに見える。

入口はアイアンワークの扉や面格子が入っていて、


門を入ると、床面には、布目タイルが貼られてた。
踏みしめられてやや色あせた感じ。

エントランスホールには、無釉モザイクタイルが市松模様に貼られていて、その周囲は、違った色味のタイルで縁取りされていた。



1階には、テキスタイルを扱うショップも。
レンタルスペースでは、イベントも開催中だった。

ミシンを扱うお店もあり、予約制で、試し縫いや時間貸しも可能。

2階には、創業1850年、老舗のテーラーが入っていたり、
カフェもあったが、満席との看板。

3階には、広い講堂のような部屋があり、布が山のように積まれてた。

重厚な雰囲気の舞台も残されていた。


舞台に彫られた装飾。

天井には、シーリングファン
建物は、建築当時の状態がよく残されている感じで、建物にちなんだ繊維関係の店舗もいくつか入り、いい感じに活用されているようだった。

リテイルビルを出て、少し街歩き。
きれいなタイルを見つけた。
ブルーと紫、茶色混じりの窯変が美しい。
ブルーと紫、茶色混じりの窯変が美しい。

おもしろい街灯が。
人の形をしてる?!

商店街を歩く。

シャッターが閉まってるお店もちらほらあるが、看板がかわいい。

前も写真を撮った覚えある、、

そしてもう一つ見ておきたかった丸八株式会社の建物。
こちらの会社は織物卸業を営む会社。

まるで型押しタイルの見本帖のように様々な二丁掛け型押しタイルが貼られてる。

さまざまなタイルが貼られた壁面を遠目で見ていると、織物のようにも見える。

縦横ラインのものや石目のついたもの、

凹凸のあるものや、スクラッチタイル風にわらびを出したもの・・

布目もあり、色合いもさまざま。

型押しのないフラットな二丁掛タイルの貼られたコーナーも。
一軒で、ありとあらゆる型押しタイルを見れる神スポット。
一宮を後にし、この日のもう一つの目的地へ。
杉江製陶所タイル見本室プロジェクトでご一緒した髙木さんが、ちょうど名古屋で個展をされているというので、会場へ向かった。

最寄の久屋大通駅で降りる。
素敵なモザイクタイル壁画が目に飛び込んできた。

シャボン玉を吹く子供。
ひまわり畑だろうか?ひまわりとシャボン玉が一体となったきれいな作品。

モザイクタイルの背景が、ピンクからえんじ、紫までのグラデーションが美しい。


展示会場の「スペースプリズム」へやってきた。
タイトルは「SONG OF BIRDS」

会場の白い壁面に、色とりどりの千鳥が舞う。

真っ黒な明烏が飛び交う壁面

明るい未来を思わせるような色とりどりの千鳥が舞う壁面。

千鳥に交じってペンギン発見。

こ、これは、鳩サブレー?!

私は、このうっすらピンクに見える千鳥をお持ち帰りした。
展示は、翌日が最終日だったので、鳥たちは、だいぶ減った後のようだったけど、久しぶりにお会いした髙木さんと作品や陶芸のお話ができ、ゆっくり楽しませて頂けた。

この後は、高木さんもご一緒に、ウィンク愛知地下一階にある「ジート」いうウクライナ料理店でLindenさんと合流。

ウクライナ料理おすすめセットを頼む。
ウクライナ料理、初めて食べたが、とても美味しかった。
特に、ニシンが、酢漬けのビーツに巻き込まれたシューバサラダが超美味で見た目もきれいだった。
ボルシチは、ロシア料理かとばかり思っていたが、
ウクライナが発祥なのだそう。

キーウ・チキンカツレツもウクライナ伝統的料理で、バターとハーブを鶏肉で包み込み揚げたもの。中に味付けがされていて、レモンを絞って食べるとさっぱり美味しかった。
お腹いっぱいで満足。
久々、杉江製陶所タイル見本室プロジェクトメンバーのお二人にもお会いできてよかった。

地下街で見つけたタイル壁。

ふっくらクッションのようなやわらかさを感じるタイル。

こちらは、キラキラしたガラスモザイクで七宝繋ぎ文が表されていてきれい。

ふっくらクッションのようなやわらかさを感じるタイル。

こちらは、キラキラしたガラスモザイクで七宝繋ぎ文が表されていてきれい。

そして、私は、夜行バスの時間までにお風呂屋さんへ。
名古屋駅近くの金時湯は、徒歩圏内で行けるので重宝する。

時間調整の為、閉店までゆっくりしていたら、店主さんが、番台に座らせてくれたり、
写真を撮らせてくれたり、

男湯の浴室前のモザイクタイル。

モザイクタイルの洗面台。

男湯の浴室前のモザイクタイル。

モザイクタイルの洗面台。
この日も、早朝から晩まで名古屋をフルコースで満喫できて満足し、帰途についた。