いよいよバルセロナも終盤に。
ガウディのカサ・カルベットにやってきた。
繊維製造業を営むカルベットの事務所&住宅兼賃貸集合住宅として、
1898年から1900年にかけてガウディにより建てられた。
ファサードは他のガウディ建築からすると大人し目、
石造りの壁面に鍛造鉄のバルコニーがつく。
石はモンジュイックで採石されたものが使われているという。
バルコニーの下にはカタルーニャの紋章やイトスギのモチーフが彫られ、
柱はカルベットが繊維製造業者だったことから、糸巻の形をイメージしたものだとか。
ドアノッカーは鍛鉄製の十字架をモチーフとしたもの。
ドアをノックするとその十字架が南京虫を叩くというイメージだそう。
扉を開けるとタイルの腰壁があるようだけど、残念ながらこちらの扉は固く閉ざされてた。
一階にはチョコレートショップとレストランが入っていて、
チョコレートショップの方は閉まっていたが、レストランカサ・カルベットの方は
オープンしていて、少しだけ中を見せていただくことができた。
入口のステンドグラスと木製の扉の装飾。
一階は当初は事務所と倉庫として使われていたという。
奥には当初からのステンドグラスが見られた。
新しいもののようだけど、上からたくさんぶら下がった照明も雰囲気があって
マッチしてるなあ。
バルコニーから植物があふれ出るこんな集合住宅も。
この日は9月11日、カタルーニャの日で、カタルーニャ独立派のデモがあちこちで行われてた。
そして、カテドラルへやってきた。
1448年に150年かけて完成したゴシック様式の教会。
残念ながら、見学時間が過ぎていて中には入れず。
聖堂の横手の壁面にはぽつぽつと貼り付いてる何かが・・
ガーゴイルだ!
これは豚?!
いろんな動物が貼り付いてた。
聖堂の裏手のほうへ行くと、美しい装飾が施された渡廊下が。
この辺りは由緒ある貴族や富豪の館が集まっているという。
こちらはそんな二つの館を結ぶ渡り廊下。
下から見上げると、廊下の裏面まで細かな装飾が。
どこからともなく美しい音色が聞こえてきた。
聖堂の裏手でピアノのパフォーマンスが行われていて、美しい調べに思わず足を止めて聞き入ってしまった。
通りがかりの人たちも足を止め、人垣が大きくなっていた。
パフォーマーの後ろのタイルも気になった。
素焼きのタイルがいい味わい。デザインも素敵だなあ。
そしてランブラス通りを歩いて、レイアール広場へ向かった。
レイアール広場は19世紀半ばに修道院を改造してできた広場だそう。
この広場にはガウディが初めてデザインした街灯がある。
1878年にバルセロナからの依頼で作ったものだそう。
夕ご飯はランブラス通りで、この列に惹かれて、アジア麺のファーストフード店へ。
麺の種類やトッピング、ソースを選ぶと、目の前で調理してくれる。
トッピングいろいろ。
出来上がった麺はテイクアウトできる筒状のボックスに入れてくれる。
美味しかった~
ランブラス通りは観光客などで夜もにぎわってて、大道芸人のパフォーマンスを
見るのも楽しかった。
そして同じくランブラス通りで昼間に目をつけてたお店で、このポスターのりんご酒を飲んでみたいと食後にやってきた。
店内はクラシックな内装。
お店の真ん中にコの字型にカウンターがあり、
天井には天使の天井画。
私はもちろん、この左端のリンゴのシードルを注文。
見た目、ビールみたいだけど、リンゴソーダのような味で美味しかった。
こうしてバルセロナ最後の夜が更けていった。